25 / 94
奴隷購入
しおりを挟む
学園に通うまで後4日間残して俺は王都にたどり着いた。
前世の記憶があるせいか、余り感動は無い。
これなら、田舎のちょっとした街の方が遙かに開けていたと思う。
ただ、一つだけ気になったのは奴隷商だ。
流石に前世でもこれは経験したことが無い。
「ルドル、奴隷商ってどんな感じなのだろうか?」
「流石の私も中に入った事は数回しかありません、まぁ貴族を騙す様な輩はいませんからご安心下さい」
「なら、良い」
俺は親元を離れるとともに《僕》を辞めて《俺》にした。
偶に《俺》というとアマンダが《背伸びしちゃって》という目線を向けて来るから《僕》から卒業が出来なかった。
奴隷商は思ったよりクリーンな感じだった。
てっきり、前世でいう所のハピーミル(子犬製造工場)みたいなイメージだったが違った様だ。
「これはこれは貴族様、どんな奴隷をお望みですか?」
ルドルは任せると言った目をしていて、何も口を挟んで来ない。
今回の目的は、《勇者や剣聖に気に入られない》と言う事が一番の条件だ。
そう考えたら、年配が良いだろう、そして万が一《酷い目》にあってもそれを引きずらない者が好ましい。
「歳は22歳を超えた位、性処理が可能な奴隷で、出来ればスタイルが良くて、見目が平凡か少し劣るような女性が良い、娼婦出身でも構わないが、言葉使いが丁寧なら尚よい」
「貴族様にしては、随分と安物をお求めになるのですな」
俺は事情を話した。
勇者や剣聖が《人でなし》なのは最早有名な話なのでそのまま伝えても良いだろう。
それに奴隷商人は貴族や大商人相手に仕事をしている。
口が軽ければ商売にならない。
「懸命な判断ですな、確かにそれなら奴隷が一番でしょう...更に体を使う事が宿命の様な者ならおっしゃる通りです、さらに20歳を超えて女性としての魅力が乏しい者ならうってつけです...それではご案内致しましょう」
なかなか商売がうまい。
一番最初は高級そうな奴隷の傍を通っていく。
この辺りに居るのは、多分エルフだ...見た目まるで小説のヒロインの様な容姿の女性が高級な家具で休んでいる。
そこを通り過ぎると、少し粗末な檻の所に来た。
だが、そこは刑務所の檻のような感じで案外衛生面はしっかりしている。
「ここから先が、恐らく貴族様の望みの奴隷がいる場所になります、貴族様の望みは《誰も望まない様な奴隷女》どうしても扱いは酷くなります、それだけはご覚悟下さい」
カーテンをくぐって薄暗い場所に入った。
入った瞬間に雰囲気が変わった。
まるで手入れをしっかりしてないペットショップや動物園の様な嫌な臭いが鼻に着いた。
「私は余りこういう者を見たいと思いません」
「なら、ルドルは無理して入らないで良いぞ」
「すみません」
案外ルドルはあれで生真面目だから、こういう惨い環境は嫌いなのかも知れない。
入った瞬間、目に付いたのは健常者で無い存在も多いという事だ。
手が無い者や足が無い者も居た。
「驚きですかな? 女としてただ使うだけなら、別に片手片足が無くても問題はないでしょう? 最悪、手足全部無くても使えます、男にしたって片手や足が1本無くても使い道はあるのです」
確かに性処理道具なら手足が欠けていても問題無いし、作業によっては四肢のどれかが欠けてても使えるだろう。
「俺が欲しいのは...」
「解っております、ですが、此処をよく見て下さい、全員が16歳以下です、20歳越えたババアに比べたら例え四肢に異常があっても若い子の方が奴隷としては高く売れるのです」
本当に勿体ない...俺にはそうとしか思えない。
「そういう者なのだな」
「はい...そして、此処から先が、当商会でも一番安い女奴隷になります」
確かに、20代以上に見える...だが、俺から見たらかなり容姿は良い者も居るような気がした。
「思ったより数は居ないんだな」
「20過ぎでは性処理可能でも価値は低いです...売れなければ鉱山にでも卸すしか無い者達です、あと場合によっては性病持ちもいますが、薬で治療可能な者しか置いておりません」
人数は12人居る、俺から見たらどれも悪くはない。
「此奴は、何で安いんだ、そう悪く無い様な気がするが...」
俺から見たら《大和撫子》 黒髪に黒目、純日本人にしか見えない、何処から見ても綺麗だ。
そして、時代劇のお姫様の様に綺麗だ、メイド服なんて着せたら思わず襲いたくなる位の美女だ。
「はぁ? 黒髪に黒目、その時点で不細工決定ですよ! なんか見ているだけで憂鬱になりませんか!」
「それじゃ、襲われないという意味では安全だな...それじゃ此奴は男の経験は無いのか?」
「それはあります」
聞くと結構悲惨な話だった。
何でも農村地帯で醜い農夫の嫁をしていたが、この年まで子供が生まれなかったので売り飛ばされてきたそうだ。
まぁ、農夫はまるでオークの様に醜かったから嫁が探せず、醜い黒髪の女でも居ないよりはましとばかりに貰ったのだろう。との事だ。
売りに来た人間は《こんな醜い女なのに我慢して抱いてやったのに子供も出来ないなんて役立たずな嫁じゃ》そう言っていたそうだ。
結局、嫁を売り飛ばして、お金を足して若い女を買っていったとの事だ。
「俺は屋敷から余り外に出た事が無いから解らないが、此奴は醜い男でも抱きたくない程、醜いのか?」
「普通の男ならまず抱きたくないでしょうな...これ程醜いと、男性のシンボルだって立たないんじゃないですか」
俺から見たら、和風美女だ。
「それじゃまず一人は此奴に決めた」
「そうですか...有難うございます」
どう見ても美女だ。
俺から見て美女でこの世界でブサイクなら最高じゃないか。
そういう奴が他にも居るとありがたいんだが...居た。
髪の毛は銀髪で、目が少し赤い、そして肌は陶磁器の様に白い。
まるで、アニメのヒロインが大人になった様な姿だ。
「此奴もそうなのか?」
「貴族様も本当に、変な奴ばかり目が行きますね...どう見ても化け物に見えますよ、まぁこれでもれっきとした人間ですが」
確かに、バンパイヤかホルムニクスの様に見えなくもない。
「さっきの一人とこの子なら、その勇者や剣聖...大丈夫でしょうか?」
「あはははっ、こんな女抱くなら、まぁ別の意味でも勇者ですよ..私には到底無理だ」
「なら安心だな」
「絶対とは言いませんが、普通なら手を出そうと思わないですよ...だってこれですよ」
まぁ良いや...
この二人以外も俺には真面に見えるが、この二人は度を越して美女だ。
凄く勿体ない、確かに寿命が短い世界では行き遅れなのかも知れないが、俺から見たら美女だ。
迷わず俺は「二人を購入しますんで手続きお願いします」と声を掛けた。
こうして俺は奴隷を2人手に入れた。
前世の記憶があるせいか、余り感動は無い。
これなら、田舎のちょっとした街の方が遙かに開けていたと思う。
ただ、一つだけ気になったのは奴隷商だ。
流石に前世でもこれは経験したことが無い。
「ルドル、奴隷商ってどんな感じなのだろうか?」
「流石の私も中に入った事は数回しかありません、まぁ貴族を騙す様な輩はいませんからご安心下さい」
「なら、良い」
俺は親元を離れるとともに《僕》を辞めて《俺》にした。
偶に《俺》というとアマンダが《背伸びしちゃって》という目線を向けて来るから《僕》から卒業が出来なかった。
奴隷商は思ったよりクリーンな感じだった。
てっきり、前世でいう所のハピーミル(子犬製造工場)みたいなイメージだったが違った様だ。
「これはこれは貴族様、どんな奴隷をお望みですか?」
ルドルは任せると言った目をしていて、何も口を挟んで来ない。
今回の目的は、《勇者や剣聖に気に入られない》と言う事が一番の条件だ。
そう考えたら、年配が良いだろう、そして万が一《酷い目》にあってもそれを引きずらない者が好ましい。
「歳は22歳を超えた位、性処理が可能な奴隷で、出来ればスタイルが良くて、見目が平凡か少し劣るような女性が良い、娼婦出身でも構わないが、言葉使いが丁寧なら尚よい」
「貴族様にしては、随分と安物をお求めになるのですな」
俺は事情を話した。
勇者や剣聖が《人でなし》なのは最早有名な話なのでそのまま伝えても良いだろう。
それに奴隷商人は貴族や大商人相手に仕事をしている。
口が軽ければ商売にならない。
「懸命な判断ですな、確かにそれなら奴隷が一番でしょう...更に体を使う事が宿命の様な者ならおっしゃる通りです、さらに20歳を超えて女性としての魅力が乏しい者ならうってつけです...それではご案内致しましょう」
なかなか商売がうまい。
一番最初は高級そうな奴隷の傍を通っていく。
この辺りに居るのは、多分エルフだ...見た目まるで小説のヒロインの様な容姿の女性が高級な家具で休んでいる。
そこを通り過ぎると、少し粗末な檻の所に来た。
だが、そこは刑務所の檻のような感じで案外衛生面はしっかりしている。
「ここから先が、恐らく貴族様の望みの奴隷がいる場所になります、貴族様の望みは《誰も望まない様な奴隷女》どうしても扱いは酷くなります、それだけはご覚悟下さい」
カーテンをくぐって薄暗い場所に入った。
入った瞬間に雰囲気が変わった。
まるで手入れをしっかりしてないペットショップや動物園の様な嫌な臭いが鼻に着いた。
「私は余りこういう者を見たいと思いません」
「なら、ルドルは無理して入らないで良いぞ」
「すみません」
案外ルドルはあれで生真面目だから、こういう惨い環境は嫌いなのかも知れない。
入った瞬間、目に付いたのは健常者で無い存在も多いという事だ。
手が無い者や足が無い者も居た。
「驚きですかな? 女としてただ使うだけなら、別に片手片足が無くても問題はないでしょう? 最悪、手足全部無くても使えます、男にしたって片手や足が1本無くても使い道はあるのです」
確かに性処理道具なら手足が欠けていても問題無いし、作業によっては四肢のどれかが欠けてても使えるだろう。
「俺が欲しいのは...」
「解っております、ですが、此処をよく見て下さい、全員が16歳以下です、20歳越えたババアに比べたら例え四肢に異常があっても若い子の方が奴隷としては高く売れるのです」
本当に勿体ない...俺にはそうとしか思えない。
「そういう者なのだな」
「はい...そして、此処から先が、当商会でも一番安い女奴隷になります」
確かに、20代以上に見える...だが、俺から見たらかなり容姿は良い者も居るような気がした。
「思ったより数は居ないんだな」
「20過ぎでは性処理可能でも価値は低いです...売れなければ鉱山にでも卸すしか無い者達です、あと場合によっては性病持ちもいますが、薬で治療可能な者しか置いておりません」
人数は12人居る、俺から見たらどれも悪くはない。
「此奴は、何で安いんだ、そう悪く無い様な気がするが...」
俺から見たら《大和撫子》 黒髪に黒目、純日本人にしか見えない、何処から見ても綺麗だ。
そして、時代劇のお姫様の様に綺麗だ、メイド服なんて着せたら思わず襲いたくなる位の美女だ。
「はぁ? 黒髪に黒目、その時点で不細工決定ですよ! なんか見ているだけで憂鬱になりませんか!」
「それじゃ、襲われないという意味では安全だな...それじゃ此奴は男の経験は無いのか?」
「それはあります」
聞くと結構悲惨な話だった。
何でも農村地帯で醜い農夫の嫁をしていたが、この年まで子供が生まれなかったので売り飛ばされてきたそうだ。
まぁ、農夫はまるでオークの様に醜かったから嫁が探せず、醜い黒髪の女でも居ないよりはましとばかりに貰ったのだろう。との事だ。
売りに来た人間は《こんな醜い女なのに我慢して抱いてやったのに子供も出来ないなんて役立たずな嫁じゃ》そう言っていたそうだ。
結局、嫁を売り飛ばして、お金を足して若い女を買っていったとの事だ。
「俺は屋敷から余り外に出た事が無いから解らないが、此奴は醜い男でも抱きたくない程、醜いのか?」
「普通の男ならまず抱きたくないでしょうな...これ程醜いと、男性のシンボルだって立たないんじゃないですか」
俺から見たら、和風美女だ。
「それじゃまず一人は此奴に決めた」
「そうですか...有難うございます」
どう見ても美女だ。
俺から見て美女でこの世界でブサイクなら最高じゃないか。
そういう奴が他にも居るとありがたいんだが...居た。
髪の毛は銀髪で、目が少し赤い、そして肌は陶磁器の様に白い。
まるで、アニメのヒロインが大人になった様な姿だ。
「此奴もそうなのか?」
「貴族様も本当に、変な奴ばかり目が行きますね...どう見ても化け物に見えますよ、まぁこれでもれっきとした人間ですが」
確かに、バンパイヤかホルムニクスの様に見えなくもない。
「さっきの一人とこの子なら、その勇者や剣聖...大丈夫でしょうか?」
「あはははっ、こんな女抱くなら、まぁ別の意味でも勇者ですよ..私には到底無理だ」
「なら安心だな」
「絶対とは言いませんが、普通なら手を出そうと思わないですよ...だってこれですよ」
まぁ良いや...
この二人以外も俺には真面に見えるが、この二人は度を越して美女だ。
凄く勿体ない、確かに寿命が短い世界では行き遅れなのかも知れないが、俺から見たら美女だ。
迷わず俺は「二人を購入しますんで手続きお願いします」と声を掛けた。
こうして俺は奴隷を2人手に入れた。
0
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
【完結】R18 狂惑者の殉愛
ユリーカ
恋愛
7/21追記:
ご覧いただいてありがとうございます!HOTランクイン嬉しいです!
二部完結しました。全話公開予約済み。完結に伴いタグを修正しています。よろしければ二部もお付き合いください。二部は視点が変わります。
殉愛とは、ひたむきな愛を守るために命を賭すことです。
============
エルーシア(エルシャ)は幼い頃に両親を亡くした侯爵令嬢だった。唯一の肉親である侯爵家当主でエルーシアを溺愛する異母兄ラルドに軟禁されるように屋敷の中で暮らしていた。
そんな中で優しく接してくれる馬丁のエデルと恋仲になる。妹を盲愛する義兄の目を盗み密会を重ねる二人だったが‥‥
第一部は義兄と家人、二人の男性から愛され求められ翻弄されるヒロインのお話です。なぜ翻弄され流されるのかはのちにわかります。
兄妹×三角関係×取り合い系を書いてみたくて今までとちょっと違うものを目指してみました。妹をドロドロにガチ愛する兄(シスコンではないやつ)がダメでしたら撤退でお願いします。
さて、狂っていたのは一体誰だったんでしょうかね。
本作品はR18です。第一部で無理やり表現があります。ご注意ください。ムーンライトノベルズでも掲載予定ですがアルファポリス先行です。
第13話より7時20時で毎日更新していきます。完結予定です。
タイトルの※ はR18を想定しています。※以外でもR18未満のベタベタ(キスハグ)はあります。
※ 世界観は19世紀初頭ヨーロッパもどき、科学等の文明なし。魔法スキルなし物理のみ。バトル要素はありません。
※ 二部構成です。二部にて全力で伏線回収します。一部は色々とっ散らかっております。黒幕を予想しつつ二部まで堪えてください。
悲しいことがあった。そんなときに3年間続いていた彼女を寝取られた。僕はもう何を信じたらいいのか分からなくなってしまいそうだ。
ねんごろ
恋愛
大学生の主人公の両親と兄弟が交通事故で亡くなった。電話で死を知らされても、主人公には実感がわかない。3日が過ぎ、やっと現実を受け入れ始める。家族の追悼や手続きに追われる中で、日常生活にも少しずつ戻っていく。大切な家族を失った主人公は、今までの大学生活を後悔し、人生の有限性と無常性を自覚するようになる。そんな折、久しぶりに連絡をとった恋人の部屋を心配して訪ねてみると、そこには予期せぬ光景が待っていた。家族の死に直面し、人生の意味を問い直す青年の姿が描かれる。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
恋人を寝取られた挙句イジメられ殺された僕はゲームの裏ボス姿で現代に転生して学校生活と復讐を両立する
くじけ
ファンタジー
胸糞な展開は6話分で終わります。
幼い頃に両親が離婚し母子家庭で育った少年|黒羽 真央《くろは まお》は中学3年生の頃に母親が何者かに殺された。
母親の殺された現場には覚醒剤(アイス)と思われる物が発見される。
だがそんな物を家で一度も見た事ない真央は警察にその事を訴えたが信じてもらえず逆に疑いを掛けられ過酷な取調べを受ける。
その後無事に開放されたが住んでいた地域には母親と自分の黒い噂が広まり居られなくなった真央は、親族で唯一繋がりのあった死んだ母親の兄の奥さんである伯母の元に引き取られ転校し中学を卒業。
自分の過去を知らない高校に入り学校でも有名な美少女 |青海万季《おおみまき》と付き合う事になるが、ある日学校で一番人気のあるイケメン |氷川勇樹《ひかわゆうき》と万季が放課後の教室で愛し合っている現場を見てしまう。
その現場を見られた勇樹は真央の根も葉もない悪い噂を流すとその噂を信じたクラスメイト達は真央を毎日壮絶に虐めていく。
虐められる過程で万季と別れた真央はある日学校の帰り道に駅のホームで何者かに突き落とされ真央としての人生を無念のまま終えたはずに見えたが、次に目を覚ました真央は何故か自分のベッドに寝ており外見は別人になっており、その姿は自分が母親に最期に買ってくれたゲームの最強の裏ボスとして登場する容姿端麗な邪神の人間体に瓜二つだった。
またそれと同時に主人公に発現した現実世界ではあり得ない謎の能力『サタナフェクティオ』。
その能力はゲーム内で邪神が扱っていた複数のチートスキルそのものだった。
真央は名前を変え、|明星 亜依羅《みよせ あいら》として表向きは前の人生で送れなかった高校生活を満喫し、裏では邪神の能力を駆使しあらゆる方法で自分を陥れた者達に絶望の復讐していく現代転生物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる