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第61話 汚い女
しおりを挟む書類の取り交わしが終わり、奴隷商は空竜艇に乗り去っていった。
「リヒト…その今回はお買い上げ頂き…」
「その買って頂きありがとう…」
随分と窶れたな。
10日間、俺はレイラやフリージアに出掛けると言って許可を貰った。
さてと…此奴らはもう『俺の者だ』自由にさせて貰おう。
「そう言うのは良いから…さぁ行くよ」
「あのリヒト…何処に行くんだ…いや行くんですか?」
「何処に行くの?何かするの」
「近くの宿屋に行くから、その後は…まぁお楽しみだ」
「そう…だよな」
「うん…そうだよね…」
しかし、やはり相当…酷いな此奴ら、一人で来て正解だった。
◆◆◆
【リダSIDE】
やはり、リヒトは恨んでいたのかも知れない。
やはり『そういう目的』で購入したんだな。
上から下まで舐めまわすように私とミルカを見て、言葉を遮り宿屋へ誘われたんだから…間違いない。
『どうしよう』
『ねぇどうすれば良いのかな…』
『私達には選択肢はないんだよ』
『そうだね』
もう結構な男に抱かれてきた。
だから、別に良い…
リヒトの『愛玩奴隷』『性処理奴隷』なら悪くは無いのかも知れない。
年齢は同じ歳だし、顔だって地味だけど悪くない。
ただ…リヒトか…
確かに私達は、リヒトが居るにも関わらずカイトと最後の一線は超えないけど…かなりエッチな事をしていた。
だから、『私達を抱きたくて』買ったのかな?
それ以外に…多分私達に価値なんて無い。
剣聖のジョブも無い、賢者のジョブも無い…普通の女。
いや普通じゃない…手が無い面倒な女。
それを考えられない程の高額で買ったんだからそれ以外ないよな。
他の人間に無くてリヒトにだけある物…それは『幼馴染』という事。
『幼馴染を抱きたい』多分、その気持ちが強かったのかな…
もし、勇者パーティなんて物に巻き込まれなければ…多分、私かミルカがリヒトのお嫁さんになっていた可能性が高かった。
それが…奴隷。
仕方ないよ…かなり覚悟はしていた。
最悪、はげデブ親父や老人の慰め者になる覚悟もしたけど…
これは考えて無かった。
『相手が幼馴染』
『友達のように思っていた相手』
これは慰み者より恥ずかしくて…惨めだ。
だけど、きっと私達を真面に扱うような人は恐らく、リヒトしかいない。
『ミルカ…頑張ろうね』
『うん』
なんだか…凄く寂しい。
思い出が…きっと変わっていくんだ…
優しいリヒトの思い出が…
そう思うと涙が目から流れてきた。
我慢しなくちゃ…そう思ったのに。
◆◆◆
気がつくと宿屋の前だった。
しかも、かなり高級な感じに見えた。
「さぁとっとと入ろうか?」
なぜリヒトはこんなに普通に接してくるのだろう?
少しは緊張がないのかな?
普通の人間を抱くんじゃないよ?
私もミルカも『幼馴染』なんだよ?
小さい頃から知っている友達を…
私やミルカがそれを言うのは間違いだな…
リヒトの前でカイトとエッチな事をしていたんだから…
「そうね…」
「うん…」
まずい、つい不機嫌そうな顔になったかも知れない。
私は奴隷、私は奴隷、私は奴隷、私は奴隷、私は奴隷、私は奴隷、
私は奴隷、私は奴隷、私は奴隷、私は奴隷、私は奴隷、私は奴隷、
私は奴隷、私は奴隷、私は奴隷、私は奴隷、私は奴隷、私は奴隷、
目の前に居るのは幼馴染でも友達でも無い…ご主人様。
そう考えないと『心が悲鳴をあげそうだ』
部屋に入った。
かなり豪華な部屋でベッドが凄く大きい。
「「リヒト…」」
私もミルカも思わず呟いてしまった。
これから、私達はあのリヒトとするんだ。
これは思ったよりキツイ…
まだ醜いはげデブ親父の方が良かったのかも知れない。
『親友』『友達』『幼馴染』に奴隷としてあんな事をしなくちゃいけないなんて…悲しくて胸が張り裂けそうだ。
小さい頃に遊んだ思い出。
一緒に鬼ごっこや魚取りした、リヒトとの楽しい思い出がまるで走馬灯のように思い浮かぶ。
それが汚されていくようで怖い。
だが…リヒトは無情だった。
「それじゃ…服を全部脱いで裸になってくれるかな?」
「リヒト…あの」
「リヒト…その恥ずかしい」
「俺は脱げって言っているんだよ! さっさと脱げよ…ゴミ女」
ゴミ女?こんなのリヒトじゃない。
もう優しいリヒトは居ないんだね…
私達は奴隷なんだ…幼馴染じゃない…
「ううっううっ…解りました」
「グスッ…解ったよ」
涙で前が見えなくなったけど…
逆らう事は出来ない。
片手で服を脱いで従うしかなかった。
下着を脱ぐのに手間取っていると…
冷たい目で私達を見ながら先にリヒトがお風呂場に向かっていった。
友達?
幼馴染?
家族みたいな存在?
それに抱かれるのがこれ程怖くて辛いとは思わなかった。
ミルカは体をガタガタ震わせていたが、泣きながら最後の1枚を脱いだ。
「ミルカ…」
「リダ…」
どうしても涙が止まらなくなった。
◆◆◆
【リヒトSIDE】
此奴らはもう奴隷だから俺には逆らえない。
もう『自由にして良い女』だ。
遠慮なんてする必要は無い。
何だか泣いているが、やめてやる理由は無いな。
しかし…本当に汚くなったな。
あれ程、綺麗にしてやっていたのに…本当にゴミみたいだ。
もう此処迄汚くなったら…一から綺麗にしてやるしか無いだろう。
「それじゃ…服を全部脱いで裸になってくれるかな?」
「俺は脱げって言っているんだよ! さっさと脱げよ…ゴミ女」
なんだか抵抗して泣いているが…泣きたいのはこっちだ。
なんで此処迄汚くなるかな?
まさに汚女にしか見えない。
ちゃんと風呂に入っていたのか?
他の男もよくもまぁ、こんな汚い女、抱けたもんだ。
ようやく入ってきたな。
「遅い」
「「ひくぐすっ…ごめんなさい…」」
「さてと、どちらからしようか?」
「あの…リヒト、私達は奴隷だから…拒めない…だけど最初位は優しくしてくれないか? 二人一緒じゃなくて…その…それにこんな場所じゃ無くせめて…グスッ、スン…ベッドで…頼むよ」
「お願い…今迄の事は謝るから…一人一人でして欲しい…の」
なにを言っているのか解らない。
「駄目だよ…ゴミみたいに汚いんだから…無理、早く順番決めて」
なんで恨みがましい目で俺を見るんだ。
「リヒトどうしても駄目なんだな…」
「リヒト…」
「駄目だ!」
なんで、そんな顔をするんだよ…
「リダ…何時も助けて貰っているから…私からで良いよ…なにをすれば良いの…」
「ミルカ…ごめん」
「そうだな、それじゃ、そこに仰向けに寝てくれるかな…リダは湯舟に浸かっていて」
「そう…解ったよ…自由にして良いよ…奴隷だもんね…」
「ミルカ…」
「それじゃ自由にさせて貰うよ」
しかし、良く此処迄、汚くなったな。
良く解らんが、此奴ら真面にシャワーも浴びてないのか?
一見綺麗な髪だが、よく見るとフケも出ているし、この白い粉…もしかしたら精子か?
体もそうだ、奴隷としての期間は短いから、普段からシャワーも浴びていなかったな…垢も凄いし股の間の毛にもなにやら白い物が…
俺はミルカの頭を抱え膝に乗せようとした。
「嫌…いやだよ…」
散々遊んでいた癖に良く言うよ。
「煩いな…静かにしろ」
俺はミルカの頭を膝の上に乗せて、お湯を掛けた。
「なに、するの…いやああああっ」
「良いから黙れ…」
俺は頭に自分で調合した特製リンスインシャンプーをかけた。
本当にバッチいな…まさかシラミやノミはいないよな?
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「煩いな…静かにしてくれ、頼むから」
「リヒト…これは酷いよ…ミルカが可愛そうだ」
ただ、頭を洗っているだけだぞ…
「煩い、次はお前だから黙っていろ」
本当に汚いな…
髪を3回位洗って、ようやく見られる髪になった。
「いやぁぁぁー-痛いよ。止めてよー-グスッグスッスン」
「リヒト可哀そうだ…頼むから、止めてあげくれ」
言って置くが垢すりしているだけだからな…
「汚いんだから仕方がないだろう?」
「嫌ぁいやぁぁぁー-なんで…酷いよっ酷いっ、リヒトは、グスッグスッ…もう良いよ…もう良いよ…好きにして…スンスン…えぐっ」
「リヒト…お前最低だ」
確かに俺は酷い事をしている…だが、お前等本当に汚い。
まぁ、この間まで経験が無かったのだから、此処を洗う事を知らなかったのかもしれないが…穴の周りにもカビカビに乾いた白い物がこびりついていた。
しかも両方の穴に…一応念のため穴にも指を入れて綺麗に洗った。
汚いんだから仕方ないよな…
「ハァハァ、ようやく終わった…これでどうにか『元の可愛いミルカ』に戻ったよ…どうだ?」
「グスッ、スンスン…あの…終わり…なの?」
「なにを勘違いしているのか解らないが…見て見ろよ周りを、垢や汚物だらけだろう? 本当に汚い…どうだ、さっぱりしただろう?」
「…うっ…うん」
「だったら、暫く湯舟に浸かっていてくれ…今度はリダの番だ。ミルカみたいに泣いたりするなよ?」
「あはははっ、なんだか私誤解していたみたい…ゴメン」
「良いから」
「抵抗はしないけどさぁ…これ恥ずかしい」
「だったら目を瞑っておけ…すぐ終わる」
「解ったよ」
これでも、元が100だとすれば精々が60位だ…本当に世話が焼けるよ…しかし…なんで手入れを全くしないんだよ。
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