74 / 92
74.幻想
しおりを挟む
もともと椅子に座っていたシャシルと、立ち上がりかけながらの不安定な体勢だった僕は、あの投げ飛ばされるような衝撃でそのまま崩れるように転んでしまった。
そこは当然、教会の床の上ではない。
満月の光に照らされた岩場だった。
背後に鬱蒼とした木々はあるけれど、ここは少し開けている。何より目の前の岩場の下に湖が広がっているから、月光を遮る物がない。
「ついて来たのかよ、反応早いなぁ」
相変わらずタタラは、転んだシャシルより僕の行動を面白そうにしている。
肉体がないから助け起こすとかは無理なのかもしれないけど、もう少し気遣いは出来ないんだろうか。
「逃げないって言ったのに、何してるんだよ!」
警戒はしていたけど、あまりにあっさり逃げ出されて、つい声を荒げた。
「だってあんな調子じゃ、もうどうにもならなそうだっただろ。俺がいつまでもいられないってのはホントだし、シャシルを逃がさないとは言ってないし?」
確かに話は、行き詰っているように感じたけど。
シャシルはゆっくりと立ち上がり、湖のほうへ歩きながら夜空を眺める。
「……もう、ここにこだわらなくて良かったんだけどね…」
何となく感じていたけど、僕が隣村に行っていた間に、何かやり取りがあったんだろう。
シャシルは連れて来られたことを、驚きもしていなかった。
そして岩場の淵まで足を進めると、また座り込んで湖を覗き込み、力なく呟く。
「やっぱり、今日が一番近かったね…でも溺れるなんて苦しそう……」
僕も立ち上がって、シャシルの側まで行ってみる。そして同じように淵から下を眺めると、湖面までかなりの高さがあった。
「もしかして、ここから飛び込むつもりだった?」
訊いてみたけど、シャシルはぼんやりと湖面を眺めている。
しばらくして溢した言葉は、僕への答えなのか、独り言かもよく分からなかった。
「フィナはここまで来たことはなかったんだよ。小屋の近くに湖があるって話したら、見てみたいとは言ってたんだけど。ここまで来たら採取して帰る時間はないし、何も採れずに帰ったら、フィナがあの父親に怒られると思って」
小屋の近くということは、樹海の中だ。
もっと高い位置から見渡せていたら気付けたかもしれないけど、転移先を見つけるためになるべく高い木ばかりを探していたから、こんなふうに木々が途切れている場所には注意していなかった。
ふと思い立って気配を探ってみると、幻妖精たちの気配が感知ギリギリの範囲にある。
聖者様の気配を追って移動したのか、元の場所で待機していたのかは分からないけど、どちらにしても直線距離なら村まで一日で往復できない場所じゃないと思う。
シャシルがフィナを連れて来られなかったのは、地形的に辿り着くのに時間がかかるということだろう。それなら、飛んで来られる幻妖精たちには問題はない。
気付いてくれることを祈りつつ、僕は全身を思い切り光らせた。
…分かっていたけど、やっぱり何となく恥ずかしい。
「何だよ、目眩しのつもり? シャシルはともかく、俺には大して効かないよ?」
「あ…」
シャシルが眩しそうに両手で目を押さえているのに気が付いて、僕はすぐにやめた。間近にいたシャシルは、数秒くらい影響しそうだ。
「……オバケもだけど、聖者様の使徒も変なんだね」
タタラと一緒にされるのはかなり心外だけど。シャシルにしてみれば、どっちも常識から外れているという意味では変わらないだろう。
何度も瞬きをしてようやく視界を取り戻したらしいシャシルが、それでも怒りもせずに無表情にまた湖面を見ながら呟く。
「私を村に連れ戻す気だったの?」
「そういうつもりじゃなかったんだけど…でも戻って欲しいとは思うよ。だけどどうしてタタラがここに連れて来たかも分からないし、今すぐ無理にとは思ってないよ」
タタラもシャシルの横に立ち、同じように湖面を覗き込む。
「俺もどうしてここなのかは知らないんだよね。フィナってのは、どういう死に方をしたがってたわけ?」
そう言われたシャシルは、今度は夜空に視線を移した。
「湖に映る満月に飛び込んだら、綺麗だろうなって……」
だから、満月の今日を選んだのか。
そう理解して、湖面を覗き込んでみた。だけど月が映っているのは、この岩場よりも少し離れた場所だ。
「最初は楽な死に方を探してたはずなのにね。綺麗ってだけで本気じゃなかったのかも……実際に来てみたら、飛び込める場所からは月に届かないし、想像してたより小さいし…」
きっと想像の中では、もっと大きく映った満月の中に落ちていく感じだったんだろう。それは確かに幻想的とも言えるけれど。
「最初に来たときは、一晩中見てたんだよ。でも一番近く見える真上に来たときでもあんなに離れてるでしょ。別の季節ならもしかしてと思ったんだけど…毎回離れていって、半年前からまた近づいて来たから、やっぱり今の季節が一番近いんだよ。今日は理想に一番近かったはずなのに……フィナが本気じゃなかったかもって考えたら、私は苦しそうな溺死は嫌だななんて思っちゃった…」
そう言うと、シャシルは膝を抱えて顔をうずめてしまった。
家出してから1年かかった理由は分かった。それに満月が条件だったなら、フィナの説明の違和感も何となく分かる。
「最初に死のうとした日に帰らなかったのは、人を案内して遅くなったからじゃないんだね?」
夜の樹海は、松明の明かりくらいじゃまともに歩けないと言っていた。
夜になって湖に映る満月が想像と違うと分かっても、その日は帰れなかったはずだ。
シャシルは膝に顔をうずめたまま頷く。
「人を案内したのは本当だけど、それは帰り道でだよ。『ありがとう』って言われて、死にたい人を手伝おうって思ったのも本当」
声が少し、震え始める。
「だから、何回かは満月の日に見に行かなくちゃと思ったけど、お父さんたちに心配されてもう通えないと思ったのも本当……それでもう帰らないつもりで着替えも持ってきたのに、裁縫道具までは持ち出せなくてこんなにボロボロになっちゃった。……疲れたよ、今さらやめたって、フィナや死んだ人たちを思い出すのが苦しい。だけど本当は死ぬのも怖い。どうしたらいいのか分からない」
友達を信じられなくなった人に、どう声を掛けるべきか言葉が出て来ない。
生きてさえいれば、疑問をぶつけることも出来たんだろうけど。
「俺がシャシルの来たいって場所に連れて来たのはさ、逃がすためじゃなくて最終手段を説明するためなんだよね」
タタラが、少し体を屈めてシャシルに囁く。
「最終手段…?」
シャシルが顔を上げて視線を合わせると、タタラは体勢を戻して腕を組み、大きく溜息を吐いた。
「ホントは嫌なんだけどさ。すっごい嫌なんだけど。シャシルに自殺されるのは最悪だから、それよりはまだマシってだけなんだけど」
かなり勿体ぶって、首を横に振る。
だけど実際に嫌そうな顔もしている。
「どうしても耐えられないって、自分で死ぬくらいだったら……」
そして、真顔になってジッとシャシルの目を見つめる。
「俺が、殺してやるよ」
そこは当然、教会の床の上ではない。
満月の光に照らされた岩場だった。
背後に鬱蒼とした木々はあるけれど、ここは少し開けている。何より目の前の岩場の下に湖が広がっているから、月光を遮る物がない。
「ついて来たのかよ、反応早いなぁ」
相変わらずタタラは、転んだシャシルより僕の行動を面白そうにしている。
肉体がないから助け起こすとかは無理なのかもしれないけど、もう少し気遣いは出来ないんだろうか。
「逃げないって言ったのに、何してるんだよ!」
警戒はしていたけど、あまりにあっさり逃げ出されて、つい声を荒げた。
「だってあんな調子じゃ、もうどうにもならなそうだっただろ。俺がいつまでもいられないってのはホントだし、シャシルを逃がさないとは言ってないし?」
確かに話は、行き詰っているように感じたけど。
シャシルはゆっくりと立ち上がり、湖のほうへ歩きながら夜空を眺める。
「……もう、ここにこだわらなくて良かったんだけどね…」
何となく感じていたけど、僕が隣村に行っていた間に、何かやり取りがあったんだろう。
シャシルは連れて来られたことを、驚きもしていなかった。
そして岩場の淵まで足を進めると、また座り込んで湖を覗き込み、力なく呟く。
「やっぱり、今日が一番近かったね…でも溺れるなんて苦しそう……」
僕も立ち上がって、シャシルの側まで行ってみる。そして同じように淵から下を眺めると、湖面までかなりの高さがあった。
「もしかして、ここから飛び込むつもりだった?」
訊いてみたけど、シャシルはぼんやりと湖面を眺めている。
しばらくして溢した言葉は、僕への答えなのか、独り言かもよく分からなかった。
「フィナはここまで来たことはなかったんだよ。小屋の近くに湖があるって話したら、見てみたいとは言ってたんだけど。ここまで来たら採取して帰る時間はないし、何も採れずに帰ったら、フィナがあの父親に怒られると思って」
小屋の近くということは、樹海の中だ。
もっと高い位置から見渡せていたら気付けたかもしれないけど、転移先を見つけるためになるべく高い木ばかりを探していたから、こんなふうに木々が途切れている場所には注意していなかった。
ふと思い立って気配を探ってみると、幻妖精たちの気配が感知ギリギリの範囲にある。
聖者様の気配を追って移動したのか、元の場所で待機していたのかは分からないけど、どちらにしても直線距離なら村まで一日で往復できない場所じゃないと思う。
シャシルがフィナを連れて来られなかったのは、地形的に辿り着くのに時間がかかるということだろう。それなら、飛んで来られる幻妖精たちには問題はない。
気付いてくれることを祈りつつ、僕は全身を思い切り光らせた。
…分かっていたけど、やっぱり何となく恥ずかしい。
「何だよ、目眩しのつもり? シャシルはともかく、俺には大して効かないよ?」
「あ…」
シャシルが眩しそうに両手で目を押さえているのに気が付いて、僕はすぐにやめた。間近にいたシャシルは、数秒くらい影響しそうだ。
「……オバケもだけど、聖者様の使徒も変なんだね」
タタラと一緒にされるのはかなり心外だけど。シャシルにしてみれば、どっちも常識から外れているという意味では変わらないだろう。
何度も瞬きをしてようやく視界を取り戻したらしいシャシルが、それでも怒りもせずに無表情にまた湖面を見ながら呟く。
「私を村に連れ戻す気だったの?」
「そういうつもりじゃなかったんだけど…でも戻って欲しいとは思うよ。だけどどうしてタタラがここに連れて来たかも分からないし、今すぐ無理にとは思ってないよ」
タタラもシャシルの横に立ち、同じように湖面を覗き込む。
「俺もどうしてここなのかは知らないんだよね。フィナってのは、どういう死に方をしたがってたわけ?」
そう言われたシャシルは、今度は夜空に視線を移した。
「湖に映る満月に飛び込んだら、綺麗だろうなって……」
だから、満月の今日を選んだのか。
そう理解して、湖面を覗き込んでみた。だけど月が映っているのは、この岩場よりも少し離れた場所だ。
「最初は楽な死に方を探してたはずなのにね。綺麗ってだけで本気じゃなかったのかも……実際に来てみたら、飛び込める場所からは月に届かないし、想像してたより小さいし…」
きっと想像の中では、もっと大きく映った満月の中に落ちていく感じだったんだろう。それは確かに幻想的とも言えるけれど。
「最初に来たときは、一晩中見てたんだよ。でも一番近く見える真上に来たときでもあんなに離れてるでしょ。別の季節ならもしかしてと思ったんだけど…毎回離れていって、半年前からまた近づいて来たから、やっぱり今の季節が一番近いんだよ。今日は理想に一番近かったはずなのに……フィナが本気じゃなかったかもって考えたら、私は苦しそうな溺死は嫌だななんて思っちゃった…」
そう言うと、シャシルは膝を抱えて顔をうずめてしまった。
家出してから1年かかった理由は分かった。それに満月が条件だったなら、フィナの説明の違和感も何となく分かる。
「最初に死のうとした日に帰らなかったのは、人を案内して遅くなったからじゃないんだね?」
夜の樹海は、松明の明かりくらいじゃまともに歩けないと言っていた。
夜になって湖に映る満月が想像と違うと分かっても、その日は帰れなかったはずだ。
シャシルは膝に顔をうずめたまま頷く。
「人を案内したのは本当だけど、それは帰り道でだよ。『ありがとう』って言われて、死にたい人を手伝おうって思ったのも本当」
声が少し、震え始める。
「だから、何回かは満月の日に見に行かなくちゃと思ったけど、お父さんたちに心配されてもう通えないと思ったのも本当……それでもう帰らないつもりで着替えも持ってきたのに、裁縫道具までは持ち出せなくてこんなにボロボロになっちゃった。……疲れたよ、今さらやめたって、フィナや死んだ人たちを思い出すのが苦しい。だけど本当は死ぬのも怖い。どうしたらいいのか分からない」
友達を信じられなくなった人に、どう声を掛けるべきか言葉が出て来ない。
生きてさえいれば、疑問をぶつけることも出来たんだろうけど。
「俺がシャシルの来たいって場所に連れて来たのはさ、逃がすためじゃなくて最終手段を説明するためなんだよね」
タタラが、少し体を屈めてシャシルに囁く。
「最終手段…?」
シャシルが顔を上げて視線を合わせると、タタラは体勢を戻して腕を組み、大きく溜息を吐いた。
「ホントは嫌なんだけどさ。すっごい嫌なんだけど。シャシルに自殺されるのは最悪だから、それよりはまだマシってだけなんだけど」
かなり勿体ぶって、首を横に振る。
だけど実際に嫌そうな顔もしている。
「どうしても耐えられないって、自分で死ぬくらいだったら……」
そして、真顔になってジッとシャシルの目を見つめる。
「俺が、殺してやるよ」
1
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
勇者召喚に巻き込まれたおっさんはウォッシュの魔法(必須:ウィッシュのポーズ)しか使えません。~大川大地と女子高校生と行く気ままな放浪生活~
北きつね
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれた”おっさん”は、すぐにステータスを偽装した。
ろくでもない目的で、勇者召喚をしたのだと考えたからだ。
一緒に召喚された、女子高校生と城を抜け出して、王都を脱出する方法を考える。
ダメだ大人と、理不尽ないじめを受けていた女子高校生は、巻き込まれた勇者召喚で知り合った。二人と名字と名前を持つ猫(聖獣)とのスローライフは、いろいろな人を巻き込んでにぎやかになっていく。
おっさんは、日本に居た時と同じ仕事を行い始める。
女子高校生は、隠したスキルを使って、おっさんの仕事を手伝う(手伝っているつもり)。
注)作者が楽しむ為に書いています。
誤字脱字が多いです。誤字脱字は、見つけ次第直していきますが、更新はまとめて行います。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
日本国転生
北乃大空
SF
女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。
或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。
ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。
その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。
ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。
その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる