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エピローグです。

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「リリア貴様、僕をだましたのか?」
「来ると思ったわ、、騙してないわよ、、ただ失敗しただけよ」
「それで済むと思っているのか?」
「思わないわね、、、いいわ殺しなさい」
(セレの生まれ変わりが居ないこの世界には興味ないわ。次に行かせてもらう)
「そうか、いい度胸だな」
「私もね、セレスの居ないこの世界に様は無いの。だから本当に殺して貰って構わないわ、それで気が済むのなら」
(殺されないなら自殺するだけだしね)
セレナはリリアの首を跳ねた。
だが、リリアは知らない。セレの生まれ変わり、セレスはこの場所に留まった事を。
リリアがこれから何回転生して生まれ変わってももうセレスには会えない。
そこには、希望という名の絶望しかないだろう。

王家は最後の血筋リリアを失った。怒った国王はセレナの討伐を命じようとしたが、発令を出す前に殺されてしまった。不思議な事に騎士に囲まれていたのに何故か串刺しにされて死んでいたという。
そして今は温厚だった公爵家が王家をついだ。今までの王家とは違い、弱者に対する思いやりのある王として民衆の支持も厚い。

セレナはという1日の半分をセレスやマリアが眠っている場所の近くで過ごしていた。そしてある日突然その近くに教会を建てた。その中心には二人の男女の神がいて、その周りには複数の女神がいる独特のものだった。最初セレナが「セレスたちはここに居たんだ」と笑いながら叫んでいたが最近は落ち着いた。この教会の教義は弱者救済だった。特に娼婦や奴隷には優しかったという。

ヘンドリック家はというと今は大変な事になっている。行き成りクロスの家に来たセレナがまじまじとクロスとマリアンを見つめると「お前が明日からヘンドリックだ」そう言い帰って行った。なんの冗談かと思っていたが次の日に馬車が来て拉致されるように屋敷に連れていかれた。そして無理やり侯爵にされた。最初断ろうとと思ったが剣を貰った時の事を思い出す。「なぁクロス。騎士なら貰え。もし、マリアンが襲われて剣の差で負けたらどうする?だから騎士なら貰うんだ」そう言いながら無理やり剣を押し付けられた時のことを。人を守るには力が必要だ。その事をあの人は俺に教えてくれたんだ。
そしてクロスはヘンドリック家をついだ。 そして毎日なにがあろう沢山の百合を抱えてセレスの元を訪れる。 セレナはその姿を嬉しそうに見ていたらしい。

奴隷商人はある日突然、奴隷商人を辞めると闇ギルドのマスターと共に、奴隷反対運動を始めた。そしてそれはとんとん拍子に進み決議された。今すぐではないが10年以内にはこの国から奴隷はいなくなる。そこまでたどり着いた。 そして娼婦は国の管理に置かれる事になり性病検査や体調管理もしっかりされるようになる。今までのように過酷なものではなくなった。

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