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第8話 レイラSIDE 夢じゃ無かった
しおりを挟む「うわぁぁぁーー! なんだ夢か…」
確かに、そろそろ奴隷落ちだ。
人生に絶望して身落ちした飲んだくれ。
だからってあれは無いわ。
奴隷になって鉱山送り…それでも良いと思っていた。
あたいなんかにゃ、見向く奴は居ない。
このまま1人なら…それで良い…そう思っていた。
だが、これは無い…リヒトの奴隷になるなんて、なんて夢見るんだよ。
あたいだって馬鹿じゃない。
リヒトが凄くあたいを好きな事位知っているさぁ。
だけど、あたいみたいなババァがどうやってリヒトの愛を受け入れろって言うんだよ。
チクショウ、リヒトがあたいに纏わりつくから変な夢見ちまったじゃないか?
『よりによってリヒトの奴隷になる』
そんな夢見ちまうなんてな、あたいも相当愛に飢えているのか…
リヒトは男女の愛と家族の愛を勘違いしていやがるんだ。
幼い時に両親を亡くしたから、母親の愛情に飢えて、年上好きになった。
そして、一人ボッチの時に姉の様に接したから『お姉さん』として、あたいを好きになった。
そういう事だろう?
確かに、リヒトをあたいが受け入れればそれで良いのかもしれない。
だが、あたいの歳は27歳。
どう考えてもリヒト達より、その母親の方の年齢に近い。
それにこの体だよ…女らしくない鍛えた体。
幾らあたいが男に縁が無いからって…
寂しさから母親や姉を恋しがっている子供につけ込んで嫁さんなんかになれねーよ。
大体、あたいなんか碌なもんじゃねー。
年増ババァだし、胸は大きいが少し垂れてきている気がするし、尻もでかいが何だかムチムチしてしている気がする…お腹はまぁ鍛えているから引っ込んでいるけどさぁ。
男が居ないから、毛も含めて体の手入れもしてねーもん。
女として終わっているって。
大体、あの馬鹿は嫁さんなんて言っているけど…
あたいを抱けるのか?
あたいはこの体で、リヒトの前で裸になるのは…ちょっと無理だ。
絶対に見た瞬間ガッカリされるような気しかしねー
でもな…ああも好きだ、嫁にすると騒がれると…怖いわ。
何時か手を出しそうになって、本当に怖えよ。
仕方ねーから、今度上着だけ脱いで胸でも揉ませてやるか?
夢を壊すようで悪いけど、そうしたら幻滅して正常になるかもしれねーし。
こんな体、リヒトが期待するようなもんじゃねーって。
しかし、まただ。
「あははっ、床にリヒトが転がっている、またあたいは迷惑かけちまったのか…あいも変わらず優しいねリヒトは、仕方ねーな、大人の女として早目に目を覚まさせてやら…やら…おおっ…なんだこりゃぁぁ…嘘だよな? 奴隷紋? いや、そろそろ、こうなると思っていたし、鉱山送りを覚悟していたけど…『やらかしちまったのか、あれ夢じゃ無かったのかよ』」
どうすんだ、これ…
折角、勘違いを訂正して、真面にしようとしていたのに…おい…
「う~ん、レイラ姉さんおはよう~」
「おはようじゃねーよ…どうすんだこれ」
本当にどうするんだ…よ
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