勇者のハーレムパーティを追放された男が『実は別にヒロインが居るから気にしないで生活する』ような物語(仮)

石のやっさん

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第60話 待っていたのは...

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【リダSIDE】
空竜艇から降りる様に言われ…降りていく。

不安で胸が一杯になる。

「リダ…怖いよ」

「大丈夫だよ…ミルカ」

大丈夫じゃない…それは解っているが、震えているミルカにそんな事は言えない。

体が震える怖い。

多分、あの先に言えるのが私達のご主人様だ。

『今後は一生逆らえない存在』

きっと私達は…もう、あの人間のおもちゃとして生きる人生しかないんだな。

此処で人生が終わる…そう思ったのに…

「リダ、ミルカ…大変だったね…」

そこには笑顔のリヒトが居た。

◆◆◆
【リヒトSIDE】

「リダ、ミルカ…大変だったね…」

「「リヒト?!」」

「色々と手数を掛けました。これが代金の金貨100枚に空竜艇の代金金貨15枚、あとお世話になったから少し上乗せして全部で金貨120枚で良いですか?」

「お心遣いありがとうございます。金貨5枚のチップは受け取れませんよ…仕入れ値が金貨20枚ですから、その時点で金貨80枚の利益が出ていますから、まぁ前回のレイラの件があったから国も二束三文だと思ったのでしょう? 簡単な交渉でしたよ。まぁ『指値で差額が報酬』そういう約束でしたから返金は出来ませんが、余りに申し訳ないので奴隷紋と避妊紋はサービスでします。ですから総額で金貨115枚のお支払いになります」

「避妊紋?」

「はい、何でも『それだけは譲れない』そういう条件が入っていました」

レイラの時は無かった…多分『ロマンスクラブ』の件があるからかも知れないが…真相は解らないな。

「理由は解りますか?」

「あくまで予想ですが、元三職が絡んでいるような気がします」

「そう言う事なら仕方が無いですね、それじゃこれが代金です」

「ありがとうございます…それでは用意しますので血をこちらに下さい」

リダとミルカの声が聞こえるが、今は話さない。

最初の挨拶位は問題ないが、正式には『今はまだ奴隷商の商品』手続きが終わるまでは許可なく喋らないのが正式マナーだ。

皿に血を垂らすと、一旦空竜艇に戻り支度をしているようだ。

そのまま連れ帰ったから、今頃、奴隷紋と避妊紋を刻んでいるのだろう。

あとは暫く待つだけだな。

◆◆◆
【リダSIDE】

私達を買ったのはリヒトだった。

どう言う事なのか解らない。

「ねぇ、リダ、これはどう考えれば良いのかな?」

「私も解らないよ」

正直言えば、どちらか解らない。

リヒトは私達を恨んでいるのだろうか?

それとも…

私達はリヒトを追放した…その理由はカイトが自分のパーティをハーレムにしたかったからだ。

だけど、それは…リヒトを追放した時に違うと解った。

あの時のリヒト…どっちだか解らない。

『恨んでいる』『幼馴染の情がある』

どっちだろう?

しおりや、その後困らないようにしてくれていたから…多分大丈夫…だよね。

だけど、私達の所有者はリヒト…それはもうどうする事も出来ない。

私達は、奴隷紋と避妊紋を刻まれ…この後リヒトに引き渡される。









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