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第13話 性病少女
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魔法で三角おでんを出して食べながら歩いている。
どうしようかな?
どうせ一緒に過ごすなら、かわいい子の方が良いよね。
街道沿いの骨や死体を見ているけど、男ばっか。
しかも、姿かたちを魔法を使って見るとむさい感じがする。
なかなか良い子は居ないな。
ふぅ~
どうしようか?
気がつくと僕は近くの街まで来てしまった。
門番が二人立っているが、お城から貰った身分証明書で揉めることなく入る事が出来た。
『さぁ、本当にどうしようかな?』
取り敢えず、お城から貰ったお金で宿屋をとった。
「いらっしゃいませ、1番銅貨8枚ですが如何なさいますか? 食事は別料金になります」
「それじゃ、素泊まりで取り敢えず1泊お願い致します」
「あいよ。これがカギだ、部屋は201。2階の右端の部屋だ。お湯が使いたいなら別にタライ1杯銅貨1枚だ」
「ありがとう、もしかしたら頼むかも」
「それじゃ、疲れたろう……ゆっくり休んでくれ」
「ありがとう」
ボロい部屋だな。
でも、この世界じゃ当たり前か。
どう見ても、地球で言う中世の街並みだし……
まぁ、僕には関係ないけど。
硬いベッドに寝ころびながら今後について考えてみた。
やはりパートナーが欲しい。
出かけるか。
◆◆◆
スラム街に来てみた。
「兄ちゃん、若い子がスラムになんか要る訳ねーだろう? 居ても怪我人や病気持ちやババアばかりだぜ」
露店で串焼きを買い配りながら話を聞いてみたが、なかなか難しそうだ。
「そうなんですか? 逆に怪我人や病気持ちなら居る……そう言う事ですか?」
「本来は居るんだが、今は殆ど居ないな……此処スラム街もほらな……」
言われてみれば、人が殆ど居ない。
どう言う事だ。
「余り人が居ませんね」
「少し前に、疫病が流行ってな、その時にその原因がスラムにあるって話になって追い出されたんだ」
「貴方は大丈夫なのですか?」
「此処に居る人間の殆どは最近になって住み始めたばかりだ……だから、スラムにしては身ぎれいだろう?」
確かに言われてみれば、多少はくたびれているが、物乞いに見えるような人は居ない。
「確かに……」
「それに、女なら売春婦になったり、自分を奴隷として売り飛ばすから、そうそうスラムに落ちてこねーよ」
確かにそうなのかも知れない。
「何故、あんたがボロボロの女を探しているのか知らねーが、それならローワー奴隷商会に行ってみたらどうだい。あそこは使い潰し専門の商会だから、多分居ると思うぜ」
「そう? ありがとう」
残りの串焼きも皆に配り、僕は奴隷商に向かった。
◆◆◆
「ここがローワー奴隷商会か」
確かに酷い。
周りの奴隷商が綺麗な建物なのに此処だけ、古くて汚い。
しかも、お店から前の世界の牛小屋の様な臭いがしてくる。
まぁ、僕には関係ない。
気を取り直して入ってみた。
「いらっしゃい……どんな奴隷をお探しで」
ヤル気の無いような店主が話しかけてきた。
「女の奴隷を……」
店主は僕を舐めまわすように見て……
「うちは使い潰しの奴隷専門です……女は真面なのはいませんよ。お客様が望むような夜の相手が出来そうなのはいません……若い奴は1人居ますが……酷い物です」
「若い子がいるなら見させて貰えませんか」
「良いが後悔するよ」
「構いません」
奥に案内され、檻の中にその子は居た。
ここから見た後ろ姿だとスレンダーな美少女に見える。
茶色のボブカットにスレンダー。
そんな感じだ。
「なかなか綺麗に見えるけど」
「それは顔と体を見ないからです……正直、これは……まぁ見て判断して下さい……おい、お前こっち向け!」
「……はい」
確かに店主が言うだけのことはある。
「此奴、見ての通り顔が崩れているんでさぁ。体も胸から全部溶けたような状態。梅毒を含む幾つも性病に感染していて、あれの方は一切使い物になりません。病気は移らないらしいですが、こんなの居られたらいやでしょう」
「ううっ……私気持ち悪いでしょう……ですが、もし買ってくれたらなんでもします……買って下さい……」
「どうして、こんなに……」
「貴族の家で母親はメイドをしていたそうですが、家宝の花瓶を壊したとかで親子で娼館に売り飛ばされたそうですぜ……そこが場末の娼館で、朝から晩まで寝る間も無く売られ続け、病気なっても治療もして貰えず、誤魔化して客を取らされ続けた結果。こうなったわけです」
『心眼魔法』
病気になって顔が崩れる前は……凄い綺麗な子だったんだ。
僕に外見は関係ないけど……この子で良いのかも知れない。
『魔法使いは、愛と希望を振りまき施すもの』
この世界の僕には関係ないけど魔法の国ではそうだった。
だから、パートナーに選ぶなら不幸であれば不幸な方が良い。
「この子幾らかな」
「抱き合わせで無理やり押し付けられたから、本当に買うなら無料で良いぜ。但し、奴隷紋を刻むのと書類の作成代金で銀貨3枚は掛かるぜ。どうする」
今の手持ちにその位の金額はある。
「買う」
こうして僕は梅毒に掛かった少女を買う事にした。
どうしようかな?
どうせ一緒に過ごすなら、かわいい子の方が良いよね。
街道沿いの骨や死体を見ているけど、男ばっか。
しかも、姿かたちを魔法を使って見るとむさい感じがする。
なかなか良い子は居ないな。
ふぅ~
どうしようか?
気がつくと僕は近くの街まで来てしまった。
門番が二人立っているが、お城から貰った身分証明書で揉めることなく入る事が出来た。
『さぁ、本当にどうしようかな?』
取り敢えず、お城から貰ったお金で宿屋をとった。
「いらっしゃいませ、1番銅貨8枚ですが如何なさいますか? 食事は別料金になります」
「それじゃ、素泊まりで取り敢えず1泊お願い致します」
「あいよ。これがカギだ、部屋は201。2階の右端の部屋だ。お湯が使いたいなら別にタライ1杯銅貨1枚だ」
「ありがとう、もしかしたら頼むかも」
「それじゃ、疲れたろう……ゆっくり休んでくれ」
「ありがとう」
ボロい部屋だな。
でも、この世界じゃ当たり前か。
どう見ても、地球で言う中世の街並みだし……
まぁ、僕には関係ないけど。
硬いベッドに寝ころびながら今後について考えてみた。
やはりパートナーが欲しい。
出かけるか。
◆◆◆
スラム街に来てみた。
「兄ちゃん、若い子がスラムになんか要る訳ねーだろう? 居ても怪我人や病気持ちやババアばかりだぜ」
露店で串焼きを買い配りながら話を聞いてみたが、なかなか難しそうだ。
「そうなんですか? 逆に怪我人や病気持ちなら居る……そう言う事ですか?」
「本来は居るんだが、今は殆ど居ないな……此処スラム街もほらな……」
言われてみれば、人が殆ど居ない。
どう言う事だ。
「余り人が居ませんね」
「少し前に、疫病が流行ってな、その時にその原因がスラムにあるって話になって追い出されたんだ」
「貴方は大丈夫なのですか?」
「此処に居る人間の殆どは最近になって住み始めたばかりだ……だから、スラムにしては身ぎれいだろう?」
確かに言われてみれば、多少はくたびれているが、物乞いに見えるような人は居ない。
「確かに……」
「それに、女なら売春婦になったり、自分を奴隷として売り飛ばすから、そうそうスラムに落ちてこねーよ」
確かにそうなのかも知れない。
「何故、あんたがボロボロの女を探しているのか知らねーが、それならローワー奴隷商会に行ってみたらどうだい。あそこは使い潰し専門の商会だから、多分居ると思うぜ」
「そう? ありがとう」
残りの串焼きも皆に配り、僕は奴隷商に向かった。
◆◆◆
「ここがローワー奴隷商会か」
確かに酷い。
周りの奴隷商が綺麗な建物なのに此処だけ、古くて汚い。
しかも、お店から前の世界の牛小屋の様な臭いがしてくる。
まぁ、僕には関係ない。
気を取り直して入ってみた。
「いらっしゃい……どんな奴隷をお探しで」
ヤル気の無いような店主が話しかけてきた。
「女の奴隷を……」
店主は僕を舐めまわすように見て……
「うちは使い潰しの奴隷専門です……女は真面なのはいませんよ。お客様が望むような夜の相手が出来そうなのはいません……若い奴は1人居ますが……酷い物です」
「若い子がいるなら見させて貰えませんか」
「良いが後悔するよ」
「構いません」
奥に案内され、檻の中にその子は居た。
ここから見た後ろ姿だとスレンダーな美少女に見える。
茶色のボブカットにスレンダー。
そんな感じだ。
「なかなか綺麗に見えるけど」
「それは顔と体を見ないからです……正直、これは……まぁ見て判断して下さい……おい、お前こっち向け!」
「……はい」
確かに店主が言うだけのことはある。
「此奴、見ての通り顔が崩れているんでさぁ。体も胸から全部溶けたような状態。梅毒を含む幾つも性病に感染していて、あれの方は一切使い物になりません。病気は移らないらしいですが、こんなの居られたらいやでしょう」
「ううっ……私気持ち悪いでしょう……ですが、もし買ってくれたらなんでもします……買って下さい……」
「どうして、こんなに……」
「貴族の家で母親はメイドをしていたそうですが、家宝の花瓶を壊したとかで親子で娼館に売り飛ばされたそうですぜ……そこが場末の娼館で、朝から晩まで寝る間も無く売られ続け、病気なっても治療もして貰えず、誤魔化して客を取らされ続けた結果。こうなったわけです」
『心眼魔法』
病気になって顔が崩れる前は……凄い綺麗な子だったんだ。
僕に外見は関係ないけど……この子で良いのかも知れない。
『魔法使いは、愛と希望を振りまき施すもの』
この世界の僕には関係ないけど魔法の国ではそうだった。
だから、パートナーに選ぶなら不幸であれば不幸な方が良い。
「この子幾らかな」
「抱き合わせで無理やり押し付けられたから、本当に買うなら無料で良いぜ。但し、奴隷紋を刻むのと書類の作成代金で銀貨3枚は掛かるぜ。どうする」
今の手持ちにその位の金額はある。
「買う」
こうして僕は梅毒に掛かった少女を買う事にした。
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