20 / 67
第20話 楽しい夜の冒険のしおり SIDEカイト
しおりを挟む
リヒトが居ないから自分の持ち物の管理は自分でしなくてはならなくなった。
仕方なく自分の収納袋に久々に手を突っ込んだら、またしても小冊子が出てきた。
小冊子には『楽しい夜の冒険のしおり カイトへ』そう書かれていた。
内心、また仕事が増えたらと恐怖を覚えながら開いてみたら…俺にとっては天国みたいな話ばかりが書かれていた。
リヒトって何者なんだよ…出来すぎだろう。
書いてある内容は殆ど娯楽についてだったが、その中に、
『3.夜の生活、性的な事で困ったら』そういう項目があった。
注意:勇者の子供は、先々でトラブルになるから種付けは慎む事。
娼婦、娼館はもっての他、そして仲間を妊娠させるのも大問題。
そんなのは解っている。
俺達4職は聖なる存在。
だから避妊紋も刻めないから『やれない』
万が一妊娠でもさせたら出産まで戦えなくなるからイチャつく位しか出来ない。
さすがのリヒトもこれは解決でき…なんだこれ。
『もし、女が抱きたくなったサロンにいく事』
なんだ、このサロンって言うのは…
説明文があった。
サロンとは…
王侯貴族等やセレブ専門の高級娼館で、口が堅く外に一切の醜聞が出ることは無い。お酒から性的な事迄全て扱っており、最高の女性が揃っている。
女性は避妊紋を刻み性病検査を行われているから安心。
※勇者の使用は認められているが、費用は王国が払うので行く回数は考えて使用する事。
と書いてあり、場所の住所まで書いてあった。
◆◆◆
そしてこの街にもサロンがあると解り俺は来たのだが…
「ようこそ!勇者カイト様、紳士の社交場サロンにようこそ!」
「此処は一体…」
「此処はVIPやセレブが楽しみ為の設備です。システムは…」
説明内容はリヒトの冊子に書いてある通りだった。
しかも、此処の支払いは勇者なので全てリンドール王国が支払ってくれるそうだ。
前にリヒトが『少しは慎んだらどうだ、大きな街についたら羽目外させてやるから』と言っていた。
てっきり俺が羨ましくて、小言で言っていたのかと思っていたが『これの事だったのか』
「すごいな」
まるで貴族の屋敷の様にゴージャスだ。
「此処は紳士の社交場、女性もそれなりのランクの者しかおりません。まずはお酒と会話をお楽しみください…その後は」
「その後は(ゴクリ)」
「勇者様の思いの通りでございます」
執事の様な男がニヤリと笑った。
俺は…言われるままに席についたのだが
エルフにダークエルフをはじめとする、普通では考えられない美女が俺の席についた。
「シャンパンでよいですか?」
「ああっ任せる」
どう見ても、高級なシャンパンというお酒に一流のシェフの作ったおつまみが出されていく。
「勇者様、かんぱぁ~い」
「勇者様ぁ、私と今夜は一緒に過ごしましょう!もう一晩中寝かせないからね」
「ひどぉーい! 勇者様は私の方が良いよね」
「こういう時には少し遠慮する物よ! もっと慎み深くしないと駄目よ…勇者様今夜の相手は私をご指名してくれませんか?」
こんな美味しいお酒も食べ物も食べたことは無い。
そして傍にいる『凄い美女達』
信じられないような夢の様な世界がそこにあった。
言いたくは無いが、此処の空間には『幼馴染』以下の容姿の者はいない。
『本物の美女』しかいない。
綺麗で美しく、良い匂いがする女ばかりだ。
そして、そんな女が皆で俺を取り合っている。
夢のような光景だ。
俺は高級なお酒とおつまみを楽しみながら美女との会話を楽しんだ。
「全員、凄い美人だ、綺麗すぎて俺には選べないよ」
そこからは何を話していたのかもわからない。
ただただ、気持ち良く、美女にお酒におつまみを楽しんだ。
◆◆◆
「もう朝か?」
気がつくと朝になっていった。
俺のベッドには二人の美女が裸で横たわっている。
一人はエルフで、もう一人はダークエルフだ。
二人を指名して夢の様な時間を過ごした記憶がある。
こんな最高の『初体験』を終える幸せな男はそうは居ないだろう。
これが『最高の女』なのだと言うのが良く解った。
もう、フリージア達三人に女を感じることは無い。
ただ『戦うだけの仲間』にしか思えないな。
仕方なく自分の収納袋に久々に手を突っ込んだら、またしても小冊子が出てきた。
小冊子には『楽しい夜の冒険のしおり カイトへ』そう書かれていた。
内心、また仕事が増えたらと恐怖を覚えながら開いてみたら…俺にとっては天国みたいな話ばかりが書かれていた。
リヒトって何者なんだよ…出来すぎだろう。
書いてある内容は殆ど娯楽についてだったが、その中に、
『3.夜の生活、性的な事で困ったら』そういう項目があった。
注意:勇者の子供は、先々でトラブルになるから種付けは慎む事。
娼婦、娼館はもっての他、そして仲間を妊娠させるのも大問題。
そんなのは解っている。
俺達4職は聖なる存在。
だから避妊紋も刻めないから『やれない』
万が一妊娠でもさせたら出産まで戦えなくなるからイチャつく位しか出来ない。
さすがのリヒトもこれは解決でき…なんだこれ。
『もし、女が抱きたくなったサロンにいく事』
なんだ、このサロンって言うのは…
説明文があった。
サロンとは…
王侯貴族等やセレブ専門の高級娼館で、口が堅く外に一切の醜聞が出ることは無い。お酒から性的な事迄全て扱っており、最高の女性が揃っている。
女性は避妊紋を刻み性病検査を行われているから安心。
※勇者の使用は認められているが、費用は王国が払うので行く回数は考えて使用する事。
と書いてあり、場所の住所まで書いてあった。
◆◆◆
そしてこの街にもサロンがあると解り俺は来たのだが…
「ようこそ!勇者カイト様、紳士の社交場サロンにようこそ!」
「此処は一体…」
「此処はVIPやセレブが楽しみ為の設備です。システムは…」
説明内容はリヒトの冊子に書いてある通りだった。
しかも、此処の支払いは勇者なので全てリンドール王国が支払ってくれるそうだ。
前にリヒトが『少しは慎んだらどうだ、大きな街についたら羽目外させてやるから』と言っていた。
てっきり俺が羨ましくて、小言で言っていたのかと思っていたが『これの事だったのか』
「すごいな」
まるで貴族の屋敷の様にゴージャスだ。
「此処は紳士の社交場、女性もそれなりのランクの者しかおりません。まずはお酒と会話をお楽しみください…その後は」
「その後は(ゴクリ)」
「勇者様の思いの通りでございます」
執事の様な男がニヤリと笑った。
俺は…言われるままに席についたのだが
エルフにダークエルフをはじめとする、普通では考えられない美女が俺の席についた。
「シャンパンでよいですか?」
「ああっ任せる」
どう見ても、高級なシャンパンというお酒に一流のシェフの作ったおつまみが出されていく。
「勇者様、かんぱぁ~い」
「勇者様ぁ、私と今夜は一緒に過ごしましょう!もう一晩中寝かせないからね」
「ひどぉーい! 勇者様は私の方が良いよね」
「こういう時には少し遠慮する物よ! もっと慎み深くしないと駄目よ…勇者様今夜の相手は私をご指名してくれませんか?」
こんな美味しいお酒も食べ物も食べたことは無い。
そして傍にいる『凄い美女達』
信じられないような夢の様な世界がそこにあった。
言いたくは無いが、此処の空間には『幼馴染』以下の容姿の者はいない。
『本物の美女』しかいない。
綺麗で美しく、良い匂いがする女ばかりだ。
そして、そんな女が皆で俺を取り合っている。
夢のような光景だ。
俺は高級なお酒とおつまみを楽しみながら美女との会話を楽しんだ。
「全員、凄い美人だ、綺麗すぎて俺には選べないよ」
そこからは何を話していたのかもわからない。
ただただ、気持ち良く、美女にお酒におつまみを楽しんだ。
◆◆◆
「もう朝か?」
気がつくと朝になっていった。
俺のベッドには二人の美女が裸で横たわっている。
一人はエルフで、もう一人はダークエルフだ。
二人を指名して夢の様な時間を過ごした記憶がある。
こんな最高の『初体験』を終える幸せな男はそうは居ないだろう。
これが『最高の女』なのだと言うのが良く解った。
もう、フリージア達三人に女を感じることは無い。
ただ『戦うだけの仲間』にしか思えないな。
34
お気に入りに追加
855
あなたにおすすめの小説
鋼なるドラーガ・ノート ~S級パーティーから超絶無能の烙印を押されて追放される賢者、今更やめてくれと言われてももう遅い~
月江堂
ファンタジー
― 後から俺の実力に気付いたところでもう遅い。絶対に辞めないからな ―
“賢者”ドラーガ・ノート。鋼の二つ名で知られる彼がSランク冒険者パーティー、メッツァトルに加入した時、誰もが彼の活躍を期待していた。
だが蓋を開けてみれば彼は無能の極致。強い魔法は使えず、運動神経は鈍くて小動物にすら勝てない。無能なだけならばまだしも味方の足を引っ張って仲間を危機に陥れる始末。
当然パーティーのリーダー“勇者”アルグスは彼に「無能」の烙印を押し、パーティーから追放する非情な決断をするのだが、しかしそこには彼を追い出すことのできない如何ともしがたい事情が存在するのだった。
ドラーガを追放できない理由とは一体何なのか!?
そしてこの賢者はなぜこんなにも無能なのに常に偉そうなのか!?
彼の秘められた実力とは一体何なのか? そもそもそんなもの実在するのか!?
力こそが全てであり、鋼の教えと闇を司る魔が支配する世界。ムカフ島と呼ばれる火山のダンジョンの攻略を通して彼らはやがて大きな陰謀に巻き込まれてゆく。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

【石のやっさん旧作】『心は』●●勇者…さぁ勇者褒美をとらす! 欲しい物をなんでも言うが良い! 「はい、では●●●で!」
石のやっさん
ファンタジー
主人公の理人(りひと)はこの世界に転生し、勇者に選として、戦い続けてきた。
理人は誰にも言っていなかったが、転生前は42歳の会社員の為、精神年齢が高く、周りの女性が子供に思えて仕方なかった。
キャピキャピする、聖女や賢者も最早、子供にしか見えず、紳士な彼からしたら恋愛対象じゃない。
そんな彼が魔王を倒した後の物語…
久々の短編です。

俺の好きな人は勇者の母で俺の姉さん! パーティ追放から始まる新しい生活
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
亀更新になるかも知れません。
他の作品を書く段階で、考えてついたヒロインをメインに純愛で書いていこうと思います。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

救助者ギルドから追放された俺は、ハズレだと思われていたスキル【思念収集】でやり返す
名無し
ファンタジー
アセンドラの都で暮らす少年テッドは救助者ギルドに在籍しており、【思念収集】というスキルによって、ダンジョンで亡くなった冒険者の最期の思いを遺族に伝える仕事をしていた。
だが、ある日思わぬ冤罪をかけられ、幼馴染で親友だったはずのギルド長ライルによって除名を言い渡された挙句、最凶最悪と言われる異次元の監獄へと送り込まれてしまう。
それでも、幼馴染の少女シェリアとの面会をきっかけに、ハズレ認定されていた【思念収集】のスキルが本領を発揮する。喧嘩で最も強い者がここから出られることを知ったテッドは、最強の囚人王を目指すとともに、自分を陥れた者たちへの復讐を誓うのであった……。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる