298 / 370
9章 価値ある戦い
297話 求める強さ
しおりを挟む
俺がとある街の近くにいると、みんなが噂を流してくれたらしい。人の動きも、ある程度は確認できているんだとか。
ということで、計画に向けて動いていくつもりだ。事前に現地に魔力を侵食させておいて、いつでも移動できるようにしている。その気になれば、現地に入った人間を遠隔でも殺せるだろうな。敵を見分ける手段がないから、虐殺になりかねないが。
結局のところ、直接会って殺す以外の手段はないだろうな。まあ、力の差を見せつけて心を折るという選択もある。ただ、後で徒党を組まれても困るし、情報を集められても困る。
俺はとても強いとはいえ、弱点だってあるはずだ。それを分析させないためにも、目撃者は生かしておかない方が都合が良い気がするんだよな。
今となっては、完全に人殺しの思考だよな。笑えてきそうだ。だが、そこで手を抜いて親しい人が傷つくくらいなら、俺は何度でも殺すだろう。そうあるべきだ。
さて、これからが本番だ。一応、最後の確認をしておくか。
「姉さん、メアリ、準備は良いか? 転移して、人目につきながらうろつく予定だが」
そうすることで、俺の姿を見た人から情報が流れたり、あるいは俺を狙っている人に見つかったりすることが狙いだ。
街中で襲われたら面倒ではあるのだが、流石に一対一を選ぶようなやつは少ないだろう。俺が闇魔法使いだというのは、当然敵も知っているだろうからな。
基本的には、徒党を組んで襲われるはずだ。そのためにも、人気のない場所に向かうつもりだ。そこで攻撃してもらうために。
「今更よね。さっさと片付けて、もっと訓練したいものだわ」
「メアリも、もっと魔法がうまくなりたいなあ」
ふたりとも、退屈そうにぼやいている。まあ、あまり楽しい時間にはならないだろうな。そう考えると、仕方のない部分もある。
とはいえ、やる気を出してほしくはある。鉄火場で集中が切れたりしたら、大変だからな。一応、声をかけておくか。
「あんまり良くないかもしれないが、今回も練習だと思うのはどうだ?」
「どうかしらね。ただのザコなら、何人居ても同じでしょ」
「思いっきり魔法を撃てるのなら、楽しそう!」
少なくともメアリは、気合いが入ったみたいだ。なら、言っただけの価値はあるな。しかし、カミラはつまらなさそうだな。弱い敵を殺すのは、そんなに嫌なのだろうか。
まあ、分かる部分はある。カミラの向上心は、相当なものだ。だから、自分の成長に繋がらないのは嫌なのだろう。それでも、万が一だけは避けてほしいものだが。
「そうか。まあ、油断はしないでくれよ。さあ、行くぞ」
ということで、開けた場所に向かう。すると、剣や杖などの武器を持った人間がぞろぞろとやってきた。
俺も魔法を敵にぶつけられるように、意識を切り替えていく。
「居たぞ、あいつがレックスだ! やっちまえ!」
そういえば、誰が殺したかで懸賞金の受け取りの時に揉めないだろうか。いや、どうでも良いと言えばどうでも良いのだが。少し、気になった。
いざという時には、仲間割れを誘発できるかもしれない。それなら、頭の片隅くらいには置いておいても良いかもな。
まあ、まずは敵を倒すことだよな。戦意をくじくところから始めようか。
「その程度の魔力で、俺が……」
「遅いのよ、バカ弟。あたしが、さっさと終わらせてあげるわ」
俺が舌戦を仕掛けようとしたら、その前にカミラが動き出していた。目にも止まらぬ速さでまずは一人切り裂き、また何人も切り裂いていく。
そして人が倒れだした頃、ようやく生き残った敵が反応しだす。
「なんだあれ、見えねえ……ぐわあ!」
「た、助けて……いぎい!」
背を向けて逃げ出そうとする敵も居たが、優先的にカミラが切り捨てていく。完全に、誰も逃さないつもりなのだろう。ありがたいが、覚悟が決まり過ぎじゃないか?
まあ、本来俺がやるべきことだった。それを代わらせてしまったんだから、素直に受け入れるのが道理だろうが。
カミラは、冷たい目をし続けたままだ。そのまま、動かなくなった敵を見ている。
「もう逃げ出すのね。その程度の力しかないのなら、身の程知らずにもほどがあるわよ」
「待て! レックス・ダリア・ブラック! 俺はトーマ! お前に、一騎打ちを申し込む!」
死体の影から、敵が出てきた。うまいこと、生き残ったらしい。カミラには勝てなくても、俺には勝てると判断したのだろうか。そうだとすると、間違っていると言う他ないのだが。
どうするかを考えていると、その間にカミラが前に出ていた。
「ふーん、気概のあるやつも、居るみたいね。それとも、ただの馬鹿かしら。ま、話くらいは聞いてあげてもいいわよ」
「女、お前に用はない! レックスを討って、俺は名を上げる! そして、帝国の皇帝になってやるんだ!」
そういえば、帝国は実力で成り上がれる国だったな。俺に挑むよりも、帝国に向かった方が良いと思うが。まあ、相手の行動なんてどうでも良い。どうせ死ぬ存在でしかないのだから。
「それほどできるようには見えないけどね。バカ弟、見てなさい。あたしが、確かめてあげるわ」
「ふざけるな! レックスを出せ……! くっ!」
カミラが斬りかかると、トーマとやらは剣で受け止める。とはいえ、それだけで大きく後ずさっているのだが。完全に、格付けは済んだように見える。
さて、相手はどう出てくるかな。一応、横入りできるようにはしておくか。
「……へえ。一応、今の一撃では死なないのね。思っていたよりは、見どころがあるわ。……でも、無意味よね」
「何をバカな……。この技に、対処できるか!? 三重反発剣!」
基本的な魔法と剣を組み合わせた攻撃か。3つの属性を剣に込めて、その反発を敵に叩きつける。俺の無音の闇刃を大幅に劣化させたような技だが、一般人基準では見どころのある存在と言っていいだろう。
だが、カミラは冷たい目を崩さない。まあ、どう考えても対処できるものな。そのまま、カミラは魔力を収束させて剣を振り下ろす。
「迅雷剣。これで、終わりね」
敵は、剣ごと叩き切られていった。あっけないものだったな。まあ、カミラが強いだけではあるのだろうが。もはや、三属性くらいなら勝負にすらならないか。
「そんな……。俺は、皇帝に……なる、ために……」
そのまま、敵は事切れる。周囲の様子を探ると、もう敵は見当たらなかった。ということで、カミラをねぎらうとするか。
「姉さん。少しは、手応えがあったか?」
「いいえ、全然。小手調べすらも突破できないんだもの。退屈だわ」
本当に、つまらなそうだ。声だって、やる気のないものだからな。まあ、一撃二撃で終わるような敵と戦って、退屈を感じるのは当然か。命がけの戦いなら、楽ができるのは良いことだとも思うが。
少なくとも、カミラの成長には繋がらないのだろうな。それだけは分かる。
「お姉様、ずるい! メアリの分も、残してほしかったのに!」
「ありがとう、メアリ。姉さんを巻き込まないように、気を使ってくれたんだな」
「お兄様が褒めてくれるのなら、我慢するの」
そう言いながら、メアリは抱きついてくる。本当に、可愛らしいものだ。まだまだ甘えんぼって感じだよな。そんな子に、戦わせている。罪悪感もあるが。
とはいえ、戦いの術を知らないままでは、これから先の事件で苦しむだけだろう。だから、必要なことなのだと思うしかない。
「まったく、まだ敵がいるかもしれないって、ちゃんと分かっているのかしら」
「俺の探知には、引っかかっていないが」
「ふーん、完全に気を抜いたって訳じゃないのね。ま、褒めてあげてもいいわ」
カミラは、穏やかな表情に戻った。なんだかんだで、俺のことを大事にしてくれている。今みたいなところからも伝わるよな。ありがたいことだ。
「そうだな。これ以上は、落ち着ける場所でにしようか」
「お兄様、いっぱい甘えさせて!」
「メアリったら、何もしてないじゃない」
「お姉様が敵を全部取っちゃうんだもん!」
「あまり喧嘩はしないでくれよ。きっと、これからも戦いは続くんだろうからな」
命を捨ててでも金を手に入れようとする人間なんて、いくらでも居るだろうからな。ため息を吐きたかったが、目の前の二人のために我慢した。
本当に、さっさと終わらせて、平和な日常に戻りたいものだ。心からそう思った。
ということで、計画に向けて動いていくつもりだ。事前に現地に魔力を侵食させておいて、いつでも移動できるようにしている。その気になれば、現地に入った人間を遠隔でも殺せるだろうな。敵を見分ける手段がないから、虐殺になりかねないが。
結局のところ、直接会って殺す以外の手段はないだろうな。まあ、力の差を見せつけて心を折るという選択もある。ただ、後で徒党を組まれても困るし、情報を集められても困る。
俺はとても強いとはいえ、弱点だってあるはずだ。それを分析させないためにも、目撃者は生かしておかない方が都合が良い気がするんだよな。
今となっては、完全に人殺しの思考だよな。笑えてきそうだ。だが、そこで手を抜いて親しい人が傷つくくらいなら、俺は何度でも殺すだろう。そうあるべきだ。
さて、これからが本番だ。一応、最後の確認をしておくか。
「姉さん、メアリ、準備は良いか? 転移して、人目につきながらうろつく予定だが」
そうすることで、俺の姿を見た人から情報が流れたり、あるいは俺を狙っている人に見つかったりすることが狙いだ。
街中で襲われたら面倒ではあるのだが、流石に一対一を選ぶようなやつは少ないだろう。俺が闇魔法使いだというのは、当然敵も知っているだろうからな。
基本的には、徒党を組んで襲われるはずだ。そのためにも、人気のない場所に向かうつもりだ。そこで攻撃してもらうために。
「今更よね。さっさと片付けて、もっと訓練したいものだわ」
「メアリも、もっと魔法がうまくなりたいなあ」
ふたりとも、退屈そうにぼやいている。まあ、あまり楽しい時間にはならないだろうな。そう考えると、仕方のない部分もある。
とはいえ、やる気を出してほしくはある。鉄火場で集中が切れたりしたら、大変だからな。一応、声をかけておくか。
「あんまり良くないかもしれないが、今回も練習だと思うのはどうだ?」
「どうかしらね。ただのザコなら、何人居ても同じでしょ」
「思いっきり魔法を撃てるのなら、楽しそう!」
少なくともメアリは、気合いが入ったみたいだ。なら、言っただけの価値はあるな。しかし、カミラはつまらなさそうだな。弱い敵を殺すのは、そんなに嫌なのだろうか。
まあ、分かる部分はある。カミラの向上心は、相当なものだ。だから、自分の成長に繋がらないのは嫌なのだろう。それでも、万が一だけは避けてほしいものだが。
「そうか。まあ、油断はしないでくれよ。さあ、行くぞ」
ということで、開けた場所に向かう。すると、剣や杖などの武器を持った人間がぞろぞろとやってきた。
俺も魔法を敵にぶつけられるように、意識を切り替えていく。
「居たぞ、あいつがレックスだ! やっちまえ!」
そういえば、誰が殺したかで懸賞金の受け取りの時に揉めないだろうか。いや、どうでも良いと言えばどうでも良いのだが。少し、気になった。
いざという時には、仲間割れを誘発できるかもしれない。それなら、頭の片隅くらいには置いておいても良いかもな。
まあ、まずは敵を倒すことだよな。戦意をくじくところから始めようか。
「その程度の魔力で、俺が……」
「遅いのよ、バカ弟。あたしが、さっさと終わらせてあげるわ」
俺が舌戦を仕掛けようとしたら、その前にカミラが動き出していた。目にも止まらぬ速さでまずは一人切り裂き、また何人も切り裂いていく。
そして人が倒れだした頃、ようやく生き残った敵が反応しだす。
「なんだあれ、見えねえ……ぐわあ!」
「た、助けて……いぎい!」
背を向けて逃げ出そうとする敵も居たが、優先的にカミラが切り捨てていく。完全に、誰も逃さないつもりなのだろう。ありがたいが、覚悟が決まり過ぎじゃないか?
まあ、本来俺がやるべきことだった。それを代わらせてしまったんだから、素直に受け入れるのが道理だろうが。
カミラは、冷たい目をし続けたままだ。そのまま、動かなくなった敵を見ている。
「もう逃げ出すのね。その程度の力しかないのなら、身の程知らずにもほどがあるわよ」
「待て! レックス・ダリア・ブラック! 俺はトーマ! お前に、一騎打ちを申し込む!」
死体の影から、敵が出てきた。うまいこと、生き残ったらしい。カミラには勝てなくても、俺には勝てると判断したのだろうか。そうだとすると、間違っていると言う他ないのだが。
どうするかを考えていると、その間にカミラが前に出ていた。
「ふーん、気概のあるやつも、居るみたいね。それとも、ただの馬鹿かしら。ま、話くらいは聞いてあげてもいいわよ」
「女、お前に用はない! レックスを討って、俺は名を上げる! そして、帝国の皇帝になってやるんだ!」
そういえば、帝国は実力で成り上がれる国だったな。俺に挑むよりも、帝国に向かった方が良いと思うが。まあ、相手の行動なんてどうでも良い。どうせ死ぬ存在でしかないのだから。
「それほどできるようには見えないけどね。バカ弟、見てなさい。あたしが、確かめてあげるわ」
「ふざけるな! レックスを出せ……! くっ!」
カミラが斬りかかると、トーマとやらは剣で受け止める。とはいえ、それだけで大きく後ずさっているのだが。完全に、格付けは済んだように見える。
さて、相手はどう出てくるかな。一応、横入りできるようにはしておくか。
「……へえ。一応、今の一撃では死なないのね。思っていたよりは、見どころがあるわ。……でも、無意味よね」
「何をバカな……。この技に、対処できるか!? 三重反発剣!」
基本的な魔法と剣を組み合わせた攻撃か。3つの属性を剣に込めて、その反発を敵に叩きつける。俺の無音の闇刃を大幅に劣化させたような技だが、一般人基準では見どころのある存在と言っていいだろう。
だが、カミラは冷たい目を崩さない。まあ、どう考えても対処できるものな。そのまま、カミラは魔力を収束させて剣を振り下ろす。
「迅雷剣。これで、終わりね」
敵は、剣ごと叩き切られていった。あっけないものだったな。まあ、カミラが強いだけではあるのだろうが。もはや、三属性くらいなら勝負にすらならないか。
「そんな……。俺は、皇帝に……なる、ために……」
そのまま、敵は事切れる。周囲の様子を探ると、もう敵は見当たらなかった。ということで、カミラをねぎらうとするか。
「姉さん。少しは、手応えがあったか?」
「いいえ、全然。小手調べすらも突破できないんだもの。退屈だわ」
本当に、つまらなそうだ。声だって、やる気のないものだからな。まあ、一撃二撃で終わるような敵と戦って、退屈を感じるのは当然か。命がけの戦いなら、楽ができるのは良いことだとも思うが。
少なくとも、カミラの成長には繋がらないのだろうな。それだけは分かる。
「お姉様、ずるい! メアリの分も、残してほしかったのに!」
「ありがとう、メアリ。姉さんを巻き込まないように、気を使ってくれたんだな」
「お兄様が褒めてくれるのなら、我慢するの」
そう言いながら、メアリは抱きついてくる。本当に、可愛らしいものだ。まだまだ甘えんぼって感じだよな。そんな子に、戦わせている。罪悪感もあるが。
とはいえ、戦いの術を知らないままでは、これから先の事件で苦しむだけだろう。だから、必要なことなのだと思うしかない。
「まったく、まだ敵がいるかもしれないって、ちゃんと分かっているのかしら」
「俺の探知には、引っかかっていないが」
「ふーん、完全に気を抜いたって訳じゃないのね。ま、褒めてあげてもいいわ」
カミラは、穏やかな表情に戻った。なんだかんだで、俺のことを大事にしてくれている。今みたいなところからも伝わるよな。ありがたいことだ。
「そうだな。これ以上は、落ち着ける場所でにしようか」
「お兄様、いっぱい甘えさせて!」
「メアリったら、何もしてないじゃない」
「お姉様が敵を全部取っちゃうんだもん!」
「あまり喧嘩はしないでくれよ。きっと、これからも戦いは続くんだろうからな」
命を捨ててでも金を手に入れようとする人間なんて、いくらでも居るだろうからな。ため息を吐きたかったが、目の前の二人のために我慢した。
本当に、さっさと終わらせて、平和な日常に戻りたいものだ。心からそう思った。
0
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ガチャで破滅した男は異世界でもガチャをやめられないようです
一色孝太郎
ファンタジー
前世でとあるソシャゲのガチャに全ツッパして人生が終わった記憶を持つ 13 歳の少年ディーノは、今世でもハズレギフト『ガチャ』を授かる。ガチャなんかもう引くもんか! そう決意するも結局はガチャの誘惑には勝てず……。
これはガチャの妖精と共に運を天に任せて成り上がりを目指す男の物語である。
※作中のガチャは実際のガチャ同様の確率テーブルを作り、一発勝負でランダムに抽選をさせています。そのため、ガチャの結果によって物語の未来は変化します
※本作品は他サイト様でも同時掲載しております
※2020/12/26 タイトルを変更しました(旧題:ガチャに人生全ツッパ)
※2020/12/26 あらすじをシンプルにしました
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる