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第78話 どうなるのか?
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「「「「「リヒトさぁ~ん!」」」」」
「「「「「リヒトお兄ちゃ~ん」」」」」
「ああっ…はい!」
俺は今屋根から屋根へ飛び移りながら女の子から逃げている。
『ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい』
多分屋根から落ちたら大変な事になる。
多くの女の子、いや幼女から熟女までが俺に迫ってきている。
もし…此処から落ちたら…犯される。
流石にまだ新品の状態でそんな経験はしたくはない。
「屋根の無い場所に追い込まないと逃げられますよ!」
「冒険者の中で身が軽い人は屋根に登って追いかけた方が良いですわ!」
「私、梯子を持ってきた!」
「俺の事を本当に好きなら追いかけるのを止めて貰えませんか?」
「「「「「「「「「「絶対に嫌!」」」」」」」」」」
困ったな、気がつけば50人位に膨れ上がってきている。
まだまだ、増えそうだ。
このまま行くと掴まる可能性がある。
掴まったら…地獄なのか天国なのか…解らない。
良くハーレムを天国みたいに考えている奴もいるが…これは、なんだか違うよ…絶対。
「ごめんね」
謝りながら逃げた。
知らない人間からなら黙って逃げるが、逃げている相手に『顔見知り』もいる。
だから、つい謝りながら逃げてしまった。
しかし困った。
見知らぬ相手なら問題が無いが、顔見知り皆から追いかけられるんじゃ困るな。
最近、アイカ達に配慮してくれているのか良く解らないが…揉めなくなって来たのに。
屋根から屋根にまるで忍びか蜘蛛男のように飛び移って移動しているが…
「「「「「リヒト様ぁぁぁぁー-っ」」」」」
どんどん追い詰められていく。
幾ら俺がS級で、インキュバスで『並外れた能力』があると言っても『殺す』ならいざ知らず…ただ逃げるだけならいつか限界が来る。
「あらあら、リヒトちゃん、困っていますね」
大きな蝙蝠の羽を生やしたレイラが俺の頭上に現れた。
「レイラ?!大丈夫なのか? そんな姿見せて!」
「それなら大丈夫ですよ? サキュバスもインキュバスも『隠ぺい』が得意ですから!」
「そうなんだ…だったら…」
「幾らなんでもすぐには使えませんから…そこの木の影まで来たら、私に捕まって下さい」
俺は屋根と屋根の間にある大きな木に隠れ、そのままレイラに抱き着いた。
そのままレイラは一気に空高く舞いあがった。
これなら、きっとバレずにすんだだろう。
◆◆◆
そのまま宿に窓から戻ってきた。
ちゃんと換気がされていて女特有の臭いはもうして無かった。
三人は疲れているのかスヤスヤと寝ていた。
『良かった』
『問題が先延ばしになった』それだけだが、取り敢えずはひと安心だ。
「ふぅ、助かったよ!」
「あら? なんで逃げていたんですか? 折角インキュバスになったのですから、適当に好みの子と経験すれば良かったんじゃないですか?」
「レイラ…それで良いのか?」
「サキュバスに貞操観念なんて…普通は無いですから! まぁ…相手にすら困る存在になっちゃいましたが…」
確かに種族的に考えて『貞操観念』なんて物は無い。
当たり前だ。
「確かにそうだよな。種族的に考えてあるわけが無いか」
「あら? 勘違いさせちゃいましたか? 『食事という意味の貞操観念』が無いだけで恋愛という意味での貞操観念はありますよ!」
「どういう事?」
話を聞けばサキュバスやインキュバスは『食事』という意味での性や精を人間と交わしても『恋愛』という意味ではサキュバスはインキュバスとインキュバスはサキュバスとしか結ばれないそうだ。
※所説ありますが、この物語ではこちらを採用します。
「それでですね…実はリヒトちゃんがインキュバスになると実は全て完結するんですよ!」
話を聞けば、お互いに『精』という糧を交換しあい、お互いに夜の営みも満足するまで出来るから、殆ど全ての生活が完結してしまうそうだ。
食と性が一緒にいるだけで完結するのか…
「凄いな」
「そうですよね? 貧乳聖女のせいでリヒトちゃんにとって好みの女性は4人だけ…そしてインキュバスも世の中にはリヒトちゃんだけ…まさにピッタリです! 私は経験者ですが、三人はサキュバスだけど、未通…うふふ、理想的でしょう?」
レイラは何人とは聞かない方が良いよな。
「そうだな、まさに理想の関係だな」
そうは言った物の…4人とのこれからの関係。
そして、このインキュバスの能力…まだまだ課題が一杯だな。
「「「「「リヒトお兄ちゃ~ん」」」」」
「ああっ…はい!」
俺は今屋根から屋根へ飛び移りながら女の子から逃げている。
『ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい』
多分屋根から落ちたら大変な事になる。
多くの女の子、いや幼女から熟女までが俺に迫ってきている。
もし…此処から落ちたら…犯される。
流石にまだ新品の状態でそんな経験はしたくはない。
「屋根の無い場所に追い込まないと逃げられますよ!」
「冒険者の中で身が軽い人は屋根に登って追いかけた方が良いですわ!」
「私、梯子を持ってきた!」
「俺の事を本当に好きなら追いかけるのを止めて貰えませんか?」
「「「「「「「「「「絶対に嫌!」」」」」」」」」」
困ったな、気がつけば50人位に膨れ上がってきている。
まだまだ、増えそうだ。
このまま行くと掴まる可能性がある。
掴まったら…地獄なのか天国なのか…解らない。
良くハーレムを天国みたいに考えている奴もいるが…これは、なんだか違うよ…絶対。
「ごめんね」
謝りながら逃げた。
知らない人間からなら黙って逃げるが、逃げている相手に『顔見知り』もいる。
だから、つい謝りながら逃げてしまった。
しかし困った。
見知らぬ相手なら問題が無いが、顔見知り皆から追いかけられるんじゃ困るな。
最近、アイカ達に配慮してくれているのか良く解らないが…揉めなくなって来たのに。
屋根から屋根にまるで忍びか蜘蛛男のように飛び移って移動しているが…
「「「「「リヒト様ぁぁぁぁー-っ」」」」」
どんどん追い詰められていく。
幾ら俺がS級で、インキュバスで『並外れた能力』があると言っても『殺す』ならいざ知らず…ただ逃げるだけならいつか限界が来る。
「あらあら、リヒトちゃん、困っていますね」
大きな蝙蝠の羽を生やしたレイラが俺の頭上に現れた。
「レイラ?!大丈夫なのか? そんな姿見せて!」
「それなら大丈夫ですよ? サキュバスもインキュバスも『隠ぺい』が得意ですから!」
「そうなんだ…だったら…」
「幾らなんでもすぐには使えませんから…そこの木の影まで来たら、私に捕まって下さい」
俺は屋根と屋根の間にある大きな木に隠れ、そのままレイラに抱き着いた。
そのままレイラは一気に空高く舞いあがった。
これなら、きっとバレずにすんだだろう。
◆◆◆
そのまま宿に窓から戻ってきた。
ちゃんと換気がされていて女特有の臭いはもうして無かった。
三人は疲れているのかスヤスヤと寝ていた。
『良かった』
『問題が先延ばしになった』それだけだが、取り敢えずはひと安心だ。
「ふぅ、助かったよ!」
「あら? なんで逃げていたんですか? 折角インキュバスになったのですから、適当に好みの子と経験すれば良かったんじゃないですか?」
「レイラ…それで良いのか?」
「サキュバスに貞操観念なんて…普通は無いですから! まぁ…相手にすら困る存在になっちゃいましたが…」
確かに種族的に考えて『貞操観念』なんて物は無い。
当たり前だ。
「確かにそうだよな。種族的に考えてあるわけが無いか」
「あら? 勘違いさせちゃいましたか? 『食事という意味の貞操観念』が無いだけで恋愛という意味での貞操観念はありますよ!」
「どういう事?」
話を聞けばサキュバスやインキュバスは『食事』という意味での性や精を人間と交わしても『恋愛』という意味ではサキュバスはインキュバスとインキュバスはサキュバスとしか結ばれないそうだ。
※所説ありますが、この物語ではこちらを採用します。
「それでですね…実はリヒトちゃんがインキュバスになると実は全て完結するんですよ!」
話を聞けば、お互いに『精』という糧を交換しあい、お互いに夜の営みも満足するまで出来るから、殆ど全ての生活が完結してしまうそうだ。
食と性が一緒にいるだけで完結するのか…
「凄いな」
「そうですよね? 貧乳聖女のせいでリヒトちゃんにとって好みの女性は4人だけ…そしてインキュバスも世の中にはリヒトちゃんだけ…まさにピッタリです! 私は経験者ですが、三人はサキュバスだけど、未通…うふふ、理想的でしょう?」
レイラは何人とは聞かない方が良いよな。
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