8 / 45
第1弾 甘い後輩
トラック3 デート(3)
しおりを挟む
夕暮れに鳴くカラスが、今日の終わりを告げる。
それは少し寂しくて、でもさよならをしなければいけない。
欲張りな僕は、楽しかった今日を今日だけにしたくなくて、もう1度今日が来てほしいと願ってしまう。
「先輩、今日はありがとうございました。楽しかった。すごく」
「先輩は? 先輩は、楽しかったですか?」
「よかった。無理矢理、約束取り付けちゃったから、本当はイヤだったんじゃないかって、怖かったんだ」
「先輩……」
「僕、先輩が好きです」
「違います! そういう好きじゃなくて」
「もっと別の」
「また、先輩とあのカフェに行きたいです。また、カップルにおすすめのケーキ先輩と食べたいです。今度は本当に、本物のカップルとして」
「先輩……」
「僕と、付き合ってください」
「あー! 待って!!」
「返事、聞きたいけど……怖い……」
「でも聞きたい……」
「うー……。え……?」
それは少し寂しくて、でもさよならをしなければいけない。
欲張りな僕は、楽しかった今日を今日だけにしたくなくて、もう1度今日が来てほしいと願ってしまう。
「先輩、今日はありがとうございました。楽しかった。すごく」
「先輩は? 先輩は、楽しかったですか?」
「よかった。無理矢理、約束取り付けちゃったから、本当はイヤだったんじゃないかって、怖かったんだ」
「先輩……」
「僕、先輩が好きです」
「違います! そういう好きじゃなくて」
「もっと別の」
「また、先輩とあのカフェに行きたいです。また、カップルにおすすめのケーキ先輩と食べたいです。今度は本当に、本物のカップルとして」
「先輩……」
「僕と、付き合ってください」
「あー! 待って!!」
「返事、聞きたいけど……怖い……」
「でも聞きたい……」
「うー……。え……?」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

親切なミザリー
みるみる
恋愛
第一王子アポロの婚約者ミザリーは、「親切なミザリー」としてまわりから慕われていました。
ところが、子爵家令嬢のアリスと偶然出会ってしまったアポロはアリスを好きになってしまい、ミザリーを蔑ろにするようになりました。アポロだけでなく、アポロのまわりの友人達もアリスを慕うようになりました。
ミザリーはアリスに嫉妬し、様々な嫌がらせをアリスにする様になりました。
こうしてミザリーは、いつしか親切なミザリーから悪女ミザリーへと変貌したのでした。
‥ですが、ミザリーの突然の死後、何故か再びミザリーの評価は上がり、「親切なミザリー」として人々に慕われるようになり、ミザリーが死後海に投げ落とされたという崖の上には沢山の花が、毎日絶やされる事なく人々により捧げられ続けるのでした。
※不定期更新です。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。


今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。

王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる