勇者パーティを追放されそうになった俺は、泣いて縋って何とか残り『元のDQNに戻る事にした』どうせ俺が生きている間には滅びんだろう!

石のやっさん

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第33話 復活② 戦えないよ、多分。

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今は行為が終わり、三人とベッドを共にしている。

「それで、これからどうするの?」

「三職が一緒なんだから、パーティとして上を目指すのかな?」

「剣聖、賢者、聖女が居るんだから、ほぼ勇者パーティと同じ事が出来るよね」

馬鹿だな。

自分達が傷物だという事に気がついていない。

勿論、俺は上なんて目指さない。

恐らく『出来ない』しな。

「いや、これまで通りで良い!四人で暮せる家を探して、三人は出来る事だけすれば良いよ! 家事をしてくれても良いし、畑を作りたいなら作っても良い、働くのは俺が基本するよ…もし冒険者をするにしても、最大でオーガまで、それ以上はパーティでは狩らない」

まぁ俺は狩るけどな。

「なぜさぁ、僕は剣聖なんだよ!なんで…えっ…ひぃ」

俺はナイフをエルザの喉に突きつけた。

「ドルマンに斬られた事で体に恐怖が染みついているんだと思う。実際に俺が拘束して斬られると思っていた時も涙ぐんでいただろう? 能力が高くても心が折れてしまったんだ…これは冒険者にもよくある事で、これが元で挫折する者やミスをして死んでいく者も多い、半分引退だと思った方が良いと思う」

「それじゃなに? リヒトは私達に普通の奥さんになれ…そう言いたいの?」

「あきれた! 私達の事好きなのは解っていたけど、なんの下心も無いなんて」

「僕たち、本当に何もしなくて良いの?」

「何もしなくて良い訳じゃないさ、戦わないで良いだけだ! 俺の怪我の治療に、ポーション作り、一緒に狩りには極力いかないけど、フォロー位はして貰うからな、下心はあっただろう?」

もし、此奴らが三職にならなければ元からそういう人生だった。

「ふぅ、そうね!私達はもう心は折れているのかも、確かにドルマンに斬られたせいか、リヒトに治療で斬られる時に恐怖を感じていたわ…あそこでもう聖女としての矜持は無くなったのかもね」

「今の私はもうS級並みには働けないかも」

「僕もそうみたい…」

「そこ迄ガッカリする事はないよ…充分まだ強いからね、ただこう言った精神的な事は失敗に繋がるからな!だから万が一を考えて実戦の場から遠ざけたい、そう思っただけだよ…心配だからな」

「「「リヒト」」」

「まぁ、そんな感じだ」

「そうね、それじゃリヒトの下心を更に満たす為にがんばるわね!」

「それじゃ、私が今度は上になるね」

「それじゃ僕はリヒトが喜ぶから足の指を、あむっしゃぶってあげるね」

「いや、今日はもう…」

「そんな遠慮しなくて良いのよ? リヒト私の胸好きでしょう?」

「うん、うん、それじゃ乗っかるね」

「うんぐっ、どう? 足の指きもひいい?」

確かにハーブやジェルにキノコを使っているけど...此奴らの性欲凄すぎだろう。

前世でも此処迄嵌まる奴は少なかった。

なんだか、俺が抱いていると言うより『抱かれている』そう感じるのは気のせいだろうか?

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