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第12話 放浪の元軍参謀 ブエリンゴ
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「ブエリンゴ様、上手くいきましたね」
「まさに僥倖だ。まさかあんな所に『勇者』が居るとは思わなんだ」
まさか、あんな所に勇者が居るとは、儂はまだついている。
魔王城を追放されて数年、今こそ恨みを晴らす時が来た。
あの勇者は魔族に仲間を殺されさぞ恨んでいるだろう。
『力』を与えれば、必ずや再び魔王ルシファード討伐に旅立つだろう。
「しかし、あのような者に貴重な『ブラックエリクサール』を与えて良かったのでしょうか? 」
「確かに、エリクサールを解析して偶然出来た3本のうちの1本だが魔族には適応しない以上は『魔王ルシファードを倒せるような存在』になる可能性のある者に使った方が面白い。腐っても勇者だ、少なくとも再び魔王ルシファードに戦いを挑む事は間違いない。多くは期待せぬが、四天王まではいかなくとも幹部の1人も殺されれば少しは儂の気も晴れるという物よ。まぁ魔王ルシファードに対する嫌がらせ程度にはなるだろう。その様子を見られないのが凄く残念じゃがな」
「もし、殺されても、こちらには痛くもかゆくも無い手駒。流石はブエリンゴ様ですね」
「ふあっはははっ、お主も解って来たようじゃな!」
「流石は元魔軍参謀様、なかなか汚い事を考える」
「汚い事ではない。これを知略というのだ!儂の様な有能な存在を追放した。ルシファードが悪いのだ」
「ですが、あの状態から、幾ら勇者とはいえ再び戦う事を選ぶでしょうか?」
「勇者という存在は魔王に惹かれる物なのだ。その『ジョブ』があればいつかはまた戦いに行く…そういう物だ」
「それでは」
「所詮は魔王軍の幹部に負けた存在だが、嫌がらせ位は出来るじゃろうし、万が一が起きれば恩の字じゃ」
「確かに、ですがブラックエリクサールは勿体なく無いのですか」
「…まぁ良かろう」
追ってを巻く為に旅を続けているから魔王軍の今は解らぬが、嫌がらせ位は出来そうじゃな
「まさに僥倖だ。まさかあんな所に『勇者』が居るとは思わなんだ」
まさか、あんな所に勇者が居るとは、儂はまだついている。
魔王城を追放されて数年、今こそ恨みを晴らす時が来た。
あの勇者は魔族に仲間を殺されさぞ恨んでいるだろう。
『力』を与えれば、必ずや再び魔王ルシファード討伐に旅立つだろう。
「しかし、あのような者に貴重な『ブラックエリクサール』を与えて良かったのでしょうか? 」
「確かに、エリクサールを解析して偶然出来た3本のうちの1本だが魔族には適応しない以上は『魔王ルシファードを倒せるような存在』になる可能性のある者に使った方が面白い。腐っても勇者だ、少なくとも再び魔王ルシファードに戦いを挑む事は間違いない。多くは期待せぬが、四天王まではいかなくとも幹部の1人も殺されれば少しは儂の気も晴れるという物よ。まぁ魔王ルシファードに対する嫌がらせ程度にはなるだろう。その様子を見られないのが凄く残念じゃがな」
「もし、殺されても、こちらには痛くもかゆくも無い手駒。流石はブエリンゴ様ですね」
「ふあっはははっ、お主も解って来たようじゃな!」
「流石は元魔軍参謀様、なかなか汚い事を考える」
「汚い事ではない。これを知略というのだ!儂の様な有能な存在を追放した。ルシファードが悪いのだ」
「ですが、あの状態から、幾ら勇者とはいえ再び戦う事を選ぶでしょうか?」
「勇者という存在は魔王に惹かれる物なのだ。その『ジョブ』があればいつかはまた戦いに行く…そういう物だ」
「それでは」
「所詮は魔王軍の幹部に負けた存在だが、嫌がらせ位は出来るじゃろうし、万が一が起きれば恩の字じゃ」
「確かに、ですがブラックエリクサールは勿体なく無いのですか」
「…まぁ良かろう」
追ってを巻く為に旅を続けているから魔王軍の今は解らぬが、嫌がらせ位は出来そうじゃな
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