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ダークエルフとの出会い
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【ダークエルフ側】
私はハイダークエルフの《シャイン》
ダークエルフの長をしている。
この世界に普通のエルフは居ない。
本当の所は解らないが太古の戦いで邪神側についたせいか全てのエルフ族はダークエルフになった。
我々は成長が遅く人族よりも遙かに長生き、そしてその美貌から人族には凄く人気が高い。
ただ、この世界のことわざに《ダークエルフの嫁を娶るのは城を得るより難しい》ということわざがある。
気位が高い彼女達を口説くのは難しい。
「魔王様にも困ったもんだ...天使だか勇者だか解らないが、何で全員で掛からないとならないのだ、そんな者はただ一人で大丈夫だろう」
【ルディウス側】
魔王に会いに行かなくてはならないのだろうな。
死霊王であるスカルが死の間際に俺に伝えてきた。
「我は恐らくこの世界では一番長く生きています...先代、先々代の魔王様よりも...だからこそ知る事ですが、ちゃんと戦いにはルールがあるのです、我々側のルールは《魔王は前線に出ない》とかですかね」
「もし、ルール無用であれば、我々は邪神様を復活せたり、公爵級の悪魔、場合によっては悪魔王サタン等、高位な存在を呼び出しますよ...そうしたら恐らくはそちら側も天使の軍団が出て来る筈です、そんな事したら、人魔(人と魔族)の戦いから...神悪(神と悪魔)の戦いになり場合によっては、世界所か空間その物が壊れるかも知れません...そうならない為に戦争と言いながら、それぞれが常識的な範囲で戦うのです」
「あります...この世界はそれぞれが自分の役割があります...もしかしたら、今回の死霊はその摂理から外れたから、貴方の様な存在が天界から来たのかも知れません」
「我は死霊王スカル...我が倒れれば我とその仲間の死霊は消える運命、浄化し昇天させるが良い...だが、貴方は高位の存在、自分がどうすれば良いのか? 考えて行動して下さい...貴方様の存在、貴方様のなさる事はこの世界を揺るがす事です、恐らく魔王様でも敵わないでしょう...だからこそしっかり考えて行動して下さい」
死の間際までに伝えて来た話。
そしてスカルの正体は
「あはははっ、浄化って凄いね、死んだ恨みもなにもかも消えていくんだね、てっきりこの姿で消えていくと思っていたんだけど、まさか元の姿に戻れるなんて思わなかったよ」
元は少女だった。
ならば、あの言葉は俺を騙したという事は無いだろう。
《この世界のルール》が何なのか? どうすれば良いのか? 片方側だけ聞いて決めてはいけない。
だから、俺は今度は魔族側のルールを聞きに行こうと思う。
さて...
「ちょっと出かけてくる...まぁ数日で帰ってくるよ」
本当はルドルが執事だから伝えたいのだが...
「畏まりました、行ってらっしゃいませ」
これ、ルドルじゃ無くて教皇なんだ、最近になって教皇や八大司教が変な事を言い出した。
「ルディウス様のご要望を叶えるなら、ある程度権力がある者の方が良いでしょう」と。
実際に例えば紅茶が欲しいと言えば、一杯辺り金貨2枚する様な高級な茶葉の物が用意される。
それに例えば、身分の低い者が付くと今回の様な外出一つで大変だ。
例えば
衛兵、もしくはシスター、教徒→ 聖騎士もしくは司祭 → 大司祭 大司教 → 八大司教もしくは教皇
詰まり、上の者にお伺いを立てる事が多い。
ならと言う事で、ここ暫くの間は教皇か八大司教のうちの誰かが執事代わりについている。
まぁ、手配が必要な場合の実際の手配はルドルが行う、但し 教皇印 や大司教印のついた書類を持って。
一度「どんな物でも手配してくれる」そう言うから、何処まで手配してくれるか聞いたら。
「この世の全て」だそうだ。
これが本当だから恐ろしい。
まぁそのおかげで、こうして快適に過ごせるのだから仕方が無い。
天使と勇者で違う物が一つある。
それは羽がある事だ。
そしてこの羽は見た目と違い物凄く速いくとれる。
まぁ異世界は普通とは違う。
ワイバーンが高速飛行が出来る...どんな原理か解らない。
だが、同じ原理でなのか解らないが天使の羽でも高速飛行が出来る。
