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第四十話 過去 ロゼ、愛され嫌われる。
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フリード様から告白された。
自分でも何が起きたのか解らない。
フリード様はお姉ちゃんと結婚して当主になる方だ。
今現在、私には家の中に『味方は居ない』。
お父さまからはお小言をくらい、お母さまからは『マリアを見習いなさい』そんな事ばかり言われる。
私の本当のお母さまなのに、これじゃまるでお姉ちゃんがお母さまの子で、私が実の子じゃないみたいに虐められる。
本当に可笑しい。
まさかお姉ちゃんは魔法でも使っているのか...そう思う程に扱いが酷い。
使用人も元から居た、お姉ちゃんと私では扱いが違う。
最初は同じに扱ってくれていたように見えたけど、最近ではメッキが剥がれた様に私を雑に扱いだした。
もう、私には...味方がいない。
折角派閥の長になったのに、だれも応援してくれないから、上手くいかない。
だから、私はフリード様に媚びるしか無い。
これから、婿に入るけど、男だからお父さまに次いでこの家のナンバー2だ。
だから『問題が起きない程度』にお姉ちゃんの悪口を言って、同情するように仕向けた。
大袈裟に言ったけど...全部嘘じゃない。
※ そうロゼは思っています。
こんな事で結婚は崩れる筈はない。
なのに...なにこれ?
「ロゼ...俺と結婚を前提に付き合ってくれないか?」
これは夢じゃないかな?
こんな奇跡...起きる訳が無い。
だけど...起きた...本当に夢の様な事が起きた。
「あの、私で良いんですか?」
そう答えるのが精一杯だった。
「俺はロゼが良いんだ」
凄く嬉しい....それと一緒に私は『お姉ちゃんに勝った』そう確信した。
この国では女は余程の事が無いと『当主になれない』
それはお姉ちゃんの母親にお父さんが婿に入ったのに当主がお父さんになった事でも解る。
女伯爵とその旦那ということには成らない。
だから、お母さんは是が非でも『男の子』が欲しかった。
だが、産まれて来たのは『私だった』
今の状況はどうだろう?
『お姉ちゃんは女』『後継ぎは男が必要』『事業の為に両家は揉める事は出来ない』 そして『婿はフリード様』
この状況からフリード様がお姉ちゃんでなく私を選んだのなら...自動的に『家に残るのは私』『そして嫁に出されるのはお姉ちゃんだ』
これは『私がした事』じゃない。
フリード様が勝手にした事だから...あんな約束は無効だよね。
私は告白をされてそれに答えただけ...これで文句なんて言われたら『言いがかり』だよね。
これで、あの宝石箱も中身事、私の物だよね?
だって、『この家から嫁いでいくのがお姉ちゃん』なら『家の物』でもあるあれは、残る私の物だ。
これで、私が欲しい物は全部手に入る。
良かった...本当に良かった。
「ありがとう、フリード様...本当にありがとう!」
私はとびっきりの笑顔でフリード様に答えた。
【館にて】
お姉ちゃんは滅多に宝石をつけない。
だったら、私が貰っても良い筈だ...
「お姉ちゃん、残りの宝石も頂戴!」
私はお姉ちゃんの部屋に突入した。
「どうしたのロゼ? 私、今は貴方の顔、見たくないんだけど?」
そうやって、澄まして居られるのも今のうちだわ...だって将来はお姉ちゃんは此処から出て行くんだもん。
「お姉ちゃん、ズルいわ、本当に価値がある物は自分の手元に残してクズばかり寄こしたのね」
「ロゼ、何を言っているの」
「だって貰った宝石は安物ばかりじゃない」
【マリアSIDE】
この子は馬鹿なんじゃないかな?
安物って言っても、あの中の安い宝石一つで市民の一か月の給料に相当するわよ...
国宝級の物3個も私が持っていたのは『お母さまの形見』だから、早くにお母さまが亡くなった私に特別に預けてくれただけ...
普通は貴族の娘だって持っていないわ...
「あのね...ロゼ、私そんな良い物持ってないわ」
「嘘ばっかり、お姉ちゃんが持ってない訳ないじゃない?」
馬鹿じゃないかな...本当に貴重な物はお父さまがしっかり宝物庫に鍵かけて持っているわ。
私が持っている訳無いじゃない。
「そう、そこ迄言うなら、この部屋から欲しい物全部持っていけば良いわ...その代りもう貴方とは口も聞きたくない」
「お姉ちゃん」
《私は取り返しのつかない事をしてしまったんじゃないかな》
「アリシアさん、ジョルジュを連れてきて...ほら、ロゼこのドレスも欲しいんでしょう? あげるわ...ほらっ」
私はクローゼットのドレスを片っ端から投げ捨てた。
「ちょっと、お姉ちゃん、止めてよ!」
「欲しいんでしょう? ほらあげるわよ! 4着残して全部あげる、ほらこれで満足でしょう?」
※4着は貴族として最低限必要な物...貴族でも何時もは普段着を着ている設定です。
「お姉ちゃん...」
「ハァハァ~ ジョルジュ来たわね、ロゼがね...まだ欲しいって言うのよ! 悪いけどまた書面にして!」
「マリア様、そんな事したら、もうこの部屋には何も無くなってしまうじゃないですか..ロゼ」
「良いわ、その先は言わないで」
「マリア様...解りました」
「わわたし...そんな、お姉ちゃん」
「お姉ちゃん、言わない! ほうらこの宝石箱の中身も欲しいのよね...拾えば良いわ...あっネックレスと指輪2個は残すわね、これはこの中で一番安い物三点だからね...お義母さまから貰った宝物の宝石箱もあげるわ...欲しいんでしょう?」
私は、宝石箱をひっくり返して全部床にぶちまけ、その中からネックレスと指輪2個を拾い上げた。
そして、前にロゼから貰った木箱の宝石箱に入れた。
「あああっ、あのお姉ちゃん」
「お姉ちゃん言わない! お姉ちゃん言わない! お姉ちゃん言わない!」
「ああっ、お姉さま」
「もう二度と『ズルい』なんて言わせないわ...それを拾って出ていきなさい、大変だけどジョルジュは書類を書いて頂戴」
「マリア様...」
「いいから!」
「....解りました」
【ロゼSIDE】
「あの、誰か拾って下さいませんか?」
「クソガキ、自分で拾えよ!」
「ジョルジュ?」
「すみません、つい口が滑りました、ですが今の貴方には私はお仕えしたくありません...それは貴方自身でお拾い下さい、今の暴言が気に入らないなら、旦那様にいいつけなさい、産まれて初めて仕えている方に暴言を吐きました...罰は承知の上です、では失礼します」
「あの、誰か、手伝って...」
廊下でアリシアをはじめ数名のメイドが見ていたので助けを求めた。
「あの、何か聞こえました?」
「誰かが手伝ってって言ってますね」
「それじゃ、手伝わなくちゃ」
「ありがとう...えっ」
メイドたちは一旦は拾ってくれたけど、廊下に出るとその場所にドレスや宝石を置いた。
「此処からは自分で運んだら如何ですか?」
「あの...」
「マリア様、このクズが部屋に居る方が困ると思いましたから外に出しました」
「ありがとう」
「お姉ちゃん」
「お姉ちゃん言わない!」
バタンと音を立ててドアが閉まった。
「誰か運んでよ!」
「あの、ロゼさま~...私達、貴方が大嫌いです! まぁプロですから、暫くしたらきちんと給仕します! でも流石に今の貴方は顔も見たくない、気にくわないならクビでも構いませんよ...それじゃ」
「私は前の奥様からマリア様を頼むと言われました、貴方は好きにはなれません」
「私も貴方は大嫌いです」
「そう解ったわ」
私は3回に分けてドレスや宝石を運んだ。
これで『全部私の物だ』見た感じ高級そうな宝石は無いが、見た目じゃ解らない、お姉ちゃんが最後に残した位だから、きっと素晴らしい物に違いないよね。
ドレスも全部質素だけど...多分歴史のある高額なドレスだと思うわ。
ムカつく執事にメイドもフリード様と私が結婚したら...追い出してやるわ。
待ってなさい。
【マリアSIDE】
あの後、ジョルジュにあまり大事にしない様にお父さまに伝えるようにいった。
流石にこの部屋にはもう、殆ど何も無いから突撃してこないだろうし...
しかし、よくぞ、ここ迄持っていったなぁ~
まぁぶつける様にドレスを投げて、宝石をぶちまけたのは私だけどさぁ~
あの宝石のどれもがロゼの手持ちより価値なんて無いのに、聞く耳持たないし。
何がしたかったのかな?
もしかしたら私が凄く嫌いで全部取り上げたかったのかな?
私は気にしないけど、これが他の貴族だったら『決闘騒ぎ』か『裏で殺されかねない』わよ。
まぁ私は断捨離してミニマムになった...それしか思わないけど...
だけど、此処までするなら『どうでも良い』『妹とは思わない』それだけよ。
だけど...姉妹ってズルいな。
さっき迄『大嫌い』だったロゼの事を心配してしまうんだから。
※多分、あと1話~2話あとようやく現代に戻ります。
過去篇にお付き合い頂き有難うございました。
自分でも何が起きたのか解らない。
フリード様はお姉ちゃんと結婚して当主になる方だ。
今現在、私には家の中に『味方は居ない』。
お父さまからはお小言をくらい、お母さまからは『マリアを見習いなさい』そんな事ばかり言われる。
私の本当のお母さまなのに、これじゃまるでお姉ちゃんがお母さまの子で、私が実の子じゃないみたいに虐められる。
本当に可笑しい。
まさかお姉ちゃんは魔法でも使っているのか...そう思う程に扱いが酷い。
使用人も元から居た、お姉ちゃんと私では扱いが違う。
最初は同じに扱ってくれていたように見えたけど、最近ではメッキが剥がれた様に私を雑に扱いだした。
もう、私には...味方がいない。
折角派閥の長になったのに、だれも応援してくれないから、上手くいかない。
だから、私はフリード様に媚びるしか無い。
これから、婿に入るけど、男だからお父さまに次いでこの家のナンバー2だ。
だから『問題が起きない程度』にお姉ちゃんの悪口を言って、同情するように仕向けた。
大袈裟に言ったけど...全部嘘じゃない。
※ そうロゼは思っています。
こんな事で結婚は崩れる筈はない。
なのに...なにこれ?
「ロゼ...俺と結婚を前提に付き合ってくれないか?」
これは夢じゃないかな?
こんな奇跡...起きる訳が無い。
だけど...起きた...本当に夢の様な事が起きた。
「あの、私で良いんですか?」
そう答えるのが精一杯だった。
「俺はロゼが良いんだ」
凄く嬉しい....それと一緒に私は『お姉ちゃんに勝った』そう確信した。
この国では女は余程の事が無いと『当主になれない』
それはお姉ちゃんの母親にお父さんが婿に入ったのに当主がお父さんになった事でも解る。
女伯爵とその旦那ということには成らない。
だから、お母さんは是が非でも『男の子』が欲しかった。
だが、産まれて来たのは『私だった』
今の状況はどうだろう?
『お姉ちゃんは女』『後継ぎは男が必要』『事業の為に両家は揉める事は出来ない』 そして『婿はフリード様』
この状況からフリード様がお姉ちゃんでなく私を選んだのなら...自動的に『家に残るのは私』『そして嫁に出されるのはお姉ちゃんだ』
これは『私がした事』じゃない。
フリード様が勝手にした事だから...あんな約束は無効だよね。
私は告白をされてそれに答えただけ...これで文句なんて言われたら『言いがかり』だよね。
これで、あの宝石箱も中身事、私の物だよね?
だって、『この家から嫁いでいくのがお姉ちゃん』なら『家の物』でもあるあれは、残る私の物だ。
これで、私が欲しい物は全部手に入る。
良かった...本当に良かった。
「ありがとう、フリード様...本当にありがとう!」
私はとびっきりの笑顔でフリード様に答えた。
【館にて】
お姉ちゃんは滅多に宝石をつけない。
だったら、私が貰っても良い筈だ...
「お姉ちゃん、残りの宝石も頂戴!」
私はお姉ちゃんの部屋に突入した。
「どうしたのロゼ? 私、今は貴方の顔、見たくないんだけど?」
そうやって、澄まして居られるのも今のうちだわ...だって将来はお姉ちゃんは此処から出て行くんだもん。
「お姉ちゃん、ズルいわ、本当に価値がある物は自分の手元に残してクズばかり寄こしたのね」
「ロゼ、何を言っているの」
「だって貰った宝石は安物ばかりじゃない」
【マリアSIDE】
この子は馬鹿なんじゃないかな?
安物って言っても、あの中の安い宝石一つで市民の一か月の給料に相当するわよ...
国宝級の物3個も私が持っていたのは『お母さまの形見』だから、早くにお母さまが亡くなった私に特別に預けてくれただけ...
普通は貴族の娘だって持っていないわ...
「あのね...ロゼ、私そんな良い物持ってないわ」
「嘘ばっかり、お姉ちゃんが持ってない訳ないじゃない?」
馬鹿じゃないかな...本当に貴重な物はお父さまがしっかり宝物庫に鍵かけて持っているわ。
私が持っている訳無いじゃない。
「そう、そこ迄言うなら、この部屋から欲しい物全部持っていけば良いわ...その代りもう貴方とは口も聞きたくない」
「お姉ちゃん」
《私は取り返しのつかない事をしてしまったんじゃないかな》
「アリシアさん、ジョルジュを連れてきて...ほら、ロゼこのドレスも欲しいんでしょう? あげるわ...ほらっ」
私はクローゼットのドレスを片っ端から投げ捨てた。
「ちょっと、お姉ちゃん、止めてよ!」
「欲しいんでしょう? ほらあげるわよ! 4着残して全部あげる、ほらこれで満足でしょう?」
※4着は貴族として最低限必要な物...貴族でも何時もは普段着を着ている設定です。
「お姉ちゃん...」
「ハァハァ~ ジョルジュ来たわね、ロゼがね...まだ欲しいって言うのよ! 悪いけどまた書面にして!」
「マリア様、そんな事したら、もうこの部屋には何も無くなってしまうじゃないですか..ロゼ」
「良いわ、その先は言わないで」
「マリア様...解りました」
「わわたし...そんな、お姉ちゃん」
「お姉ちゃん、言わない! ほうらこの宝石箱の中身も欲しいのよね...拾えば良いわ...あっネックレスと指輪2個は残すわね、これはこの中で一番安い物三点だからね...お義母さまから貰った宝物の宝石箱もあげるわ...欲しいんでしょう?」
私は、宝石箱をひっくり返して全部床にぶちまけ、その中からネックレスと指輪2個を拾い上げた。
そして、前にロゼから貰った木箱の宝石箱に入れた。
「あああっ、あのお姉ちゃん」
「お姉ちゃん言わない! お姉ちゃん言わない! お姉ちゃん言わない!」
「ああっ、お姉さま」
「もう二度と『ズルい』なんて言わせないわ...それを拾って出ていきなさい、大変だけどジョルジュは書類を書いて頂戴」
「マリア様...」
「いいから!」
「....解りました」
【ロゼSIDE】
「あの、誰か拾って下さいませんか?」
「クソガキ、自分で拾えよ!」
「ジョルジュ?」
「すみません、つい口が滑りました、ですが今の貴方には私はお仕えしたくありません...それは貴方自身でお拾い下さい、今の暴言が気に入らないなら、旦那様にいいつけなさい、産まれて初めて仕えている方に暴言を吐きました...罰は承知の上です、では失礼します」
「あの、誰か、手伝って...」
廊下でアリシアをはじめ数名のメイドが見ていたので助けを求めた。
「あの、何か聞こえました?」
「誰かが手伝ってって言ってますね」
「それじゃ、手伝わなくちゃ」
「ありがとう...えっ」
メイドたちは一旦は拾ってくれたけど、廊下に出るとその場所にドレスや宝石を置いた。
「此処からは自分で運んだら如何ですか?」
「あの...」
「マリア様、このクズが部屋に居る方が困ると思いましたから外に出しました」
「ありがとう」
「お姉ちゃん」
「お姉ちゃん言わない!」
バタンと音を立ててドアが閉まった。
「誰か運んでよ!」
「あの、ロゼさま~...私達、貴方が大嫌いです! まぁプロですから、暫くしたらきちんと給仕します! でも流石に今の貴方は顔も見たくない、気にくわないならクビでも構いませんよ...それじゃ」
「私は前の奥様からマリア様を頼むと言われました、貴方は好きにはなれません」
「私も貴方は大嫌いです」
「そう解ったわ」
私は3回に分けてドレスや宝石を運んだ。
これで『全部私の物だ』見た感じ高級そうな宝石は無いが、見た目じゃ解らない、お姉ちゃんが最後に残した位だから、きっと素晴らしい物に違いないよね。
ドレスも全部質素だけど...多分歴史のある高額なドレスだと思うわ。
ムカつく執事にメイドもフリード様と私が結婚したら...追い出してやるわ。
待ってなさい。
【マリアSIDE】
あの後、ジョルジュにあまり大事にしない様にお父さまに伝えるようにいった。
流石にこの部屋にはもう、殆ど何も無いから突撃してこないだろうし...
しかし、よくぞ、ここ迄持っていったなぁ~
まぁぶつける様にドレスを投げて、宝石をぶちまけたのは私だけどさぁ~
あの宝石のどれもがロゼの手持ちより価値なんて無いのに、聞く耳持たないし。
何がしたかったのかな?
もしかしたら私が凄く嫌いで全部取り上げたかったのかな?
私は気にしないけど、これが他の貴族だったら『決闘騒ぎ』か『裏で殺されかねない』わよ。
まぁ私は断捨離してミニマムになった...それしか思わないけど...
だけど、此処までするなら『どうでも良い』『妹とは思わない』それだけよ。
だけど...姉妹ってズルいな。
さっき迄『大嫌い』だったロゼの事を心配してしまうんだから。
※多分、あと1話~2話あとようやく現代に戻ります。
過去篇にお付き合い頂き有難うございました。
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