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1章 勇者リオンの始まり
23話 ホープオブブレイブ
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「因縁れ――ホープオブブレイブ!」
ユリアの右手に現れた、俺が持つ剣と全く同じ見た目の剣。心奏具が他者と同じ姿になるなど、聞いたことがない。
ただ、エンドオブティアーズと違って盾はないな。さて、俺のエンドオブティアーズと同じ力を持っているのだろうか。だとして、ユリアに使いこなせるのか?
明らかに戦いに慣れていないユリアだ。俺のために奮起してくれたことは嬉しい。
嬉しいが、ただユリアが傷つくだけにならないか不安だ。
「なるほど。ずいぶん特異な……貴公、面白い相手を助けたのだな」
敵から見ても、俺の剣と同じ姿なのはおかしいのか。まあいい。ここから俺はどうすべきだろうか。
ユリアに戦わせるべきか、止めさせるべきか。俺が考えようとした頃には、ユリアはすでに動き出していた。
「やああーっ!」
そのままユリアは剣を振り下ろす。俺から見ても素人の動きでしかない。
ただ、ユリアを止める前に敵は動いた。ユリアの剣を、敵は剣で受けようとする。
すると、敵の剣はまるで紙をハサミで切ったかのように軽く切断された。
そのまま敵まで切り裂くかと思ったが、流石に敵は避ける。
次に、敵はユリアに素手で殴りかかろうとする。慌てて俺は盾でユリアをかばった。
ただの殴りのはずなのに、とても強い衝撃に襲われる。
相手は武器を失って、こちらが有利になったはず。なのに、まだ勝機が見えてこない。
「ユリア、下がれ! それ以上は通用しない!」
「賢明だな、貴公。素人の剣を受けるほど、我は弱くないよ」
「でも、リオンさんが……!」
「心配するな! 必ず勝ってみせる!」
口で言うほど自信がある訳では無い。それでも、今のままユリアが戦っていては、ユリアが危険だ。
だから、俺1人でどうにかするしか無い。まだ状況は絶望的に思える。それでも、俺がやらなくては!
「さて、来い。ただ助けられて終わりではないだろう?」
俺はそのまま敵に切りかかっていく。敵は剣を失ったにも関わらず、俺の攻撃はまるで通じない。
剣を伸ばし、太くし、色々と試しているが、どれも大きな効果はない。
ユリアに心配をかけないうちに勝たなければ。なのに、おそらく俺はこのままでは勝てない。どうすればいい。どうすれば……。
「ファイア!」
大した策があるわけでもなく、状況が変わることに期待して魔法を撃った。だが、そんな安易な行動が通じるはずもなく。
魔法に気を取られていた俺のスキを突いて、顔面を殴られてしまう。
大きく俺は吹き飛び、意識を失いそうにすらなった。
必死で立ち上がろうとするが、うまく足に力が入らない。そんな俺を見て、敵はユリアの方を見た。
「娘よ。この男を見捨てるならば、お前は助けてやってもいい」
「ユリア、見捨ててもいいから、生きてくれ……」
間違いなく本音だ。もちろん、未練はある。
だとしても、ユリアが生きていてくれるのならば、俺は最後に何かを残せたのだと思えるから。
ただ、ユリアは真っ赤な瞳に強い意志を載せて叫んだ。
「お断りです! リオンさんを見捨てるくらいならば、わたしはここで死んでいい! リオンさんだけは、絶対に失わない……!」
そのままユリアは敵に切りかかっていこうとする。
何をしているんだ、俺は。ユリアがあんなに必死にしているのに、倒れているだけか。
まだやれることがあるはずだ。たとえ敵わず倒れるのだとしても、せめて最後まであがいてからだ!
そんな決意を込めて立ち上がると、俺とユリアの心奏具が光でつながった。つまり、これは心奏共鳴。
ユリアと出会ったばかりなのに、意外だな。でも、この子とならば納得だ。
俺達は必ず2人で生き延びてみせる。そんな思いでつながっているはずだから。
そして、心のうちから浮かぶ言葉をつむぐ。
「「心奏共鳴――一意専心LV1!」」
真っ白な竜巻が起こり、地面をえぐって土埃が舞う。
視界がくもり、俺はエンドオブティアーズの盾でユリアをかばう。そして視界が晴れた頃、敵の姿はなかった。
あれで跡形もなく消し飛んだとは思えない。つまり、俺達は見逃された。
だが、理由などどうでもいい。俺とユリアが2人とも無事でいる。それだけで十分だ。
「ユリア、無事で良かった……!」
「リオンさんのおかげですっ。リオンさんがいたから、生きてみたいと思えた。生きてほしいと思えた」
俺がユリアの希望になれたのか。それだけで、今回の苦労が全て報われたとすら思える。
途中までは死を覚悟していたが、お互いに無事でいられた。今の戦いで得た成果としては、100点満点かもな。
結局あの村が滅んだことは悲しい。だとしても、ユリアを助けられた事はとても大きいから。
「ありがとう、生きていてくれて。ありがとう、着いてきてくれて。ユリアのおかげで、俺は救われた」
ユリアに命を助けられた事もそうだし、ユリアが希望を持ってくれた事もそうだ。
ある意味では、ディヴァリアに感謝しても良いかもしれないな。
きっと、これからディヴァリアは戦争を引き起こすのだろう。だとしても、今回の件を胸に戦うことができるから。
ディヴァリアを止められたら、いちばん良いのだろうが。俺には手段が思いつかないからな。
流されながらでも、できることを進めていくしか無い。
「ふふっ、お互い救われているんですねっ。おそろいですっ」
「そうだな、おそろいだ。ユリアと出会えて良かった」
「不謹慎かもしれないですけど、あの村を帝国が襲ってくれてよかったなって。おかげでリオンさんと出会えたんですからっ」
俺はそこまでは思えないが。とはいえ、ユリアと出会えたことは、間違いなく良いことだった。
俺にも誰かを救うことができるんだ。そう思えただけでも。
それに、ユリアはとてもいい子だから。暗い顔なんて似合わないから、これからたくさん笑顔が見たい。
そのためにも、まずはしっかり生きて帰らないとな。
戦いが終わったとはいえ、まだ全部終わったわけではない。帰るまでが遠足だ。まだちゃんとしていないと。
「そうか。ユリアが俺との出会いを喜んでいてくれて嬉しいよ」
「当たり前ですっ。ねえ、リオンさん。お互い生き残れたって、実感したいんです。だから、抱きしめてくれませんか?」
ユリアは真っ赤な瞳をこちらに向けて言う。そうだな。ユリアが望むのならば、構わないか。
俺としても、ユリアがちゃんと生きていると実感したいからな。
まあ、抱きしめるのがその手段だと言われると、ちょっと違和感があるが。
とはいえ、気にするほどの事でもない。さっさと実行しよう。
「じゃあ、いくぞ」
ユリアが目をつむった。
赤い瞳が隠されて、すべてが真っ白なユリアをゆっくりと抱きしめていく。
小柄だとは思っていたが、明らかに細い。こんな小さな体で、俺を助けるために頑張ってくれた。
そう思うと、とたんにユリアに対する感謝が深まっていく。
怖かっただろう。勇気が必要だっただろう。それでも、心奏具まで目覚めさせて戦ってくれた。
この子に対する恩は、一生忘れないだろうな。
「ああ、温かいですっ。幸せですっ。もっと、もっと……」
ユリアからも抱き返された。本当に幸せそうな顔で、この顔が見られただけでも、とても嬉しい。
さっきの戦いで死んでいたら、今のユリアの顔は見られなかった。だから、生き残れた喜びが更に深まっていくようで。
たった1人救えただけかもしれないが、満足だ。
しばらく抱き合ったあと、ゆっくりとユリアは離れていく。名残惜しそうな顔をしていたが、また機会はあるはず。
俺達はお互いに生きている。だから、これからどんな事だってできるはずだ。
ユリアがもっと幸せになっていく姿を、そばで見ることだって。
「こんな事ができるのも、2人とも生きているおかげだな。あらためて、ありがとう」
「いえ。リオンさんだったからですっ。わたしを命がけで助けようとしてくれた、リオンさんだから」
ユリアの言葉からは、この子の感謝が伝わってくるようで。
だから、あらためて感謝されることの心地よさを知ることができた。
本当に嬉しいものだ。命を救われて、そのうえ感謝までされるのだから。
こんないい子を迫害していたらしき村人には怒りもある。
だが、どうせもうみんな死んでいるんだ。恨むべきではない。むしろ、悼んでやるべきだろう。
「俺がユリアを助けたいと思ったのは、ユリアが好きになれたからだ。だから、当たり前なんだ」
「いえ、わたしを好きだと言ってくれたのは、あなただけ。そんなあなただからですっ」
こんなに素敵な子なのに、おかしな話だ。まあ、理由を知ろうとは思わない。ユリアだって、別に話したいわけでは無いだろうし。
それよりも、そろそろ帰らないとな。転移装置にたどり着く前に、日が暮れてしまう。
「ユリア、着いてきてくれ。まずは俺の家に案内する。それから先は、ゆっくりと考えよう」
「リオンさんの家ですか。楽しみですっ。きっと、素敵な家族がいるんでしょうねっ」
「ああ。父さんも母さんも変わっているが、いい人たちだ。きっとユリアを歓迎してくれる」
サクラもただの平民だったが、2人とも可愛がっていたようだから。
それに、ユリアは間違いなくいい子だからな。
これからのことを考えている俺に、ユリアは最高の笑顔を見せてくれた。
「なら、期待していますねっ。ふふっ、これから、いっぱい幸せを教えて下さいね、リオンさんっ」
ユリアの右手に現れた、俺が持つ剣と全く同じ見た目の剣。心奏具が他者と同じ姿になるなど、聞いたことがない。
ただ、エンドオブティアーズと違って盾はないな。さて、俺のエンドオブティアーズと同じ力を持っているのだろうか。だとして、ユリアに使いこなせるのか?
明らかに戦いに慣れていないユリアだ。俺のために奮起してくれたことは嬉しい。
嬉しいが、ただユリアが傷つくだけにならないか不安だ。
「なるほど。ずいぶん特異な……貴公、面白い相手を助けたのだな」
敵から見ても、俺の剣と同じ姿なのはおかしいのか。まあいい。ここから俺はどうすべきだろうか。
ユリアに戦わせるべきか、止めさせるべきか。俺が考えようとした頃には、ユリアはすでに動き出していた。
「やああーっ!」
そのままユリアは剣を振り下ろす。俺から見ても素人の動きでしかない。
ただ、ユリアを止める前に敵は動いた。ユリアの剣を、敵は剣で受けようとする。
すると、敵の剣はまるで紙をハサミで切ったかのように軽く切断された。
そのまま敵まで切り裂くかと思ったが、流石に敵は避ける。
次に、敵はユリアに素手で殴りかかろうとする。慌てて俺は盾でユリアをかばった。
ただの殴りのはずなのに、とても強い衝撃に襲われる。
相手は武器を失って、こちらが有利になったはず。なのに、まだ勝機が見えてこない。
「ユリア、下がれ! それ以上は通用しない!」
「賢明だな、貴公。素人の剣を受けるほど、我は弱くないよ」
「でも、リオンさんが……!」
「心配するな! 必ず勝ってみせる!」
口で言うほど自信がある訳では無い。それでも、今のままユリアが戦っていては、ユリアが危険だ。
だから、俺1人でどうにかするしか無い。まだ状況は絶望的に思える。それでも、俺がやらなくては!
「さて、来い。ただ助けられて終わりではないだろう?」
俺はそのまま敵に切りかかっていく。敵は剣を失ったにも関わらず、俺の攻撃はまるで通じない。
剣を伸ばし、太くし、色々と試しているが、どれも大きな効果はない。
ユリアに心配をかけないうちに勝たなければ。なのに、おそらく俺はこのままでは勝てない。どうすればいい。どうすれば……。
「ファイア!」
大した策があるわけでもなく、状況が変わることに期待して魔法を撃った。だが、そんな安易な行動が通じるはずもなく。
魔法に気を取られていた俺のスキを突いて、顔面を殴られてしまう。
大きく俺は吹き飛び、意識を失いそうにすらなった。
必死で立ち上がろうとするが、うまく足に力が入らない。そんな俺を見て、敵はユリアの方を見た。
「娘よ。この男を見捨てるならば、お前は助けてやってもいい」
「ユリア、見捨ててもいいから、生きてくれ……」
間違いなく本音だ。もちろん、未練はある。
だとしても、ユリアが生きていてくれるのならば、俺は最後に何かを残せたのだと思えるから。
ただ、ユリアは真っ赤な瞳に強い意志を載せて叫んだ。
「お断りです! リオンさんを見捨てるくらいならば、わたしはここで死んでいい! リオンさんだけは、絶対に失わない……!」
そのままユリアは敵に切りかかっていこうとする。
何をしているんだ、俺は。ユリアがあんなに必死にしているのに、倒れているだけか。
まだやれることがあるはずだ。たとえ敵わず倒れるのだとしても、せめて最後まであがいてからだ!
そんな決意を込めて立ち上がると、俺とユリアの心奏具が光でつながった。つまり、これは心奏共鳴。
ユリアと出会ったばかりなのに、意外だな。でも、この子とならば納得だ。
俺達は必ず2人で生き延びてみせる。そんな思いでつながっているはずだから。
そして、心のうちから浮かぶ言葉をつむぐ。
「「心奏共鳴――一意専心LV1!」」
真っ白な竜巻が起こり、地面をえぐって土埃が舞う。
視界がくもり、俺はエンドオブティアーズの盾でユリアをかばう。そして視界が晴れた頃、敵の姿はなかった。
あれで跡形もなく消し飛んだとは思えない。つまり、俺達は見逃された。
だが、理由などどうでもいい。俺とユリアが2人とも無事でいる。それだけで十分だ。
「ユリア、無事で良かった……!」
「リオンさんのおかげですっ。リオンさんがいたから、生きてみたいと思えた。生きてほしいと思えた」
俺がユリアの希望になれたのか。それだけで、今回の苦労が全て報われたとすら思える。
途中までは死を覚悟していたが、お互いに無事でいられた。今の戦いで得た成果としては、100点満点かもな。
結局あの村が滅んだことは悲しい。だとしても、ユリアを助けられた事はとても大きいから。
「ありがとう、生きていてくれて。ありがとう、着いてきてくれて。ユリアのおかげで、俺は救われた」
ユリアに命を助けられた事もそうだし、ユリアが希望を持ってくれた事もそうだ。
ある意味では、ディヴァリアに感謝しても良いかもしれないな。
きっと、これからディヴァリアは戦争を引き起こすのだろう。だとしても、今回の件を胸に戦うことができるから。
ディヴァリアを止められたら、いちばん良いのだろうが。俺には手段が思いつかないからな。
流されながらでも、できることを進めていくしか無い。
「ふふっ、お互い救われているんですねっ。おそろいですっ」
「そうだな、おそろいだ。ユリアと出会えて良かった」
「不謹慎かもしれないですけど、あの村を帝国が襲ってくれてよかったなって。おかげでリオンさんと出会えたんですからっ」
俺はそこまでは思えないが。とはいえ、ユリアと出会えたことは、間違いなく良いことだった。
俺にも誰かを救うことができるんだ。そう思えただけでも。
それに、ユリアはとてもいい子だから。暗い顔なんて似合わないから、これからたくさん笑顔が見たい。
そのためにも、まずはしっかり生きて帰らないとな。
戦いが終わったとはいえ、まだ全部終わったわけではない。帰るまでが遠足だ。まだちゃんとしていないと。
「そうか。ユリアが俺との出会いを喜んでいてくれて嬉しいよ」
「当たり前ですっ。ねえ、リオンさん。お互い生き残れたって、実感したいんです。だから、抱きしめてくれませんか?」
ユリアは真っ赤な瞳をこちらに向けて言う。そうだな。ユリアが望むのならば、構わないか。
俺としても、ユリアがちゃんと生きていると実感したいからな。
まあ、抱きしめるのがその手段だと言われると、ちょっと違和感があるが。
とはいえ、気にするほどの事でもない。さっさと実行しよう。
「じゃあ、いくぞ」
ユリアが目をつむった。
赤い瞳が隠されて、すべてが真っ白なユリアをゆっくりと抱きしめていく。
小柄だとは思っていたが、明らかに細い。こんな小さな体で、俺を助けるために頑張ってくれた。
そう思うと、とたんにユリアに対する感謝が深まっていく。
怖かっただろう。勇気が必要だっただろう。それでも、心奏具まで目覚めさせて戦ってくれた。
この子に対する恩は、一生忘れないだろうな。
「ああ、温かいですっ。幸せですっ。もっと、もっと……」
ユリアからも抱き返された。本当に幸せそうな顔で、この顔が見られただけでも、とても嬉しい。
さっきの戦いで死んでいたら、今のユリアの顔は見られなかった。だから、生き残れた喜びが更に深まっていくようで。
たった1人救えただけかもしれないが、満足だ。
しばらく抱き合ったあと、ゆっくりとユリアは離れていく。名残惜しそうな顔をしていたが、また機会はあるはず。
俺達はお互いに生きている。だから、これからどんな事だってできるはずだ。
ユリアがもっと幸せになっていく姿を、そばで見ることだって。
「こんな事ができるのも、2人とも生きているおかげだな。あらためて、ありがとう」
「いえ。リオンさんだったからですっ。わたしを命がけで助けようとしてくれた、リオンさんだから」
ユリアの言葉からは、この子の感謝が伝わってくるようで。
だから、あらためて感謝されることの心地よさを知ることができた。
本当に嬉しいものだ。命を救われて、そのうえ感謝までされるのだから。
こんないい子を迫害していたらしき村人には怒りもある。
だが、どうせもうみんな死んでいるんだ。恨むべきではない。むしろ、悼んでやるべきだろう。
「俺がユリアを助けたいと思ったのは、ユリアが好きになれたからだ。だから、当たり前なんだ」
「いえ、わたしを好きだと言ってくれたのは、あなただけ。そんなあなただからですっ」
こんなに素敵な子なのに、おかしな話だ。まあ、理由を知ろうとは思わない。ユリアだって、別に話したいわけでは無いだろうし。
それよりも、そろそろ帰らないとな。転移装置にたどり着く前に、日が暮れてしまう。
「ユリア、着いてきてくれ。まずは俺の家に案内する。それから先は、ゆっくりと考えよう」
「リオンさんの家ですか。楽しみですっ。きっと、素敵な家族がいるんでしょうねっ」
「ああ。父さんも母さんも変わっているが、いい人たちだ。きっとユリアを歓迎してくれる」
サクラもただの平民だったが、2人とも可愛がっていたようだから。
それに、ユリアは間違いなくいい子だからな。
これからのことを考えている俺に、ユリアは最高の笑顔を見せてくれた。
「なら、期待していますねっ。ふふっ、これから、いっぱい幸せを教えて下さいね、リオンさんっ」
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