天使の羽広げて、俺は魔族領へと飛んでいった。
人間領と魔族領の境界まで飛んできた。
此処からは歩きで魔王城まで向かう。
天使になっているせいか、魔物は襲って来ない。
恐らくは弱い魔物は、俺の気配を感じて逃げ出すのだろう。
そのまま突き進むと、沢山の気配を感じた。
まぁ今の所は気にしないで良いだろう。
しかし、木々が凄く壮観だ。
まるで樹海を散歩している様な感じで凄く気分が良い。
これはもしかしたら、俺が天使になったからかも知れない。
【ダークエルフ側】
「しかし、何故全員でやらなくてはならないんだ? 私達はダークエルフだぞ、1人を篭絡する位3人もいれば充分なのに全員で掛かれだと」
「まぁシャイン様、上手くやれば四天王に成れるんですよ、頑張りましょうよ」
「そうだな...魔族や魔王はアホだ、幾ら美女でも数千なんて単位で行ったら引くだろうな、私と他2人、まずは3人で行き我々の街に誘ってみれば良いだろう」
「そうですね、シャイン様がいるんですから、最初の三人で終わってしまうと思いますね」
「はぁ、本当に気が進まない、何で私自ら行わないとならない...そんな馬の骨の様な男を虜にする為に」
「まぁ、仕方ないと思います、シャイン様はハイダークエルフ、一緒に居たら普通はシャイン様の方に目が行くと思いますよ」
「仕方ない、そいつの相手したら四天王に成れるのだから我慢しかないな」
【森にて】
凄い...森が喜んでいる。
ダークエルフになる前の森の民の血が騒ぐ。
一緒に来たルナとサイナはさっきから様子がおかしい。
森の精霊たちがざわついている。
そして、何故なのか...その存在には必ず会わなくてならない、そんな予感がして仕方ない。
その存在が今こちらに近づいてきている。
近づいてくる度に胸のときめきが収まらなくなる。
何なんだこの存在は...胸が苦しくなる。
「はぁはぁ...あれが、天使...さま、行かなくちゃ、私はエルフの長なのだから」
「私も参り...ます」
「私も行き...ます」
《どうやらこちらに誰かが来る、魔族関係?》
「あっあっあっ貴方様は天使様ですか?」
「確かにそう言われているな」
「そうですか、私はダークエルフの長でシャインと申します、天使様、2人はルナとサイナです」
《これがダークエルフか、こんな存在なかなか見れない、耳が長くて胸は小さいがそれを除けば此処まで美しい女性は居ないだろう、ただ肌が凄く浅黒い...綺麗な姉ちゃんが日焼けしすぎた感じだ...だが何だろうか? 体の中から変な物、忌々しく感じる物がある》
「ご丁寧に、俺の名前はルディウスと言います、何だか私が来る事を知っていたようですが」
「呪われてしまったとはいえ、元は森の民、森の中であれば何でも解ります、最も魔王様から天使様が来たらもてなす様に言われていますからいつ来るか待ちわびていた」
《呪い? だったら解いてあげた方が良いのかも知れない》
「ちょっと待って」
俺は軽く手をかざしてみた。
そうしたら、いつぞやの死霊と戦った時の様に光が現れ彼女達を包んだ。
「これが天使のやる事なのか...不意打ちとは卑怯」
「本当に戦う気は無いのに」
「こんな事されるなら」
「待って、呪われていると聞いたから解呪しようとしただけだから」
光がやがて治まり、その中からは三人の透き通る程白い肌の美女が現れた。
「うん、黒い肌も綺麗だったけど、この方がより良いな...そうかダークエルフって呪われたエルフだったのか」
「ううう嘘、私、ハイエルフになっている...黒い肌がこんなに白く綺麗な肌になるなんて、しかも凄い森の精霊の声が、本当に澄んで聞こえてくる」
「嘘、でしょう、呪いが溶けてエルフに戻るなんて」
「こんな事だれも出来ないって思っていた」
シャインは目をルディウスに向けた。
凄い、森の全ての精霊が祝福するかの様に彼の傍に集まっている。
しかも、木々が彼を好いているのが解る。
《本当の森の民》に戻ったからこそ解る。
森が喜んでいる、彼が此処にいる事を、ただそこに居るだけで喜んでいる。
エルフ族だからこそ、この人が2人と居ない素晴らしい人なのだと解る。
容姿じゃない...森に愛される、自然に愛される人、それがエルフ族にとって美しい綺麗な人だ。
こんな綺麗な存在、絶対に他には居ない。
他の2人も見て見ればうっとりした様に彼を見つめている。
「「「綺麗...」」」
ただただ、私達はルディウスという名の天使様から目が離せなくなった。
私はハイダークエルフの《シャイン》
ダークエルフの長をしている。
この世界に普通のエルフは居ない。
本当の所は解らないが太古の戦いで邪神側についたせいか全てのエルフ族はダークエルフになった。
我々は成長が遅く人族よりも遙かに長生き、そしてその美貌から人族には凄く人気が高い。
ただ、この世界のことわざに《ダークエルフの嫁を娶るのは城を得るより難しい》ということわざがある。
気位が高い彼女達を口説くのは難しい。
「魔王様にも困ったもんだ...天使だか勇者だか解らないが、何で全員で掛からないとならないのだ、そんな者はただ一人で大丈夫だろう」
【ルディウス側】
魔王に会いに行かなくてはならないのだろうな。
死霊王であるスカルが死の間際に俺に伝えてきた。
「我は恐らくこの世界では一番長く生きています...先代、先々代の魔王様よりも...だからこそ知る事ですが、ちゃんと戦いにはルールがあるのです、我々側のルールは《魔王は前線に出ない》とかですかね」
「もし、ルール無用であれば、我々は邪神様を復活せたり、公爵級の悪魔、場合によっては悪魔王サタン等、高位な存在を呼び出しますよ...そうしたら恐らくはそちら側も天使の軍団が出て来る筈です、そんな事したら、人魔(人と魔族)の戦いから...神悪(神と悪魔)の戦いになり場合によっては、世界所か空間その物が壊れるかも知れません...そうならない為に戦争と言いながら、それぞれが常識的な範囲で戦うのです」
「あります...この世界はそれぞれが自分の役割があります...もしかしたら、今回の死霊はその摂理から外れたから、貴方の様な存在が天界から来たのかも知れません」
「我は死霊王スカル...我が倒れれば我とその仲間の死霊は消える運命、浄化し昇天させるが良い...だが、貴方は高位の存在、自分がどうすれば良いのか? 考えて行動して下さい...貴方様の存在、貴方様のなさる事はこの世界を揺るがす事です、恐らく魔王様でも敵わないでしょう...だからこそしっかり考えて行動して下さい」
死の間際までに伝えて来た話。
そしてスカルの正体は
「あはははっ、浄化って凄いね、死んだ恨みもなにもかも消えていくんだね、てっきりこの姿で消えていくと思っていたんだけど、まさか元の姿に戻れるなんて思わなかったよ」
元は少女だった。
ならば、あの言葉は俺を騙したという事は無いだろう。
《この世界のルール》が何なのか? どうすれば良いのか? 片方側だけ聞いて決めてはいけない。
だから、俺は今度は魔族側のルールを聞きに行こうと思う。
さて...
「ちょっと出かけてくる...まぁ数日で帰ってくるよ」
本当はルドルが執事だから伝えたいのだが...
「畏まりました、行ってらっしゃいませ」
これ、ルドルじゃ無くて教皇なんだ、最近になって教皇や八大司教が変な事を言い出した。
「ルディウス様のご要望を叶えるなら、ある程度権力がある者の方が良いでしょう」と。
実際に例えば紅茶が欲しいと言えば、一杯辺り金貨2枚する様な高級な茶葉の物が用意される。
それに例えば、身分の低い者が付くと今回の様な外出一つで大変だ。
例えば
衛兵、もしくはシスター、教徒→ 聖騎士もしくは司祭 → 大司祭 大司教 → 八大司教もしくは教皇
詰まり、上の者にお伺いを立てる事が多い。
ならと言う事で、ここ暫くの間は教皇か八大司教のうちの誰かが執事代わりについている。
まぁ、手配が必要な場合の実際の手配はルドルが行う、但し 教皇印 や大司教印のついた書類を持って。
一度「どんな物でも手配してくれる」そう言うから、何処まで手配してくれるか聞いたら。
「この世の全て」だそうだ。
これが本当だから恐ろしい。
まぁそのおかげで、こうして快適に過ごせるのだから仕方が無い。
天使と勇者で違う物が一つある。
それは羽がある事だ。
そしてこの羽は見た目と違い物凄く速いくとれる。
まぁ異世界は普通とは違う。
ワイバーンが高速飛行が出来る...どんな原理か解らない。
だが、同じ原理でなのか解らないが天使の羽でも高速飛行が出来る。
天使の羽広げて、俺は魔族領へと飛んでいった。
人間領と魔族領の境界まで飛んできた。
此処からは歩きで魔王城まで向かう。
天使になっているせいか、魔物は襲って来ない。
