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新しい一日の始まり
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アマンダについて魔法を教わろうとした最初の日
「これはねルディウス、決して意地悪を言うためじゃないのよ? もう一回教会に行きましょう!」
アマンダについて教会に行った。
俺が凄く冷遇されていた訳は、前妻の子だっただけではない。
生まれた時に簡易ステータスチェックをしたら俺の魔法や剣術の適性が随分低かったそうだ。
あくまで簡易だからと事細かく調べたりは出来ないが魔力が多いのか少ないのか、剣に対する適正とかある程度解るらしい。
それで才能が無いと判断され、ある意味利用価値が無い、そう思われた俺は、使用人扱いになったそうだ。
このことはアマンダが凄く済まなそうそうに話してくれた。
だが俺もう10歳。
10歳になった俺はもう適正でなく実際のステータスが解る
ルディウス
LV 2
HP 80
MP 240
ジョブ 魔法使い (転生人)
スキル:アイテム収納、闇魔法レベル1 火魔法レベル1 風魔法レベル1 水魔法レベル1 格闘レベル1
ちなみに(転生人)は他の人にはぐちゃぐちゃした文字に見えるらしい。
「流石、ヘングラムの名に恥じない素晴らしい才能ですな、特に魔法については天才としか言いようがありません!これなら学園でも十分上位の成績を狙えますな」
「司祭様、この数値は間違いないのね...」
「はい、間違いなくルディウス様は凄い才能に恵まれていますね」
「この子は、前にここで簡易ステータスチェックを受けた時に魔力適正が20って言われたわ! そして剣術適正30って、これはどういうことなのかしら、前の時に何か間違いがあった、そういう事かしら!どう説明してくれるの? この子の一生をあと少しで終わらせてしまう所だったわ」
「このようなステータスの子がそんな適正の訳ありません、前の司祭の間違いとしか..」
「この事は王宮にも伝えます..厳しく」
「すいません、司祭様、ちょっと席を外します、お母さま、落ち着いてね」
「これが落ち着いていられますか? ルディウスは..」
「良いから、ちょっとね..」
僕は無理やりアマンダの手を引いて馬車に戻った。
「ルディウス..あなた、うぐうんううう」
何時ものようにキスをした。
「アマンダ、落ち着いてくれた」
「まぁ、はい落ち着いたわ、だけど教会は本当に許せないわ、絶対に抗議しなきゃ」
「それだけど、多分、司祭様は悪くないと思うんだ」
「ルディウス、それはどうして、そう思うの?」
ここで、僕が気付いた3つの事の内1つをアマンダに伝える事にした。
それに多分、これが一番アマンダが喜ぶ話だと思う。
「上位の魔法使いに魔力を流して貰うと、魔法の素養のない人でも魔力があがったり才能に目覚めるという本を読んだんだ」
「それは私も知っているわ、それとどう関係があるの?」
「手を触れて流すだけでそうなる事があるんだよ、僕とアマンダは何していたのかな?」
アマンダの顔が茹蛸のように赤くなる。
「そうね、そういう事なのね」
「手を触れて流すだけで、そういう事が起きるなら、それ以上の事をすればもしかしたら、こういう奇跡が起きるんじゃないかな?」
「そそそそそ、そうね、あれだけ愛し合ったから、確かにそれ以上に魔力は流れていたかも知れない..それに、最後までしちゃってた訳だから、一体感やふれあいから快感まで全部共有しているから、可笑しくないのかも..」
「でしょう? ほら、闇魔法レベル1 火魔法レベル1 風魔法レベル1 水魔法レベル1 アマンダの苦手な光魔法は入っていないよ?」
「ほんとだわね!」
「あのね、これはアマンダが僕を愛してくれたからおきた奇跡なんだよ! ありがとうアマンダ!」
こういう所、本当にずるいと思うのよ、大人になったり急に子供になったり、恋人といて子供として私の愛を根こそぎ持っていくんだから...今は母親として愛しましょう..
「よかったわねルディウス、それじゃ司祭様の所へ行こうか?」
「うん」
しかし、これ世紀の大発見だけど、どこにも公表できないわね..恐らくただ体を重ねただけじゃこんな事は起きないわ、もしそれで起きるなら高級娼婦は全員、大魔法使いになるわ。
恐らく、母子それが原因だと思う。同じような素養を持つとか、肉体の一部が同じとか、そういった別の条件が必要な筈よ。 近親相姦が条件...到底発表はできないわね。
戻ると司祭は青ざめていた。
「さっきは取り乱して申し訳なかったわね、逆ならともかくこれは喜ばしい事だから文句は言わないことにしたわ! 前の司祭は許せないけど、あなたはしっかりとこの子の才能を見出してくれた、それで前回の事は水に流します!」
「お許し頂きありがとうございます」
「良いのよ!今日は素晴らしい日だわ、司祭様もこの子の幸せを祈って頂戴!」
「はい」
「それじゃ、今日は最高のレストランで最高の食事を食べて帰りましょう!」
「はい」
アマンダは凄く楽しそうにルディウスと一日を過ごした。
貴族の間では子供が10歳になると祝う習わしがある。
少し遅れてルディウスはその権利を手にした。
「これはねルディウス、決して意地悪を言うためじゃないのよ? もう一回教会に行きましょう!」
アマンダについて教会に行った。
俺が凄く冷遇されていた訳は、前妻の子だっただけではない。
生まれた時に簡易ステータスチェックをしたら俺の魔法や剣術の適性が随分低かったそうだ。
あくまで簡易だからと事細かく調べたりは出来ないが魔力が多いのか少ないのか、剣に対する適正とかある程度解るらしい。
それで才能が無いと判断され、ある意味利用価値が無い、そう思われた俺は、使用人扱いになったそうだ。
このことはアマンダが凄く済まなそうそうに話してくれた。
だが俺もう10歳。
10歳になった俺はもう適正でなく実際のステータスが解る
ルディウス
LV 2
HP 80
MP 240
ジョブ 魔法使い (転生人)
スキル:アイテム収納、闇魔法レベル1 火魔法レベル1 風魔法レベル1 水魔法レベル1 格闘レベル1
ちなみに(転生人)は他の人にはぐちゃぐちゃした文字に見えるらしい。
「流石、ヘングラムの名に恥じない素晴らしい才能ですな、特に魔法については天才としか言いようがありません!これなら学園でも十分上位の成績を狙えますな」
「司祭様、この数値は間違いないのね...」
「はい、間違いなくルディウス様は凄い才能に恵まれていますね」
「この子は、前にここで簡易ステータスチェックを受けた時に魔力適正が20って言われたわ! そして剣術適正30って、これはどういうことなのかしら、前の時に何か間違いがあった、そういう事かしら!どう説明してくれるの? この子の一生をあと少しで終わらせてしまう所だったわ」
「このようなステータスの子がそんな適正の訳ありません、前の司祭の間違いとしか..」
「この事は王宮にも伝えます..厳しく」
「すいません、司祭様、ちょっと席を外します、お母さま、落ち着いてね」
「これが落ち着いていられますか? ルディウスは..」
「良いから、ちょっとね..」
僕は無理やりアマンダの手を引いて馬車に戻った。
「ルディウス..あなた、うぐうんううう」
何時ものようにキスをした。
「アマンダ、落ち着いてくれた」
「まぁ、はい落ち着いたわ、だけど教会は本当に許せないわ、絶対に抗議しなきゃ」
「それだけど、多分、司祭様は悪くないと思うんだ」
「ルディウス、それはどうして、そう思うの?」
ここで、僕が気付いた3つの事の内1つをアマンダに伝える事にした。
それに多分、これが一番アマンダが喜ぶ話だと思う。
「上位の魔法使いに魔力を流して貰うと、魔法の素養のない人でも魔力があがったり才能に目覚めるという本を読んだんだ」
「それは私も知っているわ、それとどう関係があるの?」
「手を触れて流すだけでそうなる事があるんだよ、僕とアマンダは何していたのかな?」
アマンダの顔が茹蛸のように赤くなる。
「そうね、そういう事なのね」
「手を触れて流すだけで、そういう事が起きるなら、それ以上の事をすればもしかしたら、こういう奇跡が起きるんじゃないかな?」
「そそそそそ、そうね、あれだけ愛し合ったから、確かにそれ以上に魔力は流れていたかも知れない..それに、最後までしちゃってた訳だから、一体感やふれあいから快感まで全部共有しているから、可笑しくないのかも..」
「でしょう? ほら、闇魔法レベル1 火魔法レベル1 風魔法レベル1 水魔法レベル1 アマンダの苦手な光魔法は入っていないよ?」
「ほんとだわね!」
「あのね、これはアマンダが僕を愛してくれたからおきた奇跡なんだよ! ありがとうアマンダ!」
こういう所、本当にずるいと思うのよ、大人になったり急に子供になったり、恋人といて子供として私の愛を根こそぎ持っていくんだから...今は母親として愛しましょう..
「よかったわねルディウス、それじゃ司祭様の所へ行こうか?」
「うん」
しかし、これ世紀の大発見だけど、どこにも公表できないわね..恐らくただ体を重ねただけじゃこんな事は起きないわ、もしそれで起きるなら高級娼婦は全員、大魔法使いになるわ。
恐らく、母子それが原因だと思う。同じような素養を持つとか、肉体の一部が同じとか、そういった別の条件が必要な筈よ。 近親相姦が条件...到底発表はできないわね。
戻ると司祭は青ざめていた。
「さっきは取り乱して申し訳なかったわね、逆ならともかくこれは喜ばしい事だから文句は言わないことにしたわ! 前の司祭は許せないけど、あなたはしっかりとこの子の才能を見出してくれた、それで前回の事は水に流します!」
「お許し頂きありがとうございます」
「良いのよ!今日は素晴らしい日だわ、司祭様もこの子の幸せを祈って頂戴!」
「はい」
「それじゃ、今日は最高のレストランで最高の食事を食べて帰りましょう!」
「はい」
アマンダは凄く楽しそうにルディウスと一日を過ごした。
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少し遅れてルディウスはその権利を手にした。
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