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VS武神
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頭の中にまた声が聞こえる。
《武神って奴はよう、力でねじ伏せないと負けを認めないんだぜ》
「ならばいくぞトール」
俺は拳を振り上げ殴り掛かった。
「うわはははっ少しは見直したぞ、真正面から俺に殴り掛かるとはな」
「ほざけっ」
そのまま振りぬく勢いで俺はトールに殴り掛かった。
拳と拳がぶつかり、吹き飛ばされたのは俺だった。
「俺の渾身一撃に耐えるとは、少しだけ見直したぞ」
「それはどうも」
やはり、ダメージは無い、ただ力負けしただけだ。
なら、勢いをつければ良い。
距離を一端とり、そこから走り加速する。
天使の羽を広げ、そのまま急上昇して落ちる速度の加速に更に加速を加えそのまま蹴った。
それを受け止めようとしたトールはそのまま吹き飛んでいき岩にめり込んだ。
だが、流石は軍神、かすり傷位しか無い。
「ほうっ、俺に傷を与えるか、クズ扱いしたのは詫びよう、なかなかの使い手だ、最大の栄誉を与える、俺と戦いそして死ね」
「死ぬのはお前だ」
トールは手を上にあげた。
その瞬間に稲妻が落ち、トールの手に稲妻を纏った剣が現れた。
「武とは拳だけにあらず、武器の戦いもまた武、だが俺は武神、今迄武器を使った事は無かった、武神に武器を使わせた栄誉と共に死ね、歴史にお前の名前は永遠に刻まれるだろう」
「そうか、だがそれは剣が無ければ俺に勝てないという逃げだな」
「はははっ、何をいうのか、お前も剣を持っているじゃないか? 使って良いぞ、これで互角だ」
「成程、俺はこの剣を使えば良いんだな」
「そう言う事だ」
《馬鹿め、この剣の名はライトニングソード、聖剣の中の聖剣、恐らく地上では最強の剣だ、これ一本で奈落にある全ての聖剣を叩き折れる、最早俺に負けは無い》
「なら、行くぞ、手を貸してくれよ七星神剣...ん?」
【手をかしてやるぞ、小僧の子供】
刀身から錆が全て落ちて青く輝き始める、そしてまるで星を散りばめた様な輝きに包まれる。
「待て、それは神剣なのか」
頭の中に幾つものトールの斬り方が浮かぶ。
その中で一番、適切な物を選んだ。
「七星流星剣」
まるで流星の様な剣戟が無数に繰り出される。
その剣戟の前にはトールは成すすべも無くただ斬られえぐられていくだけだった。
だが、普通に考えたらただただ残酷な光景が、まるで宗教画を見るかの如く美しく見えた。
【ラファェルSIDE】
袋に詰められたラファエルは首だけ何とか復活していた。
天使の目で透視しながら戦いを見ていた。
「綺麗、凄いわね...何で私はルディウス...様を天使だなんて蔑んだのか解らないあんなに美しくて綺麗な存在見たこと無い、あの方は絶対に私より遙かに上位の存在、多分神、しかもイストリアみたいな実力が無い神じゃない、あれ程の存在、この世界に釣り合う様な女何て私しか居ないと思う...あの方なら仕えても良い..寧ろ仕えたい」
堕天使とはいえ元は天使。
天使は思ったよりも上下を気にする存在。
元天使長であり、自分より上の存在に殆ど逢った事が無いラファエルが《こうなってしまうのも仕方ない》のかも知れない。
【女神イストリアSIDE】
「綺麗...」
イストリアはうっとりとした表情でルディウスの戦いを見ていた。
今迄、勇者に力を与えていたが、その全てが殺された。
たった1人で頑張ってきたが、誰も味方の居ない孤独を味わっていた。
そんな中で誰かが私に与えてくれた《天使》
それなのに、敵には堕天使に、武神が居た。
そして、無惨にも私の天使はボロボロにされた。
もういいや、神界の事情何てしらない...私があの二人を殺せば良い。
罰を受けたって私は女神、死ぬ事はない。
禁錮の1000年位の罰で済む筈だ...それであの天使を救えるならそれで良い..
