ブリードスキル いじめられっこ覚醒! いじめられスキルで異世界でも怖くありません……

石のやっさん

文字の大きさ
上 下
56 / 73

第56話 とりあえず旅は続ける

しおりを挟む

「聖夜って、地味だけど結構カッコ良かったんだね! 知らなかったな……うんうん!」

「そうだよね……なんで黙っていたのかな……」

「聖夜様、本当に素敵ですわ」

と言われているけど……目が見えない2人は何を基準にこんな事言っているんだよ……全く。

散々容姿の事でリスっていた癖に……

「あのさぁ、リリアは兎も角、二人は目が見えないだろう?」

「確かにそうなんだけど、聖夜の姿が頭に浮かぶのよ……そのまるで黒髪の王子様みたいに頭に浮かぶのよ……その完全に私の理想の男性の姿で……それで、あんな事までされて、もう……お金も権力も要らないわ……聖夜さえいれば他は何も要らない……だから捨てないで、私なんでもするからね」

「うんうん、なんでかな? 私の理想の男性の姿で聖夜くんの顔や体が浮かぶの……ドS系御曹司みたいな姿でね、それに体の感触も最高! 細マッチョでまるでアイドル俳優みたい……離さないで欲しい……なんてね」

「私は、聖夜さまが……その理想ですわ! それが、あんな事までされて……凄かったとしか、もう一生奴隷で構いません。そう、愛の奴隷ですわ」

これはどう言う事だ?

いきなり来夢が頭に語りかけてきた。

『当たり前だわ! 昨日も話したじゃない? サキュバスやインキュバスは夢魔。 実際にただ抱くだけでも『魅了』は掛かり、あっちの方は最高レベル……貴方童貞だった筈なのに凄い事が出来たでしょう?』

『確かに……だけど容姿が違っているのはなんで?』

『あのね……サキュバスは万人に理想的な異性にみえるでしょう? 一つの容姿じゃあり得ないじゃない? 相手にとって理想の存在に見えるそういう種族なのよ』

『それは……凄いね』

『ええっ、特にあの二人は目が見えないから、生涯、貴方の容姿は理想の男性に見え続けるわ……良かったわね』

本当にそれで良かったのか?

『貴方『愛』が欲しかったんでしょう? サキュバスやインキュバスの能力は強烈よ! 子供から大人の女性まで犯せば、どんなに嫌がっても貴方の物……これで解ったでしょう?』

これで良いのか……まぁ考えても今更だな。

『あと、もう魔族は気にしないでよいわ』

『何故?』

『だって、貴方の中に私が宿っているんだから、魔王様や更に上の幹部に出会わなければ、敬意を払うか黙って立ち去るわよ! 魔物や馬鹿な奴ら意外はね』

『そうなのか』

もう安全は半分確保したものか……これからどうするかな。

『また眠くなっちゃったから眠るわね。 よいかな? もっと沢山SEXしなさい……そうすれば更に強くなるからね』

戦闘以外でもか……もうなるようにしかならないな。

「聖夜……どうしたの? なにか悩み事?」

「うんうん、なんでも相談に乗るからね」

「聖夜様、困った事があるなら幾らでも言って下さい」

股間に手を伸ばし、胸を押し付けられて言われてもな。

「そうだね、旅を続けるか」

もう魔族関係は安全とはいえ、王国も恐いから離れるに越したことは無いからな。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

処理中です...