友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん

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平和な未来へ【本編完結】

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国と国が遠いのと、お互いが行き来するまでの条約ではないので、記録水晶をお互いに送り、通信と署名での締結となった。

これで300年間お互いに不干渉となる。

この条約により、国の外で魔族と人間が会った場合は『まず話し合う』このルールが決まった。

これはこの期間とは別に締結された。

問答無用と言う事は無くなり、これはお互いに大きな第一歩となった。

ただ、この条約には「ゴブリン」等の知能の低い存在、人間からは「犯罪者」等が除外される。

判断については保留中だ。

この後に時間を掛けて決まって行くだろう。

政治は俺には解らないから、教皇や王に頑張って貰うしかない。

◆◆◆

これから、今回の和平の成立を祝ってお祭りが全国で開かれる。

3か月間位何処に行っても宴ばかりだ。

「それじゃ行こうか?」

「「「「「「はい」」」」」」

俺はというと貰った『ルランス王国』へと旅立った。

マリアが作ったどう見ても、ハマーにしか見えないマムーという車に乗って。

何だか俺よりもマリの方が遙かに凄く感じる。

300年後はどうなるか解らない。

だが、その時に生きているのは恐らく俺だけだ。

俺にとって大切な人はもう居ないだろう。

「国について落ち着いたら、式をあげようか?」

一瞬彼女達は驚いた顔をしていた。

「俺にとって皆は誰よりも大好きで愛している、だからこそしっかりとしたいんだ」

「そうですね、やはりこの齢でも結婚式は嬉しいですね」

「ええっお姉さま」

「私は再婚ですがそれでもときめいてしまいますわね」

「随分ここ迄掛かったわね」

「あはははっ、まさか自分の息子みたいに思っていたセレスとこんな事になるなんてね、5年前じゃ考えられないね」

「不束者ですがお願いします」

これから先は大好きな彼女達と面白可笑しく生きていこうと思う。


                                FIN


※ 本編は此処で終了します。
後は、『勇者の話』『あの親父の話』が数話続きます。

此処までの応援有難うございました。






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