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77.ケモノ
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「シャシルは拘置というわけじゃないが、とりあえず今日は教会に留まって明日聞き取りをすることになった。その前にこの部屋の資料を揃えたいそうだから、俺たちは一旦休もう」
戻ってきた聖者様とルルビィはまたしっかりと手を繋いでいて、サリアが少し呆れたような息を吐く。
タタラの話は重要だと思う。だけど神が神託も何もしないなら、明日でもいいだろう。
「明日、僕たちもシャシルと話せますか?」
彼女がタタラのことを、どれくらい知っているかは分からない。
だけど、今の落ち着きが続いているかも心配だ。
「俺もそのつもりで司祭に言ってある。ただ、何時くらいになるかは分からないな」
少し複雑な表情を見せる聖者様に、サリアが尋ねた。
「資料を揃えてから聞き取りってことは、例年との比較でもするんですか?」
「ああ。この1年間、現場の感覚じゃ遺体は大して増えた気はしてなくて、重体で発見された人の減少のほうが印象的らしい。命を取り留めたのに、また来る人も元々多かったそうだから……」
それは、どういう意味かと考える。
自害した人数がほぼ変わらず、おそらくそれに失敗した人が減っているということは。
サリアも少し考えてから呟いた。
「…あの娘に声を掛けられた人のほとんどは、誘惑されなくても自害に踏み切ってたってことですか」
助かった人がどんな状態だったかは分からないけど、相当に痛みや苦しみがあったんじゃないかと思う。なのに、また樹海に来て自害を遂げた人がいる。
シャシルのしたことは、そんな人を減らしていたということになるんだろうか。
「そうだとしても、彼女のしたことを認めるわけにはいかないんだが……フィナの家の件では、司祭もシャシルの父親も責任の一端は感じているようだから、酌量の余地が欲しいんだろう」
難しい顔をする聖者様の気持ちをほぐすように、ルルビィは繋いだ手にもう片方の手を重ねた。
「教皇庁で聞いたことがあります。自殺の名所という噂がいずれ消えるように、防止のために聖職者を多めに派遣しているそうです。……でも本当は、世の中全体で防止するべきなんですよね」
確かにそんな噂がなければ、わざわざこんな辺境を目指して来る人もいないだろう。
そしてシャシルの呟いた「死にたいと思う人がいない世の中」になるのが、理想ではある。
「捜索してない奥のほうで、発見されてないだけってことはないんスか?」
ダンは話していれば、それほど眠気を我慢できないわけじゃないようだ。
自害者があまり増えていないのは意外らしい。
「遺体は早く見つけて弔って欲しいから、普段の捜索範囲内へ案内してたそうだ。それに、長く遺体を放置してると危ないんだ。昔、何人か犠牲者が出たらしくてな」
それは、村ではもう当時の世代がいないくらい昔の話だった。森の実りが少なかった年に、樹海で人の味を覚えたらしい熊が、街道で人を襲って村にも侵入しかけたそうだ。
だけどその危険はちゃんと語り継がれて、生きながら獣に食べられる人の様子をシャシルが知っていたのも、その頃の話でだった。
シャシルは、死にたくない人まで危険に巻き込むことはしないと思う。
自分自身は樹海の奥にある湖に飛び込もうとしていたけど、フィナの望みを叶えるという思いは、他より特別だったんだろう。
「でも、大丈夫なんですか? 逃げたりとかは…」
一度はタタラが連れ出していたのだから、サリアの懸念はもっともだ。
「父親が付き添ってる。シャシルも結局、対面すると泣き出してな。里心はあったんだろう」
複雑な思いがあっても、憎んだわけじゃないんだろう。
疲れたというのも、精神的なことが大きいと思う。家族のいる場所が安らげる場所なら、そこに帰れるということを実感しての涙かもしれない。
「ここに戻るって、自分で決めてたから大丈夫だと思うよ。フィナのお墓の前で考えたいって」
詳しいことは明日話すつもりだ。口にすると、サリアが徹夜になってでも喰いつきそうなこともあった。
「フィナさんのことは…まだ、心の整理がつかないでしょうね」
「教会がもう少し気を配れれば良かったな。教会に行かせてなかったってことは、字も習ってなかったんだろう。司祭にこれ以上心労をかけるのも悪いから、教皇庁で進言しておくか」
聖者様とルルビィの雰囲気は、恋人同士のそれそのものだ。話の内容は、至って真面目なんだけど。
「聖職者が首都に集中し過ぎで、地方の人手不足は問題ですね。聖者様が改善を進言すれば聖教会も少しは動くと思いますけど」
そう言いながらサリアが立ち上がり、ルルビィの腕を取って引いた。
「とは言え、一朝一夕でどうにかなる問題でもないですし。それじゃあ、今日はもう休みましょう。ルルビィ、部屋の場所は教えてもらった?」
聖者様が抵抗するように、反対側から繋いだ手を引き返す。
「2階だそうだが、俺とルルビィは少し2人で話がしたい」
「ダメです」
サリアが即答して、さらに引き返した。
挟まれたルルビィが、戸惑うように両者を見る。
「いや…せっかくルルビィさんが良くなったんだからさ。聖者様、2人で話したいって前から言ってたじゃねぇか」
ダンもとりなすように立ち上がると、サリアからのキツい眼差しが向けられる。
「良くなったばかりだからよ。我慢してた分、自制が効かなそうじゃない」
「一体、俺を何だと思ってるんだ」
不満そうな聖者様に、サリアは昨日までのことを問い詰めた。
「ルルビィが寝付くまで頭を撫でてたのは、仕方ないですよ。でも眠ってるルルビィの顔以外も見てましたよね? 耳とか首筋まで触ってたでしょう、他も触ろうとしてませんでした?」
「眠ったのか確かめたのと、弟子の成長を噛みしめていただけだ」
サリアの指摘に、堂々と開き直った言葉を返す。
だけど聖者様の、ルルビィの発育がどうとかいう発言を聞いている僕とダンは、サリアの言い分に納得してしまう。
「ああ…そうだなぁ……聖者様、もう遅いし今日は諦めましょうよ…」
「もう婚約破棄する理由もないんだから、今話し合わなくてもいいんじゃないですか?」
僕たちにまでそう言われても、聖者様は引き下がらない。
「いや、それなんだがな。ちゃんと恋愛から始めるというのも捨てがたい。婚約破棄は心苦しいが、求婚から婚約式までやり直したい気持ちもあるから、話し合うべきだ」
真剣に恥ずかしげもなく悩ましい顔をする聖者様に、ルルビィのほうが顔を赤くしている。
だけど今は両手を聖者様とサリアに握られているから、その顔を覆うことも出来ない。
「それだけのために、教皇猊下を煩わせてまでやり直すつもりですか!」
「そうは言うが、俺はあのとき、病状が悪くて椅子に座ったままの婚約式だったんだぞ?! 今みたいにルルビィに見上げられて誓約のキスがしたい!!」
…聖者ともあろう者が、こんなに欲望に忠実でいいんだろうか。
普段は人々のために自己犠牲を厭わない姿勢でいるから、その反動なのか。ルルビィだけが特別なんだろうとは思うけど。
それに少しは、その気持ちも分かる。
リュラが僕に抱き着いて来るとき、体勢的に見上げる形になって、それを可愛いと思う。
だけど普通に立てば、僕たちの身長はあまり差がない。僕の身長は平均的ではあるけれど、今くらいの年齢だと女の子のほうが高いこともある。
成長したら、立っていてもリュラに見上げられるくらいになりたいとは思っているのだ。
「あ…あの、私は……聖者様になら、どこを見られても触られても構いません!」
ルルビィが聖者様とサリアに挟まれて、隠せない顔を真っ赤にしながら声を上げた。
一瞬、部屋が静かになる。
そして聖者様は無言でルルビィから手を離し、自分の顔を覆う。
「…ああ、サリアが正しい。俺は自信がなくなった」
サリアもルルビィの肘を引いていた手を、その両肩に置き直す。
「飢えた狼に餌を差し出すようなことをしちゃダメよ。それにあなたはまだ未成年なんだから。何かあったら、聖者様の良識が疑われるのよ」
「それはダメです!!」
熊に人が襲われた話の後には、不謹慎かと思うけど。聖者様の良識、と言われてルルビィは素直に聖者様から1歩離れた。
「そうよ。夜に2人きりと、部屋に2人きりもやめておきなさいね」
「おい、それは厳し過ぎだろう!!」
聖者様の抗議に、サリアは冷静な言葉を返す。
「旅の休憩中にどうぞ。昼に。外で」
確かに婚約中とはいえ、未婚の男女が夜の部屋に2人きりというのは外聞が良くない。
だけど昼でもダメというのは厳しいんじゃないかと僕も思う。ただ、聖者様に釘を刺しておくだけなら、厳しめでもいいかもしれない。
「明日、僕の話は長くなると思いますよ。だから今日はもう寝ましょう」
子どもである僕から夜更かしを注意されるようなことを言われ、なんとなくその場は収まった。
そうして名残惜しそうな聖者様とルルビィが部屋の前で別れ、ようやく眠りにつける。
そのはずだった。
実際、一度は眠りに落ちた。
どれくらい眠っていたかはよく分からない。
だけど何だか、誰かに間近でじっと見つめられているような感じがして、僕はうっすら目を開ける。
その眼前に、深い藍色の光がフワフワと浮かび上がっていた。
戻ってきた聖者様とルルビィはまたしっかりと手を繋いでいて、サリアが少し呆れたような息を吐く。
タタラの話は重要だと思う。だけど神が神託も何もしないなら、明日でもいいだろう。
「明日、僕たちもシャシルと話せますか?」
彼女がタタラのことを、どれくらい知っているかは分からない。
だけど、今の落ち着きが続いているかも心配だ。
「俺もそのつもりで司祭に言ってある。ただ、何時くらいになるかは分からないな」
少し複雑な表情を見せる聖者様に、サリアが尋ねた。
「資料を揃えてから聞き取りってことは、例年との比較でもするんですか?」
「ああ。この1年間、現場の感覚じゃ遺体は大して増えた気はしてなくて、重体で発見された人の減少のほうが印象的らしい。命を取り留めたのに、また来る人も元々多かったそうだから……」
それは、どういう意味かと考える。
自害した人数がほぼ変わらず、おそらくそれに失敗した人が減っているということは。
サリアも少し考えてから呟いた。
「…あの娘に声を掛けられた人のほとんどは、誘惑されなくても自害に踏み切ってたってことですか」
助かった人がどんな状態だったかは分からないけど、相当に痛みや苦しみがあったんじゃないかと思う。なのに、また樹海に来て自害を遂げた人がいる。
シャシルのしたことは、そんな人を減らしていたということになるんだろうか。
「そうだとしても、彼女のしたことを認めるわけにはいかないんだが……フィナの家の件では、司祭もシャシルの父親も責任の一端は感じているようだから、酌量の余地が欲しいんだろう」
難しい顔をする聖者様の気持ちをほぐすように、ルルビィは繋いだ手にもう片方の手を重ねた。
「教皇庁で聞いたことがあります。自殺の名所という噂がいずれ消えるように、防止のために聖職者を多めに派遣しているそうです。……でも本当は、世の中全体で防止するべきなんですよね」
確かにそんな噂がなければ、わざわざこんな辺境を目指して来る人もいないだろう。
そしてシャシルの呟いた「死にたいと思う人がいない世の中」になるのが、理想ではある。
「捜索してない奥のほうで、発見されてないだけってことはないんスか?」
ダンは話していれば、それほど眠気を我慢できないわけじゃないようだ。
自害者があまり増えていないのは意外らしい。
「遺体は早く見つけて弔って欲しいから、普段の捜索範囲内へ案内してたそうだ。それに、長く遺体を放置してると危ないんだ。昔、何人か犠牲者が出たらしくてな」
それは、村ではもう当時の世代がいないくらい昔の話だった。森の実りが少なかった年に、樹海で人の味を覚えたらしい熊が、街道で人を襲って村にも侵入しかけたそうだ。
だけどその危険はちゃんと語り継がれて、生きながら獣に食べられる人の様子をシャシルが知っていたのも、その頃の話でだった。
シャシルは、死にたくない人まで危険に巻き込むことはしないと思う。
自分自身は樹海の奥にある湖に飛び込もうとしていたけど、フィナの望みを叶えるという思いは、他より特別だったんだろう。
「でも、大丈夫なんですか? 逃げたりとかは…」
一度はタタラが連れ出していたのだから、サリアの懸念はもっともだ。
「父親が付き添ってる。シャシルも結局、対面すると泣き出してな。里心はあったんだろう」
複雑な思いがあっても、憎んだわけじゃないんだろう。
疲れたというのも、精神的なことが大きいと思う。家族のいる場所が安らげる場所なら、そこに帰れるということを実感しての涙かもしれない。
「ここに戻るって、自分で決めてたから大丈夫だと思うよ。フィナのお墓の前で考えたいって」
詳しいことは明日話すつもりだ。口にすると、サリアが徹夜になってでも喰いつきそうなこともあった。
「フィナさんのことは…まだ、心の整理がつかないでしょうね」
「教会がもう少し気を配れれば良かったな。教会に行かせてなかったってことは、字も習ってなかったんだろう。司祭にこれ以上心労をかけるのも悪いから、教皇庁で進言しておくか」
聖者様とルルビィの雰囲気は、恋人同士のそれそのものだ。話の内容は、至って真面目なんだけど。
「聖職者が首都に集中し過ぎで、地方の人手不足は問題ですね。聖者様が改善を進言すれば聖教会も少しは動くと思いますけど」
そう言いながらサリアが立ち上がり、ルルビィの腕を取って引いた。
「とは言え、一朝一夕でどうにかなる問題でもないですし。それじゃあ、今日はもう休みましょう。ルルビィ、部屋の場所は教えてもらった?」
聖者様が抵抗するように、反対側から繋いだ手を引き返す。
「2階だそうだが、俺とルルビィは少し2人で話がしたい」
「ダメです」
サリアが即答して、さらに引き返した。
挟まれたルルビィが、戸惑うように両者を見る。
「いや…せっかくルルビィさんが良くなったんだからさ。聖者様、2人で話したいって前から言ってたじゃねぇか」
ダンもとりなすように立ち上がると、サリアからのキツい眼差しが向けられる。
「良くなったばかりだからよ。我慢してた分、自制が効かなそうじゃない」
「一体、俺を何だと思ってるんだ」
不満そうな聖者様に、サリアは昨日までのことを問い詰めた。
「ルルビィが寝付くまで頭を撫でてたのは、仕方ないですよ。でも眠ってるルルビィの顔以外も見てましたよね? 耳とか首筋まで触ってたでしょう、他も触ろうとしてませんでした?」
「眠ったのか確かめたのと、弟子の成長を噛みしめていただけだ」
サリアの指摘に、堂々と開き直った言葉を返す。
だけど聖者様の、ルルビィの発育がどうとかいう発言を聞いている僕とダンは、サリアの言い分に納得してしまう。
「ああ…そうだなぁ……聖者様、もう遅いし今日は諦めましょうよ…」
「もう婚約破棄する理由もないんだから、今話し合わなくてもいいんじゃないですか?」
僕たちにまでそう言われても、聖者様は引き下がらない。
「いや、それなんだがな。ちゃんと恋愛から始めるというのも捨てがたい。婚約破棄は心苦しいが、求婚から婚約式までやり直したい気持ちもあるから、話し合うべきだ」
真剣に恥ずかしげもなく悩ましい顔をする聖者様に、ルルビィのほうが顔を赤くしている。
だけど今は両手を聖者様とサリアに握られているから、その顔を覆うことも出来ない。
「それだけのために、教皇猊下を煩わせてまでやり直すつもりですか!」
「そうは言うが、俺はあのとき、病状が悪くて椅子に座ったままの婚約式だったんだぞ?! 今みたいにルルビィに見上げられて誓約のキスがしたい!!」
…聖者ともあろう者が、こんなに欲望に忠実でいいんだろうか。
普段は人々のために自己犠牲を厭わない姿勢でいるから、その反動なのか。ルルビィだけが特別なんだろうとは思うけど。
それに少しは、その気持ちも分かる。
リュラが僕に抱き着いて来るとき、体勢的に見上げる形になって、それを可愛いと思う。
だけど普通に立てば、僕たちの身長はあまり差がない。僕の身長は平均的ではあるけれど、今くらいの年齢だと女の子のほうが高いこともある。
成長したら、立っていてもリュラに見上げられるくらいになりたいとは思っているのだ。
「あ…あの、私は……聖者様になら、どこを見られても触られても構いません!」
ルルビィが聖者様とサリアに挟まれて、隠せない顔を真っ赤にしながら声を上げた。
一瞬、部屋が静かになる。
そして聖者様は無言でルルビィから手を離し、自分の顔を覆う。
「…ああ、サリアが正しい。俺は自信がなくなった」
サリアもルルビィの肘を引いていた手を、その両肩に置き直す。
「飢えた狼に餌を差し出すようなことをしちゃダメよ。それにあなたはまだ未成年なんだから。何かあったら、聖者様の良識が疑われるのよ」
「それはダメです!!」
熊に人が襲われた話の後には、不謹慎かと思うけど。聖者様の良識、と言われてルルビィは素直に聖者様から1歩離れた。
「そうよ。夜に2人きりと、部屋に2人きりもやめておきなさいね」
「おい、それは厳し過ぎだろう!!」
聖者様の抗議に、サリアは冷静な言葉を返す。
「旅の休憩中にどうぞ。昼に。外で」
確かに婚約中とはいえ、未婚の男女が夜の部屋に2人きりというのは外聞が良くない。
だけど昼でもダメというのは厳しいんじゃないかと僕も思う。ただ、聖者様に釘を刺しておくだけなら、厳しめでもいいかもしれない。
「明日、僕の話は長くなると思いますよ。だから今日はもう寝ましょう」
子どもである僕から夜更かしを注意されるようなことを言われ、なんとなくその場は収まった。
そうして名残惜しそうな聖者様とルルビィが部屋の前で別れ、ようやく眠りにつける。
そのはずだった。
実際、一度は眠りに落ちた。
どれくらい眠っていたかはよく分からない。
だけど何だか、誰かに間近でじっと見つめられているような感じがして、僕はうっすら目を開ける。
その眼前に、深い藍色の光がフワフワと浮かび上がっていた。
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