僕はその昔、魔法の国の王女の従者をしていた。

石のやっさん

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第16話 メリーの愛し方

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「う~んちゅっ……おはようございます!ナイト様」

「お早うメリー」

「それじゃ、メリー今日も頑張っちゃいますね」

そう言いながら、手早くメリーはピンクのスケスケの紐パンに手を掛け、パンティを投げ捨てた。

「これが、本当にメリーがしたい事なのか?」

「私は、これ位しか出来る事はありません。それにナイト様とSEXする事は苦痛じゃありません。ううん、それ処か嬉しいんです。喜んで貰えるのが嬉しい……愛し愛されてのセックスはこんなに素晴らしく愛しいなんて知りませんでした」

「メリーがそう思うなら、僕も嬉しい」

話しながらピンクのキャミソールも脱ぎ捨て、僕に抱き着いてきた。

少し歪んでいる。

それは僕にも解る。

だが、メリーの人生はこれしか無かった。

ただ、男に抱かれる日々。

それは病気になっても続けていた。

メリーの特技はSEX。

これは間違いは無い。

多分、メリーの自信がある事がこのSEXだ。

それで僕を満足させる事がメリーの愛情なんだと思う。

そして、今迄は嫌いな男を相手にしていたが、僕の事が好きだから、苦痛処か、この行為が楽しく愛も感じている。

本当に歪だと思うし、可笑しな関係だが……

これは僕が欲しいと思っている『愛』『心』がある。

「それじゃ、ナイトさまぁ~メリーが、気持ち良くしてあげますからね……う~んちゅばっ」

メリーは僕にキスをし、僕に跨り、腰を下ろした。

◆◆◆

「メリー大丈夫だから、もう……」

「そうですか? ナイト様が満足したのなら良いのですが……まだメリーは頑張れますよ?」

「うん、残りはまたお昼で良いよ」

「解りました」

これが1日1回じゃない。

朝、昼、晩と1日3回、メリーから僕を求めてくる。

僕も何かしようとしたが『しなくて良い』って言われてしまった。

メリーの人生は『体を売る人生』『抱かれる人生』だった。

お金も貰わず、自分から男を受け入れたり、自分から男性を抱いたことは無い。

『自ら僕を受け入れる事』『自分から僕を抱く事』これがメリーの考えた愛し方なのだそうだ。

「ナイト様、愛しています……心から、身も心も捧げます」

可愛らしい笑顔で僕に抱き着いてくるメリーは凄く可愛く、僕を愛してくれている事が解る。

僕にとって一番欲しい心をくれた……なら、僕は魔法使いとしてメリーの欲しい物を上げるべきだ。

◆◆◆

「あのさぁメリー、欲しい事とかやりたい事無いの?」

「特にありませんね?! メリーは美味しい物が食べられて、暖かい部屋で眠れるだけで満足です」

「宝石とか……」

「余り欲しいと思いません」

「洋服とか?」

「今、着ている物で充分です」

「何処か行きたいとか?」

「ナイト様と出かける散歩で充分です」

「本当に無いの?」

「そうですね……何でも良いと言うなら、ナイト様ともっと、もっとSEXがしたいです」


「なぜ……」

「マリーは本当のSEXを知っちゃいました。大好きな人に抱かれるのも抱くのも本当に幸せなんです。これが本当のSEXだと言うなら、今迄のは違うものの様な気がします。ナイト様に、その好きな人が喜んでくれる。私を感じてくれる……それが嬉しいんです」

「そうなのか」

「はい、だからナイト様が私を欲してくれる事、それがメリーの幸せです」

「それじゃ……しようか?」

「はい!」

これがメリーの望む事なら、頑張って相手するかな。


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