4 / 90
<フリーター奮闘編> ~ワーグナー城 落城寸前~
第三話:フリーター、戦に巻き込まれる
しおりを挟む
「……オレらの戦いぶりを見てくか?」
「ああ、そうさせてもらおう」
俺は、グスタフ隊長の挑発じみた言葉にまんまと乗ってしまう……
元領主で、いまは城代のジーナ・ワーグナーに城の留守を託し、女騎士エリカ・ヤンセンと共に城を出る。
城門を出て、我が新居を振り返る。
なんというか、よくこんな場所に城を構えたものだと感心するやら呆れるやら。
城は山の斜面にへばりつくように築かれている。
背後は壁のような急斜面。
傾斜のきつい山肌を覆うのは鋭いナイフのような黒岩ばかり。ろくに緑はない。
斜面の先には山頂があるはずだが、霧のような雲がかかっていてよく見えない。
荒涼とした風景とは、こういうのを指すのかなと他人事のように考えてしまう。
俺が手に入れたワーグナー城は、趣のある西洋の古城にも思えた。
ただし、見た目と実際の奥行きが異なるようにも感じた。
俺が不思議に思っていると「城の大半は山をくりぬいて造られた」と、エリカが教えてくれる。
なるほど……俺が手に入れたのは、城という名前の洞窟だったのか。
いつの間にやら、俺はワケあり物件の底知れなさに驚きを感じなくなっていた。
状況を受け入れたわけでも、ましてや環境に慣れたわけでもない。
ただ、感覚がマヒしただけだ。
グスタフ隊長が山道を駆け下る。
女騎士エリカも、グスタフ隊長に遅れることなく駆けていく。
革鎧のグスタフ隊長はともかく、ゴツい甲冑に身を包み、いかにも重そうな大剣を腰に下げたエリカの身体能力の高さに感心する。
対して、俺の持ち物は通勤用リュックとジーナに貰った収納袋しかない。服はユニ〇ロで買ったシャツとジーパンだ。
一番軽装なはずの俺だったが、たちまちふたりに引き離されてしまう。
「グスタフ隊長、止まって! リューキ殿が遅れてる」
「なに!? まだ城を出たばかりだぞ!」
立ち止まり、俺が追いつくのを待つふたり。
グスタフ隊長は明らかにイラついている。
「新領主様の足にあわせてたら、間にあわねえ。仕方ない、担ぐぜ」
「カツグ」とは? と尋ねる間もなく、グスタフ隊長は俺を背負い、転げ落ちるように坂道を駆け下る。
「ふ、ふおおおおー!!!」
「我が領主、口を閉じた方がよろしいかと。舌を噛みます」
女騎士エリカの言葉に従い、俺は黙る。歯を喰いしばる。胃から苦いものが込み上げてきても、懸命に飲み下す。涙がにじみ、視界がぶれる。「近道するぜ!」とグスタフ隊長が叫ぶ。景色が変わる。崖のようだった道が、明らかに道ではない崖に変わる。俺は坂道を下っているのか? 崖をまっさかさまに落ちているのか? 状況がよく分からない。カモシカのような動物が崖を登っていく。そいつが足を滑らせて落ちていく。落石が起きる。ひときわ大きな岩が落ちてくる。女騎士エリカの大剣が岩を両断する。走馬灯にしては見覚えのない情景ばかり……
「……ロード、我が領主。おお、意識が戻られましたか!」
長身銀髪の若い女性が俺の顔を心配そうにのぞきこんでいる。
端麗だが、天使と呼ぶには勇ましい顔だち。
数秒間見つめあったあと、女騎士エリカに抱きかかえられている自分に気づく。
キレイな女性に触れていても、甲冑越しでは温もりは伝わってこない。
「俺、気を失っちゃったんだ……それと、エリカが俺を落石から助けてくれたんだね。ありがとう」
「いえ。リューキ殿には、いささか刺激が強かったようですね。もう大丈夫です。オークたちの隠れ里に着きました」
女騎士エリカ・ヤンセンに支えてもらいながら、自分の足で立つ。じっくり観察するまでもなく、オークたちの隠れ里が洞窟なのは分かった。
蝋燭の灯りは四、五メートルほどの高さの天井は辛うじて照らしてくれるが、奥がどこまで広がってるかまでは教えてくれない。隠れ里として使っているくらいだから、相当深いのだろう。
誰も話しかけてはこないが、こちらの様子を窺う気配を感じる。
俺は、領主らしく振る舞おうと足を踏ん張る。
まだ頭はくらくらするが、懸命に笑顔を浮かべる。
「この弱そうなのが、新しい領主さまなの?」
幼さの残る声に問われる。
見ると、グスタフ隊長の小型版とでもいえるオークの少年が俺を見上げていた。
「きみは?」
「オイラはオルフェス。ねえ、父ちゃんが担いできたおじちゃんが、新しい領主さまなのかい?」
父ちゃん?
すると少年はグスタフ隊長の息子か。
うん、よく似ているはずだ。
「そうだよ。俺が新しい領主だ」
「じゃあ、お金くれよ。父ちゃんが貰うはずだった『手当』ってやつだよ。母ちゃんの薬を買いたいんだ。領主のおじちゃん、頼むよ」
オルフェスの声を皮切りに、周囲の岩陰に隠れて様子をうかがっていたオークたちが出てきて、口々にお金を要求する。
「オルフェス! みっともねえ真似はやめろ! 他の奴らもだ!」
「でもよお、父ちゃん。早く母ちゃんに薬を飲ませたいんだよ!」
オルフェスが泣き出しそうな声で訴える。
父親のグスタフ隊長は言葉を詰まらせる。
俺は、金貨を収めた収納袋の口を開け、習いたての文句を唱える。
「オルフェス、早く母ちゃんに薬を買ってあげな。『金貨一万枚取り出し!』」
途端に、目の前に黄金色の山があらわれる。
オルフェスをはじめ、オークたちが我先に金貨に群がる。
グスタフ隊長の静止する声も虚しく、金貨の山はたちまち消え失せてしまう。
「新領主様よお、なんてことしてくれるんだ! オレの仲間に金をくすねるやつはいないが、金勘定が苦手なやつばかりなんだぜ。絶対に計算が合わなくなる」
「グスタフ隊長、金が足りなかったら言ってくれ。城に戻ったら渡す」
「なんだと!?」
「いまは緊急事態だ。時間がない。揉めるくらいなら多少多めでも払おう。それよりダゴダネルとの戦いだが……」
戦について尋ねようとした俺を、グスタフ隊長が制する。
まだ何か要求してくるのだろうか?
収納袋は空っぽ。もう金はない。
背中のリュックには、ペットボトルのお茶と菓子パンくらいしか入ってない。
領主なんて偉そうな肩書だが、城を守ってくれるはずのグスタフ隊長は注文ばかりしてくる。
なんだか悲しくなってきた。
「四番隊、来い!」
グスタフ隊長が大声をあげる。
呼応して筋肉質な小鬼たちが洞窟の奥から続々と姿を見せる。
「おめえらはワーグナー城へ行け! 城に守備兵が山ほど詰めているふりをしろ! 音を鳴らせ! 雄たけびをあげろ! ジーナ様にうるさいと叱られても、めげるな! むしろ、褒められたと思え! 何かあったら新領主リューキ殿の名前を出せ! 絶対に城を落とされるなよ!!」
「おお!」「おうっ!」「戦だ!」「いくぞ!」
百人ほどの小鬼が駆けていく。
勇ましいが、たった百人? とも思った。
「リューキ殿、納得してない顔つきだな。安心してくれ。ダゴダネルの奴らは臆病者ぞろいだ、大きな犠牲を出してまで堅固なワーグナー城を攻めない」
「そうか、ならいいが」
「奴らは攻めてこない。だから、こちらから攻める……一番隊、二番隊、三番隊、集まれ! ダゴダネルの奴らをぶっ殺す! 新領主リューキ殿の初陣だ! おめえらの力を見せてやれ!!!」
四番隊同様、気勢を上げながら小鬼たちが集まる。
各部隊いずれも百名程度。ただし、戦慣れした男たち。
なかでも一番隊と呼ばれた小鬼の群れは、グスタフ隊長に負けないくらい屈強な身体つきをしていた。
「二番隊、三番隊は奴らの糧食を奪え! 武器を壊せ! 夜襲をかけろ! 但し無理は禁物。命は粗末にするなよ」
二番隊、三番隊の小鬼たちが駆けていく。
数人、俺のもとで足を止め、食べ物や薬を家族に届けられそうだと感謝の言葉を述べていく。
厳つい顔の小鬼だが、中味は家族思いの父ちゃんたちなのだろう。
そう考えると、ちょっと心が和んだ。
「さっさと行け! 新領主様と話したければ、ダゴダネルの奴らを追い払ってからにしろ! 手柄を立てた奴にはリューキ殿に拝謁する機会を作ってやる! 戦に励め! 敵を殺せ! そして生き残れ!!」
物騒な言葉の最後に仲間を思いやる言葉が入る。
兵を鼓舞する言葉としては必ずしも褒められないかもしれないが、俺の城ではそれでいい。
「新領主リューキ殿、女騎士エリカ殿。では、我らも準備をはじめましょう」
「準備? なんの?」
「決まっておりましょう、ダゴダネル本隊への攻撃です。これからの数日間、二番隊、三番隊、四番隊が敵軍を翻弄します。敵陣の混乱が頂点に達したところで、一番隊で急襲します」
勇ましい話だ。
一番隊の百人で三千の敵に当たるのか。
ホントに? マジで? 俺も一緒に行くの?
グスタフ隊長、女騎士エリカ・ヤンセン、一番隊の面々の意気が上がる。
俺ひとり、顔が強張っていた。
「ああ、そうさせてもらおう」
俺は、グスタフ隊長の挑発じみた言葉にまんまと乗ってしまう……
元領主で、いまは城代のジーナ・ワーグナーに城の留守を託し、女騎士エリカ・ヤンセンと共に城を出る。
城門を出て、我が新居を振り返る。
なんというか、よくこんな場所に城を構えたものだと感心するやら呆れるやら。
城は山の斜面にへばりつくように築かれている。
背後は壁のような急斜面。
傾斜のきつい山肌を覆うのは鋭いナイフのような黒岩ばかり。ろくに緑はない。
斜面の先には山頂があるはずだが、霧のような雲がかかっていてよく見えない。
荒涼とした風景とは、こういうのを指すのかなと他人事のように考えてしまう。
俺が手に入れたワーグナー城は、趣のある西洋の古城にも思えた。
ただし、見た目と実際の奥行きが異なるようにも感じた。
俺が不思議に思っていると「城の大半は山をくりぬいて造られた」と、エリカが教えてくれる。
なるほど……俺が手に入れたのは、城という名前の洞窟だったのか。
いつの間にやら、俺はワケあり物件の底知れなさに驚きを感じなくなっていた。
状況を受け入れたわけでも、ましてや環境に慣れたわけでもない。
ただ、感覚がマヒしただけだ。
グスタフ隊長が山道を駆け下る。
女騎士エリカも、グスタフ隊長に遅れることなく駆けていく。
革鎧のグスタフ隊長はともかく、ゴツい甲冑に身を包み、いかにも重そうな大剣を腰に下げたエリカの身体能力の高さに感心する。
対して、俺の持ち物は通勤用リュックとジーナに貰った収納袋しかない。服はユニ〇ロで買ったシャツとジーパンだ。
一番軽装なはずの俺だったが、たちまちふたりに引き離されてしまう。
「グスタフ隊長、止まって! リューキ殿が遅れてる」
「なに!? まだ城を出たばかりだぞ!」
立ち止まり、俺が追いつくのを待つふたり。
グスタフ隊長は明らかにイラついている。
「新領主様の足にあわせてたら、間にあわねえ。仕方ない、担ぐぜ」
「カツグ」とは? と尋ねる間もなく、グスタフ隊長は俺を背負い、転げ落ちるように坂道を駆け下る。
「ふ、ふおおおおー!!!」
「我が領主、口を閉じた方がよろしいかと。舌を噛みます」
女騎士エリカの言葉に従い、俺は黙る。歯を喰いしばる。胃から苦いものが込み上げてきても、懸命に飲み下す。涙がにじみ、視界がぶれる。「近道するぜ!」とグスタフ隊長が叫ぶ。景色が変わる。崖のようだった道が、明らかに道ではない崖に変わる。俺は坂道を下っているのか? 崖をまっさかさまに落ちているのか? 状況がよく分からない。カモシカのような動物が崖を登っていく。そいつが足を滑らせて落ちていく。落石が起きる。ひときわ大きな岩が落ちてくる。女騎士エリカの大剣が岩を両断する。走馬灯にしては見覚えのない情景ばかり……
「……ロード、我が領主。おお、意識が戻られましたか!」
長身銀髪の若い女性が俺の顔を心配そうにのぞきこんでいる。
端麗だが、天使と呼ぶには勇ましい顔だち。
数秒間見つめあったあと、女騎士エリカに抱きかかえられている自分に気づく。
キレイな女性に触れていても、甲冑越しでは温もりは伝わってこない。
「俺、気を失っちゃったんだ……それと、エリカが俺を落石から助けてくれたんだね。ありがとう」
「いえ。リューキ殿には、いささか刺激が強かったようですね。もう大丈夫です。オークたちの隠れ里に着きました」
女騎士エリカ・ヤンセンに支えてもらいながら、自分の足で立つ。じっくり観察するまでもなく、オークたちの隠れ里が洞窟なのは分かった。
蝋燭の灯りは四、五メートルほどの高さの天井は辛うじて照らしてくれるが、奥がどこまで広がってるかまでは教えてくれない。隠れ里として使っているくらいだから、相当深いのだろう。
誰も話しかけてはこないが、こちらの様子を窺う気配を感じる。
俺は、領主らしく振る舞おうと足を踏ん張る。
まだ頭はくらくらするが、懸命に笑顔を浮かべる。
「この弱そうなのが、新しい領主さまなの?」
幼さの残る声に問われる。
見ると、グスタフ隊長の小型版とでもいえるオークの少年が俺を見上げていた。
「きみは?」
「オイラはオルフェス。ねえ、父ちゃんが担いできたおじちゃんが、新しい領主さまなのかい?」
父ちゃん?
すると少年はグスタフ隊長の息子か。
うん、よく似ているはずだ。
「そうだよ。俺が新しい領主だ」
「じゃあ、お金くれよ。父ちゃんが貰うはずだった『手当』ってやつだよ。母ちゃんの薬を買いたいんだ。領主のおじちゃん、頼むよ」
オルフェスの声を皮切りに、周囲の岩陰に隠れて様子をうかがっていたオークたちが出てきて、口々にお金を要求する。
「オルフェス! みっともねえ真似はやめろ! 他の奴らもだ!」
「でもよお、父ちゃん。早く母ちゃんに薬を飲ませたいんだよ!」
オルフェスが泣き出しそうな声で訴える。
父親のグスタフ隊長は言葉を詰まらせる。
俺は、金貨を収めた収納袋の口を開け、習いたての文句を唱える。
「オルフェス、早く母ちゃんに薬を買ってあげな。『金貨一万枚取り出し!』」
途端に、目の前に黄金色の山があらわれる。
オルフェスをはじめ、オークたちが我先に金貨に群がる。
グスタフ隊長の静止する声も虚しく、金貨の山はたちまち消え失せてしまう。
「新領主様よお、なんてことしてくれるんだ! オレの仲間に金をくすねるやつはいないが、金勘定が苦手なやつばかりなんだぜ。絶対に計算が合わなくなる」
「グスタフ隊長、金が足りなかったら言ってくれ。城に戻ったら渡す」
「なんだと!?」
「いまは緊急事態だ。時間がない。揉めるくらいなら多少多めでも払おう。それよりダゴダネルとの戦いだが……」
戦について尋ねようとした俺を、グスタフ隊長が制する。
まだ何か要求してくるのだろうか?
収納袋は空っぽ。もう金はない。
背中のリュックには、ペットボトルのお茶と菓子パンくらいしか入ってない。
領主なんて偉そうな肩書だが、城を守ってくれるはずのグスタフ隊長は注文ばかりしてくる。
なんだか悲しくなってきた。
「四番隊、来い!」
グスタフ隊長が大声をあげる。
呼応して筋肉質な小鬼たちが洞窟の奥から続々と姿を見せる。
「おめえらはワーグナー城へ行け! 城に守備兵が山ほど詰めているふりをしろ! 音を鳴らせ! 雄たけびをあげろ! ジーナ様にうるさいと叱られても、めげるな! むしろ、褒められたと思え! 何かあったら新領主リューキ殿の名前を出せ! 絶対に城を落とされるなよ!!」
「おお!」「おうっ!」「戦だ!」「いくぞ!」
百人ほどの小鬼が駆けていく。
勇ましいが、たった百人? とも思った。
「リューキ殿、納得してない顔つきだな。安心してくれ。ダゴダネルの奴らは臆病者ぞろいだ、大きな犠牲を出してまで堅固なワーグナー城を攻めない」
「そうか、ならいいが」
「奴らは攻めてこない。だから、こちらから攻める……一番隊、二番隊、三番隊、集まれ! ダゴダネルの奴らをぶっ殺す! 新領主リューキ殿の初陣だ! おめえらの力を見せてやれ!!!」
四番隊同様、気勢を上げながら小鬼たちが集まる。
各部隊いずれも百名程度。ただし、戦慣れした男たち。
なかでも一番隊と呼ばれた小鬼の群れは、グスタフ隊長に負けないくらい屈強な身体つきをしていた。
「二番隊、三番隊は奴らの糧食を奪え! 武器を壊せ! 夜襲をかけろ! 但し無理は禁物。命は粗末にするなよ」
二番隊、三番隊の小鬼たちが駆けていく。
数人、俺のもとで足を止め、食べ物や薬を家族に届けられそうだと感謝の言葉を述べていく。
厳つい顔の小鬼だが、中味は家族思いの父ちゃんたちなのだろう。
そう考えると、ちょっと心が和んだ。
「さっさと行け! 新領主様と話したければ、ダゴダネルの奴らを追い払ってからにしろ! 手柄を立てた奴にはリューキ殿に拝謁する機会を作ってやる! 戦に励め! 敵を殺せ! そして生き残れ!!」
物騒な言葉の最後に仲間を思いやる言葉が入る。
兵を鼓舞する言葉としては必ずしも褒められないかもしれないが、俺の城ではそれでいい。
「新領主リューキ殿、女騎士エリカ殿。では、我らも準備をはじめましょう」
「準備? なんの?」
「決まっておりましょう、ダゴダネル本隊への攻撃です。これからの数日間、二番隊、三番隊、四番隊が敵軍を翻弄します。敵陣の混乱が頂点に達したところで、一番隊で急襲します」
勇ましい話だ。
一番隊の百人で三千の敵に当たるのか。
ホントに? マジで? 俺も一緒に行くの?
グスタフ隊長、女騎士エリカ・ヤンセン、一番隊の面々の意気が上がる。
俺ひとり、顔が強張っていた。
0
お気に入りに追加
1,209
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる