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1章 レックスの道
35話 黒幕の元へ
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何者かに、ウェスが襲われている。贈った黒曜が発砲されたという状況が伝えてくれる。やはり、護身用の武器を与えて正解だった。
とはいえ、状況が分からない。ウェスは敵を倒せたのか? それとも、追い詰められているのか? まだ動きがあるから、おそらく戦闘は続いているのだろうが。
「どうしたの、レックス君?」
「黙れ。今はそれどころじゃない。気が散るんだよ」
口が悪いのは自覚している。演技にしても、下手な言い回しだった。やはり、俺も焦っているようだな。ハッキリ言って、暴言じゃないか。だが、説明している時間もない。
「何かあったのなら、手伝いますよ?」
「俺がどうにかする。集中の邪魔をするな」
「分かりました。がんばってください」
王女姉妹が好意的で助かったな。訳が分からないことを言っていると思われてもおかしくなかったし、不快に思われても仕方なかった。
とりあえず、王女姉妹は見守ってくれているので、ウェスの状態に集中できる。とはいえ、ここから何ができる? 王宮と実家は離れている。流石に、ここからウェスの敵に攻撃を仕掛けることは難しいだろう。
「黒曜とウェスの気配が離れた。まずいな」
もしかしたら、ウェスに何かあったのかもしれない。この場に居ながら、あの子に対してできること。武器のように、呼び出せたりしないか? あの子には、俺の魔力を侵食させているから。いや、空中を運ぶだけなら無理がある。どうにかして、転移でもさせられたら。
いや、試してみるか。まずは、俺の剣である誓いの剣で実験をした。空間を飛び越えて俺の元へやってくるイメージ。成功した。
もしかしたら、人相手なら難しいのかもしれない。放っておいても、ウェスは助かるのかもしれない。何が最善策かは分からない。それでも、あの子が傷ついている声が聞こえたような気がした。だから、決めた。俺の元へと呼び寄せると。
「来い! ウェス!」
あの子を傷つけずに俺の元へ呼び寄せる感覚で、ウェスに侵食した魔力を経由して呼び寄せる。すぐに俺のもとに現れた。どう見ても殴られた跡だらけで、俺の判断は正解だったのだと理解できた。
「ご、ご主人さま……?」
「どうしたの、その子。ボロボロじゃない!」
いきなり目の前に人が現れたのに、ミーアは冷静だな。ウェスの傷に目が行くのか。やはり、優しい人だ。だが、今はウェスを優先しなければ。
「ご、ごめんなさい、ご主人さま……黒曜、取られちゃいました……」
「お前ごときが気にすることじゃない。道具なんて、作り直せば良い」
実際、どう考えてもウェスの命のほうが大切だ。たかが道具を奪われないために、この子が傷ついた。そんな想像をして、心が傷んでしまう。実際のところがどうなのかは、分からないのだが。
「それよりも、治療をしないと! 癒やしの光! これで、大丈夫ね」
ミーアから光がウェスに流れて、ケガが癒やされていく。俺が治療するつもりだったが、治ったのなら誰の手であっても問題ないな。ミーアには感謝したいところだ。ウェスを助けてくれたのだからな。
「いったいどこから、この子はやって来たんですか?」
「俺の家から、呼び寄せたんだよ」
とりあえず、ごまかす手段が思いつかなかったので、正直に言う。だが、荒唐無稽だと思われてもおかしくないだろうな。だが、どう思われようと構わない。ウェスの命が助かったという事実があるのだから。
実際のところ、ウェスが殺されるほど危険だったのかは分からない。それでも、殴られている最中みたいな様子だったからな。これ以上傷つくことを避けられたというだけで、十分だろう。
「あ、ありがとうございます、ご主人さま。わたしを助けてくれたんですね」
「メイド服ってことは、レックス君のメイドってことよね。その子が襲われたってこと?」
「そうみたいですね。私達の計画は、余計なお世話だったのかもしれません」
「……計画? 何の話だ?」
まあ、俺を罠にハメようとしたのだとは思っていない。そのあたりは信用している。だから、落ち着いて聞くことができた。ウェスも無事だったからな。
「王家の方で、ブラック家を調査しようと思ったのよ」
「ですが、黒幕はレックスさんが居ない状況を好機と考えたみたいですね」
そうだろうな。ブラック家の人間は、少なくとも戦闘では俺には勝てない。それは純然たる事実だ。だから、俺が居ない間に何かをしようとしたのだろう。王女姉妹の行動は裏目に出たかもしれないが、恨む気はない。もっと悪い状況で、俺の親しい人に危険が及ぶ可能性もあったのだから。
例えば、俺の魔力を侵食させていない、アリアが襲われるとか。そうなれば、ウェスのように呼び出すことすらできなかった。だから、今の状況はベストとはいかずとも、ベターではあったはずだ。
「そうか。ウェス、誰に襲われた?」
「は、はい。顔を隠した、黒髪の人です。ブラック家の、誰か……」
やはり、兄か父、弟の誰かだろう。その中で一番疑わしいのは、兄なのだが。まあ、何でも良い。誰でも良い。とにかく、もはや俺の敵だ。それだけがハッキリしていれば良い。
「やっぱり、当主になるレックス君が憎かったのかしら。それとも、闇魔法に目覚めたことに対する嫉妬かしら」
当主になる俺という考えだと、兄であるオリバー以外にありえない。長男だから、元々は当主になる予定だったという事実。父になぜ自分が当主になれないのかと言っていた事実。それらがあるからな。
「いずれにせよ、レックスさんの周囲が危険ですね。他に狙われそうな人は居ますか?」
「姉と、妹くらいだな。メイドはこっちに連れてきているからな」
「ああ、あのエルフさん。じゃあ、お姉さんと妹さんの状況は分かる?」
「今のところ、戦闘はしていないようだな」
「なら、こちらで手伝えることは少なそうですね。今から、ブラック家に軍勢を向かわせるのは難しいですし」
誰が黒幕かも分かっていないのだから、判断も難しいだろう。だから、俺が対処するべきことだ。闇魔法を使えば、どうにかできる手段はある。黒曜は、今でも移動している。つまり、誰かが持っているということだ。
だから、その位置を探れば、ウェスを襲った犯人がどこにいるのかは分かるはずだ。後は、そこにいる人間を倒すだけ。
「問題ない。俺ひとりで、どうにかしてみせる。ミーア、リーナ、この子を預かっていてくれ」
「分かったわ! エルフのメイドさんも、こっちで保護しておくわね!」
「任せてください。レックスさんへの恩の分は、働きますから」
王女姉妹なら、安心してアリアとウェスを任せることができる。だから、俺は黒幕をどうにかすることに集中すれば良い。
「さて、ウェスを呼び出した要領で、向こうへ移動してやれば良い。幸い、敵は黒曜を持っているようだからな」
そうして、俺は黒幕の元へ転移していく。そこには、黒曜を持ったオリバーがいた。つまり、犯人は決まったようなものだな。
「なっ、レックス! 一体どこから現れたんだ!」
「オリバー兄さん、あなたが、俺の敵だったか。……残念だよ」
できれば、仲良くしたいものだったが。ウェスやカミラ、フェリシアを傷つけた罪は、絶対に許しはしない。
とはいえ、状況が分からない。ウェスは敵を倒せたのか? それとも、追い詰められているのか? まだ動きがあるから、おそらく戦闘は続いているのだろうが。
「どうしたの、レックス君?」
「黙れ。今はそれどころじゃない。気が散るんだよ」
口が悪いのは自覚している。演技にしても、下手な言い回しだった。やはり、俺も焦っているようだな。ハッキリ言って、暴言じゃないか。だが、説明している時間もない。
「何かあったのなら、手伝いますよ?」
「俺がどうにかする。集中の邪魔をするな」
「分かりました。がんばってください」
王女姉妹が好意的で助かったな。訳が分からないことを言っていると思われてもおかしくなかったし、不快に思われても仕方なかった。
とりあえず、王女姉妹は見守ってくれているので、ウェスの状態に集中できる。とはいえ、ここから何ができる? 王宮と実家は離れている。流石に、ここからウェスの敵に攻撃を仕掛けることは難しいだろう。
「黒曜とウェスの気配が離れた。まずいな」
もしかしたら、ウェスに何かあったのかもしれない。この場に居ながら、あの子に対してできること。武器のように、呼び出せたりしないか? あの子には、俺の魔力を侵食させているから。いや、空中を運ぶだけなら無理がある。どうにかして、転移でもさせられたら。
いや、試してみるか。まずは、俺の剣である誓いの剣で実験をした。空間を飛び越えて俺の元へやってくるイメージ。成功した。
もしかしたら、人相手なら難しいのかもしれない。放っておいても、ウェスは助かるのかもしれない。何が最善策かは分からない。それでも、あの子が傷ついている声が聞こえたような気がした。だから、決めた。俺の元へと呼び寄せると。
「来い! ウェス!」
あの子を傷つけずに俺の元へ呼び寄せる感覚で、ウェスに侵食した魔力を経由して呼び寄せる。すぐに俺のもとに現れた。どう見ても殴られた跡だらけで、俺の判断は正解だったのだと理解できた。
「ご、ご主人さま……?」
「どうしたの、その子。ボロボロじゃない!」
いきなり目の前に人が現れたのに、ミーアは冷静だな。ウェスの傷に目が行くのか。やはり、優しい人だ。だが、今はウェスを優先しなければ。
「ご、ごめんなさい、ご主人さま……黒曜、取られちゃいました……」
「お前ごときが気にすることじゃない。道具なんて、作り直せば良い」
実際、どう考えてもウェスの命のほうが大切だ。たかが道具を奪われないために、この子が傷ついた。そんな想像をして、心が傷んでしまう。実際のところがどうなのかは、分からないのだが。
「それよりも、治療をしないと! 癒やしの光! これで、大丈夫ね」
ミーアから光がウェスに流れて、ケガが癒やされていく。俺が治療するつもりだったが、治ったのなら誰の手であっても問題ないな。ミーアには感謝したいところだ。ウェスを助けてくれたのだからな。
「いったいどこから、この子はやって来たんですか?」
「俺の家から、呼び寄せたんだよ」
とりあえず、ごまかす手段が思いつかなかったので、正直に言う。だが、荒唐無稽だと思われてもおかしくないだろうな。だが、どう思われようと構わない。ウェスの命が助かったという事実があるのだから。
実際のところ、ウェスが殺されるほど危険だったのかは分からない。それでも、殴られている最中みたいな様子だったからな。これ以上傷つくことを避けられたというだけで、十分だろう。
「あ、ありがとうございます、ご主人さま。わたしを助けてくれたんですね」
「メイド服ってことは、レックス君のメイドってことよね。その子が襲われたってこと?」
「そうみたいですね。私達の計画は、余計なお世話だったのかもしれません」
「……計画? 何の話だ?」
まあ、俺を罠にハメようとしたのだとは思っていない。そのあたりは信用している。だから、落ち着いて聞くことができた。ウェスも無事だったからな。
「王家の方で、ブラック家を調査しようと思ったのよ」
「ですが、黒幕はレックスさんが居ない状況を好機と考えたみたいですね」
そうだろうな。ブラック家の人間は、少なくとも戦闘では俺には勝てない。それは純然たる事実だ。だから、俺が居ない間に何かをしようとしたのだろう。王女姉妹の行動は裏目に出たかもしれないが、恨む気はない。もっと悪い状況で、俺の親しい人に危険が及ぶ可能性もあったのだから。
例えば、俺の魔力を侵食させていない、アリアが襲われるとか。そうなれば、ウェスのように呼び出すことすらできなかった。だから、今の状況はベストとはいかずとも、ベターではあったはずだ。
「そうか。ウェス、誰に襲われた?」
「は、はい。顔を隠した、黒髪の人です。ブラック家の、誰か……」
やはり、兄か父、弟の誰かだろう。その中で一番疑わしいのは、兄なのだが。まあ、何でも良い。誰でも良い。とにかく、もはや俺の敵だ。それだけがハッキリしていれば良い。
「やっぱり、当主になるレックス君が憎かったのかしら。それとも、闇魔法に目覚めたことに対する嫉妬かしら」
当主になる俺という考えだと、兄であるオリバー以外にありえない。長男だから、元々は当主になる予定だったという事実。父になぜ自分が当主になれないのかと言っていた事実。それらがあるからな。
「いずれにせよ、レックスさんの周囲が危険ですね。他に狙われそうな人は居ますか?」
「姉と、妹くらいだな。メイドはこっちに連れてきているからな」
「ああ、あのエルフさん。じゃあ、お姉さんと妹さんの状況は分かる?」
「今のところ、戦闘はしていないようだな」
「なら、こちらで手伝えることは少なそうですね。今から、ブラック家に軍勢を向かわせるのは難しいですし」
誰が黒幕かも分かっていないのだから、判断も難しいだろう。だから、俺が対処するべきことだ。闇魔法を使えば、どうにかできる手段はある。黒曜は、今でも移動している。つまり、誰かが持っているということだ。
だから、その位置を探れば、ウェスを襲った犯人がどこにいるのかは分かるはずだ。後は、そこにいる人間を倒すだけ。
「問題ない。俺ひとりで、どうにかしてみせる。ミーア、リーナ、この子を預かっていてくれ」
「分かったわ! エルフのメイドさんも、こっちで保護しておくわね!」
「任せてください。レックスさんへの恩の分は、働きますから」
王女姉妹なら、安心してアリアとウェスを任せることができる。だから、俺は黒幕をどうにかすることに集中すれば良い。
「さて、ウェスを呼び出した要領で、向こうへ移動してやれば良い。幸い、敵は黒曜を持っているようだからな」
そうして、俺は黒幕の元へ転移していく。そこには、黒曜を持ったオリバーがいた。つまり、犯人は決まったようなものだな。
「なっ、レックス! 一体どこから現れたんだ!」
「オリバー兄さん、あなたが、俺の敵だったか。……残念だよ」
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