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1章 レックスの道
32話 警戒すべき相手
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カミラやフェリシアが襲撃されて、俺は警戒を高めていた。何者かが、俺に罪を着せようとしている。それが理解できて、一歩前進といったところではある。
だが、許しがたい。俺を攻撃するためだけに、カミラやフェリシアを危険にさらしたのだから。何が何でも、落とし前をつけさせてやる。
黒幕の候補は、相変わらず父と兄、弟だ。だからこそ、近づけないでいる。怪しんでいると思われたら、もっと直接的な行動に出るかもしれない。そこで巻き込まれる人間が、俺の親しい人である可能性は少なくない。
誰かを危険に巻き込まず、それでいて犯人を追い詰める手段を探して、悪戦苦闘していた。
そんな中、父から呼び出しを受けることがあった。なにか確認できないか、様子をうかがう。
「レックス、王宮から呼び出しだ。私は着いていけないから、アリアに世話を任せる」
それだけが伝えられて、馬車で王宮に向かうことになった。
「レックス様。道中、よろしくお願いしますね」
「ああ。俺が快適に過ごせるように尽くせよ」
「もちろんです。レックス様には、全力でお仕えします」
アリアの世話を受けながらの道中はとても快適で、俺のメイドでいてくれて良かったと、強く感謝することになった。
実際、アリアは俺が転生した時から俺の世話役で、出会えたのには運の要素が強いんだよな。俺が関係を構築した訳ではないからな。父か母かは知らないが、良いメイドを付けてくれたものだ。
しばらく経って王宮に到着し、玉座の間へと向かう。そこには、国王アルフォンスがいた。俺は王の前まで進んでいき、ひざまずく。
「レックスよ、よく参ったな。実は、ブラック家の紋章を持った人間が、王宮の襲撃を計画していてな。下手人を尋問すれば、レックスに依頼されたと申すのだ。事実か?」
また、俺の名前を使って誰かを襲撃したやつが居る。状況からして、王女姉妹が危なかったのかもしれない。そう考えると、怒りで震えそうになる。俺の知り合いを危険にさらす人間は、絶対に許せない。
それに、いま俺は追い詰められているのかもしれない。王宮を襲撃した犯人になってしまえば、流石に極刑だろう。まずは、今の状況を乗り越える必要があるだろう。
「信用できないかもしれませんが、私ではありません」
「ああ。分かっている。余が同じ手段を取るならば、自分の名前で依頼を出したりしない。そして、レックスは同じことを考えるだろうな。少なくとも、自らの名で事件を起こすほど愚かではない」
アリアを連れて逃げ出すことすら覚悟していたのだが、思い過ごしで済みそうだ。俺が高く評価されているようで、疑問もあるが。まあ、実際のところ、俺が王宮を襲撃する手段を考えるなら名を隠すというのは、同感ではあるが。つまり、王だけあって人を見る目があるのかもしれない。
『デスティニーブラッド』でも、主人公の実力を早々に見抜いた人間だからな。それを考えれば、肩書きだけで人を判断する人間じゃないことは確定している。
「信じていただき、感謝の極みであります」
「余、個人としては、レックスには期待しておるのだ。我が娘たちの仲を取り持ってくれたお前には」
まあ、原作でも、娘たちが争う光景に心を痛めていたからな。とはいえ、有効な対策を打てなかった失策もあるのだが。そのあたり、優秀なところと、そうでもないところが混ざっているよな。
「ありがとうございます」
「手段が雑だったから、王宮には犠牲者が出なかった。だが、厄介な問題があるようだな」
「……」
俺の身の回りで、不穏な事態が起こっている。それは確かだ。だが、どう返答したものか。
「余としても、状況は理解できている。レックス、お前に罪を着せたい人間が居るのだろう」
「承知しています」
「そして、その人間はお前の近くにいる。少なくとも、ブラック家の紋章を持ち出せる立ち位置だ」
「はい。つまり、私の親族という事ですね」
「その可能性が高い。レックスよ、気をつけるのだぞ」
「かしこまりました」
俺の疑いが晴れているのは、ありがたいな。黒幕に対して、どう行動するのか。できれば相談したくはあるが。こちらから問いかけても良いものだろうか。
「せっかく王宮に来たのだから、我が娘たちと交流していくが良い。ミーア達も、楽しみにしていたのだ」
これは、タイミングを逃してしまったな。だが、王女姉妹と遊べるということは、本気で疑われていない証明だ。俺が黒幕だと思っているのなら、愛する娘には近づけないだろうからな。
「承知いたしました」
「しばらくは、王宮に滞在していろ。娘たちにも準備があるからな。明日からとなるだろう」
ということで、しばらく暇になった。なので、アリアと交流を進めていくことにする。
「アリア、お前は弓と魔法を使えると言っていたな。見せてみろ」
「もちろんです。では、訓練場に向かいましょう」
原作では登場しないから、どんな能力かは知らないんだよな。状況から考えるに、エルフだから俺の母に殺されたのだろうが。いま考えても、とんでもない話だ。若返るために、エルフの血を浴びるなどと。
とりあえず、俺の魔法で母の若返りは実現できている。だから、しばらくは安心できるはずだ。それでも、警戒しておかないとな。万が一にも、アリアを殺させる訳にはいかないのだから。
訓練場に向かうと、アリアは弓を取り出す。以前にも、弓と魔法を使えるという話は雑談で聞いた。とはいえ、どの程度なのかは分からない。どんなものか、気になるよな。
「さて、お前の実力は、どのようなものだ」
「レックス様、あそこの的のところで、立っていてくださいますか」
「当てるつもりか? ここからでは、見ることすら難しいが」
「私にとっては、簡単なことでございます」
かなり遠くまで歩いていき、的の近くで待っていると、2本の矢が放たれた。そして、1本目が中心にあたり、その次は1本目の矢に突き刺さった。ここからでは、アリアの姿が点にしか見えない。そんな距離でも、ど真ん中に当てる。恐るべき技術だと、すぐに理解できた。
風を感じたから、おそらくは風の魔法で矢を操っているのだろう。それを考えても、とんでもない技だ。凄まじい人間をメイドにしているのだと、感動していた。
「どうでしたか、レックス様」
「まさか、中心に2本連続で当てるとはな。やるじゃないか」
「お褒めいただき、光栄です。レックス様が望むのなら、この力を用いさせてください。私の長弓ならば、暗殺とて容易です」
暗殺か。あまり好ましい手段とは言えないな。それに、アリアに人殺しをさせたい訳ではない。どうせ殺すのなら、他人に責任を負わせたくない。そんな考えがあった。
「俺は最強だから、お前に戦わせる必要はない」
「お気遣いいただき、ありがとうございます。私の全ては、あなた様のために。これは、レックス様の生が続く限りでございます」
アリアの顔は、とても穏やかなものだった。きっと、良い主だと思われているのだろう。これからも、彼女にとって良き主人でいられるように、努力を続けていかないとな。
それはさておき、明日は王女姉妹との交流だ。久しぶりに会える相手だということもあって、とても楽しみだな。
だが、許しがたい。俺を攻撃するためだけに、カミラやフェリシアを危険にさらしたのだから。何が何でも、落とし前をつけさせてやる。
黒幕の候補は、相変わらず父と兄、弟だ。だからこそ、近づけないでいる。怪しんでいると思われたら、もっと直接的な行動に出るかもしれない。そこで巻き込まれる人間が、俺の親しい人である可能性は少なくない。
誰かを危険に巻き込まず、それでいて犯人を追い詰める手段を探して、悪戦苦闘していた。
そんな中、父から呼び出しを受けることがあった。なにか確認できないか、様子をうかがう。
「レックス、王宮から呼び出しだ。私は着いていけないから、アリアに世話を任せる」
それだけが伝えられて、馬車で王宮に向かうことになった。
「レックス様。道中、よろしくお願いしますね」
「ああ。俺が快適に過ごせるように尽くせよ」
「もちろんです。レックス様には、全力でお仕えします」
アリアの世話を受けながらの道中はとても快適で、俺のメイドでいてくれて良かったと、強く感謝することになった。
実際、アリアは俺が転生した時から俺の世話役で、出会えたのには運の要素が強いんだよな。俺が関係を構築した訳ではないからな。父か母かは知らないが、良いメイドを付けてくれたものだ。
しばらく経って王宮に到着し、玉座の間へと向かう。そこには、国王アルフォンスがいた。俺は王の前まで進んでいき、ひざまずく。
「レックスよ、よく参ったな。実は、ブラック家の紋章を持った人間が、王宮の襲撃を計画していてな。下手人を尋問すれば、レックスに依頼されたと申すのだ。事実か?」
また、俺の名前を使って誰かを襲撃したやつが居る。状況からして、王女姉妹が危なかったのかもしれない。そう考えると、怒りで震えそうになる。俺の知り合いを危険にさらす人間は、絶対に許せない。
それに、いま俺は追い詰められているのかもしれない。王宮を襲撃した犯人になってしまえば、流石に極刑だろう。まずは、今の状況を乗り越える必要があるだろう。
「信用できないかもしれませんが、私ではありません」
