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不確かな情報だが、帝都が落ちて帝国が事実上魔王の手に落ちたという噂が流れた。
だが、調査に行った冒険者や各国の密偵は帰ってこないから《不確かな情報》として流れている。
ただ、まだ帝国の情報が解った時には、魔族の進行を受けてかなりヤバイ状況だった。
そして、助けに向った聖教国の軍隊が引き返した事からあながち嘘とは言えないと思う。
「ホワイト、これからどうするんだ?」
「魔族領を目指すか、それとも帝国に向うか、聖教国に行き体制を立て直すか、正直解らないわ」
「そうか? グレーテルは?」
「そうね、まずは、此処から3日間程行った所にある《聖剣の祠》に行くのが良いと思うわ」
「聖剣の祠? グレーテルは何を言っているのかな? ルディウスは勇者じゃ無いのよ? 聖剣が抜ける訳無いじゃない」
「ホワイト、聖剣シルビアンは気まぐれな聖剣と言われていたのはご存知? 過去には英雄に共鳴して力を貸した事もあるらしいわよ、他の聖剣は聖教国の中央教会が保存しているのよね、なら試してみる価値はあるわ」
「そんな話は私は聞いた事は無いわ、それ本当なの?」
「眉唾かも知れない、だけどうちの最大戦力はルディウスだよね? 聖女の貴方でも勇者でないと聖剣が持ち出せないなら、やってみる価値はあると思うよ」
《まぁルディウスは勇者と剣聖のダブルだから抜けない訳は無いわよ》
「確かに、今のまま魔族領に行っても不安だし、行くしか無さそうね」
「それじゃ、勇者の祠を目指すって事で良いんだな」
「そうね、他にあては無いしそこに行くしかないな」
ルディウス達は聖剣の祠に向っていった。
【聖剣の祠にて】
しかし、此処に来るまで魔族に殆ど会わなかった。
その事から考えるとあながち帝国が落ちたという情報は間違って無いかも知れない。
少なくともかなりの戦力がそちらに向っていたのだろう。
「此処が聖剣の祠か?」
「そうよ、まぁ余り気にしないで挑戦してみると良いわ、まぁ冒険者や子供も挑戦に来る事もあるから」
「そうね、此処は挑戦するのは自由だからね」
「その割には、誰もいないのは何故だ?」
そんな風にだれでも挑戦できるならもう少し賑わっていても良い筈だ。
「それはね、資格が無い人が握るとペナルティーがあるのよ」
「ペナルティ?」
「そうなんだよね、大した事無いよ? 手に火傷を負ったり、1か月位悪夢に悩ませられるだけだから」
まぁ怪我したり精神的に苦痛を与えられるならおいそれとは挑戦しないか。
「でも勘違いしないでね、それでも勘違いしている人や、夢見る子供が挑戦にはくるわ...まぁ一時期は目を回して倒れている子供や泡吹いて倒れている少年が保護されたみたいよ」
「保護?」
「そう、保護しないと、それを見つけては身ぐるみ剥ぐような盗賊が居たそうだから」
「今は居ないんだ」
「流石に捕まったわよ」
「そうか、それなら安心だ」
そのまま祠に三人で入った。
錆びついた剣が大きな岩に刺さっている。
「あれを抜けば良いのか?」
「そうだけど? まぁ幾らルディウスが強くても勇者じゃないから抜けないはずよ、まぁ気楽に挑戦すれば良いんじゃない?」
「大丈夫頑張って」
「解った、やってみる」
俺は剣の柄を握ってみる。
聖剣シルビアンはキラキラと青く輝き始めた。
それと同時に錆が全部落ちて美しい刀身が現れた。
「やはり、こういう事なのね」
「どうかしたのホワイト?」
「グレーテル、貴方知っていたのね、ルディウスが勇者だって事?」
「し...知らないよ!」
「嘘よ、怪しすぎるわ、何か最初からルディウスが聖剣抜けると思っていたみたいだし」
「ホワイト、それは勇者じゃ無くて英雄でも抜けたからじゃないのか? ほら俺って英雄の息子だから」
「二人してしらばっくれる気?」
「どうしたのよ、ホワイト...怖いよ」
「あのさぁ、言わせて貰うけど、聖剣が輝いているわよ?」
「それがどうしたの?」
「確かに過去に聖剣を抜いた英雄はいたけど、あの時は輝かなかったらしいよ? しかも魔族から村を守ろうとして魔族と一緒に此処に来たから1回だけ抜けただけ、魔族を倒したら、直ぐに重くなり、そのまま飛んでいき岩に刺さったんだって」
「えーと、酷いな、ホワイト...知っていたんじゃ」
「うん、私聖女だから、その辺りは賢者の貴方より詳しいわよ」
「えーと、ホワイト、その」
「まぁ良いわ、今迄の事は水に流してあげるよ...勇者ルディウス様」
「ああっ...」
「その代わり包み欠かさず全部吐いてね! ルディウス様、グレーテル」
結局、グレーテルにバレている事全部、ホワイトに話させられた。
だが、調査に行った冒険者や各国の密偵は帰ってこないから《不確かな情報》として流れている。
ただ、まだ帝国の情報が解った時には、魔族の進行を受けてかなりヤバイ状況だった。
そして、助けに向った聖教国の軍隊が引き返した事からあながち嘘とは言えないと思う。
「ホワイト、これからどうするんだ?」
「魔族領を目指すか、それとも帝国に向うか、聖教国に行き体制を立て直すか、正直解らないわ」
「そうか? グレーテルは?」
「そうね、まずは、此処から3日間程行った所にある《聖剣の祠》に行くのが良いと思うわ」
「聖剣の祠? グレーテルは何を言っているのかな? ルディウスは勇者じゃ無いのよ? 聖剣が抜ける訳無いじゃない」
「ホワイト、聖剣シルビアンは気まぐれな聖剣と言われていたのはご存知? 過去には英雄に共鳴して力を貸した事もあるらしいわよ、他の聖剣は聖教国の中央教会が保存しているのよね、なら試してみる価値はあるわ」
「そんな話は私は聞いた事は無いわ、それ本当なの?」
「眉唾かも知れない、だけどうちの最大戦力はルディウスだよね? 聖女の貴方でも勇者でないと聖剣が持ち出せないなら、やってみる価値はあると思うよ」
《まぁルディウスは勇者と剣聖のダブルだから抜けない訳は無いわよ》
「確かに、今のまま魔族領に行っても不安だし、行くしか無さそうね」
「それじゃ、勇者の祠を目指すって事で良いんだな」
「そうね、他にあては無いしそこに行くしかないな」
ルディウス達は聖剣の祠に向っていった。
【聖剣の祠にて】
しかし、此処に来るまで魔族に殆ど会わなかった。
その事から考えるとあながち帝国が落ちたという情報は間違って無いかも知れない。
少なくともかなりの戦力がそちらに向っていたのだろう。
「此処が聖剣の祠か?」
「そうよ、まぁ余り気にしないで挑戦してみると良いわ、まぁ冒険者や子供も挑戦に来る事もあるから」
「そうね、此処は挑戦するのは自由だからね」
「その割には、誰もいないのは何故だ?」
そんな風にだれでも挑戦できるならもう少し賑わっていても良い筈だ。
「それはね、資格が無い人が握るとペナルティーがあるのよ」
「ペナルティ?」
「そうなんだよね、大した事無いよ? 手に火傷を負ったり、1か月位悪夢に悩ませられるだけだから」
まぁ怪我したり精神的に苦痛を与えられるならおいそれとは挑戦しないか。
「でも勘違いしないでね、それでも勘違いしている人や、夢見る子供が挑戦にはくるわ...まぁ一時期は目を回して倒れている子供や泡吹いて倒れている少年が保護されたみたいよ」
「保護?」
「そう、保護しないと、それを見つけては身ぐるみ剥ぐような盗賊が居たそうだから」
「今は居ないんだ」
「流石に捕まったわよ」
「そうか、それなら安心だ」
そのまま祠に三人で入った。
錆びついた剣が大きな岩に刺さっている。
「あれを抜けば良いのか?」
「そうだけど? まぁ幾らルディウスが強くても勇者じゃないから抜けないはずよ、まぁ気楽に挑戦すれば良いんじゃない?」
「大丈夫頑張って」
「解った、やってみる」
俺は剣の柄を握ってみる。
聖剣シルビアンはキラキラと青く輝き始めた。
それと同時に錆が全部落ちて美しい刀身が現れた。
「やはり、こういう事なのね」
「どうかしたのホワイト?」
「グレーテル、貴方知っていたのね、ルディウスが勇者だって事?」
「し...知らないよ!」
「嘘よ、怪しすぎるわ、何か最初からルディウスが聖剣抜けると思っていたみたいだし」
「ホワイト、それは勇者じゃ無くて英雄でも抜けたからじゃないのか? ほら俺って英雄の息子だから」
「二人してしらばっくれる気?」
「どうしたのよ、ホワイト...怖いよ」
「あのさぁ、言わせて貰うけど、聖剣が輝いているわよ?」
「それがどうしたの?」
「確かに過去に聖剣を抜いた英雄はいたけど、あの時は輝かなかったらしいよ? しかも魔族から村を守ろうとして魔族と一緒に此処に来たから1回だけ抜けただけ、魔族を倒したら、直ぐに重くなり、そのまま飛んでいき岩に刺さったんだって」
「えーと、酷いな、ホワイト...知っていたんじゃ」
「うん、私聖女だから、その辺りは賢者の貴方より詳しいわよ」
「えーと、ホワイト、その」
「まぁ良いわ、今迄の事は水に流してあげるよ...勇者ルディウス様」
「ああっ...」
「その代わり包み欠かさず全部吐いてね! ルディウス様、グレーテル」
結局、グレーテルにバレている事全部、ホワイトに話させられた。
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