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勇者パーティSIDE 敵は、竜王ドラムキング

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「また来たの?」

「まぁな、そろそろ痺れを切らしてきたんだろうな? 魔物や雑魚を狩るんじゃなくて四天王の誰かを狩れだとよ!」

「まぁ仕方ないね、僕達は勇者パーティだからね、だけどそろそろ、誰かしら狩らないと立場が危うくなるんじゃない?」

「まぁな、正直言えば、魔王なんて倒さずにダラダラ旅を続けていた方が『俺達には都合が良い』だが、そうも言えなくなってきた、そういう事だ」

「そうよね、勇者だ聖女だ、チヤホヤされるのは『魔王』が居るからよね、倒してしまったら精々が爵位と小さな領地貰って終わり、今だからこそ教皇様すら私の声を聞くけど、終わったら教会側も、きっと、ただのシスターと同じ扱いだわ、まぁ何だかの名誉職はくれるけどね」

「それなら私もよ、きっとアカデミーに戻っても、良い席は無いわ」

「まだ、希望があるだけ良いじゃん? 剣聖なんて騎士団長とかむさくるしい所にいかされる可能性が高いんだよ、僕女なのに」

「まぁ、良いとりあえず、ここらで一発『四天王』の中で一番の雑魚を倒して、その後はまたダラダラすれば良いじゃねーか? 多分俺たちは『魔王』に勝てる確率は低いんだよな?」

「3割位だと思う…まぁその代わり四天王には誰でも勝てるわ」

「3割じゃやらねーよ、まぁ良いや、四天王の1人、仕方ねーから倒すぞ」

「そうね」

「やるしか無いか」

「倒せば、暫く何も言って来ないよね」


さて、どいつを倒すかだ。

『黒騎士 デュラン』
此奴は剣の使い手だ。
かなりの手練れと言う話しだ、恐らく倒す事は可能だが、その場合は必ず被害がでる。
俺かケイトが運が悪ければ死ぬ。
逆に万が一俺かケイトの隙をつかれたらソニアかリタが死ぬ。
討伐は可能だが、1人か2人犠牲の上での話だ。

『空の女王 ハービア』
高速で飛び回る此奴を相手にするなら『誰かが此奴の動きを止める』必要がある。
その役は自然と俺かケイトだ。
どちらかが犠牲になり此奴を止めた所に攻撃を掛ける。
その方法でうつしかない。
やはり犠牲が出る。

『死霊王 スカル』
此奴は最も不味い。
特に強くはないが、数の暴力で来る。
死霊1000体と戦ったら、流石にこちらも危うい。
沢山の部下に囲まれた此奴は、最早手を出せる相手じゃない。

『竜王 ドラムキング』
百の竜を従える竜の王。
見た目は只の老人に見える。
恐らく、此奴が『竜』だったとしても老いた竜だ。
竜の百体は脅威だが、4人なら何とかなる。
そして、その後にドラムキングを倒せば良い。
此奴が戦った所を見た事が無い。
恐らくは、戦えぬから他の竜に戦わせるのだろう。
『老いた竜』『術者』どちらの説もあるが、多分弱い。


もう、俺が誰と戦うかは誰でも解るだろう。

「敵は、竜王ドラムキング、俺達は此奴を狩るぞ!」
「リヒト、カッコつけているけど一番の雑魚よね」

「まぁ、四天王だから、強敵には違いないよ」

「ケイト…そうよね、強敵、強敵っと』

自分達の力を過信し、碌に調査もせず、相手を侮ったつけはすぐに自分達に返ってきた。


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