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92.対策
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サリアは部屋には入っても、立ったまま話を聞くつもりだったらしい。
だけどすでに、聖者様とダンが並んだベッドに対面する形で座って話をしている。
この辺りもまだ田舎だから、教会で用意出来る客室なんてベッドがあれば十分だ。椅子なんて置いていない。
真剣な顔で話を聞いていた聖者様も、ルルビィの姿に目を留めると表情を和らげて自分の隣をぽんと叩く。そしてルルビィは当たり前のように微笑んでそこに座ってしまった。
サリアは諦めたように小さく溜息をつくと、ダンの隣に座る。
「こっちでいいのか?」
驚いたようにダンが少し身を引く。僕も意外だった。
以前は何となく使徒として見つけられた順で座っていたけど、ルルビィと友達宣言してからは、ほとんどサリアはルルビィの隣に座っていたからだ。
「いいのよ、こっちのほうが見張りやすいでしょ。頭を撫でるくらいはともかく、腰に手を回したりは禁止ですからね!」
サリアはすっかり、友達兼保護者のようになってしまっている。友達になったときはダンでもあまりルルビィに近付くことが出来なかったら、座る位置については元に戻っただけとも言えるけど。
「そうだな、うっかり昔と同じような触り方をしてしまうから、気が付いたら言ってくれ」
聖者様は悪びれる様子もない。
「えっ…注意したら、ちゃんと聞くつもりがあったんですか?」
自分から言っておいて、サリアは聖者様の返答に対して意外そうに眼を見開いた。
「いや俺としては、子ども扱いしてるところを直して、ちゃんと女性扱いしたいんだよ。なるほど、腰に手を回すのは女性扱いだな」
まるで違う目的で注意を聞いていた聖者様に、サリアは肩を落として溜息をつく。
ルルビィはそれには申し訳なさそうにしながらも、女性扱いしたいという聖者様の気持ちは嬉しいらしい。
「そんなに急に変えなくても、少しずつ自然に変わっていけばいいと思うんです…でも、あの…恋人と婚約者だと、接し方にどう線引きするんでしょう…?」
聖者様たちは恋愛からやり直したいという話から、婚約継続をどうするのかまだ決めていない。
改めて聞かれて、サリアも困惑した顔を見せる。
「線引きって…え、一般的にはどうなの?」
男女間の距離に対するサリアの基準は、未婚か既婚か、くらいだ。
それに幼少時に婚約することもあるような家柄だから、婚約もしていない恋人というものは、それこそ物語や小説でしか知らないのかもしれない。
話を振られたダンも、狼狽えてさらに体を退く。
「どうって…庶民は婚約式なんてしねぇから、いつからが婚約ってことになるんだ? 教義的には良くねぇんだろうけど、子どもが出来てから結婚決めるってのもたまにいるし…」
「はぁ?! それは論外よ!!」
何だか違う方向に話が白熱し始める。
口を挟めないでいると、マリスが近づいて来た。
「ライルさん…今からでも、礼拝堂で神に祈ってみてはいかがでしょう」
逸れた話に、呆れているらしい。
頼る相手としては、確かに神が一番力はあるんだろうけど。
「それは母さんがやるよ。…僕はみんなと話がしたいんだ」
礼拝堂は、神に祈りを捧げたい人たちのために、基本的にはいつでも開放している。
母さんも時間があれば、よく礼拝堂で祈りを捧げていた。
今にして思えば、信徒の祈りというよりは、愛する神に日々のことを語りかけていたんじゃないだろうか。何の返事も聞こえはしないのに。
神への祈りは、願いを叶えて欲しいとか、返事があることを期待してするものじゃない。神に感謝を伝えるものだと教会では教えられる。それが信仰心を高めることにもなるんだろう。
母さんには違う意味があったとしても、僕の感覚はそう簡単には変わらない。
ここでみんなと話すことが、神に祈るよりいい結果になるとは限らない。だけどどうにもならなければ、僕はこの旅から離れてでもリュラの側にずっといるつもりだ。
ただ、それが最善じゃないのも分かっている。そんなことをしても母さんの言う通り、1人で見守り続けるのは無理だ。ルシウスはいくらでも僕の隙をつけるだろう。
神ならそれに対抗できるだろうし、もうそれに備えているかもしれない。
だけど何も伝えて来ないのに、期待して待っていることも出来ない。
そして他にも気にかかることがいくつかある。ルシウスは、審判の魔法に対して嘘を判定させない話し方を心得ていたし、神について語るときには悪意を感じられなかった。むしろ神具を失ったことに寂しささえ感じられて、そんなルシウスの本音をもっとちゃんと聞いてみたいとも思う。
そして、僕の素性や魔法を知った上で一緒に旅をしたみんなとの話は、こんなふうに方向がずれてしまうのも、それはそれで楽しかった。
だからちゃんと、今起きていることを話しておきたい。
「僕は2人で約束したときから婚約者だと思ってるよ。その婚約者にも関係がある話をしたいんだけど」
昨夜から神経が張り詰めていた僕には、みんなのそんなずれた話をもう少し聞いていたい気持ちもあったけど。やっぱりまだ焦りもある。
「ああ、そうだ。又聞きの俺より、まずはライルが直接話してくれ」
一番話題をずらした聖者様が、気を取り直すように咳払いして座るように促す。
単に欲に忠実だった気もするけど、もしかしたら僕の焦りを和らげるつもりもあったんだろうか。
それは分からないままに、僕も元の並びだったサリアの隣に腰を下ろす。ここからなら、みんなの顔を見ながら話しも出来るし、丁度いい。
「まずは昨夜のことだけど…」
要点を絞って話せるほど、僕も頭の中で整理が出来ていない。
そうやって、順を追ってありのままを伝えることにした。
話し終えると、やっぱりみんな自分たちにどうにか出来る問題じゃない、という途方に暮れた顔をする。
…サリアを除いて。
「ルシウスがどんな感じだったのかもっと詳しく…ああ、それよりその幻影体っていうのも見せてよ!」
未知の情報に目を輝かせるサリアに、ダンが脱力して笑った。
「そういや使徒だって言われたときも、ルルビィさんの選眼とか俺の能力に興味津々だったよなぁ」
驚きよりも好奇心が勝るその勢いに、僕も苦笑しながら自分の幻影体を出して、目の前に立たせた。
「へぇ、ちゃんと実体あるのね」
みんながまずはいろんな角度から眺めようとするのに対して、サリアはいきなり腕をつついたりしている。
「そのように錯覚しているだけですわ!」
「ライルさんでも、この質量の物質を創り出すのは無理ですよ。魔法ではなく奇跡の領分になります」
幻妖精たちが説明することに、今さら僕自身も納得した。
「ああ、だから飲食とかは出来ないんだ」
感覚で魔法を使っているから、どうしてこうなっているかという類いのことが未だに理解出来ていない。
こんなところが、ルシウスに見くびられてもいるんだろう。
「この際だから、どんな魔法が使えるのか全部説明してよ。何が出来るか分からないと、対策の立てようもないでしょ」
「えっと…ルシウスがこれを動かしてたらしい感覚共有っていうのは、相手が見たり聞いたりしたことが自分にも分かって…」
感覚共有の説明だけでも、かなり手間取る。
マリスが見かねたように口を挟んでくれた。
「十大天使並みに使えると仮定しても、全部の説明は難しいですよ。知っている人物の名前と素性を全て挙げるようなものでしょう。それも直接の知人だけではなく、歴史や書物で知っているだけの人物まで」
それはかなり的確な表現だと思う。全部挙げていたらきりがないし、自分でもあまり使うことを意識していなかった魔法もあるのだから。
「そうだね。僕の場合は知ってる人名のほうが少ないかも」
首都生まれとはいえ、知っているのは孤児院の中と育った村の人間くらいだ。直接の知り合いじゃない人を含めても、使える魔法の数には足りないと思う。
「いくら時間がかかっても、じっくり聞きたいところだけど…今はそんなこと言ってられないのよね」
サリアは心底残念そうに肩を落とす。
「じゃあ、私が『出来たらいい』と思うことを言ってみるから、それが出来るかどうか答えてくれる?」
長い話し合いになるかと覚悟していたのに。議論するまでもなく案がありそうなサリアに、聖者様も聞き返した。
「対策があるのか?」
「ルシウスの目的が信仰を損なうことなら、今は聖者っていう切り札がこちらにあるじゃないですか。ついでに旅の進行も早められるといいんですけど」
そしてサリアに提案されたことは、難しいこともあったけど大筋では可能だった。
むしろ、そんなことをやっていいのかが気になる。
「まあ、文句があるなら、クソ神がさっさと対応すればいいんだよ」
サリアの発想に、感心しているとも呆れているとも取れるような笑みを浮かべながらの聖者様の一言で、僕たちは行動を始めることにした。
だけどすでに、聖者様とダンが並んだベッドに対面する形で座って話をしている。
この辺りもまだ田舎だから、教会で用意出来る客室なんてベッドがあれば十分だ。椅子なんて置いていない。
真剣な顔で話を聞いていた聖者様も、ルルビィの姿に目を留めると表情を和らげて自分の隣をぽんと叩く。そしてルルビィは当たり前のように微笑んでそこに座ってしまった。
サリアは諦めたように小さく溜息をつくと、ダンの隣に座る。
「こっちでいいのか?」
驚いたようにダンが少し身を引く。僕も意外だった。
以前は何となく使徒として見つけられた順で座っていたけど、ルルビィと友達宣言してからは、ほとんどサリアはルルビィの隣に座っていたからだ。
「いいのよ、こっちのほうが見張りやすいでしょ。頭を撫でるくらいはともかく、腰に手を回したりは禁止ですからね!」
サリアはすっかり、友達兼保護者のようになってしまっている。友達になったときはダンでもあまりルルビィに近付くことが出来なかったら、座る位置については元に戻っただけとも言えるけど。
「そうだな、うっかり昔と同じような触り方をしてしまうから、気が付いたら言ってくれ」
聖者様は悪びれる様子もない。
「えっ…注意したら、ちゃんと聞くつもりがあったんですか?」
自分から言っておいて、サリアは聖者様の返答に対して意外そうに眼を見開いた。
「いや俺としては、子ども扱いしてるところを直して、ちゃんと女性扱いしたいんだよ。なるほど、腰に手を回すのは女性扱いだな」
まるで違う目的で注意を聞いていた聖者様に、サリアは肩を落として溜息をつく。
ルルビィはそれには申し訳なさそうにしながらも、女性扱いしたいという聖者様の気持ちは嬉しいらしい。
「そんなに急に変えなくても、少しずつ自然に変わっていけばいいと思うんです…でも、あの…恋人と婚約者だと、接し方にどう線引きするんでしょう…?」
聖者様たちは恋愛からやり直したいという話から、婚約継続をどうするのかまだ決めていない。
改めて聞かれて、サリアも困惑した顔を見せる。
「線引きって…え、一般的にはどうなの?」
男女間の距離に対するサリアの基準は、未婚か既婚か、くらいだ。
それに幼少時に婚約することもあるような家柄だから、婚約もしていない恋人というものは、それこそ物語や小説でしか知らないのかもしれない。
話を振られたダンも、狼狽えてさらに体を退く。
「どうって…庶民は婚約式なんてしねぇから、いつからが婚約ってことになるんだ? 教義的には良くねぇんだろうけど、子どもが出来てから結婚決めるってのもたまにいるし…」
「はぁ?! それは論外よ!!」
何だか違う方向に話が白熱し始める。
口を挟めないでいると、マリスが近づいて来た。
「ライルさん…今からでも、礼拝堂で神に祈ってみてはいかがでしょう」
逸れた話に、呆れているらしい。
頼る相手としては、確かに神が一番力はあるんだろうけど。
「それは母さんがやるよ。…僕はみんなと話がしたいんだ」
礼拝堂は、神に祈りを捧げたい人たちのために、基本的にはいつでも開放している。
母さんも時間があれば、よく礼拝堂で祈りを捧げていた。
今にして思えば、信徒の祈りというよりは、愛する神に日々のことを語りかけていたんじゃないだろうか。何の返事も聞こえはしないのに。
神への祈りは、願いを叶えて欲しいとか、返事があることを期待してするものじゃない。神に感謝を伝えるものだと教会では教えられる。それが信仰心を高めることにもなるんだろう。
母さんには違う意味があったとしても、僕の感覚はそう簡単には変わらない。
ここでみんなと話すことが、神に祈るよりいい結果になるとは限らない。だけどどうにもならなければ、僕はこの旅から離れてでもリュラの側にずっといるつもりだ。
ただ、それが最善じゃないのも分かっている。そんなことをしても母さんの言う通り、1人で見守り続けるのは無理だ。ルシウスはいくらでも僕の隙をつけるだろう。
神ならそれに対抗できるだろうし、もうそれに備えているかもしれない。
だけど何も伝えて来ないのに、期待して待っていることも出来ない。
そして他にも気にかかることがいくつかある。ルシウスは、審判の魔法に対して嘘を判定させない話し方を心得ていたし、神について語るときには悪意を感じられなかった。むしろ神具を失ったことに寂しささえ感じられて、そんなルシウスの本音をもっとちゃんと聞いてみたいとも思う。
そして、僕の素性や魔法を知った上で一緒に旅をしたみんなとの話は、こんなふうに方向がずれてしまうのも、それはそれで楽しかった。
だからちゃんと、今起きていることを話しておきたい。
「僕は2人で約束したときから婚約者だと思ってるよ。その婚約者にも関係がある話をしたいんだけど」
昨夜から神経が張り詰めていた僕には、みんなのそんなずれた話をもう少し聞いていたい気持ちもあったけど。やっぱりまだ焦りもある。
「ああ、そうだ。又聞きの俺より、まずはライルが直接話してくれ」
一番話題をずらした聖者様が、気を取り直すように咳払いして座るように促す。
単に欲に忠実だった気もするけど、もしかしたら僕の焦りを和らげるつもりもあったんだろうか。
それは分からないままに、僕も元の並びだったサリアの隣に腰を下ろす。ここからなら、みんなの顔を見ながら話しも出来るし、丁度いい。
「まずは昨夜のことだけど…」
要点を絞って話せるほど、僕も頭の中で整理が出来ていない。
そうやって、順を追ってありのままを伝えることにした。
話し終えると、やっぱりみんな自分たちにどうにか出来る問題じゃない、という途方に暮れた顔をする。
…サリアを除いて。
「ルシウスがどんな感じだったのかもっと詳しく…ああ、それよりその幻影体っていうのも見せてよ!」
未知の情報に目を輝かせるサリアに、ダンが脱力して笑った。
「そういや使徒だって言われたときも、ルルビィさんの選眼とか俺の能力に興味津々だったよなぁ」
驚きよりも好奇心が勝るその勢いに、僕も苦笑しながら自分の幻影体を出して、目の前に立たせた。
「へぇ、ちゃんと実体あるのね」
みんながまずはいろんな角度から眺めようとするのに対して、サリアはいきなり腕をつついたりしている。
「そのように錯覚しているだけですわ!」
「ライルさんでも、この質量の物質を創り出すのは無理ですよ。魔法ではなく奇跡の領分になります」
幻妖精たちが説明することに、今さら僕自身も納得した。
「ああ、だから飲食とかは出来ないんだ」
感覚で魔法を使っているから、どうしてこうなっているかという類いのことが未だに理解出来ていない。
こんなところが、ルシウスに見くびられてもいるんだろう。
「この際だから、どんな魔法が使えるのか全部説明してよ。何が出来るか分からないと、対策の立てようもないでしょ」
「えっと…ルシウスがこれを動かしてたらしい感覚共有っていうのは、相手が見たり聞いたりしたことが自分にも分かって…」
感覚共有の説明だけでも、かなり手間取る。
マリスが見かねたように口を挟んでくれた。
「十大天使並みに使えると仮定しても、全部の説明は難しいですよ。知っている人物の名前と素性を全て挙げるようなものでしょう。それも直接の知人だけではなく、歴史や書物で知っているだけの人物まで」
それはかなり的確な表現だと思う。全部挙げていたらきりがないし、自分でもあまり使うことを意識していなかった魔法もあるのだから。
「そうだね。僕の場合は知ってる人名のほうが少ないかも」
首都生まれとはいえ、知っているのは孤児院の中と育った村の人間くらいだ。直接の知り合いじゃない人を含めても、使える魔法の数には足りないと思う。
「いくら時間がかかっても、じっくり聞きたいところだけど…今はそんなこと言ってられないのよね」
サリアは心底残念そうに肩を落とす。
「じゃあ、私が『出来たらいい』と思うことを言ってみるから、それが出来るかどうか答えてくれる?」
長い話し合いになるかと覚悟していたのに。議論するまでもなく案がありそうなサリアに、聖者様も聞き返した。
「対策があるのか?」
「ルシウスの目的が信仰を損なうことなら、今は聖者っていう切り札がこちらにあるじゃないですか。ついでに旅の進行も早められるといいんですけど」
そしてサリアに提案されたことは、難しいこともあったけど大筋では可能だった。
むしろ、そんなことをやっていいのかが気になる。
「まあ、文句があるなら、クソ神がさっさと対応すればいいんだよ」
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