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第4話 俺にとっての美少女奴隷購入
しおりを挟む「化け乳女の中に欲しい子がいるって…本気ですか?」
「本気だ! ただ体調が悪いみたいだから、すぐに買い取りたい」
「体調が悪い…幾ら此処がオルド商会でも最低線の管理はしています。流石に体調が悪いのは間引いています?! 彼奴か?まぁ買ってくれるなら良いや、すぐに行きますから檻の前で待っていて下さい!」
なんだか凄くバツが悪い顔をしていたな。
何か問題があるのか?
まぁ、良い。
俺の収納袋には色々な薬が入っている。
これはガイア達勇者が怪我したり、病気をした時に対応する為の物だ。
これがあれば、大抵の事は問題ない。
これも俺が自分で買ったものだから、パーティに残す必要は無いから持ってきた。
俺は檻の前に戻ることにした。
「助けて…」
「解っている、此処から出して俺の者になったらすぐに治療してやるから少し我慢してくれ、悪いな」
今現在彼女はまだ、奴隷商の者だ。
他人の奴隷に手を出す事は厳しく禁じられている。
俺に所有が変わる迄、何も出来ない。
「ほんと…本当に助けてくれるの…」
「ああっ、約束だ」
可愛らしい顔は顔色は悪く、青ざめている。
体が小刻みに震えている。
なんだかの病気なのかも知れないし、衰弱しているのかも知れない。
良く見ると他の奴隷の檻の中には汚いながらも毛布と水と食器があったが、彼女の檻には無かった。
「リヒト様が欲しいのはこの奴隷ですか? ふんっ良かったな命拾いして!」
「この奴隷だけ、見た感じ待遇が悪く見えるが何故だ!」
「ああっ胸糞悪いからお仕置きをしていたんだ! 見ての通り、そいつ面だけは良いだろう! 売る奴が小細工してな胸をさらしで撒いて誤魔化していやがったんだ! おかげで高く買っちまった大損だ!」
それは売主が悪いだけで彼女にしてみれば八つ当たりだ。
「そうか」
「ああっ、しかも背も小さく見せる為に屈んで歩いていやがった!此奴も共犯だったんだぜ、背が高くて化け乳なんて買い手も付かない様な粗悪品だぜ! もう憂さ晴らしするしかないないだろう?」
「俺は買うつもりだが…幾らだ?」
身長が160位で胸とお尻が大きくて、それでいてお腹が引っ込んでいる。
完璧なグラビア体型じゃないか。
それに顔が可愛い系なんだから、文句ない。
此処迄可愛い子は前世でも芸能人位でしか見たことが無い。
前世なら彼女の写真集が4000円位で売られていても俺は買うかも知れない。
「正直言うと仕入れ値は金貨3枚なんだ、だが化け乳女をそんな金額で売ったなんて漏れたら幾らオルドでも悪評がついちまう。化け乳女の通常上限の金貨1枚(10万)でどうだ!その代り奴隷紋の刻み代金として銀貨5枚(5万円)別に貰う、リヒト様としちゃそれでも高いと思うかも知れないが、これでも仕入れ値の1/3だ…駄目かい!」
物凄く安い。
金貨1枚は奴隷取引きの下限に近い筈だ。
確か、エース商会で若い冒険者が狐か何かの獣人の女の子を金貨50枚(500万円)で買って安く買えたと喜んでいた。
その1/50だ。
「良し商談成立だ! 買った!」
「ありがとうございます!」
「あと、追加でお金を出すから、体を洗って、真面な服を貰えないか?」
「洗うのは構いませんが、化け乳女ようの服は無いから男の服で構いませんか? 併せて銀貨1枚で良いですよ」
「ああっ頼んだ」
その後、俺は代金を払い、指先を切り血を小皿に垂らして奴隷商人に渡した。
その血を使い奴隷商人は俺と彼女の奴隷契約を結んだ。
「助けて…」
ただでさえ衰弱しかけていた彼女は最早立っているのも辛そうだった。
「それじゃ、洗って着替えさせてきます」
これで彼女は俺の物だ。
もう手をだしても大丈夫だ。
「ちょっと待ってくれ! これを飲んで、すぐに体が楽になるから」
「薬…ありがとう」
弱弱しく彼女は瓶を受け取り飲み始めた。
「上級ポーション…化け乳女にそんな高級な物を使うなんて」
「その分はこれから働いて返して貰うから良いんだ、どうだ楽になっただろう?」
「はい…」
後は美味しい物でも食わせてやれば大丈夫だな。
顔色は随分良くなった。
上級ポーションなんて俺の稼ぎからすれば、そんなに高くない。
暫くすると洗われて綺麗になった彼女が男物の服に身を包んで来た。
野暮ったい男物の服を着ていても彼女のメロン並みの形の良い胸は垂れずに重力に逆らい、凄く綺麗なのが解った。
これが本物の美乳だ。
微乳とは違うんだ。
思わず胸に目を奪われそうになったが。
「こうしてみると醜悪なのが良く解るでしょう? もう返品は効きませんから」
その声を聞いて彼女が胸を両手で隠した。
「み見ないで…」
実に勿体ない。
「それではお買い上げありがとうございました」
そのまま奴隷商人に言われ店を後にしようとしたが…
そういえば、自己紹介もお互いにしていない。
「勢いで買ってしまったが、自己紹介とか普通はするもんじゃ無いのか?」
「リヒト様、此処はオルド商会、鉱山奴隷や犯罪奴隷等の格安奴隷専門店です。家畜同然に扱う存在に名前など不要でございます。どうぞ好きな名前でお呼び下さい…では」
それだけ言うと奴隷商人は奥に引っ込んでいった。
確かにオルド商会の奴隷なら貴重なスキルなども持ってない可能性が高い。
『愛玩』でも『ジョブ持ち』でもない。
単純労働の奴隷なら…名前など必要ない。
そういう事か?
「それじゃ、とりあえず行こうか?」
「はい」
メロン級の大きな張りのある胸を持つ、俺にとって本物の美少女との楽しい生活が…始まる…かも知れない。
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