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日給 金貨50枚
しおりを挟む「流石に地竜はそう簡単にはいかなかったですか?」
俺は地竜を収納袋に入れている。
だから、気がつかないようだ。
「地竜なら狩って来た、それで何処に出せば良いんだ」
「えっ、狩って来られたのですか?それなら此処で出して貰って大丈夫ですよ」
「そうか、そう言うなら」
俺は収納袋から地竜を出した。
するとギルドの酒場迄はみ出す位ギルドが狭くなった。
「ち、違う、依頼書に書いていたのはこんな大きな個体じゃありません」
「地竜としか書いて無かったぞ、まさか依頼料を踏み倒したりしないよな?」
「し、しません、寧ろ申し訳ないのでギルマスに相談しますので、少しお待ちください」
髭もじゃの親父と一緒にさっきの受付嬢が来た。
「これが、地竜か? 情報の倍以上あるじゃないか? まさか、討伐したパーティに犠牲が出たのか?」
「それは大丈夫です」
「そうか、それなら、本来は金貨30枚の仕事だが、個体の情報に間違いがあったようだ、金貨50枚で話をつけてくれ」
「解りました」
「それで、どのパーティがこれを狩ってきたんだ」
「俺ですが」
「お前が、お前一人でこれを馬鹿言うな」
「ギルマス、シーシーッ」
「何だ? どうした?」
「ギルマス、話し方に気をつけて下さい、この方は、勇者パーティに所属して世界最高峰のSランク、セレス様ですよ」
「セレス様…ご無礼しました」
「いや良いよ、俺は勇者パーティをクビになった身だから、ただのSランク冒険者だ」
「いえいえ、Sランクと言うだけでも凄い事です。それに勇者パーティじゃなくても貴方は『英雄』だ、これからは此処ではなくラウンジの方で対応させて頂きます」
ラウンジとはランク上位者のみが使える受付で、お菓子や軽食が無料で食べれる。
「助かる」
「それでは、早速換金致します」
俺は金貨50枚(約500万円)を手にしてギルドを後にした。
なっ勇者パーティを抜けても全然困らないだろう?
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