上 下
68 / 104

第68話 第3部スタート  ヤキモチ

しおりを挟む



「あやしい」

「本当にあやしいですね」

最近、私と綾子とフルールで話し合いまして理人を独占できる日を作ったのよ。

簡単に言えば『まる一日理人を独占してデート出来る日』の事ですね。

勿論、理人は皆と平等にデートしてくれるんだけど。

「本当に可笑しいよね!なんでフルールのデートの時だけあんなに嬉しそうなのかな? あの笑顔って、塔子ちゃんやフルールが来る前は、私に良く見せてくれた笑顔だよ」

「そうよね、勿論、私に向ける笑顔とも何だか違う気がします」

昔から『理人』ばかり見ていたから解るのよ。

フルールと出掛けた時の笑顔が100だとすると私や綾子と出掛けた時の笑顔は80位しかない。

普通の人じゃ区別はつかないかも知らないけど、私や綾子は重度の理人マニアだからその違いは良く解るの。

一体何が違うと言うの?

理人とデートの日には気合を入れておめかしして、私も綾子も、理人が喜ぶ様な場所を探して頑張っているの。

それなのに、全力で喜んでくれてない気がする。

理人。

『同じなら仕方ない』

此処は異世界だから、フルールも綾子も必要な存在だから。

『私だけを好きになって』というのは虫が良すぎるのも解かる。

だけど…

お願いだから…

同じにして欲しい…な。

◆◆◆

「それで塔子ちゃん、これからどうするの?」

「それを考える為にお茶しているんでしょう? まぁ夕方まで2人は帰ってこないから、対策を考えないと不味いわよ」

「普通に同じに時間は貰っているから、文句は言えないよね!」

「確かに、ただ『フルールの時の方が楽しそう』ってだけで、文句なんて言えるわけないわ、だけど少しだけ解かった気がするの」

「塔子ちゃん、何か解かったの?」

「まぁね!ほら、フルールって地元民じゃない?だから良いお店とかに凄く詳しいんじゃない?」

「確かにそうだよね? 失敗したかも。私、エスコートとか全くしてなかったよ。だって理人君と一緒に歩いているだけで楽しいんだもん」

「私だって一緒よ? 大体私達って、その周りの人が居ないとその力は発揮できないのよ」

「塔子ちゃん、それどういう意味?」

「そうね、例えば、前の世界ならこんな場合『完璧なデートコース』を使用人に考えさせて、3つ星レストランを予約させれば、済んだのよ。だけど此処じゃ出来ない。私も理人と一緒に居られるだけで嬉しいし、幸せだからつい『理人の好きな所で良い』そう言っちゃっていたけど、これってエスコートを放棄した。そういう事じゃない?」

「確かにそうかもね。うん、私も色々丸投げしてたよ。そうかぁ~ 油断した。確かに折角デートまで漕ぎつけたのに、気がついたら手抜きデートになっていたなんて、そんな」

そうなのよね。

私も綾子もお嬢様だから『自分で何かするのは苦手』なのよ。

それに対してフルールは何でも自分で出来る。

それにこの世界出身だから、きっとお洒落なお店とかも詳しいんでしょうね。

普通に考えたら、勝ち目は無いわね。

「綾子、こうしちゃいられないわ!お店の情報とか調べないと」

「だけど塔子ちゃん、暫くしたらもうこの街を離れるから意味無いよ」

「そうね…」

次の街から、頑張るしかないか…

◆◆◆

「理人様、これ美味しいですわね」

「確かに、これは美味いよな。だけど良くコーラが飲めるな」

今日のデートはフルールの順番だ。

だから、2人で『日本』が堪能できる。

今日は朝からドルマで ハンバーガーセットを食べている。

綾子や塔子に悪いと思いながらも、ポテトとコーラとWバーガーはとても美味しく感じる。

やはり俺は日本人、日本の食べ物が一番だ。

特にジャンクフードは止められない。

「一瞬、毒かと思いましたが、これは病みつきになりますわね。本当に理人様の世界は凄いですわ」

今日はこの後、遊園地に行こうと思っている。

ただ、これはまだいけるかどうか確証がない。

だけど、何となくいける様な気がした。

その30分後、ネズミの帽子を被ってまるで子供の様にはしゃぎまわるフルールが俺の横に居た。

遊園地デート。

こんなのは幾ら異世界で頑張っても無理だろうな。

技術もそうだが、これを作る金額は恐らく王ですら出せない。

日本、いや地球じゃなくちゃ無理だな。

「しかし、凄いですわね!理人様の世界ってこんなにもキラキラ輝いていてまるで夢のようですわ」

そういうフルールは口にクレープのクリームをつけていてまるで子供のようだ。

しかしテラスちゃんのご利益は凄い。

俺は、はしゃぐフルールに『遊園地に連れていってあげたい』そう思っただけで、路地を曲がったら遊園地だった。

入場料はまぁ、元の世界の金額に相当するから意外と高い。

まぁ、稼いでいるから問題は無い。

フルールが夢のようだ。

そう言うのは解かる。

だってこの遊園地の名前は『ネズミ―ランド』世界で一番金持ちのネズミが持っているという設定の夢の国なんだから。

しかも、本当の世界なら並ばなくちゃ乗れないのに、此処には俺達しか居ない。

貸し切り状態だ。

これで楽しくない訳がない。

「理人様、あれなんですの?」

「ジェットコースターだな…乗りたいのか?」

「乗りたいのですわ」

途中何回も回転する結構なマシーンだけだ大丈夫かな…まぁ良いや。

「へんな物つけますのね」

「まぁ落ちないようにな」

ジェットコースターが動き出した。

フルールは驚いた顔をしたが、直ぐに笑顔になった。

凄く可愛いな。

「きゃぁぁぁぁぁーーー凄いのですわ、こんな速さ飛竜だってだせないのですわーーーっ」

フルールがやたら可愛く見える理由が解った。

何時もの作り物の様な笑い顔じゃないからだ。

俺は傍にいてどうして、気がつかなかったのだろう?

小さい頃から、ただ暗殺や拷問、それだけしかして来なかったフルールと俺や塔子や綾子じゃ大きな違いがあったんだ。

フルールはきっと心から何かを楽しんだりした事は、その人生で無かった筈だ。

普通に考えたらそうだよな。

この間のコンビニの時からそうだった。

あの時から、フルールは『本当の意味で笑う様になった』気がする。

元から凄い美少女だったけど、今のフルールはそれに、何とも言えない『可愛らしさ』が加わった気がする。

つい俺が見惚れる位に…

「あっ、もう終わりですの?理人様、私を見つめてどうかなさいました?」

「いや、可愛いなと思ってな…」

「そう言って頂けると凄く嬉しいですわ」

ネズミの帽子を被って首からポップコーンが入った容器をぶら下げている。

こんなフルールを見たらきっと黒騎士は驚くだろうな。

自惚れじゃないけど、こんなフルールはきっと俺しか見たことが無い筈だ。

「それじゃ、次は何に乗ろうか?」

「そうですわね…あれが良いですわ」

「観覧車か、それじゃ早速乗ってみようか?」

自然と俺はフルールの手を取っていた。

多分、俺も今が凄く楽しい。

よく考えて見たら、やたら神社の修行や手伝いをさせられていたから、こんな風に遊園地に来た思い出なんて無い。

多分今しているのは俺が日本でしたかったデートだ。

自分では平気に俺に腕を絡めて来るくせに手を握ったら、フルールの顔が赤くなった。

そのまま観覧車に乗り、2人で景色を楽しんだ。

可笑しな事に観覧車から見える景色はこの世界の物じゃなくて日本の物だった。

「この見える景色が理人様の居た世界の景色なのですね。あれは何ですの?」

「ビルだな、結構高い建物だろう?」

「凄いですわ、王城が小さく見えますわね」

「そうだな」

「あれは、なんですの?」

「車、まぁ馬が居なくても動く馬車みたいな物だよ」

「凄いですわ」

恋人同士と言うより親子みたいだな。

凄く嬉しそうに俺に聞いてくる。

『楽しいに決まっている』よな。

もっと早く気がついてあげるべきだったんだ。

フルールには『楽しい思い出』すらも無かった事に…

その後も、お化け屋敷に、室内ジェットコースター、と色々回った。

そして、いま『小人の国』というアトラクションを楽しんでいる。

「理人様、今日は本当にありがとうですわ」

「どう致しまして」

「私、黒薔薇でしたから『利用されるか利用する』そんな付き合いしか知れませんでしたわ。それは家族でも同じでしたわ。よく子供は無条件で可愛い。命より恋人が大切。そう言いますが、そんなのはあり得ない。そう思っていましたの」

確かのフルールの環境ならそうだろうな。

「それは仕方ないと思う」

「嘘をつきたくないから言いますわ。 私は汚れの仕事を沢山してきましたわ。ですから沢山の家族や恋人同士、夫婦『お互いが愛し合っている』そういう人物を拷問にかけて来ましたわ。ですが誰1人本当に相手を愛している者には出会えませんでしたわ。 最初は「愛している!妻や子供を助けてくれるなら喜んで死ぬ」そういう人物もいましたが、鞭を打ち込み、片目を焼いただけで「俺を助けてくれ、妻や子供はどうなっても良い」そう変わってしまいましたわ。だからこそ私は『真実の愛』なんて無い、そう思っていましたの」

「そうだな、人間の多くは最後には『やっぱり自分』そう思うだろうな」

「ですが、それが違うと解りましたの。多分私は理人様の為なら笑って死ねる。そう思えますわ。まさか、絶対に無いと思っていた『真実の愛』に自分が陥るなんて思っていませんでしたわ」

フルールにとって多分楽しい事なんて殆ど無かったのだろう。

「フルール『真実の愛』なんて凄い物を安売りしちゃ駄目だよ」

「そんな、本心ですわ。私は本当に…」

「だ~め。だってこれからもこの楽しい人生は続くんだ。いやそれ以上に沢山楽しい事をしながら沢山過ごすんだ。こんなもんで払っちゃ駄目だよ」

「そうなのですか? それなら私は一体幾つ『命』を払わなくちゃいけないのでしょう?100個でも足りないかも知れないのですわね」

「フルールが楽しんでくれると俺も楽しい。だから貸し借りみたいな事を考えずにただ、仲間同士仲良く楽しく暮らせるように皆努力する。それだけで良いんじゃないか?」

「そうですわね。ですがそこは『フルールと2人で』の方がロマンチックですわね」

「そうだ、ごめん」

「冗談なのですわ。ですが理人様は『私にとって唯一の太陽』なのですわ…それじゃ二人がやきもきしてそうですから帰りますか」

「そうだな、何処かの屋台で何かお土産でも買って帰るか」

「そうですわね」

心が少しチクッとした気がした。

俺やフルールはこんなに楽しいのに、綾子や塔子はこの楽しさをもう味わえない。

俺もフルールもケーキやクレープを食べているのに二人にはあげられない。

これからお土産で買って帰る物は、美味いと評判だが俺から言わせると不味いドーナッツに冷えてない果実水だ。

全然違う…

これを聞くと多分テラスちゃんは不機嫌になりそうだ。

だけど…腹を括って聞いてみよう。

どうしたら2人を『日本人』に戻せるか。

もし来られるなら、この場所に今度は4人で来たい。

あるかどうかも解らないが『もう訊かない』という選択は無いな。




しおりを挟む
感想 47

あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

【リクエスト作品】邪神のしもべ  異世界での守護神に邪神を選びました…だって俺には凄く気高く綺麗に見えたから!

石のやっさん
ファンタジー
主人公の黒木瞳(男)は小さい頃に事故に遭い精神障害をおこす。 その障害は『美醜逆転』ではなく『美恐逆転』という物。 一般人から見て恐怖するものや、悍ましいものが美しく見え、美しいものが醜く見えるという物だった。 幼い頃には通院をしていたが、結局それは治らず…今では周りに言わずに、1人で抱えて生活していた。 そんな辛い日々の中教室が光り輝き、クラス全員が異世界転移に巻き込まれた。 白い空間に声が流れる。 『我が名はティオス…別世界に置いて創造神と呼ばれる存在である。お前達は、異世界ブリエールの者の召喚呪文によって呼ばれた者である』 話を聞けば、異世界に召喚された俺達に神々が祝福をくれると言う。 幾つもの神を見ていくなか、黒木は、誰もが近寄りさえしない女神に目がいった。 金髪の美しくまるで誰も彼女の魅力には敵わない。 そう言い切れるほど美しい存在… 彼女こそが邪神エグソーダス。 災いと不幸をもたらす女神だった。 今回の作品は『邪神』『美醜逆転』その二つのリクエストから書き始めました。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!

石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。 クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に! だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。 だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。 ※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。

地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。 異世界転生しちゃいました。 そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど チート無いみたいだけど? おばあちゃんよく分かんないわぁ。 頭は老人 体は子供 乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。 当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。 訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。 おばあちゃん奮闘記です。 果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか? [第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。 第二章 学園編 始まりました。 いよいよゲームスタートです! [1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。 話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。 おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので) 初投稿です 不慣れですが宜しくお願いします。 最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。 申し訳ございません。 少しづつ修正して纏めていこうと思います。

処理中です...