勇者のハーレムパーティを追放された男が『実は別にヒロインが居るから気にしないで生活する』ような物語(仮)

石のやっさん

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第50話 カジノ

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「これがカジノですか? 凄いですね」

「確かにこれは凄いな」

サロンにも負けない位の煌びやかな店内。

そこで沢山の賭け事が…行われていない。

こんな広い店内なのに…居るのは…

リダとミルカとアランと…従業員しか居ない。

「これは、これは勇者様、よくぞ来られました、勇者パーティ専門のカジノ、エスペランスにようこそ!」

「エスペランス?」

「はい『希望』という意味です」

「それで、此処はどう言った賭け事ができるのでしょうか?」

「勇者パーティは醜聞が漏れてはいけません…此処は勇者様達、専門のカジノ…普通にある物から、望むのであれば『勇者様の望む』賭けもお作り致します」

「凄いな」

「はい、既存の物なら、カード、ルーレット、バカラはあります。他は話し合いです」

「そういう事みたいだ。ロザリーは何かやってみたい事はあるか?」

「すみません…私はこういう経験が全くなくて…」

確かにそうだよな。

「そういえば、あそこでリダ達がやっているのはなんだ?」

「あれはラビットレースです?」

「ラビットレース?」

「宜しければ見て見ますか?」

「そうだな…頼む」

渋い店員に案内されながら…俺は、リダやミルカの方へ向かった。

◆◆◆

「あれ、カイトも来たんだ?」

「クソー-ッまた負けちゃったよー-」

ウサギが八羽入った…なんだこれ。

「リダ、これはどう言うギャンブルなんだ?」

「久しぶり! これはねウサギを走らせて順位を当てるギャンブルなんだ」

「ウサギの順位?」

「カイト、これはね競馬というギャンブルを模した物なんだ。八羽のウサギを走らせ1位と2位を当てるんだよ。勿論…早いうさぎと遅いウサギで倍率が違うんだよ」

ミルカがはしゃいでいる。

珍しい事もある物だ。

「勇者様、面白そうですね」

「そうだな、やってみるか?」

「それでは勇者様もこちらのチップを…」

「チップ?」

「こちら1枚金貨1枚(約10万円分)の価値となっております」

「ちょっと待て…金が掛かるのか?」

「いえ、勇者様達には青天井でチップを渡すように言われていますから安心して下さい」

「そうか…それじゃ60枚貰おうか…そらロザリー30枚だ」

「私も良いんですか?」

「勿論、頑張れよ」

「それじゃ、誰が1番儲かるか勝負だね」

結局、5人全員が30枚でチップを揃えて勝負した。

この日1日で気がついたら1人チップ100枚分以上負けた。

5人で500枚(約5000万円)だ。

だが…これって凄いな。

負けてもお金は国が払ってくれる。

勝ったら持ち帰れる。

最高じゃ無いか?


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