勇者のハーレムパーティを追放された男が『実は別にヒロインが居るから気にしないで生活する』ような物語(仮)

石のやっさん

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第25話 仕方が無いよな

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「リヒトくん、どうこのフリフリ可愛くない?」

「凄く可愛いと思うよ」

今日のレイラはピンクのスケスケの下着に可愛らしい同じピンクのミニベビードルを着ている。

もう全く照れはなく、俺の前でくるっと一回転してポーズをとっていた。

「そう?嬉しいな。えへへっ」

これは本当に幸せ過ぎる。


宿の中に居る時は薄着でいつもセクシーな下着姿で居てくれるし、外に行くときは自分から腕を組んできてくれる。

自分が思った以上の幸せな毎日。

これが楽しくない筈が無い。

「それじゃ、早速朝食を作ろうか?」

「うん、オムライスが良いな!出来たらハートつき!」

「了解」

ベビードール姿の綺麗なセクシーお姉さん、レイラが傍に居る。

それだけで朝からテンションが上がる。

俺も現金な物で、前と同じような朝食作りでも、凄く楽しく感じる。

さっとチキンライスを作りながら、スープとサラダも作る。

そしてトロトロに焼き上げた卵をチキンライスに乗せてケチャップでレイラと書いてハートマークで囲む。

これでリヒト特製愛情オムライスの完成だ。

「うわぁ、いつ見ても凄く手際が良いよね!ありがとう!」

こんな笑顔を見られるなら、こんな物幾らでも作っちゃうよ。

俺だって人間だから、笑顔で喜んでくれれば嬉しいし、感謝されれば更に嬉しい。

「どう致しまして、ほら暖かいうちに食べよう」

「うん!」

やっぱり全然違うよな。

カイト達と飯を食べても『子供とご飯を食べている』そんな思いしかないけど、レイラとだとしっかりと異性と食事している。

そう感じる。

つい、レイラに見惚れてしまう。

「美味しい?」

「凄く美味しいよ!だけどリヒトくんは何でも本当に出来るよね?料理に洗濯に旅支度…出来ない事が無いんじゃないと思う位…それに私は奴隷なのに何もしなくて良いのかなって…いつも思うんだけど」

「俺は家事が嫌いじゃ無いから問題無いよ。こう言うのは得意な方がやれば良いんだよ」

「だけど、稼ぐのもリヒトくんで、家事もリヒトくんじゃ、流石に悪いよ」

「気にしないで良いよ。レイラには、その…沢山楽しませて貰っているし、傍に居て貰えるだけで凄く嬉しいから」

目の保養ばかりさせて貰っているから、それで充分おつりがくる。

「でも、本当に悪いよ…」

「そう? それなら『あっち』を頑張ってくれれば良いから」

「え~と『あっち』ってあっち…」

「そう、『あっち』」

顔が赤くなって凄く可愛い。

やはりレイラ位の女性が顔を赤くするのは凄く可愛い。

前世ならセクハラとか言われかねないけどな。

「その『あっち』もリヒトくんが凄く上手で、いつも気持ち良くして貰ってばかりだと思うんだけど…これで本当に良いのかなぁ」

レイラみたいな美女が求めに応じてくれる。

それだけで幸せしか感じないけどな。

「レイラを抱いている時、俺は凄く幸せを感じるんだよ。だからこれで充分…」

「だけど、いつも私ばかりが頭が、ぼーっとなる位気持ち良くして貰って…悪い気がするわ。しかし、リヒトくんって、なんでそんな上手いのかな? まさか沢山の女の子としていたの?なんだか手慣れている気がするし…」

いや、前世を併せるなら沢山経験があるけど、生まれ変わってからは新品だ。

「いや、レイラの事が好きだから、俺はレイラにしたい事を、ただしていただけだよ」

これで大丈夫だよな。

「嘘…最初から、あんな凄い事、私としたかったんだ」

「俺だって男だし、レイラみたいな美人で綺麗な女性なら…ゴメン…」

「良いよ、リヒトくんになら何されても嬉しいし、その…凄く気持ち良いから…それじゃ私は『あっち』を頑張れば良いんだよね」

「うん…」

不味いな。

ピンクのベビードールは強烈だ。

「それじゃ、今からしようか? リヒトくん」

「うん」

そう言いながらベビードールを脱ぎ捨てるレイラには勝てなくて、今日も俺は一日宿で過ごす事になった。

新婚みたいな物だから仕方が無いよな。






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