そう思って様子を見たら...
なにこれ? 凄いラファエルを圧倒している、これ絶対に天使じゃない、元天使長のラファエルを圧倒できるなんて。
初めて見た時に《凄く可愛い子》って思ったけど、今の彼はそう、人間でいうなら《凛々しい王子様》に見える。
女神の私が目を離せない。
女神が見るのは外見だけでない、魂の輝きも一緒に見えてくる。
女神は平等に見る存在、その私がルディウスには夢中になる。
どうしたらいいんだろう?
こんなに私を夢中にする存在なんて、居ない筈。
もしかして、これは私のお見合いだったのかな...
そうだ、何処かの神が、私の旦那になる様な眷属を送ってくれたんじゃないかな?
そうじゃ無かったら、突然私の前に《こんな存在》が現れる訳が無い。
処女神として生きて来たけど、あれ程の相手ならそれを捨てても良い。
いっそのこと、この世界の主神を彼に譲って私はその妻になっても良いかも知れない。
きっとルディウスと並ぶ私の像は...考えただけでも嬉しすぎる。
この戦いが終わって全てが片付いたら...婚姻の神託を卸そうかな。
そしたら、全ての人間に祝福を与えちゃおう、だって世界を本当に愛せそうなんだから...きゃはっ。
「だけど、本当に...私のルデイウスは綺麗ね...うん」
【創造神SIDE】
「何なんだこれは」
何処の世界に、天使長を倒し、武神を倒せる存在が居るというのだ。
持っている剣は神剣では無いか。
あの神剣は私でも造れない。
使った技の多くは、この世界にある物を遙かに超えている。
あれは、そう神だ。
しかも多分あれでも本気を出していない。
もしくは封印されている。
その封印された状態でも邪神に手が届く程強い。
じゃぁ、封印が外れたら、解らない、我にすら手が届くかも知れぬ。
もうあの世界の勝敗は決まった。
《イストリアの勝ち》だ、それはもう覆らない。
終わりだな...
【魔王SIDE】
「どうだ、我らが崇め奉る神は」
「異存はありません、直ちに軍を解散させます」
「それが良い」
「あの素晴らしさ、美しさ、魔族が敬うのに相応しい素晴らしい神です、生贄をとっても何も出来ないようなクズ邪神とは違いますな」
「何の代償も無く蘇らせる事が出来る、邪神とは全く違う」
「その通りでございます、魔王都の邪神像は全て焼き払ったそうです」
「そうか、これからは魔王国や魔王領全ての邪神像を焼き払い、ルディウス様の肖像画に変えていけ、ルディウス様の神像も出来るだけ早く完成させるように」
「ドワーフに急ぎ作らせております」
「うむ、完成が楽しみだ、巫女と言う歳ではないが、何故かあの4人を気に入っているようだからそのまま与えて、この城を越える神殿もこれから作るとして、後はどうすれば良いのだろうか?」
「まぁ、その辺りは後で要望を聞いて見れば良いでしょう? なんだったらエルフもサキュバスも種族事全部上げてしまえば良いのかもしれませんぞ」
「まぁ、あの種族は人間には物凄く美しく見えると聞く、それもありだ、ルディウス様は人間出身、それもありか」
剣事切り刻まれた武神はそれでも生きていた。
だが、それはほぼただの肉片にしか見えなかった。
その状態でも話せるというのは流石に武神と言えよう。
「俺の負けだ、この世に武神と生まれて...今迄負けなし、さぁ好きにするが良い」
ルディウスはラファエルの時の様に《首だけ残し》他を吹き飛ばした。
「楽しかったな、この戦い」
「そうか...」
それだけ言うとトールは話さなくなった。
《武神って奴はよう、力でねじ伏せないと負けを認めないんだぜ》
「ならばいくぞトール」
俺は拳を振り上げ殴り掛かった。
「うわはははっ少しは見直したぞ、真正面から俺に殴り掛かるとはな」
「ほざけっ」
そのまま振りぬく勢いで俺はトールに殴り掛かった。
拳と拳がぶつかり、吹き飛ばされたのは俺だった。
「俺の渾身一撃に耐えるとは、少しだけ見直したぞ」
「それはどうも」
やはり、ダメージは無い、ただ力負けしただけだ。
なら、勢いをつければ良い。
距離を一端とり、そこから走り加速する。
天使の羽を広げ、そのまま急上昇して落ちる速度の加速に更に加速を加えそのまま蹴った。
それを受け止めようとしたトールはそのまま吹き飛んでいき岩にめり込んだ。
だが、流石は軍神、かすり傷位しか無い。
「ほうっ、俺に傷を与えるか、クズ扱いしたのは詫びよう、なかなかの使い手だ、最大の栄誉を与える、俺と戦いそして死ね」
「死ぬのはお前だ」
トールは手を上にあげた。
その瞬間に稲妻が落ち、トールの手に稲妻を纏った剣が現れた。
「武とは拳だけにあらず、武器の戦いもまた武、だが俺は武神、今迄武器を使った事は無かった、武神に武器を使わせた栄誉と共に死ね、歴史にお前の名前は永遠に刻まれるだろう」
「そうか、だがそれは剣が無ければ俺に勝てないという逃げだな」
「はははっ、何をいうのか、お前も剣を持っているじゃないか? 使って良いぞ、これで互角だ」
「成程、俺はこの剣を使えば良いんだな」
「そう言う事だ」
《馬鹿め、この剣の名はライトニングソード、聖剣の中の聖剣、恐らく地上では最強の剣だ、これ一本で奈落にある全ての聖剣を叩き折れる、最早俺に負けは無い》
「なら、行くぞ、手を貸してくれよ七星神剣...ん?」
【手をかしてやるぞ、小僧の子供】
刀身から錆が全て落ちて青く輝き始める、そしてまるで星を散りばめた様な輝きに包まれる。
「待て、それは神剣なのか」
頭の中に幾つものトールの斬り方が浮かぶ。
その中で一番、適切な物を選んだ。
「七星流星剣」
まるで流星の様な剣戟が無数に繰り出される。
その剣戟の前にはトールは成すすべも無くただ斬られえぐられていくだけだった。
だが、普通に考えたらただただ残酷な光景が、まるで宗教画を見るかの如く美しく見えた。
【ラファェルSIDE】
袋に詰められたラファエルは首だけ何とか復活していた。
天使の目で透視しながら戦いを見ていた。
「綺麗、凄いわね...何で私はルディウス...様を天使だなんて蔑んだのか解らないあんなに美しくて綺麗な存在見たこと無い、あの方は絶対に私より遙かに上位の存在、多分神、しかもイストリアみたいな実力が無い神じゃない、あれ程の存在、この世界に釣り合う様な女何て私しか居ないと思う...あの方なら仕えても良い..寧ろ仕えたい」
堕天使とはいえ元は天使。
天使は思ったよりも上下を気にする存在。
元天使長であり、自分より上の存在に殆ど逢った事が無いラファエルが《こうなってしまうのも仕方ない》のかも知れない。
【女神イストリアSIDE】
「綺麗...」
イストリアはうっとりとした表情でルディウスの戦いを見ていた。
今迄、勇者に力を与えていたが、その全てが殺された。
たった1人で頑張ってきたが、誰も味方の居ない孤独を味わっていた。
そんな中で誰かが私に与えてくれた《天使》
それなのに、敵には堕天使に、武神が居た。
そして、無惨にも私の天使はボロボロにされた。
もういいや、神界の事情何てしらない...私があの二人を殺せば良い。
罰を受けたって私は女神、死ぬ事はない。
禁錮の1000年位の罰で済む筈だ...それであの天使を救えるならそれで良い..
そう思って様子を見たら...
なにこれ? 凄いラファエルを圧倒している、これ絶対に天使じゃない、元天使長のラファエルを圧倒できるなんて。
初めて見た時に《凄く可愛い子》って思ったけど、今の彼はそう、人間でいうなら《凛々しい王子様》に見える。
女神の私が目を離せない。
女神が見るのは外見だけでない、魂の輝きも一緒に見えてくる。
女神は平等に見る存在、その私がルディウスには夢中になる。
どうしたらいいんだろう?
こんなに私を夢中にする存在なんて、居ない筈。
もしかして、これは私のお見合いだったのかな...
そうだ、何処かの神が、私の旦那になる様な眷属を送ってくれたんじゃないかな?
そうじゃ無かったら、突然私の前に《こんな存在》が現れる訳が無い。
処女神として生きて来たけど、あれ程の相手ならそれを捨てても良い。
いっそのこと、この世界の主神を彼に譲って私はその妻になっても良いかも知れない。
きっとルディウスと並ぶ私の像は...考えただけでも嬉しすぎる。
この戦いが終わって全てが片付いたら...婚姻の神託を卸そうかな。
そしたら、全ての人間に祝福を与えちゃおう、だって世界を本当に愛せそうなんだから...きゃはっ。
「だけど、本当に...私のルデイウスは綺麗ね...うん」
【創造神SIDE】
「何なんだこれは」
何処の世界に、天使長を倒し、武神を倒せる存在が居るというのだ。
持っている剣は神剣では無いか。
あの神剣は私でも造れない。
使った技の多くは、この世界にある物を遙かに超えている。
あれは、そう神だ。
しかも多分あれでも本気を出していない。
もしくは封印されている。
その封印された状態でも邪神に手が届く程強い。
じゃぁ、封印が外れたら、解らない、我にすら手が届くかも知れぬ。
もうあの世界の勝敗は決まった。
《イストリアの勝ち》だ、それはもう覆らない。
終わりだな...
【魔王SIDE】
「どうだ、我らが崇め奉る神は」
「異存はありません、直ちに軍を解散させます」
「それが良い」
「あの素晴らしさ、美しさ、魔族が敬うのに相応しい素晴らしい神です、生贄をとっても何も出来ないようなクズ邪神とは違いますな」
「何の代償も無く蘇らせる事が出来る、邪神とは全く違う」
「その通りでございます、魔王都の邪神像は全て焼き払ったそうです」
「そうか、これからは魔王国や魔王領全ての邪神像を焼き払い、ルディウス様の肖像画に変えていけ、ルディウス様の神像も出来るだけ早く完成させるように」
「ドワーフに急ぎ作らせております」
「うむ、完成が楽しみだ、巫女と言う歳ではないが、何故かあの4人を気に入っているようだからそのまま与えて、この城を越える神殿もこれから作るとして、後はどうすれば良いのだろうか?」
「まぁ、その辺りは後で要望を聞いて見れば良いでしょう? なんだったらエルフもサキュバスも種族事全部上げてしまえば良いのかもしれませんぞ」
「まぁ、あの種族は人間には物凄く美しく見えると聞く、それもありだ、ルディウス様は人間出身、それもありか」
剣事切り刻まれた武神はそれでも生きていた。
だが、それはほぼただの肉片にしか見えなかった。
その状態でも話せるというのは流石に武神と言えよう。
「俺の負けだ、この世に武神と生まれて...今迄負けなし、さぁ好きにするが良い」
ルディウスはラファエルの時の様に《首だけ残し》他を吹き飛ばした。
「楽しかったな、この戦い」
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