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日常 (ある意味これがエンディング)

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はぁ~困ったな。

アーサー様とのお見合いが決まってしまった。

シャルロッテさんやマリーネさんは優秀だけど一人前になるまで時間は掛かりそうだ。

ロゼは少しづつ真面になって来たが...まだ真面と言える状態になるまで時間が掛かると思う。

お義母さまにフリードにシャルロッテさんにマリーネさん...これだけの人数を使ってようやくなんだ。

此処までしなかったら『いつか大変な事をしでかしたかも知れない』


「お姉ちゃん助けて!」

最近は良く私の所に逃げてくる。

「今日は誰から逃げているのかな? それとお姉ちゃんじゃなくてお姉さまでしょうが」

「シャルロッテさんが厳しくて、あはははっ少し匿って」

私はドアを開けて叫んだ。

「シャルロッテさーーん、此処にロゼが居ますよーーっ」

「お姉ちゃん酷いっ」

「あのさぁ~ロゼ、お姉ちゃんロゼを貴族のまま居られるようにして、好きだって言うからフリードと婚約まで出来るようにしてさぁ~大切な友人と一緒に居られるようにしてあげたよね~...なのに酷いなんて言うのかなぁ~」


「だけど、お姉ちゃん、今度は王族と婚約」

「そうかぁ~ 今度は王族になりたいのね『なら頂戴』って言ってみれば? お姉ちゃんはまた」

「ううつ、もうそんな事は言わないよ...絶対に言わないから...それよりお姉ちゃん自分の事『お姉ちゃん』って呼んでいるよ」

「あんたがしつこく言うから...移っちゃったじゃない」


「ロゼさん、こんな所に居たのですか? マリア様有難うございます」

「シャルロッテさん、ロゼにはきつい位で丁度良いですからお願いしますね」

「畏まりました...それであの、私頑張りますから、その...ロゼさんの授業が終わりましたら、今度は私に経済について教えて下さい」

「別に構わないけど...私のは独学だから参考にしかならないわよ」

「それで構いません...あと週末の王都の話し」

「忘れてないわ」

「きゃっ、有難うございます」

最近、シャルロッテさんが妙に可愛らしい、まぁ少し大人になったのかも知れない。


「あっシャルロッテさん、ロゼさん此処にいたのですね、あとで剣の稽古付き合って下さい」

「剣の稽古ならフリードに頼めば良いんじゃないかな」

「私は『マリアーヌ流剣術』を学びたいのです」

「なにそれ?」

「ドレーク伯爵さまから聞きました、マリーネはマリア様に仕えていますので隠さないで大丈夫ですよ...さぁロゼさん行きましょう」

「お姉ちゃん助けて」

「頑張ってねロゼ」

「そんな、お姉ちゃん...」

「やっぱり気が変わったわ、今日は私も一緒に教えてあげる事にします」

「嘘、やっぱり良い...お姉ちゃん頑張るから」

「「マリア様宜しくお願い致します」」


うん、こんな生活も幸せかも知れない。

今迄、前世の記憶に引っ張られて生きて来たけど...私はまだ14歳。

読書が好きでお義母さまたちと語らうのが好き。

だけど、同年代の人と普通に過ごすのも悪くない。

予定と変わってしまったけど...これはこれで良いのかも知れない。

うん...私は幸せだ。



【FIN】
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