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下準備

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次の日、僕は屋敷を訪れた。

屋敷の中の一番奥の部屋をコーネリアさん専用の部屋にした。

そして、街に出てギルドを通して大工を紹介して貰った。

コーネリアさんはここに連れてきても部屋から出る事は出来ない。

だから、快適に過ごしてもらうには、お風呂とトイレは必要だ。

大工によると、完成まで1週間掛かるそうだ。

コーネリアさんを連れて来るには馬車が必要だ、これは大丈夫だ。

僕が用意すれば良いし、僕が乗っていれば荷物もあらためられることは無い。

後は、服や生活に必要な物を買いそろえれば良い。

それだけだ....

僕はコーネリアさんに文化的な生活を送って貰いたい。

コーネリアさんの生活は、まるで原始人だ。

服だってボロボロだった。 なぜ破れていないのかは解らないけど古い物だろう。

外を一緒に歩けないけど..せめて美味しい物を食べて...暖かいベッドで寝て、綺麗な服をきて貰いたい。

その他の事は女神様に相談するしか無いだろうな...

.....................

...........

「相変わらず熱心ですねセレス様は、今日もお祈りですか?」

「はい」

「流石は、女神の聖騎士に成られる方は信仰の深さが違いますね..我々聖職者も見習わなければ」

「有難うございます..これは寄進です」

「いつも有難うございます」

「さてと」

僕はいつもの様に手を合わせて祈った。

《女神マイン様..ご相談があるのです..助言をしてくれませんか?》

《何か困った時だけ...まるで都合の良い女みたいな扱いですね...セレス》

《そんな事は..》

《ふふ..冗談です..ただあまり来ないから寂しかっただけです、 貴方の相談はコーネリアの事でしょう?》

《そうです!》

《まず、あの呪いは私でも解けないわ..前の女神が物凄い力で掛けた物だから》

《そうですか..ですが、何か弱めるような方法はありませんか?》

《セレス、弱める? 貴方はどうしたいのですか?》

《例えば、仮面とかをつければ、人を見ても死なないとか..何か方法はありませんか?》

《それは無理ですね..コーネリアに見つめられれば、魔王や勇者ですら死にます..死なない筈の女神の私ですら、手傷を負うかもしれません...正直、貴方の目が通用した事じたいがイレギュラーです》

《本来は通じなかったのですか?》

《そうですね..悔しいですが、女神アフロディアは私より力がありました、そのアフロディアが渾身の力で掛けた呪いです、それに対して貴方の目は私が貴方の本来の能力を改変したもの..本来は敵うはずが無いのですが..不思議ですね》

《危なかったのですか?》

《何で石にならないんでしょうね? 私の方も調べてみますが期待しないで下さい》

《解りました》

結局、女神様でも手掛かりが無かった..こうなったら時間を掛けて探すしか無いだろう。








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