【完結】独り語り

桐生千種

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第3弾 辛い幼馴染

トラック2 幼馴染(3)

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 放課後。

 知らないヤツに教室まで押しかけられて、行く手を阻まれた。


「俺、好きなヤツいるから」

(つーか、オマエ誰)



「話それだけ? じゃ、俺帰る」

(早く、アイツに会いたい……あっ……)



「来てたんだ。声、かければよかったのに」

(俺が告白されるトコ、黙って見てたわけ?)

(なんとも思わないの?)



「泣いてた? 誰が。……ああ、さっきの」

(なんで、向こうの心配?)



「別に、好きでもなんでもないし。関係ないじゃん」



「……俺にだって、好きなヤツくらいいるよ」

(オマエが、好きなんだよ)



「は? その子と帰れ? なに言って……、ちょっ、おい!」



(俺のバカ)

(ここは、好きなのはオマエだって、そう言うところだったろ……)
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