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85.悪夢
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どうして。
なんでリュラが。
混乱している僕に、同じくリリスが混乱した言葉を発する。
「ここに地下室などありませんの?!」
「そんなに近くだったら気配で分かるよ!!」
思わず声を荒げてしまって、自分の声で我に返る。
「ごめん…でも、本当に遠いんだよ。体に繋がってるのも、蜘蛛の糸みたいに細くて……」
そんな僕の背中に母さんが手を当てて、ゆっくりとさすった。母さんにとってはいつまでも僕は子どもなんだろうけど、僕もそれで少し落ち着くのを感じる。
「大切な方ですもの、取り乱されるのは当然ですわ! それに細くても繋がっているのでしたら、体の五感も少しは伝わるはずですの。呼びかけてみてくださいませ!」
リリスは気にすることもなく、僕の気持ちに理解を示してくれた。
「私たちも声はかけたけれど、きっとあなたの呼びかけが一番届くと思うわ」
僕の背中を押すように、母さんの手に力が込められる。
僕は頷いて、リュラの手をいっそう強く握った。
「リュラ、帰って来てよ。僕はここにいるから…リュラ……リュラ!」
何度も名前を呼ぶ。
微かに、糸が揺れた気がする。
「リュラ!」
やっぱり名前を呼ぶ度に、ほんの少しだけど反応がある。
でも、それだけだ。
それ以上の変化がない。
「少し揺れるみたいな反応はあるんだけど……戻ってくる感じじゃない…」
体のほうには何も変わりはない。どうしたらいいのか考えながらリュラの手を握ったまま拳を額にあてた。
「…魂縛で、この糸を捕まえて引き寄せられないかな…?」
加減がよく分からないけど、慣れていないとか言っていられる場合じゃない。
「危険ですわ! 糸のような状態でしたらすぐに切れてしまいかねませんし、そうなると死が自覚できずに浮遊霊のような状態に……ああ、でも…」
不吉なことを漏らしながら、リリスも迷うように揺れている。
「このままですと体が衰弱してしまいますし…わたくしの神具では、そのような繊細な捕らえ方は出来ませんし…」
天使のリリスでも無理なら、やっぱり僕がやってみるしかないだろうか。迷いながらもいろいろと考えてくれているリリスの言葉を、待ってみる。
「あ…ですが、その糸は魂の一部ですもの! 強く引くのは危険ですが、魂縛でライルさんの魔法と接触した状態なら、今よりも反応があるかもしれませんわ!!」
それを聞いて、すぐにリュラにまた向き直った。
「ありがとう、やってみる」
深呼吸して、心の準備をする。
「…無茶はしないでね」
母さんはそう言うと、両手を組んで神へ祈り始めた。
今の僕は、神に祈っても都合良く願いを聞いて貰えるとは思えていない。だけど、父親だとかは関係のないところで、何かに祈らずにはいられない気持ちはある。
上手くいくように、漠然とした何かに祈りながら、再びリュラの手を強く握る。
そして目を閉じて集中した。
リュラから伸びる細い糸に、魂縛をかける。拘束ではなく、柔らかく巻き付けるように。
糸が切れるような力が加わらないように。それでいて、なるべく遠くまで届くように。
そして、もう一度呼びかけた。
「リュラ。ここに戻って来てよ。リュラに会いたいんだよ…リュラ!」
ピクリと、鼓動のように糸が反応した。
その後は一瞬だった。
魂の世界では、高さや低さが概念でしかないというのを実感する。
クリスが上から落ちて来たような勢いで、まるで天地が逆さになって落ちて来るように、リュラの魂が体に引き戻されたのを感じた。
「リュラ!」
名前を呼んで、体の反応を確認する。
「っ?!」
驚いたように息を呑んで、突然大きく瞼を開いたリュラの視線が、僕の姿を捕らえた。
「あ…! ライル、おかえり!!」
気が抜けるくらい、いつも通りの笑顔が向けられる。
「リュラ、何ともない…?」
「え、あれ…?」
だけどいつも通りなのは表情と言葉だけで、抱きついて来ることもなく、リュラも不思議そうに視線だけを動かした。
「ライラさん…? ここ、どこ…?」
体が動かないらしい。視線だけで周囲を見回して、いつもより高い天井と母さんの姿に戸惑っている。
「救護室よ。あなたは丸1日起きなかったの。良かった…」
母さんが、リュラの頬を撫でながら少し涙ぐんでいた。
僕はリリスに問いかける。
「これ…ルルビィみたいな感じ?」
「乗っ取られていたわけではありませんから、いわゆる金縛りの状態だと思いますわ。魂が抜けた後にはよくあることですの」
金縛りというのは、聞いたことがある。声が出せないこともあるらしいから、これは軽いほうなんだろう。
他の魂に体を動かされていたルルビィのときとは違うようで、少し安心する。
「リュラが目覚めなかったらどうしようかと思ったよ…」
リュラと視線を合わせて会話が出来る。こんな当たり前のことで、これほど嬉しい気持ちになれるなんて思っていなかった。
「私、1日中寝てたの? 魂が抜けたって…?」
魂が抜けていたことには自覚がないようだ。
地獄にいたなんてことは、知らせたら怖がらせるかもしれない。
どう説明しようか躊躇っていると、急にリュラは怯えたように僕の手を握り返して来た。
「じゃあ、さっきの…夢じゃなかったの…?」
金縛りはすぐに解けたらしくて、体を傾けて反対側の手も僕に重ねてくる。
「…何か、見た?」
「……怖かった、すごく…」
魂が地獄にいた間、何か経験したんだろうか。
苦しかったんじゃないかと心配していたけど。
「悪い夢だったら人に話すといいというし、何を見たのか聞かせてくれない?」
母さんが、リュラの頭を撫でながら優しく囁いた。
僕の緊張がリュラに伝わってしまったのを、ほぐしてくれている。
「うん…でも夢の中でも私、眠ってたみたいで目も閉じてたし体も動かなくて」
「夢ならよくあることかもね」
僕もなるべく、深刻な素振りを見せないようにする。
「周りに人がいて、話し声は聞こえたんだけど……難しい言葉とかが多くて、よく分からなくて…」
そう言った後、リュラの手が少し震えた。
「でも、体が生きているままじゃ無理とか、このまま死ぬのを待ってみるかなんて聞こえたの」
血の気が引くのを感じる。
これは――生きたまま魂攫いに遭ったということなんだろうか。
「だけど、死んだ自覚がないと浮遊霊みたいになるって言う人もいて、今回は止めようってなったみたいなんだけど」
「あ、それはリリスが言ってたから、それが聞こえたのかも」
眠っているときに聞こえた音や言葉が夢に出ることはある。
リュラはやっぱりただ夢を見ていただけかもしれない。そう思いたかった。
「え? 男の人の声みたいだったけど…夢だとそうなったりするのかな?」
その言葉に、リリスが飛び出すようにリュラの眼前に近付く。
「そっ…それはどのような声でしたの?!」
声の特徴を聞かれて、リュラも説明に困る。
「…大人の男の人みたいな声で…あ、それにその人がライルのこと話してるみたいだったの」
「僕のこと?」
リュラは一言一句覚えているわけじゃないらしく、しばらく考えてから真似をするように語った。
「『想定外の力を持つ人間がいたとしても、地上の位階がそう簡単に変わるはずはありません』って…あと、『聖者の使徒ならば何らかの特例でしょう』って」
声が出そうになったけど、リュラに悟られないように我慢する。
これは、タタラが地獄に持ち帰った情報じゃないのか。
リュラは思い出すことに一生懸命になっていて、僕の様子には気付かずに続けた。
「そのときね、ライルが呼んでる気がしたの。だから頑張って目を開けようとしたら少しだけ見えたよ」
思い出してから、やっぱりそんなものは夢だと思ったのか、少し気持ちが軽くなっているようだった。
「天使みたいな大きい翼がついてたの。でも真っ黒い翼だったから天使じゃないよね」
リリスが、小さく声にならない悲鳴なようなものを上げたのを感じた。
なんでリュラが。
混乱している僕に、同じくリリスが混乱した言葉を発する。
「ここに地下室などありませんの?!」
「そんなに近くだったら気配で分かるよ!!」
思わず声を荒げてしまって、自分の声で我に返る。
「ごめん…でも、本当に遠いんだよ。体に繋がってるのも、蜘蛛の糸みたいに細くて……」
そんな僕の背中に母さんが手を当てて、ゆっくりとさすった。母さんにとってはいつまでも僕は子どもなんだろうけど、僕もそれで少し落ち着くのを感じる。
「大切な方ですもの、取り乱されるのは当然ですわ! それに細くても繋がっているのでしたら、体の五感も少しは伝わるはずですの。呼びかけてみてくださいませ!」
リリスは気にすることもなく、僕の気持ちに理解を示してくれた。
「私たちも声はかけたけれど、きっとあなたの呼びかけが一番届くと思うわ」
僕の背中を押すように、母さんの手に力が込められる。
僕は頷いて、リュラの手をいっそう強く握った。
「リュラ、帰って来てよ。僕はここにいるから…リュラ……リュラ!」
何度も名前を呼ぶ。
微かに、糸が揺れた気がする。
「リュラ!」
やっぱり名前を呼ぶ度に、ほんの少しだけど反応がある。
でも、それだけだ。
それ以上の変化がない。
「少し揺れるみたいな反応はあるんだけど……戻ってくる感じじゃない…」
体のほうには何も変わりはない。どうしたらいいのか考えながらリュラの手を握ったまま拳を額にあてた。
「…魂縛で、この糸を捕まえて引き寄せられないかな…?」
加減がよく分からないけど、慣れていないとか言っていられる場合じゃない。
「危険ですわ! 糸のような状態でしたらすぐに切れてしまいかねませんし、そうなると死が自覚できずに浮遊霊のような状態に……ああ、でも…」
不吉なことを漏らしながら、リリスも迷うように揺れている。
「このままですと体が衰弱してしまいますし…わたくしの神具では、そのような繊細な捕らえ方は出来ませんし…」
天使のリリスでも無理なら、やっぱり僕がやってみるしかないだろうか。迷いながらもいろいろと考えてくれているリリスの言葉を、待ってみる。
「あ…ですが、その糸は魂の一部ですもの! 強く引くのは危険ですが、魂縛でライルさんの魔法と接触した状態なら、今よりも反応があるかもしれませんわ!!」
それを聞いて、すぐにリュラにまた向き直った。
「ありがとう、やってみる」
深呼吸して、心の準備をする。
「…無茶はしないでね」
母さんはそう言うと、両手を組んで神へ祈り始めた。
今の僕は、神に祈っても都合良く願いを聞いて貰えるとは思えていない。だけど、父親だとかは関係のないところで、何かに祈らずにはいられない気持ちはある。
上手くいくように、漠然とした何かに祈りながら、再びリュラの手を強く握る。
そして目を閉じて集中した。
リュラから伸びる細い糸に、魂縛をかける。拘束ではなく、柔らかく巻き付けるように。
糸が切れるような力が加わらないように。それでいて、なるべく遠くまで届くように。
そして、もう一度呼びかけた。
「リュラ。ここに戻って来てよ。リュラに会いたいんだよ…リュラ!」
ピクリと、鼓動のように糸が反応した。
その後は一瞬だった。
魂の世界では、高さや低さが概念でしかないというのを実感する。
クリスが上から落ちて来たような勢いで、まるで天地が逆さになって落ちて来るように、リュラの魂が体に引き戻されたのを感じた。
「リュラ!」
名前を呼んで、体の反応を確認する。
「っ?!」
驚いたように息を呑んで、突然大きく瞼を開いたリュラの視線が、僕の姿を捕らえた。
「あ…! ライル、おかえり!!」
気が抜けるくらい、いつも通りの笑顔が向けられる。
「リュラ、何ともない…?」
「え、あれ…?」
だけどいつも通りなのは表情と言葉だけで、抱きついて来ることもなく、リュラも不思議そうに視線だけを動かした。
「ライラさん…? ここ、どこ…?」
体が動かないらしい。視線だけで周囲を見回して、いつもより高い天井と母さんの姿に戸惑っている。
「救護室よ。あなたは丸1日起きなかったの。良かった…」
母さんが、リュラの頬を撫でながら少し涙ぐんでいた。
僕はリリスに問いかける。
「これ…ルルビィみたいな感じ?」
「乗っ取られていたわけではありませんから、いわゆる金縛りの状態だと思いますわ。魂が抜けた後にはよくあることですの」
金縛りというのは、聞いたことがある。声が出せないこともあるらしいから、これは軽いほうなんだろう。
他の魂に体を動かされていたルルビィのときとは違うようで、少し安心する。
「リュラが目覚めなかったらどうしようかと思ったよ…」
リュラと視線を合わせて会話が出来る。こんな当たり前のことで、これほど嬉しい気持ちになれるなんて思っていなかった。
「私、1日中寝てたの? 魂が抜けたって…?」
魂が抜けていたことには自覚がないようだ。
地獄にいたなんてことは、知らせたら怖がらせるかもしれない。
どう説明しようか躊躇っていると、急にリュラは怯えたように僕の手を握り返して来た。
「じゃあ、さっきの…夢じゃなかったの…?」
金縛りはすぐに解けたらしくて、体を傾けて反対側の手も僕に重ねてくる。
「…何か、見た?」
「……怖かった、すごく…」
魂が地獄にいた間、何か経験したんだろうか。
苦しかったんじゃないかと心配していたけど。
「悪い夢だったら人に話すといいというし、何を見たのか聞かせてくれない?」
母さんが、リュラの頭を撫でながら優しく囁いた。
僕の緊張がリュラに伝わってしまったのを、ほぐしてくれている。
「うん…でも夢の中でも私、眠ってたみたいで目も閉じてたし体も動かなくて」
「夢ならよくあることかもね」
僕もなるべく、深刻な素振りを見せないようにする。
「周りに人がいて、話し声は聞こえたんだけど……難しい言葉とかが多くて、よく分からなくて…」
そう言った後、リュラの手が少し震えた。
「でも、体が生きているままじゃ無理とか、このまま死ぬのを待ってみるかなんて聞こえたの」
血の気が引くのを感じる。
これは――生きたまま魂攫いに遭ったということなんだろうか。
「だけど、死んだ自覚がないと浮遊霊みたいになるって言う人もいて、今回は止めようってなったみたいなんだけど」
「あ、それはリリスが言ってたから、それが聞こえたのかも」
眠っているときに聞こえた音や言葉が夢に出ることはある。
リュラはやっぱりただ夢を見ていただけかもしれない。そう思いたかった。
「え? 男の人の声みたいだったけど…夢だとそうなったりするのかな?」
その言葉に、リリスが飛び出すようにリュラの眼前に近付く。
「そっ…それはどのような声でしたの?!」
声の特徴を聞かれて、リュラも説明に困る。
「…大人の男の人みたいな声で…あ、それにその人がライルのこと話してるみたいだったの」
「僕のこと?」
リュラは一言一句覚えているわけじゃないらしく、しばらく考えてから真似をするように語った。
「『想定外の力を持つ人間がいたとしても、地上の位階がそう簡単に変わるはずはありません』って…あと、『聖者の使徒ならば何らかの特例でしょう』って」
声が出そうになったけど、リュラに悟られないように我慢する。
これは、タタラが地獄に持ち帰った情報じゃないのか。
リュラは思い出すことに一生懸命になっていて、僕の様子には気付かずに続けた。
「そのときね、ライルが呼んでる気がしたの。だから頑張って目を開けようとしたら少しだけ見えたよ」
思い出してから、やっぱりそんなものは夢だと思ったのか、少し気持ちが軽くなっているようだった。
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