恐らくは弱い魔物は、俺の気配を感じて逃げ出すのだろう。
そのまま突き進むと、沢山の気配を感じた。
まぁ今の所は気にしないで良いだろう。
しかし、木々が凄く壮観だ。
まるで樹海を散歩している様な感じで凄く気分が良い。
これはもしかしたら、俺が天使になったからかも知れない。
【ダークエルフ側】
「しかし、何故全員でやらなくてはならないんだ? 私達はダークエルフだぞ、1人を篭絡する位3人もいれば充分なのに全員で掛かれだと」
「まぁシャイン様、上手くやれば四天王に成れるんですよ、頑張りましょうよ」
「そうだな...魔族や魔王はアホだ、幾ら美女でも数千なんて単位で行ったら引くだろうな、私と他2人、まずは3人で行き我々の街に誘ってみれば良いだろう」
「そうですね、シャイン様がいるんですから、最初の三人で終わってしまうと思いますね」
「はぁ、本当に気が進まない、何で私自ら行わないとならない...そんな馬の骨の様な男を虜にする為に」
「まぁ、仕方ないと思います、シャイン様はハイダークエルフ、一緒に居たら普通はシャイン様の方に目が行くと思いますよ」
「仕方ない、そいつの相手したら四天王に成れるのだから我慢しかないな」
【森にて】
凄い...森が喜んでいる。
ダークエルフになる前の森の民の血が騒ぐ。
一緒に来たルナとサイナはさっきから様子がおかしい。
森の精霊たちがざわついている。
そして、何故なのか...その存在には必ず会わなくてならない、そんな予感がして仕方ない。
その存在が今こちらに近づいてきている。
近づいてくる度に胸のときめきが収まらなくなる。
何なんだこの存在は...胸が苦しくなる。
「はぁはぁ...あれが、天使...さま、行かなくちゃ、私はエルフの長なのだから」
「私も参り...ます」
「私も行き...ます」
《どうやらこちらに誰かが来る、魔族関係?》
「あっあっあっ貴方様は天使様ですか?」
「確かにそう言われているな」
「そうですか、私はダークエルフの長でシャインと申します、天使様、2人はルナとサイナです」
《これがダークエルフか、こんな存在なかなか見れない、耳が長くて胸は小さいがそれを除けば此処まで美しい女性は居ないだろう、ただ肌が凄く浅黒い...綺麗な姉ちゃんが日焼けしすぎた感じだ...だが何だろうか? 体の中から変な物、忌々しく感じる物がある》
「ご丁寧に、俺の名前はルディウスと言います、何だか私が来る事を知っていたようですが」
「呪われてしまったとはいえ、元は森の民、森の中であれば何でも解ります、最も魔王様から天使様が来たらもてなす様に言われていますからいつ来るか待ちわびていた」
《呪い? だったら解いてあげた方が良いのかも知れない》
「ちょっと待って」
俺は軽く手をかざしてみた。
そうしたら、いつぞやの死霊と戦った時の様に光が現れ彼女達を包んだ。
「これが天使のやる事なのか...不意打ちとは卑怯」
「本当に戦う気は無いのに」
「こんな事されるなら」
「待って、呪われていると聞いたから解呪しようとしただけだから」
光がやがて治まり、その中からは三人の透き通る程白い肌の美女が現れた。
「うん、黒い肌も綺麗だったけど、この方がより良いな...そうかダークエルフって呪われたエルフだったのか」
「ううう嘘、私、ハイエルフになっている...黒い肌がこんなに白く綺麗な肌になるなんて、しかも凄い森の精霊の声が、本当に澄んで聞こえてくる」
「嘘、でしょう、呪いが溶けてエルフに戻るなんて」
「こんな事だれも出来ないって思っていた」
シャインは目をルディウスに向けた。
凄い、森の全ての精霊が祝福するかの様に彼の傍に集まっている。
しかも、木々が彼を好いているのが解る。
《本当の森の民》に戻ったからこそ解る。
森が喜んでいる、彼が此処にいる事を、ただそこに居るだけで喜んでいる。
エルフ族だからこそ、この人が2人と居ない素晴らしい人なのだと解る。
容姿じゃない...森に愛される、自然に愛される人、それがエルフ族にとって美しい綺麗な人だ。
こんな綺麗な存在、絶対に他には居ない。
他の2人も見て見ればうっとりした様に彼を見つめている。
「「「綺麗...」」」
ただただ、私達はルディウスという名の天使様から目が離せなくなった。
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