208 / 370
6章 ブラック家の未来
207話 本当の意味
しおりを挟む
大変なことになってしまった。どうして、ジュリアはシモンを殺したのだろう。まずは、事情を聞かないと。
ハッキリ言って、もはやシモンの命なんてどうでもいい。下手をしたら、俺の手でジュリアを処断しないといけない。想像しただけで、震えそうだ。
ジャンに、ジュリアを呼び出してもらう。待つ間、貧乏ゆすりが止まらなかった。これは、相当焦っているな。
それにしても、笑えてしまう。人が死んでいるのに、俺の頭にあるのは計算ばかり。それも、大切な相手との関係が壊れないかだけを気にしている。なんだかんだで、俺もブラック家の血筋ということか。
まあ、まずは現状を確認しないとな。そこが分からないと、これから先への対応も考えられない。
「ジュリア、一体なにがあった?」
「レックス様の邪魔をしようとしているみたいだったから。許せなかったんだ」
頭がくらりとした。つまり、ジュリアは俺のためにシモンを殺したのか? 俺のせいで、罪を犯したのか? シモンが敵だと知っていながら、見過ごしてきたせいで。
それでも、ジュリアが罪を犯したのは事実。ただ無罪放免とは、いかない可能性が高い。
「ジュリア、分かっているのか? お前がやったことを」
「僕は、レックス様の敵を殺すって決めたんだ」
悪びれもせず、そう言う。頭が沸騰しそうになる。なぜ、俺のために罪を犯してしまったんだ。
「分かっているのか! 下手をしたら、俺の手でお前を処刑しないといけないんだぞ!」
つい、感情を抑えられなかった。涙すら、こぼれている。こんな展開なんて、望んでいなかったのに。
そんなジュリアは、こちらを見てほほえむ。そして、穏やかに語りだした。
「いいよ、レックス様になら」
その言葉を聞いて、思考が止まった。ふざけるなよ。俺は、お前を死なせるために、学校もどきを作ったわけじゃないんだ。
「シュテルはどうなる!? お前の命は、ひとりだけのものじゃないんだぞ?」
「分かってくれるよ。シュテルならね」
どうして、そんなことを言うんだ。俺がどれほどジュリアを大切に思っているか、分かってくれないのか?
いや、落ち着け。まずはシモンが何をしようとしていたか、確認しないと。流石に、嫌いだからで殺す奴じゃないはずなんだから。
「どういう経緯で殺したんだ? まずは、聞かせてくれ」
「分かったよ。あのおじさんが、マリクさんを殺そうとしていてね。だからだよ」
それなら、かばう余地はあるはずだ。最悪の事態は、避けられるかもしれない。まずは、マリクに確認しないと。
ということで、ジャンにマリクを呼び出してもらった。だが、明らかにマリクの様子がおかしい。
なんというか、ジュリアと目を合わせないようにしている? そんな気がした。
「マリク、お前はシモンに殺されそうになったと聞いたが、事実か?」
「そうですよ……」
よし、肯定された。最悪の場合は、マリクを闇の魔力で操る必要があったかもしれないからな。
とりあえず、ジュリアを死なせなくてもすむ可能性が十分に上がっただろう。
「それで、ジュリアに助けられた。合っているな?」
「ひっ……! そうです! そうですから! そこの女から、助けてください!」
こいつ、何を言っているんだ? そんな怒りが浮かんできた。ちょっと魔力の制御を失敗して、膨れ上がってしまう程度に。良くないよな。敵の前で冷静さを失ってしまえば。そして、魔力の制御を失敗してしまえば。
いくら、マリクがジュリアに助けられた上で、彼女を恐れていようとも。腹が立つのは確かだが、それで暴走してはダメだ。結果として、大事な人を守れなくなる。
頑張って落ち着こうとしていると、俺の方を見ているマリクが強く震えだした。
「あ……! こんな、こんな魔力が、当たり前にあるのか……?」
察するに、ジュリアがシモンを殺した時に出した魔力に怯えて、俺の魔力で思い出した、といったところか?
そういえば、俺達は相当な上澄みだったな。ただの魔法使いからすれば、恐ろしくても仕方ないのか。
だが、ジュリアは気を悪くしていないだろうか。そう思って視線をやると、無表情でマリクを見ていた。
「ねえ、レックス様に、感謝の一言もないってどういうこと? 命を助けられておいて?」
ジュリアは怒髪天を衝くといった様相だ。マリクを殺してしまいそうにすら感じる。流石に、無いと思いたいが。
それにしても、自分が怯えられていることは気にせず、俺に礼を言わないことに怒っている。嬉しいといえば嬉しいのだが、大丈夫だろうか。ジュリアは、自分のことを大切にできているのだろうか。
俺に殺されるのなら良いと言っていたし、本当に気になる。ジュリアの命がどれほど大切なのか、しっかりと知ってもらわないといけないな。自分で自分を大切にできないのなら、俺が困るといえば良いはずだ。そうでなければ、どうしたら良いのか分からない。
「レックス様、申し訳ありませんでした……」
マリクは土下座している。ジュリアは冷たい目でマリクを見ている。マリクの震えは収まらない。これは、とても困った状況だな。まあ、ジュリアがシモンを殺した件については、最悪の事態を避けられそうではあるのだが。
良くも悪くも、俺には力がある。そして、ミーアやリーナは味方になってくれそうだからな。チャコール家に関しては、圧力でどうにかできそうなんだ。良くない考えではあるのだが。ただ、手段を選んでいられる状況でもない。
俺は、親しい人の幸福のために生きているんだ。だから、そこだけは譲れない。他の誰かを犠牲にするとしても。
「マリク、ジュリアの罪を軽くするために、協力してもらえるな?」
「もちろんです! 俺は、おふた方を裏切りません!」
これで、とりあえずの対応はできただろう。あとは、ジュリアの心の問題をどうするかだよな。もちろん、罪を軽くするための行動だって、もっと必要ではあるのだが。
ただ、自分の命を大事にしてくれないことには、どうしようもないからな。
「ジュリア、事情は分かった。だが、軽率な行動は止めてくれ。大変なことになるんだからな」
「レックス様が困るのなら、気をつけるよ」
真剣な目で言われるが、そういうことじゃないんだよな。俺が困るとか困らないとか、些細な問題だ。ハッキリ言って、どうでもいい。いや、困っているのは確かではあるのだが。
本当に大事なのは、ジュリアが危険な目に合うかどうかなんだ。今回だって、まだ危険は完全に去ったわけじゃない。これから失策があれば、間違いなく状況は悪くなる。あるいは、失敗しなくてもダメなのかもしれない。
だからこそ、ジュリアには無茶をしてほしくないんだ。俺なんかのために、命を危険にさらしてほしくないんだ。
分かっている。ジュリアだって、俺を大切に思うからこそ、行動したのだと。それでも、違うんだ。ジュリアのいない未来に、意味なんて無いんだから。
ということで、ふたりで話をすることにした。
「ジュリア、ちょっと来てくれ。落ち着いて、話をしよう」
ジュリアはうなづいて、着いてくる。マリクは、去っていく俺達を見て、ほっと息をついている様子だった。裏切らないように、気をつけた方が良いかもしれない。ジャンやミルラにも、相談しないとな。
ただ、まずはジュリアだ。そこをしっかりしないと、俺達は前に進めないだろうからな。
ハッキリ言って、もはやシモンの命なんてどうでもいい。下手をしたら、俺の手でジュリアを処断しないといけない。想像しただけで、震えそうだ。
ジャンに、ジュリアを呼び出してもらう。待つ間、貧乏ゆすりが止まらなかった。これは、相当焦っているな。
それにしても、笑えてしまう。人が死んでいるのに、俺の頭にあるのは計算ばかり。それも、大切な相手との関係が壊れないかだけを気にしている。なんだかんだで、俺もブラック家の血筋ということか。
まあ、まずは現状を確認しないとな。そこが分からないと、これから先への対応も考えられない。
「ジュリア、一体なにがあった?」
「レックス様の邪魔をしようとしているみたいだったから。許せなかったんだ」
頭がくらりとした。つまり、ジュリアは俺のためにシモンを殺したのか? 俺のせいで、罪を犯したのか? シモンが敵だと知っていながら、見過ごしてきたせいで。
それでも、ジュリアが罪を犯したのは事実。ただ無罪放免とは、いかない可能性が高い。
「ジュリア、分かっているのか? お前がやったことを」
「僕は、レックス様の敵を殺すって決めたんだ」
悪びれもせず、そう言う。頭が沸騰しそうになる。なぜ、俺のために罪を犯してしまったんだ。
「分かっているのか! 下手をしたら、俺の手でお前を処刑しないといけないんだぞ!」
つい、感情を抑えられなかった。涙すら、こぼれている。こんな展開なんて、望んでいなかったのに。
そんなジュリアは、こちらを見てほほえむ。そして、穏やかに語りだした。
「いいよ、レックス様になら」
その言葉を聞いて、思考が止まった。ふざけるなよ。俺は、お前を死なせるために、学校もどきを作ったわけじゃないんだ。
「シュテルはどうなる!? お前の命は、ひとりだけのものじゃないんだぞ?」
「分かってくれるよ。シュテルならね」
どうして、そんなことを言うんだ。俺がどれほどジュリアを大切に思っているか、分かってくれないのか?
いや、落ち着け。まずはシモンが何をしようとしていたか、確認しないと。流石に、嫌いだからで殺す奴じゃないはずなんだから。
「どういう経緯で殺したんだ? まずは、聞かせてくれ」
「分かったよ。あのおじさんが、マリクさんを殺そうとしていてね。だからだよ」
それなら、かばう余地はあるはずだ。最悪の事態は、避けられるかもしれない。まずは、マリクに確認しないと。
ということで、ジャンにマリクを呼び出してもらった。だが、明らかにマリクの様子がおかしい。
なんというか、ジュリアと目を合わせないようにしている? そんな気がした。
「マリク、お前はシモンに殺されそうになったと聞いたが、事実か?」
「そうですよ……」
よし、肯定された。最悪の場合は、マリクを闇の魔力で操る必要があったかもしれないからな。
とりあえず、ジュリアを死なせなくてもすむ可能性が十分に上がっただろう。
「それで、ジュリアに助けられた。合っているな?」
「ひっ……! そうです! そうですから! そこの女から、助けてください!」
こいつ、何を言っているんだ? そんな怒りが浮かんできた。ちょっと魔力の制御を失敗して、膨れ上がってしまう程度に。良くないよな。敵の前で冷静さを失ってしまえば。そして、魔力の制御を失敗してしまえば。
いくら、マリクがジュリアに助けられた上で、彼女を恐れていようとも。腹が立つのは確かだが、それで暴走してはダメだ。結果として、大事な人を守れなくなる。
頑張って落ち着こうとしていると、俺の方を見ているマリクが強く震えだした。
「あ……! こんな、こんな魔力が、当たり前にあるのか……?」
察するに、ジュリアがシモンを殺した時に出した魔力に怯えて、俺の魔力で思い出した、といったところか?
そういえば、俺達は相当な上澄みだったな。ただの魔法使いからすれば、恐ろしくても仕方ないのか。
だが、ジュリアは気を悪くしていないだろうか。そう思って視線をやると、無表情でマリクを見ていた。
「ねえ、レックス様に、感謝の一言もないってどういうこと? 命を助けられておいて?」
ジュリアは怒髪天を衝くといった様相だ。マリクを殺してしまいそうにすら感じる。流石に、無いと思いたいが。
それにしても、自分が怯えられていることは気にせず、俺に礼を言わないことに怒っている。嬉しいといえば嬉しいのだが、大丈夫だろうか。ジュリアは、自分のことを大切にできているのだろうか。
俺に殺されるのなら良いと言っていたし、本当に気になる。ジュリアの命がどれほど大切なのか、しっかりと知ってもらわないといけないな。自分で自分を大切にできないのなら、俺が困るといえば良いはずだ。そうでなければ、どうしたら良いのか分からない。
「レックス様、申し訳ありませんでした……」
マリクは土下座している。ジュリアは冷たい目でマリクを見ている。マリクの震えは収まらない。これは、とても困った状況だな。まあ、ジュリアがシモンを殺した件については、最悪の事態を避けられそうではあるのだが。
良くも悪くも、俺には力がある。そして、ミーアやリーナは味方になってくれそうだからな。チャコール家に関しては、圧力でどうにかできそうなんだ。良くない考えではあるのだが。ただ、手段を選んでいられる状況でもない。
俺は、親しい人の幸福のために生きているんだ。だから、そこだけは譲れない。他の誰かを犠牲にするとしても。
「マリク、ジュリアの罪を軽くするために、協力してもらえるな?」
「もちろんです! 俺は、おふた方を裏切りません!」
これで、とりあえずの対応はできただろう。あとは、ジュリアの心の問題をどうするかだよな。もちろん、罪を軽くするための行動だって、もっと必要ではあるのだが。
ただ、自分の命を大事にしてくれないことには、どうしようもないからな。
「ジュリア、事情は分かった。だが、軽率な行動は止めてくれ。大変なことになるんだからな」
「レックス様が困るのなら、気をつけるよ」
真剣な目で言われるが、そういうことじゃないんだよな。俺が困るとか困らないとか、些細な問題だ。ハッキリ言って、どうでもいい。いや、困っているのは確かではあるのだが。
本当に大事なのは、ジュリアが危険な目に合うかどうかなんだ。今回だって、まだ危険は完全に去ったわけじゃない。これから失策があれば、間違いなく状況は悪くなる。あるいは、失敗しなくてもダメなのかもしれない。
だからこそ、ジュリアには無茶をしてほしくないんだ。俺なんかのために、命を危険にさらしてほしくないんだ。
分かっている。ジュリアだって、俺を大切に思うからこそ、行動したのだと。それでも、違うんだ。ジュリアのいない未来に、意味なんて無いんだから。
ということで、ふたりで話をすることにした。
「ジュリア、ちょっと来てくれ。落ち着いて、話をしよう」
ジュリアはうなづいて、着いてくる。マリクは、去っていく俺達を見て、ほっと息をついている様子だった。裏切らないように、気をつけた方が良いかもしれない。ジャンやミルラにも、相談しないとな。
ただ、まずはジュリアだ。そこをしっかりしないと、俺達は前に進めないだろうからな。
0
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる