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幼少期

そうだ、お出かけしよう!

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ヘンリー様の世話を押し付けられて2年。8歳になった今日この頃。今ならお兄様の苦労が分かりそうなほど胃に穴が空きそうです。



やっぱ私俺様系と相性悪いわ。だってあいついちいち上からでムカつくもの!


「第三王子で次期国王である俺の婚約者になれて良かったなぁ?」とか「女は黙って男の一歩後ろを歩いてろ。口出しするな。」とか言ってくるんだもん!!


言っとくけどお前!一部のヘンリー様を傀儡にして上にのし上がろうとしてるやつ以外から支持されてないからこのままいけば国王にはなれないし、今は国王が世を正してくれたおかげでだいぶ男女平等になってるのにあいつは……!!


この世界では聖女に選ばれたものこそ国王に相応しい、と言われているので、後々現れるだろうヒロインがヘンリー様と恋に落ちないことを願うばかりだ。



日々の鬱憤を晴らすように走り込みをし、私は空を見た。前世と変わらぬ青い空だ。


なんかこう……婚約は国王からの半命令だからどうにもならないにしろ少しでも生活に癒しが増えないかな。


いや、周りに存分に癒しとなる動物は体質柄大量に集まって来るんだけどね?そうじゃなくて……気が利いて紅茶が美味してくて気軽に話してくれる付き人が欲しい。


そんな都合の良くいるとは限らないが私は限界だった。ストレスが溜まりまくっているのだ。


そんな人がうちにいないなら探せばいいじゃない。


どこかで聞いた事のあるフレーズとともに私はは勢いのまま家を出た。



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