「ああ。分かっている。余が同じ手段を取るならば、自分の名前で依頼を出したりしない。そして、レックスは同じことを考えるだろうな。少なくとも、自らの名で事件を起こすほど愚かではない」
アリアを連れて逃げ出すことすら覚悟していたのだが、思い過ごしで済みそうだ。俺が高く評価されているようで、疑問もあるが。まあ、実際のところ、俺が王宮を襲撃する手段を考えるなら名を隠すというのは、同感ではあるが。つまり、王だけあって人を見る目があるのかもしれない。
『デスティニーブラッド』でも、主人公の実力を早々に見抜いた人間だからな。それを考えれば、肩書きだけで人を判断する人間じゃないことは確定している。
「信じていただき、感謝の極みであります」
「余、個人としては、レックスには期待しておるのだ。我が娘たちの仲を取り持ってくれたお前には」
まあ、原作でも、娘たちが争う光景に心を痛めていたからな。とはいえ、有効な対策を打てなかった失策もあるのだが。そのあたり、優秀なところと、そうでもないところが混ざっているよな。
「ありがとうございます」
「手段が雑だったから、王宮には犠牲者が出なかった。だが、厄介な問題があるようだな」
「……」
俺の身の回りで、不穏な事態が起こっている。それは確かだ。だが、どう返答したものか。
「余としても、状況は理解できている。レックス、お前に罪を着せたい人間が居るのだろう」
「承知しています」
「そして、その人間はお前の近くにいる。少なくとも、ブラック家の紋章を持ち出せる立ち位置だ」
「はい。つまり、私の親族という事ですね」
「その可能性が高い。レックスよ、気をつけるのだぞ」
「かしこまりました」
俺の疑いが晴れているのは、ありがたいな。黒幕に対して、どう行動するのか。できれば相談したくはあるが。こちらから問いかけても良いものだろうか。
「せっかく王宮に来たのだから、我が娘たちと交流していくが良い。ミーア達も、楽しみにしていたのだ」
これは、タイミングを逃してしまったな。だが、王女姉妹と遊べるということは、本気で疑われていない証明だ。俺が黒幕だと思っているのなら、愛する娘には近づけないだろうからな。
「承知いたしました」
「しばらくは、王宮に滞在していろ。娘たちにも準備があるからな。明日からとなるだろう」
ということで、しばらく暇になった。なので、アリアと交流を進めていくことにする。
「アリア、お前は弓と魔法を使えると言っていたな。見せてみろ」
「もちろんです。では、訓練場に向かいましょう」
原作では登場しないから、どんな能力かは知らないんだよな。状況から考えるに、エルフだから俺の母に殺されたのだろうが。いま考えても、とんでもない話だ。若返るために、エルフの血を浴びるなどと。
とりあえず、俺の魔法で母の若返りは実現できている。だから、しばらくは安心できるはずだ。それでも、警戒しておかないとな。万が一にも、アリアを殺させる訳にはいかないのだから。
訓練場に向かうと、アリアは弓を取り出す。以前にも、弓と魔法を使えるという話は雑談で聞いた。とはいえ、どの程度なのかは分からない。どんなものか、気になるよな。
「さて、お前の実力は、どのようなものだ」
「レックス様、あそこの的のところで、立っていてくださいますか」
「当てるつもりか? ここからでは、見ることすら難しいが」
「私にとっては、簡単なことでございます」
かなり遠くまで歩いていき、的の近くで待っていると、2本の矢が放たれた。そして、1本目が中心にあたり、その次は1本目の矢に突き刺さった。ここからでは、アリアの姿が点にしか見えない。そんな距離でも、ど真ん中に当てる。恐るべき技術だと、すぐに理解できた。
風を感じたから、おそらくは風の魔法で矢を操っているのだろう。それを考えても、とんでもない技だ。凄まじい人間をメイドにしているのだと、感動していた。
「どうでしたか、レックス様」
「まさか、中心に2本連続で当てるとはな。やるじゃないか」
「お褒めいただき、光栄です。レックス様が望むのなら、この力を用いさせてください。私の長弓ならば、暗殺とて容易です」
暗殺か。あまり好ましい手段とは言えないな。それに、アリアに人殺しをさせたい訳ではない。どうせ殺すのなら、他人に責任を負わせたくない。そんな考えがあった。
「俺は最強だから、お前に戦わせる必要はない」
「お気遣いいただき、ありがとうございます。私の全ては、あなた様のために。これは、レックス様の生が続く限りでございます」
アリアの顔は、とても穏やかなものだった。きっと、良い主だと思われているのだろう。これからも、彼女にとって良き主人でいられるように、努力を続けていかないとな。
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