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早くしないと腐っちゃうぞ!
しおりを挟む愛され過ぎてどうして良いか解らないわ。
セレスはなんなの?
家の家事は完璧にこなすし、おはよう~お休みまで何時も何かしらしている、うん凄すぎるわ。
朝、私が起きるともう『ご飯が用意されているの』それだけじゃない。
掃除も綺麗にしてあるし、ピカピカ。
洋服は日に日に増えていく。
ただ、その洋服が少し、いや、かなりセクシーなのが唯一の悩みだわ。
下着はレースの高級品、服も高級品だし文句は言えないけどね、凄くスカートの丈が短いのよ。
何となく『これは違う』と思ったわ。
多分これは若い子が着る服だと思う。
街に行った時に、行きつけの喫茶店の最近知り合ったオバサン仲間に聞いてみたのよ。
「余り言いにくいけど、流石にそれは痛く見えるわよ、20代なんだから、もう少しね」
「そうですか」
「息子さんもいるんだしさぁ、もう男という年齢でも無いでしょう」
嘘でしょう。
姉弟でもなく、親子に見られていたなんて。
確かに年齢差からしたら、そう思われても仕方無いけど、実際に聞くとショックだわ。
◆◆◆
2週間セレスが居ない。
本当に何なのかしら?
きっと私の実家絡みだと思うの。
『危ないから』って理由で置いていかれた。
まぁ約束だから一人で家にいるけど。
寂しいな。
あれ、今私、寂しいって思ったの?
そうか、私セレスと会うまで『1人だったんだ』
今迄は、こんな感情は無かったわ。
1人が当たり前だったから。
どんなに寂しい気持ちが強くても、傍に誰も居なかったわ。
だけど、セレスに買われたからは『1人じゃなくなった』
何時も傍にセレスが居る。
それが当たり前の生活になった。
年下の癖に私を可愛いというセレス。
本当に馬鹿じゃないの。
15歳の少年が27歳のオバサンにいうセリフじゃないわよ。
せめて『綺麗』じゃないの?
『それが可愛いい』何てね。
可笑しいわよ、勝手に人の頭撫でて嬉しそうに『可愛いい』本当にもう…困るわ。
勇者パーティに所属して、Sランクの冒険者、それで美少年。
そんな15歳のパーフェクト美少年が好きな相手が『私』
27歳の完全行き遅れの『私』
最初は信じられなかったけど…ここ迄来たら、もう信じない訳にはいかない。
私は27歳だけど…人生経験が無いから、こういう時にどうして良いか解らない。
沢山、沢山の『嬉しい』を貰ったから返してあげたいけどわからない。
好きなら『手を出してくれれば良いのに』
大体、私は奴隷だから押し倒してくれれば良いのよ。
『拒む権利は無いんだから』…まぁ、こんなに好きなんだから、そういう意味抜きにして答えるわ。
他の人に聞いたけど、15歳ってそういう事やりたい歳じゃない。
なのに…私の下着姿を見て、顔を真っ赤にしたり、水浴びした後の私を見て俯いたり。
15歳にしても純情過ぎるわ。
私は27歳…早く手を出してくれないと腐っちゃうじゃない。
セレスが帰ってくる迄の2週間…
私は悶々して過ごした。
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