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地竜討伐
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「自由だ~」
多分、リヒト達も同じ事を言っていると思う。
俺に隠れてイチャイチャしていたが、これからは自由だ。
可哀想だが、勇者パーティは一線は越えられない。
もし子供でも出来てしまったら、そこから暫くは、魔王討伐の旅は出来なくなる。
まぁ、それ以外は自由にできる。
今頃は邪魔者が居ない生活を満喫しているだろう。
リヒト達は、魔王と戦う運命から逃げられない。
だから、思う存分今を楽しんでもらいたい。
さて、久しぶりの1人。
これから先俺は自由に出来る。
どうしようか?
田舎に帰るか? それとも冒険者をするのか?
まぁ、少し稼いでから考えれば良いだろう。
◆◆◆
俺はというと冒険者ギルドへ来た。
確かにジョブの違いでリヒト達には敵わない。
だが、俺は勇者パーティのメンバーではあるんだ。
冒険者としてのランクはS。
これは1人でも下級の竜が狩れるという証でもある。
竜が狩れれば、高額なお金が手に入る。
「アリストン、冒険者ギルドへようこそ! 依頼を受けられるのですね」
「これをお願いしたい」
俺は壁に貼られていた依頼書を剥がして渡した。
「あの、これは地竜の討伐依頼書ですよ? 揶揄うのは止めてくれませんか? 貴方1人ですよね」
俺は冒険者証を渡した。
「こ、これは世界に9枚しかないオリハルコンのプレート、勇者パーティ、セレナ様でしたか、ご無礼をお許し下さい」
まぁこんなもんだ。
勇者パーティで通用しなくても冒険者のランクはS、世界で10本の指には入るんだ。
「良いよ、気にしないで、こんな見た目じゃ解らないよね」
「すいません」
「それで、この依頼受けても良いよね」
「勿論です、最早塩漬けに近かったので本当に助かります」
俺は地竜の討伐依頼を当座の金を稼ぐために受けた。
◆◆◆
地竜の狩りを選んだのには理由がある。
ワイバーンと違って空を飛んで逃げられない。
しかも、今回の依頼書には住んでいる場所が書いてある。
前世で言う所のサイに近い感じだが、俺ならその突進にも耐えられる。
正に俺に狩って下さい。
そう言わんばかりの依頼だ。
◆◆◆
地竜が住んでいるという平原にやってきた。
見渡す限りの平原。
問題の地竜はすぐに見つかった。
俺は鋼の剣を構える。
「ライトニングソード」
これは剣に雷の魔法を這わせて斬りつける、魔法剣士の特有の業だ。
「ブモオオオオオオオオッ」
地竜が突進してきた、普通の人間ならこれで終わりだ。
だが、俺はそれを躱して飛び上がり剣を頭に刺した。
これで、騎士団1個師団で対応が必要な地竜の討伐は終わった。
多分、リヒト達も同じ事を言っていると思う。
俺に隠れてイチャイチャしていたが、これからは自由だ。
可哀想だが、勇者パーティは一線は越えられない。
もし子供でも出来てしまったら、そこから暫くは、魔王討伐の旅は出来なくなる。
まぁ、それ以外は自由にできる。
今頃は邪魔者が居ない生活を満喫しているだろう。
リヒト達は、魔王と戦う運命から逃げられない。
だから、思う存分今を楽しんでもらいたい。
さて、久しぶりの1人。
これから先俺は自由に出来る。
どうしようか?
田舎に帰るか? それとも冒険者をするのか?
まぁ、少し稼いでから考えれば良いだろう。
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俺はというと冒険者ギルドへ来た。
確かにジョブの違いでリヒト達には敵わない。
だが、俺は勇者パーティのメンバーではあるんだ。
冒険者としてのランクはS。
これは1人でも下級の竜が狩れるという証でもある。
竜が狩れれば、高額なお金が手に入る。
「アリストン、冒険者ギルドへようこそ! 依頼を受けられるのですね」
「これをお願いしたい」
俺は壁に貼られていた依頼書を剥がして渡した。
「あの、これは地竜の討伐依頼書ですよ? 揶揄うのは止めてくれませんか? 貴方1人ですよね」
俺は冒険者証を渡した。
「こ、これは世界に9枚しかないオリハルコンのプレート、勇者パーティ、セレナ様でしたか、ご無礼をお許し下さい」
まぁこんなもんだ。
勇者パーティで通用しなくても冒険者のランクはS、世界で10本の指には入るんだ。
「良いよ、気にしないで、こんな見た目じゃ解らないよね」
「すいません」
「それで、この依頼受けても良いよね」
「勿論です、最早塩漬けに近かったので本当に助かります」
俺は地竜の討伐依頼を当座の金を稼ぐために受けた。
◆◆◆
地竜の狩りを選んだのには理由がある。
ワイバーンと違って空を飛んで逃げられない。
しかも、今回の依頼書には住んでいる場所が書いてある。
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正に俺に狩って下さい。
そう言わんばかりの依頼だ。
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問題の地竜はすぐに見つかった。
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これは剣に雷の魔法を這わせて斬りつける、魔法剣士の特有の業だ。
「ブモオオオオオオオオッ」
地竜が突進してきた、普通の人間ならこれで終わりだ。
だが、俺はそれを躱して飛び上がり剣を頭に刺した。
これで、騎士団1個師団で対応が必要な地竜の討伐は終わった。
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