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第6話 ランク

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8号さんという優しそうな笑顔のお姉さんに連れられて敷地内の病院の様な施設にきた。

「出来たら、本当の名前を教えて貰えませんか?」

「それは此処の決まりで出来ないんです…ごめんなさい! ただもしこの施設を出て行くときに関わり合いを私と持ちたい、そう思って頂けたらもう一度聞いてくださいね、その時は喜んでお教えしますから」

8号さんは優しい笑顔の黒髪の綺麗なショートヘアの可愛いらしいお姉さんだ。

胸が大きくおっとり癒し系美人、そんな感じに見える。

「名前を教えて貰えない理由って何かあるのですか?」

「そういえば正平さんは記憶が無いんですよね、これは男性保護施設の人間が男性に対して有利にならないように決まったルールなんです『男性に名前を憶えて貰えるなんてズルい』そういう話から決まってしまったんですよ…うふふっ折角名前を憶えて貰えるチャンスなのに残念ですが」

折角、美人と知り合えるチャンスなのに勿体ないな。

「残念です」

「私も、残念です!ここで暫く待っていて下さいね、あとこれ渡しておくから、もし好みの子が居たら選らんでおいてください」

「解りました」

貰ったファイルを見てみたら…

なにこれ!

簡単には言えばロリコン写真集だ。

小学生の女の子が色々なポーズをとった写真が自己紹介と一緒に大量に載っていた。

「正平さん、こちらの方へどうぞ」

「はい」

普通に診療室だな。

「そんな緊張しないで良いわ、私は此処の医師をしています13号と言います…宜しくお願いしますね、正平さん」

「はい、宜しくお願い致します」

しかし、この世界、目のやり場に困るな。

8号さんもこの13号さんも、川島さんも全員が超ミニスカートだ。

勿論、下着も丸見え状態。

「正平さん、何で目を逸らすんですか?」

「下着が見えるので、目のやり場に困っています」

「ああっ、こう言うの駄目でしたか? 気持ち悪いという事であればズボンを履きますが、正平さんはかなりランクに期待できそうだと聞いたので大丈夫だと思ったのですが、不愉快な思いをさせて申し訳ございません、早速」

「違います、そのつい目が言ってしまうので困るだけです」

「それって女性に興味があるって事ですか?」

「普通にあります」

「貴方が言う普通が解りませんが、女性二人と密室で普通に会話が出来るなんて、かなりの大物だわ、将来が楽しみだわね、8号さん、この子、この時点でBランク以上の素質があるわ、凄いわね、こんな子が居るなんて」

「確かに凄いですよね、私こんな風に男性と話すの生まれて初めてです」

「ランクって何でしょうか?」

「ランクとはね」

13号さんが簡単に説明してくれた。

生足で足を組み替えるとチラチラと奥から赤い下着が見える。

それがかなり気になる。

体が若返った事で、そちらや精神も若返ってしまったようだ。

話に集中して聞くと…

Aランク 女性に対して興味を持ち、自発的に勃起が可能。定期的に発情して週1単位で性行為が可能。(現在は0)

Bランク 女性に対して興味は薄いが、介助する事で勃起が可能。月1単位で性行為が可能。(現在は希少)

Cランク 女性に対して興味は無いが嫌悪感も少ない。勃起は稀にするが性行為はまず難しい。機械の力を借りて精液の採取は可能

Dランク 女性に対してわずかな嫌悪感がある。精液の搾取は可能だがそれは機械を使ってのみ可能で受精着床率がやや低い。

Eランク 女性に対して明らかに強い嫌悪感があり、体を触られたりすると暴力行動や引き篭もり行動にでる。精液の搾取は可能だが受精着床率は大幅に低くなる。

Fランク いわゆる不能者(インポテンツ)

こんな感じだった。

「こんな感じかしら? ランクによって待遇はかなり違うわよ?だけど安心して良いわ、一番低いFランクでも月25万円+住む場所の提供は保証されているわ、貴方の場合は施設の支援も成人まであるから、とは言っても、もうB+ランク(Bランクの上位者)の素質はありそうね」

精子については解らないが、普通にAランクになれそうだな。

「私は女性に対して確かに嫌悪感はありません」

「でしょうね? さっきから目を逸らさずに普通に話しているんだから…それで聞きづらいんだけど、精通はもうあるのかしら?」

困ったな。

この体に変わってから、そういう事は解らない。

「すみません、解りません」

「そう、それじゃそれも含んでこちらで検査しますね」

「宜しくお願い致します」

「それで検査をするパートナーは決まった」

「パートナーですか、ああっ、この写真から選ぶのですね」

「そうね…少しでも好みの子の方が良いわよ」

体に引っ張られて若いとはいえ、心は60歳のじじい、流石に小学生はちょっとな、とはいえもうこの年齢で過ごさないといけないのだから慣れるしかない。

適当にページをパラパラして指を差した。

「それじゃ、この子でお願いします」

「え~と本当にこの子で大丈夫なの?」

「すごいですね~、流石は正平くんという事ですね」

え~と、確かに凄いな。

小学生なのに濃い亜麻色の髪のツインテール

白いキャミソールに超がつく水色のミニスカートに白と水色の縞々のパンツに水色の縞々の二―ソックス。

ギャルをそのまま小学生にするとこんな感じになる。

そんな感じだ。

名前は上條麻里奈と書かれていた。

「この資料には名前が普通に書いてあるんですね」

「その子たちは一般人ですから、普通に出会いを探している子たちですから」

まだ小学生なのに出会い?

「小学生なのにですか?」

「記憶が無いからですかね、そこ迄努力しないと一生男性と付き合う可能性なんて貰えませんよ」

そういう8号さんは何処か遠くを見る目をしていた。











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