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旅立ち

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「セレス殿、其方の気持ちは全て解った、望み通りの報奨を差し上げよう」

何故だ?

『宝石姉妹』だぞ?

最愛の妻を差し出せと言っている男に対して何故、2人とも笑顔なんだ。

結局、この国だけは手に入らなかったけど、要求以上に通ってしまった。

しかも、バラドール公爵までもが笑顔なんて…訳が解らない。

俺が何も言えずにボーッとしていると。

「さぁ調印を…これで全てが其方の物だ『宝石姉妹』は護衛をつけて責任をもって其方のパーティハウスに送り届けよう」

気が付くと全てが終わっていた。

俺は心の中で『諸葛亮孔明』を呪った。


「さぁセレス殿、まずは勇者パーティを全滅させたドラムキングの討伐じゃ、さぁ行くが良い」

笑顔の王様に思わず殺意を抱いてしまった。

行くが良いって、そこで俺は死ぬんじゃないかな?

『宝石姉妹』に会わないで人生が終わってしまう気がする。


※かなり短いですが次の話との繋がりとリアルな仕事の都合で投稿させて頂きます。



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