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2章 希望を目指して
50話 領主モナーク
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さあ、ここからは領主モナークを討つために戦うわけだ。倒すことができたならば、人質は確実に解放できる。
勝てなかったとしても、やり方次第ではどうにかできるだろう。とにかく生き残ることを優先したほうがいいな。
「じゃあ、気をつけてね。相手はすでに警戒しているみたいだから、不意打ちは難しいかな」
なぜ警戒しているのか知らないが、事前に教えてもらえるのはありがたいな。なら、油断してはならない。しっかりと戦いの心構えをしておこう。
扉を開けて部屋に入ると、即座に何かが飛んできた。すぐにエンドオブティアーズの盾で受ける。衝撃が伝わって、そのまま消えていった。いったい何が飛んできたんだ?
「ぶしつけな侵入者よ、すぐにチリと消えるがよい!」
今度は何が飛んできたのかよく見える。光の玉のような見た目をしているが、杖の先から出ている。つまり、心奏具からの攻撃。
今度も盾で防ぐが、続いてもう一発飛んできていた。また防御する。
このまま連続で玉が飛んでくるのなら、近づくのはなかなか難しいな。さて、どうしたものか。
剣を伸ばすという選択もあるが、初手でとどめを刺せないと効力は大きく下がる。扱いどころは慎重にしたほうが良いだろうな。
「お前が領主モナークか? ずいぶんと余裕がないことだな」
挑発と情報収集が出来ないかと考えてみたが、どうだろうか。冷静さを失ってくれればそれでいいし、情報が手に入るのでもいい。悪くないんじゃないか?
うまくいかなかったところで、失うものなど何も無いからな。我ながらいい判断じゃないかと思える。
「そんな口をきけるのも今のうちだけ! 後悔するなよ!」
敵は赤い髪をかきむしり、続けて攻撃してきた。つまり、挑発としては効果があるようだ。
ここからどう攻撃していくか、あるいは相手の余力が尽きるまで待つか。どちらにせよ、そこまで勝負を急がなくてもいいだろうな。
今のところ、余裕を持って敵の攻撃に対処できているからな。焦る必要はない。
「その割に、こちらには攻撃が届いていないようだが?」
どんどん冷静さを失ってもらった方がありがたいからな。言葉だけで敵を弱くできるのだから、楽なものだ。
挑発が通じない敵と戦っているならスキになるだけだが、この相手ならば問題ない。助かる限りだ。
人質を取って民兵を使う辺りからの印象通り、完全な小物に思える。少なくとも性格は。
「なら、届かせてやるまで! 我が力におびえているがいい!」
敵は手数を増やしてくる。どんどん光の玉のようなものを発射しているが、狙いも甘ければ威力もそれなり。
ただ、近づくのは難しくなったな。直撃したら面倒なことになる可能性はある。心奏具の能力は、とても危険なものも珍しくないからな。
攻撃を食らわずに済ませられるのなら、その方が良い。例えば毒とか麻痺とかがあれば面倒だ。
まだまだ盾で攻撃を防いでいく。剣を伸ばして攻撃してもいいが、敵の発射する玉に当たって軌道がぶれたら厄介だ。
急ぐ理由は今は無いのだから、じっくりと勝機をうかがっていけばいい。
「それが本気か? 弱いことだな。そんな実力で、よく大きな口をきけたものだな」
実際のところ、本音ではある。とはいえ、まだ敵は死んでいないのだから油断はしない。
心奏具だって、どんな能力かハッキリしているわけではないんだ。俺が勝つためにも、しっかりと慎重に。
光の玉を防いだところで、何かが拡散している様子はない。つまり、防がれた上で効果を発揮する能力ではない。
だから、敵が時間稼ぎのために、わざとワンパターンな攻撃をしている可能性は低い。ゆっくりと時間をかけて攻めていっても大丈夫だ。
「おのれ、つまらん侵略者の分際で! 死をもってつぐなえ!」
今度は1ヶ所に集中して玉を放ってきた。盾で受けて、問題なく耐えられたが。
さて、どうしたものか。このまま近寄っていって良いのかどうなのか。今のが切り札ならば、もうこれで勝てるだろうが。
うまいこと避けながら近づくのは、弾幕が多い分きびしいんだよな。だから盾で受けながらとなるが、視界が隠れたりしたら面倒だ。
顔面に玉が飛んできただけで、防ぐ時に前が見づらくなるからな。まだ急がなくて良いか。
剣を伸ばすというのも、この距離で相手に剣を向けたら怪しまれるのは当たり前だからな。
心奏具を使っているのだから、なにかおかしな能力がないか考えるのは当然。である以上、相手の視界が隠れた瞬間を狙いたいものだな。
「それで終わりか? 大物ぶってる割には、弱い心奏具だことだ」
とはいえ、まだ手札を隠している可能性はあるんだよな。俺だって、追い詰められたフリくらいはするのだし。
厄介な何かを持っていないことを祈るばかりだ。正直、手探りで戦うのはしんどいな。
だが、流石にミナでも、使ってもいない敵の心奏具の能力が当てられるわけではない。それに毎回ミナに頼れるわけでもない。実戦をかねた訓練だとでも思っておくか。
「なら、これでどうだ! 恐れおののくがいい!」
今度は途中で玉の軌道を変えてきた。本当に面倒な能力が出てきたな。エンドオブティアーズの能力を知られるリスクを背負ってでも、先に勝負を決めておくべきだったか?
いや、今そんな事を考えていても仕方がない。どうやってこの状況に対処するべきか。
よく見ると、すべての玉を操作できているわけでは無いみたいだ。ハッキリいって助かる。
もしすべての玉を自在に操られていたのならば、とても厳しかった。ただ、今の状況ならば、俺に対処できる範囲。
曲がってくる玉を剣で払い、盾で受け、なんとかどの攻撃にも当たらないまま進めていく。
玉を放ってから曲げられるということは、これが心奏具の特殊な能力だろうか。だとすると、当たっても妙な効果は受けないかもしれない。いや、楽観視は危険だ。ちゃんと対処しておこう。
「少しはやっかいだが、俺には一発も当たっていないぞ。しょせん、人質を取るしか能がない人間の限界か」
「どこまで私をバカにするつもりだ! 何があっても許さんぞ!」
敵はそう言うものの、攻撃が激しくなることもなく、先ほどまでと同様に対処することができた。
おそらく敵の手札はすべて明かされたのだろう。そう判断した俺は、攻撃する機会を伺っていくことにする。
さて、どのように攻撃するのが良いだろうか。煙でも出れば、隠れて剣を伸ばすことができるのだが。
そうか、こちらから煙を出すための手段はあるかもしれない。煙というか、視界を妨害する土ぼこりのようなものを。
俺は敵の攻撃を回避するために必死な様子をよそおって、目的の場所へと近づいていく。
そして、敵の攻撃をギリギリで避ける。すると、ベッドに敵の弾が当たった。そのままベッドの中身が舞うので、視界がくもる。
俺はすぐさまエンドオブティアーズの剣を敵に向け、全力で伸ばす。すると、確かな手応えがあった。
そのまま様子をうかがっていると、敵は全く動く様子がない。これはしっかり死んでいるように思える。
ただ、念のために敵の心奏具を弾き飛ばしておいた。これで不意打ちされることはない。
そして近づいていって敵の息を確認する。確かに死んでいるようだ。これで、人質を問題なく救出できる。
「おつかれ、リオンちゃん。後はエリスちゃん達を解放するだけだね。無事はこっちで確認しているよ」
本当に、今回うまくいったのはミナとルミリエのおかげだ。あとでしっかりお礼をしないとな。
勝てなかったとしても、やり方次第ではどうにかできるだろう。とにかく生き残ることを優先したほうがいいな。
「じゃあ、気をつけてね。相手はすでに警戒しているみたいだから、不意打ちは難しいかな」
なぜ警戒しているのか知らないが、事前に教えてもらえるのはありがたいな。なら、油断してはならない。しっかりと戦いの心構えをしておこう。
扉を開けて部屋に入ると、即座に何かが飛んできた。すぐにエンドオブティアーズの盾で受ける。衝撃が伝わって、そのまま消えていった。いったい何が飛んできたんだ?
「ぶしつけな侵入者よ、すぐにチリと消えるがよい!」
今度は何が飛んできたのかよく見える。光の玉のような見た目をしているが、杖の先から出ている。つまり、心奏具からの攻撃。
今度も盾で防ぐが、続いてもう一発飛んできていた。また防御する。
このまま連続で玉が飛んでくるのなら、近づくのはなかなか難しいな。さて、どうしたものか。
剣を伸ばすという選択もあるが、初手でとどめを刺せないと効力は大きく下がる。扱いどころは慎重にしたほうが良いだろうな。
「お前が領主モナークか? ずいぶんと余裕がないことだな」
挑発と情報収集が出来ないかと考えてみたが、どうだろうか。冷静さを失ってくれればそれでいいし、情報が手に入るのでもいい。悪くないんじゃないか?
うまくいかなかったところで、失うものなど何も無いからな。我ながらいい判断じゃないかと思える。
「そんな口をきけるのも今のうちだけ! 後悔するなよ!」
敵は赤い髪をかきむしり、続けて攻撃してきた。つまり、挑発としては効果があるようだ。
ここからどう攻撃していくか、あるいは相手の余力が尽きるまで待つか。どちらにせよ、そこまで勝負を急がなくてもいいだろうな。
今のところ、余裕を持って敵の攻撃に対処できているからな。焦る必要はない。
「その割に、こちらには攻撃が届いていないようだが?」
どんどん冷静さを失ってもらった方がありがたいからな。言葉だけで敵を弱くできるのだから、楽なものだ。
挑発が通じない敵と戦っているならスキになるだけだが、この相手ならば問題ない。助かる限りだ。
人質を取って民兵を使う辺りからの印象通り、完全な小物に思える。少なくとも性格は。
「なら、届かせてやるまで! 我が力におびえているがいい!」
敵は手数を増やしてくる。どんどん光の玉のようなものを発射しているが、狙いも甘ければ威力もそれなり。
ただ、近づくのは難しくなったな。直撃したら面倒なことになる可能性はある。心奏具の能力は、とても危険なものも珍しくないからな。
攻撃を食らわずに済ませられるのなら、その方が良い。例えば毒とか麻痺とかがあれば面倒だ。
まだまだ盾で攻撃を防いでいく。剣を伸ばして攻撃してもいいが、敵の発射する玉に当たって軌道がぶれたら厄介だ。
急ぐ理由は今は無いのだから、じっくりと勝機をうかがっていけばいい。
「それが本気か? 弱いことだな。そんな実力で、よく大きな口をきけたものだな」
実際のところ、本音ではある。とはいえ、まだ敵は死んでいないのだから油断はしない。
心奏具だって、どんな能力かハッキリしているわけではないんだ。俺が勝つためにも、しっかりと慎重に。
光の玉を防いだところで、何かが拡散している様子はない。つまり、防がれた上で効果を発揮する能力ではない。
だから、敵が時間稼ぎのために、わざとワンパターンな攻撃をしている可能性は低い。ゆっくりと時間をかけて攻めていっても大丈夫だ。
「おのれ、つまらん侵略者の分際で! 死をもってつぐなえ!」
今度は1ヶ所に集中して玉を放ってきた。盾で受けて、問題なく耐えられたが。
さて、どうしたものか。このまま近寄っていって良いのかどうなのか。今のが切り札ならば、もうこれで勝てるだろうが。
うまいこと避けながら近づくのは、弾幕が多い分きびしいんだよな。だから盾で受けながらとなるが、視界が隠れたりしたら面倒だ。
顔面に玉が飛んできただけで、防ぐ時に前が見づらくなるからな。まだ急がなくて良いか。
剣を伸ばすというのも、この距離で相手に剣を向けたら怪しまれるのは当たり前だからな。
心奏具を使っているのだから、なにかおかしな能力がないか考えるのは当然。である以上、相手の視界が隠れた瞬間を狙いたいものだな。
「それで終わりか? 大物ぶってる割には、弱い心奏具だことだ」
とはいえ、まだ手札を隠している可能性はあるんだよな。俺だって、追い詰められたフリくらいはするのだし。
厄介な何かを持っていないことを祈るばかりだ。正直、手探りで戦うのはしんどいな。
だが、流石にミナでも、使ってもいない敵の心奏具の能力が当てられるわけではない。それに毎回ミナに頼れるわけでもない。実戦をかねた訓練だとでも思っておくか。
「なら、これでどうだ! 恐れおののくがいい!」
今度は途中で玉の軌道を変えてきた。本当に面倒な能力が出てきたな。エンドオブティアーズの能力を知られるリスクを背負ってでも、先に勝負を決めておくべきだったか?
いや、今そんな事を考えていても仕方がない。どうやってこの状況に対処するべきか。
よく見ると、すべての玉を操作できているわけでは無いみたいだ。ハッキリいって助かる。
もしすべての玉を自在に操られていたのならば、とても厳しかった。ただ、今の状況ならば、俺に対処できる範囲。
曲がってくる玉を剣で払い、盾で受け、なんとかどの攻撃にも当たらないまま進めていく。
玉を放ってから曲げられるということは、これが心奏具の特殊な能力だろうか。だとすると、当たっても妙な効果は受けないかもしれない。いや、楽観視は危険だ。ちゃんと対処しておこう。
「少しはやっかいだが、俺には一発も当たっていないぞ。しょせん、人質を取るしか能がない人間の限界か」
「どこまで私をバカにするつもりだ! 何があっても許さんぞ!」
敵はそう言うものの、攻撃が激しくなることもなく、先ほどまでと同様に対処することができた。
おそらく敵の手札はすべて明かされたのだろう。そう判断した俺は、攻撃する機会を伺っていくことにする。
さて、どのように攻撃するのが良いだろうか。煙でも出れば、隠れて剣を伸ばすことができるのだが。
そうか、こちらから煙を出すための手段はあるかもしれない。煙というか、視界を妨害する土ぼこりのようなものを。
俺は敵の攻撃を回避するために必死な様子をよそおって、目的の場所へと近づいていく。
そして、敵の攻撃をギリギリで避ける。すると、ベッドに敵の弾が当たった。そのままベッドの中身が舞うので、視界がくもる。
俺はすぐさまエンドオブティアーズの剣を敵に向け、全力で伸ばす。すると、確かな手応えがあった。
そのまま様子をうかがっていると、敵は全く動く様子がない。これはしっかり死んでいるように思える。
ただ、念のために敵の心奏具を弾き飛ばしておいた。これで不意打ちされることはない。
そして近づいていって敵の息を確認する。確かに死んでいるようだ。これで、人質を問題なく救出できる。
「おつかれ、リオンちゃん。後はエリスちゃん達を解放するだけだね。無事はこっちで確認しているよ」
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