【完結】独り語り

桐生千種

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第1弾 甘い後輩

トラック4 カップル(2)

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 甘い香りのするお店。

 先輩と一緒に来ることができて、僕はすごく幸せ。

「ふわー! やっぱりどれもおいしそう! どれも食べたいなー……」

「ダメです! 今日頼むのは決めてあるんです! カップルにおすすめのケーキを、正真正銘、本物のカップルとして先輩と食べるって決めてるんですから!」

「……イヤ、ですか?」

「……先輩が、イヤだって言うなら……僕、我慢します……」

「……うん! 先輩と半分個!」

「先輩、だーい好き!」

「ぎゅーってしても、いいですか?」

「えー? どーしてですか? 僕、先輩にぎゅーってしたい」

「じゃあ、だーれもいない2人きりのときならいーんですか?」

「ふふっ。先輩可愛い」

「僕、ぎゅーってしちゃうもんね。ぎゅーっ」

「先輩……」

「好き」

「大好きです」
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