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走れ至恩
走れ至恩2
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スタートしてすぐに、大外の麗さんが後続を引き離して行く。
練習の時から速いのは分かっていたけど、こうして恵さん以外の女子と競争するとレベルの差がはっきりとした。
綺麗なフォームで楽しそうに走る姿に誰もが魅了された。
「へえ、あの子は足が速いねえ。それにフォームが美しい。まるで風の妖精のようだな……あれ、彼女はどこかで見かけたような」
僕のすぐ後ろにいた鈴村が呟く。
鈴村はムカつく奴ではあるが、麗さんを『風の妖精』と例えたのは巧いと思った。
僕も鈴村も負けられない真剣勝負の最中にあって迂闊にも麗さんのカッコイイ姿に見惚れた。
「思い出したぞ!」
突然の大きな声を出す鈴村。
興奮気味に早口で話し出す。
「彼女は中学一年生でありながら全中陸上を制した町田麗だ。そのあと全く名前を聞かなくなって死亡説まで流れていたが。まさかこの高校に居るとは思わなかった」
リレーが始まるまでの余裕は消えた。
鈴村の表情が引き締まる。
それほどに麗さんは圧倒的な実力の持ち主であることを物語っていた。
麗さんは大きな差をつけて次の走者にバトンを渡した。
麗さんが作った差はまさかの二十メートル以上。
グラウンドはどよめきに包まれた。
第二走者の男子は差を保ったまま第三走者へ繋ぐ。
第三走者と第四走者は共に差を縮められ、第四走者が第五走者の恵さんへバトンを渡した。
バトンを受け取った恵さんは一気にトップギアへ。
麗さんには敵わないにしても、恵さんの足もかなり速い方で、ぐんぐん差を広げる。
差は十五メートルくらいだろうか。
お膳立ては整った。
僕は最内のスタートラインに立ち恵さんに声援を送る。
「あともう少しです恵さん。頑張って」
僕の応援が後押しになったのか、恵さんはコーナーから直線に入ってさらに加速した。
近づいて来た恵さんは右手のバトンを差し出す。
僕は走りながら左手を開いて後ろに出す。
「このまま逃げ切って至恩」
左の手のひらを叩くように渡されたバトンをぎゅっと握りしめ、一気にトップギアに入れて走った。
皆が作ってくれた差をいかして、このまま先頭でゴールを駆け抜ける。
と意気込んだは良いが。
足音が凄い勢いで近づいてくる。
あの差を一瞬で縮めてくるのはアイツしかいない。
コーナーの途中で遂に鈴村に並ばれた。
練習で競争した時よりもずっと速い。
「今までの努力が無駄になったな?」
鈴村は併走しながら話かけてくる。
こっちは必死に走っているので応える余裕はない。
「俺は本気じゃないがどうする。エンタメで最後まで競り合った感じを演出してゴール直前で俺が勝利してやろうか? そうすればお前も面目は保てるだろ?」
いちいちムカつくことを言う。
出来れば負かしてやりたいが難しそうだ。
けれど僕は負けられない。
恵さん、麗さん、亜希の三人がこんな男に弄ばれるなんて許せない。
僕は最後の力を振り絞る。
「お、やるじゃん。少し速くなったな」
けれど鈴村を引き離すことができない。
やっぱり僕の足ではオリンピック候補に敵わない。
「コーナーを抜けて直線に入ったらお前を置いてきぼりにしてゴールする。モブにはモブに相応しい結末に泣いていろロダン。俺は三人の美女とのハーレム性活でハッピーエンドだぜ」
本当に腹の立つ奴だ。
けれど残念ながらそうなりかけている。
あと少しでコーナーを抜けて直線へ。
もう僕にはこの劣勢を覆す術はなかった。
もともと無理な戦いだったんだ。
コーナーに入る直前で鈴村が僕を引き離そうと一歩前に出た。
諦めかけたその時。
「頑張って至恩くん、走って、走って走って、至恩くん!」
直線入り口の一番外側のコースぎりぎりに立ち、僕を応援する亜希の姿があった。
今にも泣きそうに、不安そうに、両手を組み合わせて祈るように僕を応援していた。
「まだまだイケるぞ、食らい付いて行け、走れ走れ走れ至恩!」
「弱気になっちゃ駄目よ、負けちゃ駄目、お願い、走って、走ってよ至恩!」
反対側のスタート地点から恵さんと麗さんが、ゴール地点へ走りながら僕を応援している。
そうだ僕は負けられない。
絶対に鈴村を負かす。
体の内側が燃えるように熱く、内臓が焼け爛れていくように苦しく、けれど痛みはなく、むしろ体は軽く、何かに背を押されるように加速して行く。
広がりかけた差を縮めて併走する形になった。
「馬鹿な……並ばれただと。この俺がロダンなんかに」
動揺する鈴村の声と乱れだした息づかい。
僕は振り向かずにゴールラインに張られた白いゴールテープだけ見て必死に走る。
心の中で「速く、もっと速く、誰よりも速く」と集中すると、周りから聞こえる音が小さくなっていく。
そして世界がスローモーションのように動く不思議な感覚になった。
僕もなぜかゆっくりと走っていて、聞こえ難くなった周囲の音にかわって僕の足跡、息づかい、鼓動が聞こえてきた。
体が僕のものではないような、誰かに取り憑かれたような、ゴールテープの方から僕へ近づいて来るような、今まで感じたことのない不思議な体験をしていた。
ゆっくりと動く世界の中で僕は着実にゴールへ近づいていた。
緩く張られたゴールテープを腹で切って一秒から二秒くらい経つと「わああ」という歓声が鼓膜を揺らした。
僕は状況を飲み込めずに、ただ立ち尽くしていると。
「やった、やった、やったよ至恩くん、素敵、カッコイイ」
背後から抱きつかれた。
その相手が亜希だとすぐに分かった。
「よっしゃ、さすが私が見込んだ男だぜ至恩」
麗さんは左側面から抱きつく。
「勝ってくれると信じてたよ至恩。愛してるわ」
恵さんは右から抱きつかれた。
彼女たちの喜ぶ姿が僕をようやく現実へ戻してくれた。
「勝った? 勝った! 僕は勝ったぞ!」
喜び分かち合う僕らの横を他の組のアンカーが次々とゴールしていた。
けれどその中に鈴村の姿がなかった。
僕に注がれる歓声に混じって悲鳴のような叫びが聞こえた。
「もうやめて鈴村くん、動いちゃだめよ」
「嫌だ嫌だ、何でこんな事に。何で鈴村くんが」
「お願い、誰か、誰か鈴村くんを助けて」
姿のない鈴村を探す。
鈴村は直線コースの半ばに倒れていて、腕力だけで前に進んでいる。
どうやら怪我をしたらしい。
「至恩くんを馬鹿にした報いよ」
と鈴村を睨む亜希。
「同情なんてしない」
と鈴村に冷たい恵さん。
僕も亜希へ暴力を振るおうとした事と、今まで僕へ言ってきた暴言を考えると、這ってゴールを目指す鈴村の姿に感情が動くことはなかった。
「チィッ」
麗さんは短い舌打ちしてから鈴村に駆け寄って行った。
僕らは歩いて鈴村のもとへ。
「大丈夫か鈴村、立てそうか? 肩を貸そうか?」
「く、うるさい。惨めな俺を笑いに来たくせに」
麗さんは鈴村の胸ぐらを掴むと――パチンッ。
麗さんは鈴村の頬をビンタした。
「少しは素直になれよテメエはよ。もう一人では歩けないんだろ?」
「それは……」
「おい至恩、お前も手伝え。私は左からお前は右からだ」
助ける義理も無いわけで、やれやれとは想いながらも。
僕らは肩で鈴村を支えてゆっくりと歩く。
鈴村は体を震わせて鼻を啜り出した。
「ちゃんとオーミングアップと水分補給はしていたのか?」
麗さんに問いかけに鈴村は黙って首だけを横に振った。
「馬鹿野郎、それでも未来のオリンピック候補かよ」
麗さんの一言に堰を切ったように泣き出す。
「このままゴール脇を通りすぎて保健室に行くからな。恵は水を用意してくれ、亜希は人集りをどかして三人が並んで通れるスペースの確保」
恵さんと亜希は嫌な顔もせず、指示通りにてきぱきと動いた。
麗さんは鈴村に優しく声をかけた。
「鈴村、負けて悔しいか?」
鈴村は涙を流し鼻水を垂らしながら何度も頷いていた。
「その悔しさを胸に毎日の練習に励め。それと白井先生の指導には素直に従え。一ヶ月指導を受けたけど、彼はコーチとして優秀だ。元陸上部で全中陸上を制した私が保証する」
「は、はい」
鈴村は短く返事した。
紆余曲折して迎えた男女混合リレーは僕らの完全勝利で終わった。
まさか怪我をした鈴村を、僕らが保険室へ連れて行くという結末は予想外だったけど。
鈴村は正直ムカつく奴で嫌いだが、この敗北から何かを学んで良い方向へ変って欲しいとは思った。
そして僕らも変わって行くのだろうか。
仲の悪かった恵さんと亜希は怪我した鈴村を保健室へつれて行くのに協力しあっている。
ひょっとしたらこの勝利は、僕らを成長させてくれたかもしれない。
グラウンドを後にする僕らに惜しみない拍手と声援が贈られた。
練習の時から速いのは分かっていたけど、こうして恵さん以外の女子と競争するとレベルの差がはっきりとした。
綺麗なフォームで楽しそうに走る姿に誰もが魅了された。
「へえ、あの子は足が速いねえ。それにフォームが美しい。まるで風の妖精のようだな……あれ、彼女はどこかで見かけたような」
僕のすぐ後ろにいた鈴村が呟く。
鈴村はムカつく奴ではあるが、麗さんを『風の妖精』と例えたのは巧いと思った。
僕も鈴村も負けられない真剣勝負の最中にあって迂闊にも麗さんのカッコイイ姿に見惚れた。
「思い出したぞ!」
突然の大きな声を出す鈴村。
興奮気味に早口で話し出す。
「彼女は中学一年生でありながら全中陸上を制した町田麗だ。そのあと全く名前を聞かなくなって死亡説まで流れていたが。まさかこの高校に居るとは思わなかった」
リレーが始まるまでの余裕は消えた。
鈴村の表情が引き締まる。
それほどに麗さんは圧倒的な実力の持ち主であることを物語っていた。
麗さんは大きな差をつけて次の走者にバトンを渡した。
麗さんが作った差はまさかの二十メートル以上。
グラウンドはどよめきに包まれた。
第二走者の男子は差を保ったまま第三走者へ繋ぐ。
第三走者と第四走者は共に差を縮められ、第四走者が第五走者の恵さんへバトンを渡した。
バトンを受け取った恵さんは一気にトップギアへ。
麗さんには敵わないにしても、恵さんの足もかなり速い方で、ぐんぐん差を広げる。
差は十五メートルくらいだろうか。
お膳立ては整った。
僕は最内のスタートラインに立ち恵さんに声援を送る。
「あともう少しです恵さん。頑張って」
僕の応援が後押しになったのか、恵さんはコーナーから直線に入ってさらに加速した。
近づいて来た恵さんは右手のバトンを差し出す。
僕は走りながら左手を開いて後ろに出す。
「このまま逃げ切って至恩」
左の手のひらを叩くように渡されたバトンをぎゅっと握りしめ、一気にトップギアに入れて走った。
皆が作ってくれた差をいかして、このまま先頭でゴールを駆け抜ける。
と意気込んだは良いが。
足音が凄い勢いで近づいてくる。
あの差を一瞬で縮めてくるのはアイツしかいない。
コーナーの途中で遂に鈴村に並ばれた。
練習で競争した時よりもずっと速い。
「今までの努力が無駄になったな?」
鈴村は併走しながら話かけてくる。
こっちは必死に走っているので応える余裕はない。
「俺は本気じゃないがどうする。エンタメで最後まで競り合った感じを演出してゴール直前で俺が勝利してやろうか? そうすればお前も面目は保てるだろ?」
いちいちムカつくことを言う。
出来れば負かしてやりたいが難しそうだ。
けれど僕は負けられない。
恵さん、麗さん、亜希の三人がこんな男に弄ばれるなんて許せない。
僕は最後の力を振り絞る。
「お、やるじゃん。少し速くなったな」
けれど鈴村を引き離すことができない。
やっぱり僕の足ではオリンピック候補に敵わない。
「コーナーを抜けて直線に入ったらお前を置いてきぼりにしてゴールする。モブにはモブに相応しい結末に泣いていろロダン。俺は三人の美女とのハーレム性活でハッピーエンドだぜ」
本当に腹の立つ奴だ。
けれど残念ながらそうなりかけている。
あと少しでコーナーを抜けて直線へ。
もう僕にはこの劣勢を覆す術はなかった。
もともと無理な戦いだったんだ。
コーナーに入る直前で鈴村が僕を引き離そうと一歩前に出た。
諦めかけたその時。
「頑張って至恩くん、走って、走って走って、至恩くん!」
直線入り口の一番外側のコースぎりぎりに立ち、僕を応援する亜希の姿があった。
今にも泣きそうに、不安そうに、両手を組み合わせて祈るように僕を応援していた。
「まだまだイケるぞ、食らい付いて行け、走れ走れ走れ至恩!」
「弱気になっちゃ駄目よ、負けちゃ駄目、お願い、走って、走ってよ至恩!」
反対側のスタート地点から恵さんと麗さんが、ゴール地点へ走りながら僕を応援している。
そうだ僕は負けられない。
絶対に鈴村を負かす。
体の内側が燃えるように熱く、内臓が焼け爛れていくように苦しく、けれど痛みはなく、むしろ体は軽く、何かに背を押されるように加速して行く。
広がりかけた差を縮めて併走する形になった。
「馬鹿な……並ばれただと。この俺がロダンなんかに」
動揺する鈴村の声と乱れだした息づかい。
僕は振り向かずにゴールラインに張られた白いゴールテープだけ見て必死に走る。
心の中で「速く、もっと速く、誰よりも速く」と集中すると、周りから聞こえる音が小さくなっていく。
そして世界がスローモーションのように動く不思議な感覚になった。
僕もなぜかゆっくりと走っていて、聞こえ難くなった周囲の音にかわって僕の足跡、息づかい、鼓動が聞こえてきた。
体が僕のものではないような、誰かに取り憑かれたような、ゴールテープの方から僕へ近づいて来るような、今まで感じたことのない不思議な体験をしていた。
ゆっくりと動く世界の中で僕は着実にゴールへ近づいていた。
緩く張られたゴールテープを腹で切って一秒から二秒くらい経つと「わああ」という歓声が鼓膜を揺らした。
僕は状況を飲み込めずに、ただ立ち尽くしていると。
「やった、やった、やったよ至恩くん、素敵、カッコイイ」
背後から抱きつかれた。
その相手が亜希だとすぐに分かった。
「よっしゃ、さすが私が見込んだ男だぜ至恩」
麗さんは左側面から抱きつく。
「勝ってくれると信じてたよ至恩。愛してるわ」
恵さんは右から抱きつかれた。
彼女たちの喜ぶ姿が僕をようやく現実へ戻してくれた。
「勝った? 勝った! 僕は勝ったぞ!」
喜び分かち合う僕らの横を他の組のアンカーが次々とゴールしていた。
けれどその中に鈴村の姿がなかった。
僕に注がれる歓声に混じって悲鳴のような叫びが聞こえた。
「もうやめて鈴村くん、動いちゃだめよ」
「嫌だ嫌だ、何でこんな事に。何で鈴村くんが」
「お願い、誰か、誰か鈴村くんを助けて」
姿のない鈴村を探す。
鈴村は直線コースの半ばに倒れていて、腕力だけで前に進んでいる。
どうやら怪我をしたらしい。
「至恩くんを馬鹿にした報いよ」
と鈴村を睨む亜希。
「同情なんてしない」
と鈴村に冷たい恵さん。
僕も亜希へ暴力を振るおうとした事と、今まで僕へ言ってきた暴言を考えると、這ってゴールを目指す鈴村の姿に感情が動くことはなかった。
「チィッ」
麗さんは短い舌打ちしてから鈴村に駆け寄って行った。
僕らは歩いて鈴村のもとへ。
「大丈夫か鈴村、立てそうか? 肩を貸そうか?」
「く、うるさい。惨めな俺を笑いに来たくせに」
麗さんは鈴村の胸ぐらを掴むと――パチンッ。
麗さんは鈴村の頬をビンタした。
「少しは素直になれよテメエはよ。もう一人では歩けないんだろ?」
「それは……」
「おい至恩、お前も手伝え。私は左からお前は右からだ」
助ける義理も無いわけで、やれやれとは想いながらも。
僕らは肩で鈴村を支えてゆっくりと歩く。
鈴村は体を震わせて鼻を啜り出した。
「ちゃんとオーミングアップと水分補給はしていたのか?」
麗さんに問いかけに鈴村は黙って首だけを横に振った。
「馬鹿野郎、それでも未来のオリンピック候補かよ」
麗さんの一言に堰を切ったように泣き出す。
「このままゴール脇を通りすぎて保健室に行くからな。恵は水を用意してくれ、亜希は人集りをどかして三人が並んで通れるスペースの確保」
恵さんと亜希は嫌な顔もせず、指示通りにてきぱきと動いた。
麗さんは鈴村に優しく声をかけた。
「鈴村、負けて悔しいか?」
鈴村は涙を流し鼻水を垂らしながら何度も頷いていた。
「その悔しさを胸に毎日の練習に励め。それと白井先生の指導には素直に従え。一ヶ月指導を受けたけど、彼はコーチとして優秀だ。元陸上部で全中陸上を制した私が保証する」
「は、はい」
鈴村は短く返事した。
紆余曲折して迎えた男女混合リレーは僕らの完全勝利で終わった。
まさか怪我をした鈴村を、僕らが保険室へ連れて行くという結末は予想外だったけど。
鈴村は正直ムカつく奴で嫌いだが、この敗北から何かを学んで良い方向へ変って欲しいとは思った。
そして僕らも変わって行くのだろうか。
仲の悪かった恵さんと亜希は怪我した鈴村を保健室へつれて行くのに協力しあっている。
ひょっとしたらこの勝利は、僕らを成長させてくれたかもしれない。
グラウンドを後にする僕らに惜しみない拍手と声援が贈られた。
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