64 / 91
日常 (ある意味これがエンディング)
しおりを挟む
はぁ~困ったな。
アーサー様とのお見合いが決まってしまった。
シャルロッテさんやマリーネさんは優秀だけど一人前になるまで時間は掛かりそうだ。
ロゼは少しづつ真面になって来たが...まだ真面と言える状態になるまで時間が掛かると思う。
お義母さまにフリードにシャルロッテさんにマリーネさん...これだけの人数を使ってようやくなんだ。
此処までしなかったら『いつか大変な事をしでかしたかも知れない』
「お姉ちゃん助けて!」
最近は良く私の所に逃げてくる。
「今日は誰から逃げているのかな? それとお姉ちゃんじゃなくてお姉さまでしょうが」
「シャルロッテさんが厳しくて、あはははっ少し匿って」
私はドアを開けて叫んだ。
「シャルロッテさーーん、此処にロゼが居ますよーーっ」
「お姉ちゃん酷いっ」
「あのさぁ~ロゼ、お姉ちゃんロゼを貴族のまま居られるようにして、好きだって言うからフリードと婚約まで出来るようにしてさぁ~大切な友人と一緒に居られるようにしてあげたよね~...なのに酷いなんて言うのかなぁ~」
「だけど、お姉ちゃん、今度は王族と婚約」
「そうかぁ~ 今度は王族になりたいのね『なら頂戴』って言ってみれば? お姉ちゃんはまた」
「ううつ、もうそんな事は言わないよ...絶対に言わないから...それよりお姉ちゃん自分の事『お姉ちゃん』って呼んでいるよ」
「あんたがしつこく言うから...移っちゃったじゃない」
「ロゼさん、こんな所に居たのですか? マリア様有難うございます」
「シャルロッテさん、ロゼにはきつい位で丁度良いですからお願いしますね」
「畏まりました...それであの、私頑張りますから、その...ロゼさんの授業が終わりましたら、今度は私に経済について教えて下さい」
「別に構わないけど...私のは独学だから参考にしかならないわよ」
「それで構いません...あと週末の王都の話し」
「忘れてないわ」
「きゃっ、有難うございます」
最近、シャルロッテさんが妙に可愛らしい、まぁ少し大人になったのかも知れない。
「あっシャルロッテさん、ロゼさん此処にいたのですね、あとで剣の稽古付き合って下さい」
「剣の稽古ならフリードに頼めば良いんじゃないかな」
「私は『マリアーヌ流剣術』を学びたいのです」
「なにそれ?」
「ドレーク伯爵さまから聞きました、マリーネはマリア様に仕えていますので隠さないで大丈夫ですよ...さぁロゼさん行きましょう」
「お姉ちゃん助けて」
「頑張ってねロゼ」
「そんな、お姉ちゃん...」
「やっぱり気が変わったわ、今日は私も一緒に教えてあげる事にします」
「嘘、やっぱり良い...お姉ちゃん頑張るから」
「「マリア様宜しくお願い致します」」
うん、こんな生活も幸せかも知れない。
今迄、前世の記憶に引っ張られて生きて来たけど...私はまだ14歳。
読書が好きでお義母さまたちと語らうのが好き。
だけど、同年代の人と普通に過ごすのも悪くない。
予定と変わってしまったけど...これはこれで良いのかも知れない。
うん...私は幸せだ。
【FIN】
アーサー様とのお見合いが決まってしまった。
シャルロッテさんやマリーネさんは優秀だけど一人前になるまで時間は掛かりそうだ。
ロゼは少しづつ真面になって来たが...まだ真面と言える状態になるまで時間が掛かると思う。
お義母さまにフリードにシャルロッテさんにマリーネさん...これだけの人数を使ってようやくなんだ。
此処までしなかったら『いつか大変な事をしでかしたかも知れない』
「お姉ちゃん助けて!」
最近は良く私の所に逃げてくる。
「今日は誰から逃げているのかな? それとお姉ちゃんじゃなくてお姉さまでしょうが」
「シャルロッテさんが厳しくて、あはははっ少し匿って」
私はドアを開けて叫んだ。
「シャルロッテさーーん、此処にロゼが居ますよーーっ」
「お姉ちゃん酷いっ」
「あのさぁ~ロゼ、お姉ちゃんロゼを貴族のまま居られるようにして、好きだって言うからフリードと婚約まで出来るようにしてさぁ~大切な友人と一緒に居られるようにしてあげたよね~...なのに酷いなんて言うのかなぁ~」
「だけど、お姉ちゃん、今度は王族と婚約」
「そうかぁ~ 今度は王族になりたいのね『なら頂戴』って言ってみれば? お姉ちゃんはまた」
「ううつ、もうそんな事は言わないよ...絶対に言わないから...それよりお姉ちゃん自分の事『お姉ちゃん』って呼んでいるよ」
「あんたがしつこく言うから...移っちゃったじゃない」
「ロゼさん、こんな所に居たのですか? マリア様有難うございます」
「シャルロッテさん、ロゼにはきつい位で丁度良いですからお願いしますね」
「畏まりました...それであの、私頑張りますから、その...ロゼさんの授業が終わりましたら、今度は私に経済について教えて下さい」
「別に構わないけど...私のは独学だから参考にしかならないわよ」
「それで構いません...あと週末の王都の話し」
「忘れてないわ」
「きゃっ、有難うございます」
最近、シャルロッテさんが妙に可愛らしい、まぁ少し大人になったのかも知れない。
「あっシャルロッテさん、ロゼさん此処にいたのですね、あとで剣の稽古付き合って下さい」
「剣の稽古ならフリードに頼めば良いんじゃないかな」
「私は『マリアーヌ流剣術』を学びたいのです」
「なにそれ?」
「ドレーク伯爵さまから聞きました、マリーネはマリア様に仕えていますので隠さないで大丈夫ですよ...さぁロゼさん行きましょう」
「お姉ちゃん助けて」
「頑張ってねロゼ」
「そんな、お姉ちゃん...」
「やっぱり気が変わったわ、今日は私も一緒に教えてあげる事にします」
「嘘、やっぱり良い...お姉ちゃん頑張るから」
「「マリア様宜しくお願い致します」」
うん、こんな生活も幸せかも知れない。
今迄、前世の記憶に引っ張られて生きて来たけど...私はまだ14歳。
読書が好きでお義母さまたちと語らうのが好き。
だけど、同年代の人と普通に過ごすのも悪くない。
予定と変わってしまったけど...これはこれで良いのかも知れない。
うん...私は幸せだ。
【FIN】
42
お気に入りに追加
4,509
あなたにおすすめの小説
虐げられていた姉はひと月後には幸せになります~全てを奪ってきた妹やそんな妹を溺愛する両親や元婚約者には負けませんが何か?~
***あかしえ
恋愛
「どうしてお姉様はそんなひどいことを仰るの?!」
妹ベディは今日も、大きなまるい瞳に涙をためて私に喧嘩を売ってきます。
「そうだぞ、リュドミラ!君は、なぜそんな冷たいことをこんなかわいいベディに言えるんだ!」
元婚約者や家族がそうやって妹を甘やかしてきたからです。
両親は反省してくれたようですが、妹の更生には至っていません!
あとひと月でこの地をはなれ結婚する私には時間がありません。
他人に迷惑をかける前に、この妹をなんとかしなくては!
「結婚!?どういうことだ!」って・・・元婚約者がうるさいのですがなにが「どういうこと」なのですか?
あなたにはもう関係のない話ですが?
妹は公爵令嬢の婚約者にまで手を出している様子!ああもうっ本当に面倒ばかり!!
ですが公爵令嬢様、あなたの所業もちょぉっと問題ありそうですね?
私、いろいろ調べさせていただいたんですよ?
あと、人の婚約者に色目を使うのやめてもらっていいですか?
・・・××しますよ?
2度目の人生は好きにやらせていただきます
みおな
恋愛
公爵令嬢アリスティアは、婚約者であるエリックに学園の卒業パーティーで冤罪で婚約破棄を言い渡され、そのまま処刑された。
そして目覚めた時、アリスティアは学園入学前に戻っていた。
今度こそは幸せになりたいと、アリスティアは婚約回避を目指すことにする。
私も貴方を愛さない〜今更愛していたと言われても困ります
せいめ
恋愛
『小説年間アクセスランキング2023』で10位をいただきました。
読んでくださった方々に心から感謝しております。ありがとうございました。
「私は君を愛することはないだろう。
しかし、この結婚は王命だ。不本意だが、君とは白い結婚にはできない。貴族の義務として今宵は君を抱く。
これを終えたら君は領地で好きに生活すればいい」
結婚初夜、旦那様は私に冷たく言い放つ。
この人は何を言っているのかしら?
そんなことは言われなくても分かっている。
私は誰かを愛することも、愛されることも許されないのだから。
私も貴方を愛さない……
侯爵令嬢だった私は、ある日、記憶喪失になっていた。
そんな私に冷たい家族。その中で唯一優しくしてくれる義理の妹。
記憶喪失の自分に何があったのかよく分からないまま私は王命で婚約者を決められ、強引に結婚させられることになってしまった。
この結婚に何の希望も持ってはいけないことは知っている。
それに、婚約期間から冷たかった旦那様に私は何の期待もしていない。
そんな私は初夜を迎えることになる。
その初夜の後、私の運命が大きく動き出すことも知らずに……
よくある記憶喪失の話です。
誤字脱字、申し訳ありません。
ご都合主義です。
[完結]婚約破棄してください。そして私にもう関わらないで
みちこ
恋愛
妹ばかり溺愛する両親、妹は思い通りにならないと泣いて私の事を責める
婚約者も妹の味方、そんな私の味方になってくれる人はお兄様と伯父さんと伯母さんとお祖父様とお祖母様
私を愛してくれる人の為にももう自由になります
選ばれたのは私ではなかった。ただそれだけ
暖夢 由
恋愛
【5月20日 90話完結】
5歳の時、母が亡くなった。
原因も治療法も不明の病と言われ、発症1年という早さで亡くなった。
そしてまだ5歳の私には母が必要ということで通例に習わず、1年の喪に服すことなく新しい母が連れて来られた。彼女の隣には不思議なことに父によく似た女の子が立っていた。私とあまり変わらないくらいの歳の彼女は私の2つ年上だという。
これからは姉と呼ぶようにと言われた。
そして、私が14歳の時、突然謎の病を発症した。
母と同じ原因も治療法も不明の病。母と同じ症状が出始めた時に、この病は遺伝だったのかもしれないと言われた。それは私が社交界デビューするはずの年だった。
私は社交界デビューすることは叶わず、そのまま治療することになった。
たまに調子がいい日もあるが、社交界に出席する予定の日には決まって体調を崩した。医者は緊張して体調を崩してしまうのだろうといった。
でも最近はグレン様が会いに来ると約束してくれた日にも必ず体調を崩すようになってしまった。それでも以前はグレン様が心配して、私の部屋で1時間ほど話をしてくれていたのに、最近はグレン様を姉が玄関で出迎え、2人で私の部屋に来て、挨拶だけして、2人でお茶をするからと消えていくようになった。
でもそれも私の体調のせい。私が体調さえ崩さなければ……
今では月の半分はベットで過ごさなければいけないほどになってしまった。
でもある日婚約者の裏切りに気づいてしまう。
私は耐えられなかった。
もうすべてに………
病が治る見込みだってないのに。
なんて滑稽なのだろう。
もういや……
誰からも愛されないのも
誰からも必要とされないのも
治らない病の為にずっとベッドで寝ていなければいけないのも。
気付けば私は家の外に出ていた。
元々病で外に出る事がない私には専属侍女などついていない。
特に今日は症状が重たく、朝からずっと吐いていた為、父も義母も私が部屋を出るなど夢にも思っていないのだろう。
私は死ぬ場所を探していたのかもしれない。家よりも少しでも幸せを感じて死にたいと。
これから出会う人がこれまでの生活を変えてくれるとも知らずに。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
なんで私だけ我慢しなくちゃならないわけ?
ワールド
恋愛
私、フォン・クラインハートは、由緒正しき家柄に生まれ、常に家族の期待に応えるべく振る舞ってまいりましたわ。恋愛、趣味、さらには私の将来に至るまで、すべては家名と伝統のため。しかし、これ以上、我慢するのは終わりにしようと決意いたしましたわ。
だってなんで私だけ我慢しなくちゃいけないと思ったんですもの。
これからは好き勝手やらせてもらいますわ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる