2 / 15
第2話 入れ替っているようだ。
しおりを挟む俺が可笑しいのか?
それとも世界が可笑しくなったのか?
う~ん解らない。
こういう時父さんが居れば男同士色々聞けたかも知れないが、離婚して居ないしな…
父さんが妹に『亜美』という名前を付けた『理由』を知った母さんが激怒して離婚になったんだよな。
幾ら可愛いヒロインでも、エロいアニメや漫画から名前を考えちゃ、そりゃ怒るよ。
しかも、その元になる漫画やアニメをを持っていたんだから…母さんが切れたのも解る。
気の毒で亜美には言えないから、これは母さんと俺の秘密だ。
まさか、此処がエロゲーやエロ漫画の世界。
そんな事は流石に無いよな?
確かに…
妹の亜美は黒髪のロングでスレンダー目が大きくて美少女確かに、その手の作品でヒロインにはなれそうだ。
母さんの美沙子は齢に対して若く見え見た目は20代後半にしか見えない。
胸もお尻も大きいがウエストは締まっていて、髪にやや紺というのか、青みが掛かった黒髪で間違いなく美女。
そう言う目で見ない様に努力していたわけだが…
どうしたんだ?
俺の頭が可笑しくて、あれは普通の事なのか?
解らないな。
部屋の中から調べてみるか…
ベッドの下に隠していたエロ本は…
なんだ、これ…
ただ、食事をしているだけの本になっている。
ゆで卵を食べている本とバナナを食べている本。
一番セクシーで際どいグラビアの本は洋食のコース料理を食べている本だった。
だけど、女優さんは全員同じなんだよな…
スマホを取り出し、試しに有名なエロDVDを販売しているファングというサイトを開いてみた。
なんだこれ?
『いやっ私にゆで卵を食べさせないで!』
『変態、そうめんをすする女』
『淫乱!男4人相手にフルコースを食べる女』
『台所女、私はビッチ誰とでも食事します』
なんだ、このタイトル...
ただのお食事DVDにしか思えない。
サンプル動画を見て見たら…
『いや、いやだよーーーっ無理やりハンバーグなんか口に入れないでよ…いや、いや、助けてーー』
こっちは…
『変態女め4人相手に食事なんて…そんな…』
『貴方、失望した? 貴方1人相手の食事じゃ物足りないわ、食事は沢山の人とじゃ無いと満足しないのよ…』
最初の動画は、ただ縛られた女の子が男に泣きながらハンバーグを食べさせられているだけ。
次の動画は4人とテーブルを挟んでフルコースを食べている女を見て泣きながら絶望する男の映像だった。
俺からしたら全然エロくない。
だが、これが有名なエロDVDの販売サイトファングの物だった。
しかも、今の2本が今月のお勧め作品だ。
◆◆◆
SNSを色々見てみた。
『イケメン彼氏とラブホで』
『大自然の中で彼氏とやっちゃいました』
『国道20号線、有名ラブホに彼氏と行きました』
『ラブホ、お試し旅』
そんな内容のプログが凄く多い...
R18にすらなって無く、勿論モザイクも掛かっていない。
スマホをやめてPCを立ち上げた。
知り合いのプログを片端から見ていたら…
沢山の俺の記憶にある無修正の画像が見つかった。
凄い事に、担任の敦子先生までもがハメ撮り画像をアップしていた。
凄いな、毛までくっきり見えて完全無修正だよ。
以前俺が持っていたエロDVDより知り合いの投稿画像の方が遥かにエロい。
俺の常識が可笑しいのか、この世界の常識が可笑しいのか解らない。
だが、俺の中ではエロと食事がどうやら入れ替わっているみたいだ。
1
お気に入りに追加
63
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。




サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる