勇者のハーレムパーティを追放された男が『実は別にヒロインが居るから気にしないで生活する』ような物語(仮)

石のやっさん

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第52話 VS王 リヒトSIDE

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通信水晶を通してガルア4世から連絡があった。

今回は俺ではなくフリージアに用があるみたいだ。

「フリージア殿、今回はお主の責についての話だ」

「私の責ですか?」

「そうじゃ『救世』の旅もそうじゃが、お主達は『ロマンスクラブ』で遊んでおったろう?今回勇者パーティが遊んでばかりで、旅を進めず…その結果村や街が滅びる等の問題が起きたのじゃ、それゆえ今回責任を問う事になったのじゃ…それでお主にも責をそれなりに責が行くと思う」

「確かに私も『ロマンスクラブ』で遊んでいました。ですが、私は『真実の愛』に目覚めてすぐにやめましたわ」

「期間は短いのは解るが…それでもあれ程の設備で遊んだのじゃ、高級娼館に換算すれば相当な金額になる、その補填をして頂きたいのじゃ」

「そんな…今の私はお金は持っていません」

「ならば、魔王との戦闘復帰で不問と…」

多分、また何かしてくる…そう思っていた。

これは想定内だ。

「フリージア変わるよ」

「リヒト…でも」

「良いから、良いから…それでフリージアは幾ら貰えるのですか?」

「リヒト殿何を言っておるのだ。徴収するのはこちらじゃ」

「今、国王様は『娼館』を例に出されました。娼館は一般的には男性が女性を買う場所です。嫌な言い方ですが、フリージアは女です、お金を貰う側ですよ」

「だが、フリージア殿やリダ殿達の希望の美少年を用意したのじゃ…客を娼婦は選べまい」

「いえ、国王様、それは違います。高級娼館は娼婦も客を選びます。
例えば王都にあるお店では貴族しか相手しない娼婦も居ます」

「だが、それは…」

「ガルア4世様、一般的にはエルフ等の高級娼婦は1晩で金貨2枚(約20万円)の金額を稼ぐ者も沢山いるそうです。『聖女』が性の相手をするようなお店はありませんが、もし娼婦として働くならそれ以上の金額となる筈です。そう思いませんか?」

「それは…」

「そう考えるなら、フリージアを抱いた金額をお金に換算したら、結構な金額を頂けると思います。王は娼館を例に出しました。娼婦と娼館の関係ならお金を出すのは『娼館』です…フリージアにお金を請求するのは間違いで…寧ろ貰う側だと思いますよ」

「それではリヒト殿は国に幾ら払えと言うのじゃ」

「聖女は売り物じゃありませんからお金は頂けません…だからお互いに請求無し…それで良いと思いますよ」

「そうじゃな」

ふぅ~もしかしたらと思って言い訳を考えて置いて良かった。

◆◆◆

「リヒト…そのありがとう…だけど、その…」

「フリージアからある程度、聞いていたからな。この位の弁護は出来るよ」

「いや…それもそうだけど…リヒトの口から『娼婦』って言葉を聞いて…自分が如何に最低だったか解ったの…ゴメン」

沢山の男性に抱かれた…それを気にしているんだよな。

確かにこの世界じゃそうなのかも知れないが…俺の前世では良い女は殆ど『男漁り』をしていた。

ワンレンボディコンでディスコで口説いて持ち帰る。

湘南や江の島でナンパ出来る女は皆そうだ。

原宿、渋谷でナンパした娘も経験人数は50名を超えていたし…『100人斬り』を自慢する子も居た。

「俺はそれも含んでフリージアは良い女になったと思っているから気にするなよ…大体つきあう前は『誰の物でも無い』貞操なんて物は『誰かと付き合ってから』守れば良いんだよ」

「リヒトがそう言うなら…うん、そうかも…」

「それじゃ、話も終わったみたいだから、リヒトくん、フリージアちゃん…早速、しようか?」

「そうだね…リヒトもレイラも激しいから…確かに私位の経験じゃないと付き合えないかもね」

「ははは、そうかもね」


これはレイラなりの気の使い方なんだろうな…

だけど、これで今日はもう宿から出られないな。










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