悪徳貴族になろうとしたが

石のやっさん

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【閑話】怒りの教皇

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【聖教国中央教会、教皇】

不味い事になった。

まさかアルトランとベータが本当に偽勇者だったとは。

あっさりと殺されたから、意見を聞き、2人を偽物と認定しその関係者を処分した。

だが、どれ程探しても《勇者》は見つからない。

その後に魔族の進行が起き、帝国が大変な事になった。

そこで、あの馬鹿枢機卿が騒ぎ出した。

殺されたのは本物の《勇者》《剣聖》だったのではないか?と


一体、枢機卿も国王アルフ4世も何を調査したと言うのか?

何の確証も無くルディウス様を《勇者殺しの大罪人》と断定して私に報告してきて、勝手にその領民や家族を殺した。


勇者殺しの大罪人であれば、その行為は正しい。

勇者という輝かしい女神様の御使いを殺した者や関係者を処分したのだから手柄になりうる。

だが...ルディウス様こそが《勇者様》だったのだ。

しかも、聖女ホワイト様が証言していて、聖剣に認められた《真の勇者様》だ。


今の私は嬉しさと憎さが頭の中でグルグル回り可笑しくなりそうだ。

真の勇者様が見つかり、聖剣まで抜いた。

これは、私の人生で最高、最良の日だ。

だが、馬鹿な王国の枢機卿と愚かなどこぞの国王に騙され、真の勇者様を大罪人に仕立て上げ、その大切な家族を殺し、領民殺す行為を称えてしまった。。

王国なんて皆殺しにしたい...そう怒りで体が震える。


私が自ら称えてお礼を言うべき、勇者様のお母様。

よくぞ勇者様を誕生させてくれたとお礼を言うべき領地の人々。

本来なら、勇者様生誕の地として、大きな教会を建てる...地。

よくも、そんな大切な場所を呪われた地の様にしてくれたもんだ。


よくも、勇者様を敬愛する私に《嘘の報告》をし処刑を称えさせたもんだ。

赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない、赦せない。

どんな大罪でも来世の幸せを願い赦すのが私の仕事だが、これだけは赦せない。

例え、死のうが、どれ程に残酷な死に方をしたとして赦せない。

偽物だった、アルトラン? ベータ? 二人の虫けらの関係者はまだ居る筈だ...友人や仲が良かった者全部、火炙りにしてくれる。

アルフ4世は破門、王だから殺してやれないのが腹が立つ。

枢機卿は聖騎士を送り、まぁ最後は怠惰だったが過去の功績に免じて《ギロチンで許してあげよう》

そして、それに関わった、聖騎士全て破門の上処刑だ。

これでも怒りが収まらない。


生まれた時から、ずうっと出会うのを楽しみにしていた。

それなのに...審議の奴らが節穴で偽物を勇者様に祭り上げさせられた。

大切な、大切な勇者様を大罪人扱いしてしまった...うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっ


ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんなふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんなふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんなふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんなふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんなふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんなふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんなふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんなふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんなふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな...


私にとって勇者様は全てに優先する。

もし、勇者様が娘を欲しいと言うなら、大切な娘だが奴隷としてだって差し出す。

私の妻が欲しいと言っても同じだ。

私の目が欲しいと言うなら喜んで目の前で抉り出せる自信がある...

死ねと言うなら自ら油を被り見事に焼け死んで見せる。

そこ迄、大切な存在なんだ...勇者様は。

我々《勇者絶対主義派》はその事を代々心に刻んで生きて来た。

それなのに...何て事させてくれるんだ....

はぁはぁはぁ...


「教皇様、顔色が...」

「今直ぐ八大司教を呼びなさい、いまこの世界で何より大切な事を決めねばなりません」

「はい、直ぐに招集を掛けます」


絶対に赦さない...私が死のうが絶対に赦さない....


勇者様に祝福を...そしてその敵は...人ではない。


狂信者による狂愛が...始まろうとしていた。






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