『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!

石のやっさん

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第57話 新しい仲間

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横を見ると、銀の仮面の魔族が居た。

恐怖で体こわばる。

「私の名前はレイラ、元四天王の一人、サキュバスクィーンのレイラよ!」

そう言いながら銀のマスクを外し、黒いダブダブの服を脱ぎ棄てたレイラは…前世で言う男の憧れ、ボンデージ風というかバニースーツと言うのか?兎に角、凄く際どい服を着ている、凄くグラマラスな美女だった。

似たような存在は前世で髪の色は違うが昔のゲームセンターの対戦ゲームで見た様な気がする。

「君も僕と同じで化け乳だったんだね…しかも凄く大きい」

「サキュバスって何ですか? ですが凄い化け乳ですね…私よりもかなり大きい乳なんて、凄いですね!」

「凄い乳ですわね…私より大きいのは初めて見ましたわ」

皆が言うのも解る。

目の前のそれは、メロンどころじゃない。

まるでスイカだ。

しかもこんなサイズの胸なのに…デブではなくスタイルが良い。

人間では物理的にあり得ない気がする。

流石、サキュバスだ。

「凄いですね、英雄リヒト! この胸をそんな羨望の籠った眼差しで見た者など、ここ数百年見たことが無いです! うんうん、助けて正解でした!」

「リヒト、あれでもいけるの?」

「リヒトさん、本当に大きなお乳が嫌いじゃ無かったんですね」

「あれで大丈夫ならどんな化け乳でも大丈夫なのですわ…リヒト様は本当に凄いですわね」

「あははっ、まぁね」

褒められているんだか、貶されているんだか…もう解らないな。

しかし、魔族か。

盲点だったな。

人間は女神を信仰するから『聖女』と『女神』の影響を受けるが魔族は人類の敵。

邪神を信仰しているから影響を受けない。

魔族になら巨乳はまだ沢山居るかも知れないな。

『目の前に生きた証拠が居る』しな。

「ううっ、ううっ、そんな目を向けて貰えるなんて、そんな日が来るなんて思いませんでした…三人が言っていた事は本当だったんですね…貴重な秘薬使ってまで命を助けて良かった」

さっき迄、あれ程、恐ろしかったレイラにもう恐怖を感じていない。

巨乳+際どい服+女の涙…このコンボは凄く強力だ。

だが、何故レイラは感動なんてしているんだ?

「そう言えば、元四天王って言っていましたね? なぜ四天王を追われたのですか? それになんでこんな魔族領から離れた場所に態々来たんですか?」

「それは…私には居場所が何処にも無いからです」

悲しい顔をしたレイラは自分の事をポツリポツリと話し始めた。

◆◆◆

「私はこれでも昔は魔族一の美女と言われていたのです…魔族に人間、私を愛さない者等存在しないとまで言われる程に…」

「嘘は良くないよ! そんな化け乳でモテるなんて可笑しいから、僕は信じないからね」

「エルザ、取り敢えずちゃんと話を聞こう…何か言うならその後にしよう…アイカとロザリアもそうして欲しい」

「リヒトがそう言うなら」

「「解りました(わ)」」

レイラが、そう言うのも頷ける。

俺から見たレイラは絶世の美女だ。

アイカもエルザもロザリアもとんでもない美女、美少女だが、レイラには及ばない。

サキュバスに使って良い言葉か解らないが『神々しい』『現実味の無い』そういうレベルの美女だ。

最も『誘惑』をしなければならない種族なのだから、それじゃなくちゃ生きていけないだろう。

「大昔は巨乳が好まれた時代でもあったのです! 私がモテたのはその時代の話の事です…今は最悪、魔界でも一番醜い女として扱われています。剣聖エルザが、そう思うのも仕方が無いことです…それじゃ、お話します」

レイラが話す事は凄い話だった。

『貧乳聖女』と『貧乳女神』の願いの影響は魔族にまで影響を与えていた。

「まずは私の種族サキュバスは時代と共に数を減らしていき、今では亜種の少数派のみが存在するだけになりました。これも全て人間の影響です」

「今一意味が解らない、人間が魔族に影響を与えたのか?」

何故人間の影響を魔族が受けるのだろうか?

「ええっ、人間はいつしか、私みたいな巨乳に魅力を感じなくなった影響です」

そうか、サキュバスは人間を誘惑してその精を糧に生きている。

そして豊満で魅力的な体を持っている。

その容姿が醜いという考えに世界が変わったら…

誘惑など出来るわけが無い。

そういう事か。

「『人間側の女性の好みが変わったせいで誘惑が出来ずに精にありつけないから』そういう意味であっているのかな?」

「概ねそんな感じですね…最初に見た瞬間に『気持ち悪い』と判断されたら、そこからの魅了は至難の業です。結局、精にありつけないサキュバス族の多くはひもじい思いをしながら餓死者まで出る始末でした…その結果時間と共に数を減らしていき、今ではほぼ全滅と言う状態です」

「そうだったのか…」

そう言えば、アイカはサキュバスじたい知らないようだったな。

もう殆ど居ないのか…寂しい話だし、残念だ。

「ええっ、今では進化したのか理由は解りませんが『貧乳』に生まれるサキュバスの亜種が居るんです。今いるサキュバスは私以外は全員がこの『亜種』です」

「なら滅んではいないんじゃないか?」

「どう見ても子供みたいな容姿、種族こそサキュバスなのかも知れませんが…あれは別物です。私の事も馬鹿にしているのか命令すらききません…その結果、自分の部隊を無くした私は四天王から落とされる事になりました」

「そうか…」

「ええっ、ですが、これだけじゃありません。今の魔族は人間と同じで『胸の小さい方が美しい』そういう思考に変わってしまいました。最早、巨乳の生きられる世界は魔界にもありません」

サキュバスの件は何となく解ったけど…流石にこれは可笑しいだろう。

「どうしてそうなったんだ!」

「女神と敵対する邪神様を信仰するのは魔族だけじゃありません。人間の悪人も信仰しています。昔の悪人は、それはもう色を好む時には、大きな胸を望む者が大半でした。ですが、今の悪人や魔族等、邪神様を信仰する者には、そういう人間はおりません…殆どの人間が『貧乳』を好みます」

「人間はそうかも知れないが魔物や魔族は違うんじゃないか?」

「いえ、元から個体が人間に近くない者は余り影響は無いですが、個体が人間の姿に近い種族は、人間の欲望の影響を受けやすいのです! 私達の様に人間を虜にする事を武器にするような一族は『その姿を捨てざる負えなかった』それが亜種への進化なのかも知れません。 そこの三人は私をどう思いますか? 私がこの姿で男の前に立ったら『魅了』されると思いますか?」

「ガイアだったら吐くかも知れないけど!情け容赦なく斬るよ!」

「間違いなく容赦はしないと思います!」

「私もそう思いますわ! 胸以外はまるで娼婦みたいな色香があるのに本当に勿体ないですわね!」

確かに巨乳を化け乳と呼ぶこの世界では『気持ち悪い』存在なのかも知れないな。

「そうでしょう…今や『色香』を使う魔族は『貧乳』が当たり前なのです…まして魔界の雄は残酷です! 醜いと判断された種族に容赦はなく殺される事さえありました。今や魔族で巨乳なのは、恐らく私1人じゃないでしょうか?」

おのれ『貧乳聖女』

魔族に迄影響を与えるとは…

「ですが、レイラは何故、こんな場所に…」

「魔界に私のいる場所は今や何処にもありません! 昔は『魔界一の美女』『美しき戦慄者』と言われた私が『魔界一醜い女』そう言われる屈辱はプライドが許せませんでした!私はクィーンだからこそ、どうにか、生きてこられましたが…仲間は話した通り滅びました…せめて、最後に勇者パーティを皆殺しにして、有終の美を飾ろうと此処迄来たのです」

だけど…何かが引っかかる。

「あのさ…それなら『貧乳聖女』の逆で『勇者』を討伐した手柄で『巨乳こそ正義』の世界を邪神に頼めば作れるんじゃないかな?」

「それは…考えました、ですが、この世界に巨乳はもう殆どいません! 今更、それを行ったとしても世界は変わりません。」

確かに『ここに居る4人が美女扱い』されるだけで、4人が死んだら『醜い女性だけの世界』になる…そういう事か?

『巨乳が正義』に変わるのは同じ位の時間が掛かるし、圧倒的に数が多い『貧乳女』が恐らくその間にまたひっくり返す。

確かに、今となっては意味は無いな。

「確かにそうかもな?」

「…本当は勇者パーティを皆殺しにして『魔族にレイラあり』それを胸に死ぬつもりでしたが…まさか『英雄』と言われるリヒトが巨乳好きだとは思いませんでした…そして『剣聖』エルザも巨乳だなんて」

「そうだな、俺は凄く、巨乳が好きだ」

運が良かったな。

もし、他の三人がレイラに出会っていたら…死んでいた。

今のガイア達の実力じゃ瞬殺だ。

「あははっ、そうだね、僕も巨乳だね! 化け乳よりその呼び方の方が…うんまだいいね!」

「それで、これからどうするんだ」

「そうですね! これで終わりで良いかな? 死に場所でも探すとしますか」

レイラは魔族…人類の敵だ。

だが、彼女は巨乳で美人だ。

しかも、絶世の美女だ。

この際、腹を括ろう!

もういいや…教会なんて、女神なんて糞くらえだ!

「レイラ、もし居場所が無いなら俺の仲間にならないか?」

「リヒト、本気なのかい! 相手は魔族だよ!流石に不味いよ!」

「エルザ、君も含みアイカもロザリアも誰一人として容姿に恵まれてない! 特にアイカやロザリアはジョブさえ女神はくれなかった…何の恩恵も寄越さない女神なんか信仰する必要は無い…俺はそう思う…どうだ!」

「そうですね!私は幾ら願っても女神様は助けてくれませんでした…女神様なんてどうでも良いですよ! リヒトさんの好きな様にして下さい!」

「私もそうですわ! あの女神イシュタスは私には何もくれませんでしたわ! だからリヒト様が宜しいなら、私は歓迎しますわ!レイラさん!」

そうだ、これで良い。

「二人は良いそうだ? それでエルザはどうする? 確かにエルザは『剣聖』女神からの恩恵はあるのかも知れない…だが、俺は彼女を受け入れたい…そう思う…1人の辛さは解るからな」

「リヒト…それを此処で持ち出すんだ…これだから『親友』は困るんだよ! 2人が受け入れて…しかも、それを持ち出されたら、僕が断れるわけないよ…解ったよ…良いよ」

エルザには勇者パーティの時に俺を追い出した負い目がある。

悪いが付け込ませて貰う。


「それじゃ、もう反対はないな! レイラ、俺達は君を歓迎する! 仲間にならないか?」

「私は、魔族ですが宜しいのですか?」

「ああっ別に構わない!」

「魔族の四天王の時には沢山の人を殺しましたよ!」

「知らない奴がどれだけ死のうが俺は気にしない! その中に家族でも居たら別だが、俺の親は魔族に殺されて無いからセーフだ」

「そうですか…どうせ希望もありませんし、生きる望みも無い身ですから、同じような仲間がいるのなら、そこで過ごすのも良いかも知れませんね…それに、その目。昔、私を見る男達の目みたいで素敵ですね…魔族の私でも良い…そういうのならお傍に居させて頂きます」

「それじゃ決まりだ」

魔族の四天王とはいえ、随分昔の話だ。

俺やエルザが知らない位だから、大丈夫だろう。

「それじゃ、お世話になります…」

「リヒトが決めたんじゃ仕方が無いな! 歓迎するよレイラ」

「歓迎します! レイラさん」

「歓迎いたしますわ! レイラさん」

こうして俺達に魔族の仲間が加わった。
















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